C モノクローム/石井眞木/鼓童
真っ暗闇の無音の中からほんのかすかに、なにかが動いた。 それは徐々に高まり、波のようになっていった。 その波は別の波へ、そしていつしか大きなうねりとなり、消えた。
衝撃だった。
鼓童を聴きにいった最初の、そしてその最初の曲でした。
そこには、日本の『墨色』があった。
鼓童は佐渡に本拠を置く和太鼓のグループで、日本の伝統芸能をベースに、あらゆる可能性を追求しているように思えます。 彼らは国際的に活躍していて、毎夏佐渡で国際芸術祭を開催してもいます。
この石井眞木の曲は彼らの為に作られました。 聞きようによってはミニマリズムとも捕らえられるかも知れない。 けれど僕はそれとはぜんぜん違う世界をここには感じる。 もっと宇宙的ななにか。
レーベル:SONY
※ とても残念だけれどこれは、録音されたものではどのような技術をもってしても再現できない類いの音楽だと思います。