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プリー・コナラク

北インド周遊 2

総合評価 ★★★
開催日 1992.01.06(月)− 01.07(火)

プリーの通り
プリーの通り

旅の紹介

◆  カルカッタから寝台夜行列車で南に400km移動し、オリッサ州のベンガル湾に面した2つの魅力的な町を走り抜けます。プリーは美しい漁村であり、インド四大聖地の一つジャガンナート寺院が、コナラクには太陽神殿があります。

  1992.01.06(月)

レイルウェイホテルからレイルウェイホテルから

カルカッタからの寝台夜行列車は、早朝プリーに到着。 駅から車でレイルウェイホテルに移動しました。 ベンガル湾が目の前に広がるこのホテルは町中からちょっと外れていて、2階建てとこじんまりしていますが、英国植民地時代のものでいい雰囲気です。

2階の部屋から2階の部屋から

通りに面して小さな門番の小屋があり、ヤシの木が2本立っています。 その外側には100mほどの砂浜、そしてベンガル湾です。 朝日に照らされたインド洋は清々しい碧でした。

門の外の道をのんびりと牛車が行く。 2階の部屋から下を見れば芝生と南洋の花とヤシの木。 白い塀の外側をサイクル・リキシャーがゆっくり走って行く。

ここにはどうやらカルカッタの喧噪とはまったく別の世界があるようです。

村のゲート村のゲート

ホテルで朝食を取り一休みしたあと、30kmほど離れたコナーラクへ向かいました。 このあたりには本当にのんびりした風景が広がります。 これは小さな村の入口にあるゲートで、木でできています。 係の人が上げ下げしてなんらかの交通規制をしているようなのですが、なんのためにしているのかは良くわかりませんでした。

山羊さんたち山羊さんたち

道の主役は動物たちです。 車はあまり通らず、せいぜいサイクル・リキシャーや自転車がゆっくり通る程度のこのあたりには、牛はもちろん犬や山羊などありとあらゆる動物たちが溢れています。 とにかくのんびり。

太陽神殿太陽神殿

ちょっとした丘を上ると、ブーゲンビリアが咲く中に忽然と姿を現したのは、太陽神スーリヤを祭る13世紀に造られた神殿。 ピラミッドのようなのは拝殿で、この高さは33mあるそうです。 かつては70mほどの本殿の塔があったそうですが、とても想像できません。 拝殿の大きさでさえ、とてつもなく大きく見えるのですから。

車輪車輪

このお寺全体はスーリヤの馬車をかたどっているそうで、馬と馬車の車輪が彫られています。 この車輪、直径4mとでっかい!

ひょうきんな彫像ひょうきんな彫像

太陽神スーリヤの像は大仏様が立ったような姿であまり愛嬌がありませんが、お寺は全体はひょうきんな彫像で埋め尽くされています。 これらはミトゥナと呼ばれる男女交合の像です。

魚を担いで運ぶ魚を担いで運ぶ

お寺で歩き疲れた私たちは海岸に出てみることにしました。 そうしたらグッド・タイミング、小舟から魚が下ろされるところ。 漁師が2人で棒に吊るした魚網を運んできました。

魚のまわりに群れる人々魚のまわりに群れる人々

浜には人々が群れていました。 そこへ担いできた網の中身を放つと、砂の上に銀色に輝く魚が広がりました。 次から次に網が運ばれ、あっという間に魚の山ができます。 群れている人々は漁師の家族なのか、大漁を祝って集まっているのか、魚を運ぶために集まっているのか、はたまた魚を買おうと集まっているのか?

子供たちもお手伝い子供たちもお手伝い

沖合からどんどん小舟がやってきます。 漁師の子供たちでしょうか、ざるを抱えた子供たちも手伝いに舟に向かいます。

浜辺のかけっこ浜辺のかけっこ

観光客はめずらしいのか、子供たちが恐る恐る近づいてきました。 最初はどこからきた、何人だ、などとありきたりな質問をしていたのですが、だんだん興奮してきて後の方はなにを言っているのかさっぱり。 そのうちどういうわけか、みんなでかけっこが始まってしまいました。

プリーの海岸でプリーの海岸で

プリーに戻った私たちはここでも海岸に行ってみました。 そうしたらこちらでもコナラクの海岸と同じように魚が揚げられていて、やっぱりおなじように沢山の人々が集まっていました。

日が沈むといつのまにか人々はどこかへ消えてゆくのですが、小舟の脇に丸座になっているのは漁師たちでしょうか、この10人ほどは、トランプのようなゲームをいつまでも続けていました。

夜の街夜の街

ホテルにケンリョウさんのデリー大学時代の友人サフーさんがやってきました。 プリーにはサフーさんの家があり、今日の夕食はそこでごちそうになることになりました。

オート・リクシャー(モーターバイクの後ろに荷台をつけたもの)に乗って街に出ます。 ここは街灯もなにもなく、車もあまり通らないので夜はかなり暗い。 道端ではランタンを灯した物売りが並んでいます。

