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カルモナ

スペイン 8

開催日 1988.09.15(木)- 09.17(土)

パラドール
パラドール

旅の紹介

◆ セビーリャとコルドバの間にあるローマとイスラムの影響が残る荒野の中の白い街、カルモナを歩きます。街の外側ではのどかに羊飼いが何百という羊を連れて歩いています。アルカサールの素晴らしいパラドールに泊まりプールで一泳ぎを。

地図:Googleマップ

行程表

day 月日 行程 備考
24 09.15
(木)
Sevilla 12:30
→ 13:15 Carmona
セビリア門、コルドバ門、サンタ・マリア教会
バス
昼:パラドール/タパス(ほうれん草スープ)、サーモンのソース掛け(肉のホワイトソース)、米のプディング、ワイン、コーヒー、2,500Pts/人
夕:bar/ポテトサラダ、骨付き鶏フライ、ビール、310Pts/2人
泊:CH星なし/1,800Pts
25 09.16
(金)
プールリゾート
St.Blasなど
昼:パン
夕:パラドール/タパス、サラダ、エビのサウザンアイランドソース、魚介のコキール、プリン、ワイン、コーヒー、3,000Pts/人
泊:Parador Alcazar del Rey Don Pedro**/8,500Pts
26 09.17
(土)
ネクロポリス、市場
Carmona 15:30
→ 17:15 Córdoba
昼:バス駅近く/サラダ、目玉焼き、鶏のニンニク揚げ、メロン、ワイン、750Pts/人
バス:625Pts/人
泊:Hostal Portillo*/1,800Pts
1Pts(ペセタ)= 1.1円、時差: -7h(夏時間)

カルモナの街カルモナの街

セビーリャからバスで45分ほど揺られると、荒野の中に白い街が見え出します。

カルモナはさほど大きな町ではないと思いますが、思いのほか教会の尖塔がたくさん見えています。

カルモナから郊外を望むカルモナから郊外を望む

しかしそのすぐ外側では、羊飼いが何百という羊を連れて歩いて行きます。

丘の上のパラドール丘の上のパラドール

灼熱のアンダルシアで一度くらい贅沢をしよう! と、やってきたのはパラドール。

スペインにパラドールはたくさんありますが、イスラムの雰囲気があり、評判が良く、比較的リーズナブルなここカルモナのパラドールに泊まろうと決めたのです。

アンダルシアは暑く、かなり肉体的にきつくなってきたので、少しのんびりしようというわけです。

アルカサール・デル・レイ・ドン・ペドロアルカサール・デル・レイ・ドン・ペドロ

ここは7世紀ごろに造られたアラブの城でした。それをカスティーリャ王ドン・ペドロが改装し自分の居城としたのですが、その城は地震のため壊滅的な被害を受けてしまい、一時廃墟となっていましたが、1976年にパラドールとして整備されたということです。

入口はかつてのアルカサールの古い門です。

カルモナのパラドールカルモナのパラドール

ドン・ペドロはセビーリャでアルハンブラ宮殿にそっくりのアルカサールを建てた人で、ここもムデハール様式だったようですが、パラドールはこの敷地の一部を使い、ヒスパニック・ムスリム様式で造り直されたようです。

玄関の上部には、カスティーリャ・イ・レオンの紋章を両脇から支える二頭の獅子が描かれています。

かつての城塞かつての城塞

パラドールの横には現在もかつての城塞が残っています。

ほとんど壁だけだと思いますが、7世紀からの歴史が積まれています。

日中のパティオ日中のパティオ

アンダルシアの建物の多くがパティオを持つように、ここにもそれはありました。

細い列柱の回廊は新しいものだと思いますが、建物全体はどこかアラブ的な感じです。

日中のパティオ日中のパティオ

このパティオは日中にはオレンジ色の日除けに覆われ、全体がオレンジ色の世界となり、独特の雰囲気になります。

プールプール

残念なことにこのパラドール、本日は満室とのこと。明日は小さな部屋でよければ泊まれるとのことで明日の分を予約して、この日は格段に安いペンシオンに泊まることにしました。

昼食はここのすばらしいレストランでプチ・リッチに。

プールからパラドールを見上げるプールからパラドールを見上げる

この日は昼食後街歩きに出かけましたが、依然として暑い!

