026 ヘンデル/フルート・ソナタ集/ランパル
ドイツが続いたので、ついでにヘンデル(1685-1759)まで行ってみます。 僕は特に笛が好きだから、ついついこんなものを選んでしまいます。 これらは昔、よく『演奏』しました。 この曲に限らないけれどヘンデルのものは、バッハのなどと違って、素人でも楽しく演奏できる気安さがあるように思います。
このレコードについて
古楽器による演奏はもちろんたくさんあるけれど、僕はなぜかこれらをランパルので良く聴く。 開放的で伸びやかで、ちょっと派手な演奏。 そしてときどき憂い。 もちろん、バリバリの現代の楽器によるものです。 ランパルのことは説明するまでもないだろうから省略します。 装飾音がいかにもフランス趣味で、学者が聴いたら何て言うのか知らないけれど、僕は好きだな。
チェンバロはロベール・ヴェイロン=ラクロワ。
ヘンデルというのはちょっと不思議な作曲家で、コレギウム・アウレウムのようにちょとおっとり、渋い演奏でもいいし、このランパルのように少しきらびやかな演奏でも良い。 こういった作曲家というのは、いそうでいて、実はあんまりいないのじゃあないかな。
レーベル:CBS(元はERATO)
古楽器によるものを一つ紹介しておきます。 有田正広他が入れたもので、こちらは『木管楽器のためのソナタ全集』。 フルートのだけではなくて、他のものも入ったものですが、一聴に値します。 トラヴェルソ、リコーダー、オーボエの各ソナタとなります。 通奏低音や一部ソロについては少し弱いと感じるところもあるけれど、全体としてはいいんじゃないかな。
レーベル:ARCHIV