早朝、浅草の墨田公園に集合すると、次から次へと様々な自転車が集まってきました。受付を終え、東武浅草駅へ移動します。ホームに隊列を成していると、4両編成の特別電車『たびじ』が入ってきました。
自転車をそのまま持ち込むと片側が自転車用の席になっていて、座席が汚れないようにカバーが被せられていました。スタッフが手際良く網棚を利用して固定してくれました。北千住駅からも乗り込み全員そろいました。
普通じゃ運べないようなこんな3輪車も平気です。
車内では周りの人とおしゃべりが弾み、3時間はあっという間に過ぎ、会津高原駅に到着。いきなりガッツポーズの『はらっち』、そして「あれ~、なんでチューブ持ってんの?」の『なっちゃん』。その訳は…ないしょです。
自転車はトラックやバンに積み込み、私たちはバスで高杖スキー場へ向かいます。
高杖スキー場で自転車を出発準備を整えます。
本日の参加メンバーは、サイダー、かめちゃん、なっちゃん、はらっち、サリーナ。
高杖スキー場で自転車を卸し、初心者へのレクチャーのあと、いよいよ出発。
いきなりダウンヒルです。もっとも今日はほとんどが下りのコースなのです。
先頭は、かっとびサリーナ。
先に不思議な形の山が見えてきました。どういうわけだかこのあたりには、あのようなポコポコ頭の山が多いです。
そのポコポコ山を目掛けてどんどん下って行きます。
広い2車線の道に出ると、それは国道です。国道とはいえどこのあたりはほとんど車が通らないので、快調に進んで行きます。
南会津は蕎麦と川と山がすばらしい。山はまだ桜がおわったばかりで、新緑が芽吹いたばかりの初々しさです。その合間を澄み切った渓流の舘岩川が流れていきます。
下り切ったところに舘岩村の前沢集落が現われました。
前沢集落の民家は多くが藁葺き屋根で、1988年に環境美化条例に基づく保存地区に指定されてたそうです。
家の多くはL字形をしていて、その一部は馬屋となっていました。このような造りを曲家(まがりや)と呼びますが、村の23戸のうち10戸がこの曲家だそうです。
屋根の形状は寄せ棟や切妻など様々ですが、兜造りの家も何軒かあります。
兜造りはこの写真のように寄せ棟屋根の一部を切り落とした形をしており、これにより上階(屋根裏)の採光が有利になりました。
曲家の家々の間を行く道は穏やかなカーブを描いていて、その中を自転車に乗った住民が行きます。ここでは今日もごく普通に生活が営まれています。
そんな通りを一通り眺めたら、資料館になっている大きな曲家に入ります。
ここでいよいよ蕎麦打ち体験! 8人づつのグループに別れて、まずはそば粉に水を混ぜて捏ねます。先生の指導の元、見よう見まねで挑戦する『なっちゃん』でしたが、『あらら、そんなに手にくっつけちゃだめですよ。』 とダメ出しをもらうのでした。代わる代わる、捏ね、のばし、切り、と進むも、ど〜もうまくいかないね〜
極細、極太といろいろあるけれど、出来上がった蕎麦は激旨! とみんな大満足でした。
大きな曲家と蕎麦打ち体験で心もお腹も満ち足りたら、前沢集落を出発。
このあとは山に囲まれた畑のなかの小道をのんびり行きます。鳥のさえずりや爽やかな風を満喫です。
林檎の白い可憐な花が印象的でした。
『あれ~、なんかすすまないよ~』 とは先頭の『なっちゃん』。つづく『かめちゃん』はまくりモードに入りつつも『ここからは緩いけど登りだからね~。がんばってね~。』と励ましのコメント。
最後、宿までの5kmほどの緩い登りとなったのです。
ジオポタ企画とは違って予定通りの時刻に湯の花温泉に到着。すばらしい!
さて、ここからは有志を募って『日詰の滝』まで行くことになりました。
『ここから2kmはダートですからね、ゆっくり自分のペースで登って下さい。』
とは先頭、グループリーダーのホリさん。あとにモモレンジャーが続く。
『日詰の滝』はこんなところ。
名の由来は沢登りの人が苦労して、日が暮れてしまうからだそうです。
ゆっくり過ごしたあとは宿まで豪快なダウンヒル。あっという間でした。
ここには2つの露天風呂と2つの共同浴場があります。それぞれお好みの温泉に浸かったあとは大宴会に突入です。もちろん3次会までね(笑)!