D パコ・デ・ルシア

アルバムの写真それはセビージャの山の中の、洞穴のような狭いところだった。

まだ少女のような娘が、少し恥じらいながら、足を鳴らす。

真っ赤な衣装に身を包んだ女が、炎となる。

ほとんど黒に近い衣装の老女が、わずか30秒だけで宇宙をつくる。

そこには、女という生き物のすべてがあった。

僕のフラメンコのはじめては、こうしたものでした。 そこにあった音楽に少しだけ近づいた瞬間でもあります。

パコ・デ・ルシアのこのライヴ。 その道の人なら知らない人はいないくらいに有名なものらしい。

これは、踊りの伴奏ではない。 強烈な音楽としてのフラメンコ。 

レーベル:PHILIPS

彼のコンサートには何度か足を運んだ。 チック・コリアとなんかもやっていたけれど、やっぱりそんな異音を入れない、フラメンコがいい。 そこにはいつも、激しく情熱的な音楽がある。 そして突然踊り出すペペの愛嬌。 僕は日本でしか彼の演奏を聴いたことがない。 そこで少しだけ感じるものがある。 これは『コンサート』だと。 この人が故郷でやるとき、そこにある音楽はどんなだろうかと。

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uploaded:2004