八百屋八百屋

ランタンの下では衣類から食料、なんだかよくわからない機械の部品など、ありとあらゆるものが売られています。 こちらは八百屋さん。 ランタンの下の野菜はどれもおいしそうで、店主の笑顔が良かった。

サフーさんサフーさん

こんな街の中にサフーさんの家はあります。 3階建てのコンクリートの建物で2階がお宅です。 6畳ほどの部屋に用意されていたのはバナナの葉っぱをお皿にした伝統料理。 このお皿はなかなか便利、食べ終わったらそのままポイっとしても大丈夫。 注いでくれているのはこのあたりで造られているビールです。 部屋の灯りは天井に裸電球があったと思いますが、十分というにはほど遠い照度しか得られないようです。

夕食をごちそうになりつつ、今後の旅の予定など雑談をして時を過ごしました。 たまたまサフーさんは休暇中なので、この付近をいっしょに廻ってくれることになりました。 その上、彼がデリーに戻る時期が私たちがデリーに到着する時期と同じなので、デリーで再会することにしました。

ぎゅうぎゅう詰めのオート・リクシャーでぎゅうぎゅう詰めのオート・リクシャーで

すっかりごちそうになり、話が盛り上がってずいぶん時間が経ち、いつの間にか夜中になっていました。 サフーさんの家からは再びオート・リクシャーでホテルに向かいます。 しかし、来る時は2台でしたが帰りは1台しかなかったので、しかたなく無理矢理に全員乗り込みます。 私たち6人とドライバーで合計7人、このちっこいオートバイタクシーのどこにどう乗ったのか、もうはっきりとは覚えていませんが、体の半分は車体の外に飛び出していたでしょう。 もちろん夜道は真っ暗闇で、どこを走っているのかさっぱりわかりませんでした。

  1992.01.07(火)

プリーの大通りプリーの大通り

プリーは漁村であると同時にインドの4大聖地のひとつです。 クリシュナの分身であるジャガンナート神を祭ったジャガンナート寺院があるからです。 このジャガンナート、実はこのあたりの土着の神様だったのが、あとでヒンドゥーの神様とくっついたそうな。

そのジャガンナート寺院に至る大通りがこちらです。

大賑わいの通り大賑わいの通り

この大通り、かなり広いのにいつでも人、自転車、サイクル・リクシャー、そして牛さん(TOP写真参照)と大賑わいです。 しかし、6月下旬から7月上旬に行われるラタ・ジャートラという山車のお祭りの時にはこんなものではないそうです。 それこそこの通りがびっしりと人で埋め尽くされ、動くことも出来ないほどになるそうです。

石工石工

道端ではジャガンナート寺院のための作業でしょうか。 石工がなにやらおっきな石をノミでこつこつとやっています。 そんなところの近くには、いつでもどこでも子供たちが暇そうにして眺めているものですね。

路地からジャガンナート寺院を望む路地からジャガンナート寺院を望む

大通りから一本それた路地には庶民の生活があります。 建物は大抵2階建てで高くても3階建てです。 1階は道路から1mほど上がっていて、テラスのような使われ方をしています。 たいていそこでゴロゴロしている人がいます。 道には運搬用の自転車が溢れ、その正面にジャガンナート寺院が聳え立ちます。

ジャガンナート寺院前のサイダーとサリーナジャガンナート寺院前のサイダーとサリーナ

さて、そのジャガンナート寺院、12世紀に建てられたお寺でカリンガ様式という造りだそうです。 一番高いのが高塔(シカラ)で本殿、ピラミッド状のが拝殿、そしてその手前に舞楽殿というもの。 ここはヒンドゥー教徒以外は入れないので、私たちは向かいの建物の屋上から観ました。

我が物顔の牛さん我が物顔の牛さん

インドと言えばヒンドゥー教、ヒンドゥー教と言えば牛! そんなもんでとにかく牛さんはそこら中におります。 もちろん誰も虐めたりしないから、どこでも我が物顔。 ん〜〜ん、はっきり言ってじゃまだな〜。。

聞いてみました、インドの人に。 もし間違って車で牛を轢いちゃったらどうなるかって。 そうしたら、

『しらんぷりして一目散に逃げる』 んだそうな。 あ〜、やっぱりね〜。

犬・自転車・ひと・民家犬・自転車・ひと・民家

プリーの観光はここまででおしまい。 プリーはヒンドゥー教の聖地ですが、のんびりした漁村という顔を持ち合わせていました。 お次ぎはブバネシュワールに向かいます。

海岸線には現代的な風力発電と現代的な火葬場がある一方で、藁葺き屋根の農家の壁には、米の粉で絵を描くという伝統が残っていたり、通りの民家は今にも屋根が朽ち果てそうだったりと、いろいろです。

ココヤシを取りに上る少年ココヤシを取りに上る少年

郊外に出ればただひたすら田園が広がります。 ちょっと休憩をと車を下りたところの少年に、

『喉が渇いたからヤシの実取って来て。』 と頼むと、少年はニコッとして大きなタオルのようなものを手にしたと思うと、スルスルスルとヤシの木を上って行きました。 子供の笑顔はいつでもどこでも素敵です。

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uploaded:2007-10-01