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ブバネシュワール・バラナシ

北インド周遊 3

総合評価 ★★★
開催日 1992.01.08(水)− 01.10(金)

バラナシのガンジス川のほとりで説教するバラモン
バラナシのガンジス川のほとりで説教するバラモン

旅の紹介

◆  カルカッタから南に400kmのオリッサ州では、中世にはマンゴーの地と呼ばれ、今でも500の寺院が残るというブバネシュワールを訪ねます。北インドの内陸部、ヒンドゥー教の聖地バラナシへと移動すれば、ガンジス川の畔で大沐浴が!

  1992.01.08(水)

ホテル近くの道ホテル近くの道

前日の午後にプリーからここブパネシュワールまでバスで移動してきた私たち。 昨日は市内から8kmほど南にある、ダウリギリに立ち寄って夕刻に町に入りました。

今日は、最盛期には7,000もの寺院があったとされるこの町の代表的な寺院をいくつか廻って、夜にバラナシに移動の予定です。

私たちのホテルは州立博物館や観光局などがある比較的便利なところにありますが、大都市の喧噪とは無縁のところ。 道路には人力で穴が掘られその脇を大きな藁草を積んだ牛車がのろのろと通り過ぎて行きます。

まさに路上の魚やさんまさに路上の魚やさん

朝食の前にちょっと散歩に出てみました。

道端には様々な露天が出ていて、こちらは魚屋さん。 ビニールシートを地面に広げ、コイとおぼしき魚をなんとナタでバシバシと打ち付けるようにして捌いています。 ところ変わればなんとやらですが、これにはちょっとビックリ!

八百屋さん八百屋さん

こっちは八百屋さん、まあこれは普通ですね〜。 ところがこの野菜、見た目は日本にあるものとそれほど変わりませんが、食べてみてびっくり。 大根も人参も、その他のあらゆる野菜にしっかりとした『味』があるんです。 これらを食べると、日常的に私たちが日本で食べている野菜にはほとんど味がない!と感じるくらいなのです。 本当におどろきです。

学校の前で学校の前で

ちょっとした建物の周りに大勢の子供たちが集まっていました。 なんだろう、と近づいてみるとどうやら小学校のようです。 カメラを構えたらみんな集まってきてハイ、ポーズ!

ちょっと遠くまで歩いて来てしまったので、帰りはリキシャーを拾いました。 2ルピー也。

ムクテーシュワル寺院の沐浴ムクテーシュワル寺院の沐浴

ホテルに戻り、朝食を取った後はオートリキシャーでお寺巡りに出発です。

まず、ムクテーシュワル寺院へ向かいました。 水場があればそれはいつでもどこでも沐浴場となります。 これは寺院のなかにあったきちんと整備された沐浴場です。

ムクテーシュワル寺院のトカナムクテーシュワル寺院のトカナ

このお寺は10世紀に建立されたそうで、トカナと呼ばれるアーチの門がすばらしく、全体の構成は、整った美しさを持つすばらしいものでした。

ラジャラーニ寺院の高塔ラジャラーニ寺院の高塔

このあたりには有名なお寺が集合しているので、ぶらぶらと廻ります。 こちらは11世紀建立のラジャラーニ寺院。 高さ18mの高塔を持つ本殿です。 ピラミッド型のは拝殿で、残念ながら御神体が残されていないのですが、シヴァ神を祭っていたのではないかと言われています。

ラジャラーニ寺院の装飾ラジャラーニ寺院の装飾

ヒンドゥーのお寺の像って、いつでもどこでもダンスをしているようで、楽しい。

リンガラージ寺院リンガラージ寺院

この地域で一番大きなお寺がこちら、リンガラージ寺院。 ヒンドゥー教徒以外は入れないので、塀の外から眺めましたが、なかなか風格があるお寺でした。

ラジャラーニ寺院の高塔ウダヤギリ

ムクテーシュワルやリンガラージといったお寺が集まったエリアから、今度は新市街の南西にある丘に移動しました。 ここには紀元前1世紀ごろのものと言われるジャイナ教のウダヤギリとカンダギリという僧院があります。 この僧院、岩をくり貫いて作られた洞窟のようなものでした。 鬱蒼とした森の中にひっそりとその洞窟群はあります。

これでブバネシュワールの駆け足お寺巡りはおしまいです。 今日は夕方の便でバナラシへ移動です。 ちょっと遅めの昼食を取ったのち、空港へ向かいました。 空港は町の中心部からわずか数kmのところにあるのですぐに到着。

ロビーで滑走路を眺めながら時間を潰していると、どこからの便だか、インド国内航空の旅客機がものすごいスピードで目の前を通り過ぎて行きました。

『お〜、今の見た? あれちょっとスピードオーバーじゃない…』 という声が。

そしてしばらくすると、ナンジャカンジャナンジャカンジャ と場内アナウンスが。 これを聞いた我らがガイドは、目の色を変えてどこかへとスッ飛んで行きました。 しばらくして戻ってきたガイド、

