012 ランディーニ他/中世イタリアの音楽/マンロウ
いままであまりイタリアの音楽がなかったから、今回はそのイタリア。
これより以前の音楽としては、ゴシック期とミンネゼンガーなどを取り上げました。 それから時もたち14世紀。 ミケランジェロ誕生のほぼ1世紀前のこと。 場所もイタリアへと移るとそこの音楽はなんと違うのでしょう。 時代的にはまだ中世ですが、流れるような旋律と活気あるリズムが新しい音楽を感じさせてくれます。 良く聴くとここでは、レオニヌスらの多声の音楽がさらに豊かに展開していることがわかるでしょう。
フランチェスコ・ランディーニはこの時代でもっとも有名な作曲家で美しいメロディーで知られています。
このレコードについて
春はきたりぬ/ランディーニ(1335?-1397)
独特の活気あるリズムでこれまでの音楽とは一線を画す感じかな。
トリスタンの嘆き(作者不詳)
舞曲。 流麗な旋律とぶっ飛んだリズムと、その両方持つ傑作!
このほか、トロットやイスタンピッタ・ゲッタなど、とにかく面白い。
美しさとやさしさの/ランディーニ(1335?-1397)
この人の曲はどれも美しい。
犬を引き連れ/ダ・フィレンツェ(1270-1331)
カッチャとよばれる狩の音楽だそうです。 カノンの出現!
その他、ディ・フィレンツェとダ・ボローニャのマドリガーレも美しい名品です。
あと、ここでホグウッドが弾いているオルガンは明記はないのですが、おそらくポータブルなパイプ・オルガンだと思います。
演奏:マンロウ+ロンドン古楽コンソート
レーベル:LONDON