旅も3週間を超え、疲れが溜まってきたのか、二人ともぐったり。

プールサイドのサリーナプールサイドのサリーナ

そんなわけで翌日は昼にこのパラドールにチェックインして、プールサイドの木陰でだらだら過ごしました。

セビーリャ門セビーリャ門

カルモナには2つの有名な門があります。地理的にセビーリャとコルドバの間にあるからでしょう、セビーリャ側の門はその名もセビーリャ門。

ムーア風のアーチのこの門は単なる門にしてはかなり大きく、上部が見張り台のようになっているので、かつてはおそらく城壁都市の砦門だったのでしょう。

コルドバ門コルドバ門

一方、街の反対側にあるのはこのコルドバ門。

こちらはセビーリャ門と比べればずいぶんと小さく、建築様式も異なりギリシャ・ローマ風で、神殿のような三角形のティンバヌムが載っています。内側から見ると平板で小さく見えますが、外側は意外と立派で両側に突き出た八角型の望楼があります。上部はセビーリャ門と同じような砦によくあるギザギザで、こちらも立派な砦だったことが伺えます。

コルドバ門の外側コルドバ門の外側

そのコルドバ門の外側を覗いてびっくり。

門というから街がここで終わりなのは当たり前といえば当たり前ですが、多くの場合、旧市街の周囲には新しい街ができているものです。ところがここはご覧の通り、まったく何もなし。ただただ荒野が広がるばかりでした。

サン・ペドロ教会サン・ペドロ教会

ではセビーリャ門の外側はどうか?

こちらはずいぶん古くから街が作られていたようで、まず目の前にサン・ペドロ教会があります。塔の上にはセビーリャのヒラルダを真似たといわれる像が載っています。

サン・ペドロ教会側からセビーリャ門を見るサン・ペドロ教会側からセビーリャ門を見る

その前には旧市街の狭いうねうねした道とは比較にならない、広くて立派な道が走っています。

白い家々白い家々

しかし歩くなら断然旧市街が面白い。

アンダルシアはどこもかしこも白い街ですね。

ひっそりとした教会ひっそりとした教会

この街はあちこちに教会がありますが、これは小さなものでひっそりと佇んでいました。

青い空に突き刺さる尖塔青い空に突き刺さる尖塔

これはコルドバ門の近くにあったサンティアゴ教会。

朽ちた石灰の白い壁朽ちた石灰の白い壁

アンダルシアの白い家の構造は多くはレンガ積みでその上に石灰を塗ったものです。

頻繁に手入れしないと白い石灰は落ちてしまうようで、なかにはこんなのもあります。

良く見かけるゲーム良く見かけるゲーム

これは良く見かけるゲームで、麻雀の牌のようなものにサイコロのような数字が入っているもの。

数字を並べるとか合わせるとかして早く牌がなくなったほうが勝ちらしい。

どの道もうねっているどの道もうねっている

旧市街の道は大きい道であれ小さい道であれ、どれもうねうねとうねっています。

光の先に教会光の先に教会

なかにはここも道?と疑うようなとても狭いものもあります。

そこはたいていアンダルシアの強烈な太陽のおかげで真っ暗。目映いばかりの先の光の中に顔を出すのはとても古い教会。

サンタ・マリア教会サンタ・マリア教会

どことなくアラブなサンタ・マリア教会。

サンタ・マリア教会のステンドグラスサンタ・マリア教会のステンドグラス

ステンドグラスの落とす光はそのグラス本体の輝きに劣らず神秘的です。

サン・フェルナンド広場サン・フェルナンド広場

旧市街の中心は、セビーリャ門から300mほどのところにあるサン・フェルナンド広場。

周囲の建物は主に17-18世紀のものだといいます。

サン・フェルナンド広場のアラブ風建物サン・フェルナンド広場のアラブ風建物

写真は模様がいかにもアラブなレンガ造の建物。

市場市場

そのサン・フェルナンド広場からすぐのところにあるのが、この巨大な四角形の広場。

実はここは単なる広場ではなく巨大な市場なのです。広場の廻りのアーケードには日除けの幕が吊り下げられ、その奥では肉、野菜、魚とありとあらゆるものが売られています。

市場の人々市場の人々

そのは近所のおばさんでいっぱい。カメラを向けるとにっこり微笑んでくれました。

民家のパティオ民家のパティオ

こちらは小さな四角形の民家のパティオ。

通りからちょと覗いているところにここのお母さんが顔を出したので入れてもらいました。特別きれいにしているパティオというわけではありませんが、庶民的でいい感じです。

ネクロポリス・ロマーナネクロポリス・ロマーナ

旧市街からセビーリャ門を出で1kmほど行くと、今から2,000年ほど前の古代ローマ時代の墓地があります。

象の墓象の墓

ここには800ほどの墓があると推定されているそうですが、この時点ではまだ発掘調査が進行中で、一部のみが公開されていました。

中には象の像が置かれた洞窟のような墓もあります。横に見えるニッチは箱状の石の骨壷が置かれたところのようです。

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