『今日のバラナシ行きは欠航になりました。 さっきの飛行機がバラナシ行きになるはずだったのですが、オーバーランして車輪が壊れて飛べなくなったそうです。』

『えっ、えぇ〜〜、そ、そんなぁ〜 …』 と全員。。

こうして今日バナラシへ飛行機では移動出来なくなってしまったのです。

『ど、ど〜する〜?』

『インド国内航空以外の便はないの?』

『バスで移動するってのは?』

インド国内航空以外の便はないし、バスでの移動となるととんでもない時間がかかるそうな。 さて困った…

『そんじゃあ、バラナシを飛ばして次の予定のアグラに向かうってのは?』

『そんなぁ〜、バラナシは絶対行きたいよ〜』

とこれも纏まる気配なし。

『じゃあ、行程はきつくなるけれど、一旦デリーに出て、そこから空路でバラナシに入るってのはどお? デリー行きの便ならここからもあるはずだよ。』

どうやらこの案しか無さそうである。 という訳で、今度はデリー行きの便の押えに走る我らがガイド。 まあこういう時はガイドがいると助かりますね。 しかし、バラナシ行きの客の多くは同じように考えている。 エアラインのカウンターはもうむちゃくちゃである。 なんとか係員を捕まえた我らがガイド、こっそり袖の下になにやら入れたらしい。

とにもかくにもこうして、なんとか私たちはデリー行きの便に乗り込むことが出来たのでした。

  1992.01.10(金)

ガンジス川の日の出ガンジス川の日の出

予定より1日遅れてデリーからバラナシに着いた私たちは、翌10日は早朝に起き出し、ガンジス川の日の出見物に出かけました。 ボートに乗り込みゆらゆらとガンジス川を漂いますが、まだ薄暗く朝靄が掛かっているようで、周りはよく見えません。 しばらくして空が明るみだすと、ようやく遥か彼方からお日様が顔を出しました。 思わずここではお日様に向かって手を合わせてしまいます。

ガートガート

日の出見物から戻ってくると、ガートには朝も早いというのに、すでに沢山の人が集まっているようでした。 ガートの際に建つ建物は朝日を受けていい感じです。

ガートその2ガートその2

ボートがガートに近づくとそこはこんな感じです。 この人たちもガンジスに昇るお日様を拝みながらきっと沐浴をしていたのでしょう。

沐浴する人々沐浴する人々

私たちがボートを下りたすぐ近くの様子です。 沐浴と一言でいっても、人によりやり方は違うようです。 ジャブンと頭まで川の水に浸かる人、腰まで入って顔や肩に水を掛ける人、金たらいのようなものに水を汲み、体を拭う人など様々です。

ところでガンジス川ですが、ご覧のように水は濁っていてあまりきれいな感じではありません。 現地の方はこの水で口を漱ぐとのことですが、ちょっとやる気にはなりませんでした。

お供え品?お供え品?

ガートに上がると、その周りは宗教関係の用具などを売っているお店などで埋め尽くされています。 ちらっと覗いたこのお店には、金ピカの飾りがたくさん並んでいました。

ガートの上の様子ガートの上の様子

ここバラナシはヒンドゥー教最大の聖地の一つなので、インド中から人々がやってくるそうです。 そんな訳でか、ガートの上には唐傘風テントを張った休憩所のようなところがたくさん並んでいます。 なぜかヤギくんもぶら〜り。

髭そり髭そり

そんな休憩所のようなところの一場面です。 右のおじさん、これから沐浴するのでその前に身支度ということなのか、左のおじさんに髭を剃ってもらっています。 ここは床屋さんなのでしょうか?

この脇では、偉い坊さんかなにかなのでしょうか、川縁に立つ一人の男の周りを取り囲んで人々が集まっています。(TOP写真参照) どうやらこの男はバラモンらしくて、周りの人に説教をしているんだとか。

ガンジスの染め物?ガンジスの染め物?

ガートの周りは宗教関係ばかりかと思ったら、そうでもありません。 こちらは染め物のようで、いく枚もの布が近くに干されていました。 もう干すところがないからなのか、この人は手にもって干しています。 いったいいつまでこうしているのかな〜。。

このあと、すぐ近くにあるマニカルニカー・ガートへ行ってみました。 ここは火葬場で、インド各地からここで荼毘に伏されるべく遺体が集まってくるそうです。 それらの遺体は白い布に覆われ、竹で作られた担架に乗せられて川辺まで運ばれます。 そこに積み上げられた薪の上に遺体が置かれると同時に、薪に着火され、ボーボーと燃えて行きます。 涙を流しつつお別れっていうのは別の場所でやられているのでしょうが、とにかく事務的、機械的な流れ作業のような感じです。 とにかくこうして、遺体が次から次と運ばれて焼かれます。 残った灰はガンジスに流されるのだそうです。 ここは写真撮影禁止なので残念ながら写真はありません。

バラナシから北に10kmほどのところにあるサルナートへ向かいました。 サルナートは仏教の四大聖地のひとつとされるところで、釈迦が悟りを開いた後に、初めて説法を説いたところと言われています。 しかしここは遺跡なので、大した面白みはありませんでした。 はがき売りの少年が寄ってきて、買ってくれとせがむのですが、あまり良い出来のものではなかったので買いませんでした。 後で思えば、その少年はもちろん裕福なわけはなく、少しでも生活費の足しにしようとしていたのでしょうから、2〜3枚だけでも買ってやればよかったかな、などど思ったりもしました。

さて、サルーナート見学も終わり昼食後に空港へと向かいました。 到着後しばらくすると、なんとまたまた飛行機が飛ばないというではないか。 ナニ〜〜ィ… しかし前回のことがあるので、ここは全員冷静です。 アグラまでは列車でも行けるということなので、早々にここを立ち去り、郊外にある駅へと向かいました。

アグラ行きの列車は真夜中発だということで、ぶらぶらと時間を潰します。 20時ごろ駅でインドの定食ターリーで夕飯です。 豆、チキンカレー、チャパティとごはん、そしてヨーグルト。 ターリーはどこでもリーズナブルな値段でおいしい。

しかしこれでまた、超絶に忙しい旅になってきたな〜

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uploaded:2008-06-11