043 中世の弦楽器/エスペリアのリラ/サヴァール

アルバムの写真カンティガを聴いたら、ついでに中世の器楽を聴いてみたくなりました。 マンロウのものはもうずいぶん紹介したので、ここでは前回に続きジョルディ・サヴァールがリラという弦楽器を使って演奏したものを取り上げます。

『リラ』という楽器の名称は非常に誤解を生みやすいもので、時と所によりこれが指す内容は様々です。 ここでいう『リラ』はヴァイオリンやヴィオールの前身としての弦楽器の総称的な意味合いで使われているのでしょう。 ここでは4種類の楽器が使われていて、音色の変化が楽しめます。 チェロやヴィオールとの違いもきっと楽しめるでしょう。

それから『エスペリア』。 詳しくは知りませんが、古代のギリシャとローマではイタリア半島とイベリア半島を指す名称だったようです。

このレコードについて

サヴァール、この人はマンロウの再来のような仕事をする。 マンロウは笛吹きだったから、当然この時代のものを笛でやることが多かった。 こちらのサヴァールはそれらを弦楽器でやる。 僕はこのどちらも好きだ。 ここで取り上げたものの中には、マンロウが入れたものもあって、比較するのも楽しい。 僕はその時の気分によって今日はマンロウ、明日はサヴァールという具合です。

レーベル:ASTREE

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uploaded:2004