0406-4

淡路島+高野山 四日目

洲本~泉佐野~高野山

開催日 2004年05月02日(日)
参加者 ナオボー/ジーク/サリーナ/サイダー
総合評価 ★☆
難易度
走行距離 65km
地域 近畿

洲本の宿の前で
洲本の宿の前で

コース紹介

淡路島から紀伊半島に渡り、紀ノ川を上って高野山まで。泉佐野から小さな峠の風吹峠を越えて紀ノ川に下ります。山と穏やかな川面を眺めつつ川沿いののんびりした道を辿り、九度山駅まで30km。ここから電車で高野山へ上り、宿坊に泊まります。

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
りんくうタウン START 発10:30 一般道,r63 洲本港08:50→関空09:35
風吹峠 12km 着12:00

r63
勾配はあまりきつくないが交通量の多いルート
 昼食
17km 着12:30
発13:30

r63,一般道,r13
紀ノ川沿いを走る。途中まで迷走。
九度山駅 65km 着17:15   九度山→極楽橋→高野山
泊:金剛三昧院 宿坊

泉佐野の街中泉佐野の街中

旅もいよいよ4日目。ブンブンは洲本から高速バスで帰宅するので、宿の前で集合写真!

今日で淡路島ともお別れだ。残りのメンバーは、フェリーに乗り込み淡路島をあとにした。45分で関西国際空港の埠頭に到着、バスで空港ターミナル、そこから電車に乗って1駅で、ようやく泉佐野へ。面倒だけど、フェリーは関空行きしかないし、関空と泉佐野を結ぶ橋は自転車は通れない。何とかしてほしいものですねえ。

風吹峠越え風吹峠越え

ここから紀ノ川までは、どこかで峠を越えなくてはならない。勾配がきつくなさそうな風吹峠を選んだ。上ってみると、確かに勾配はきつくないんだけど、道路が広くないのに交通量が多く、緊張する峠越えとなった。

峠をおりたところで昼食。『ここからは平坦だし、車もそんなに多くないからのんびり行こうね~』とサイダー。しかし、このあと思わぬ展開が…。

紀ノ川の土手を行くジーク紀ノ川の土手を行くジーク

紀ノ川は満々と水をたたえ悠然と流れていた。しばらくは土手にあるサイクリングロードを快適に走ります。川でカヌー遊びしているグループもいます。

ん? 看板に『貴志川』って書いてある? 『でもその下に(紀ノ川)って書いてあるよ』とそのまま進む。

ジークはしきりに地図をチェックして首をひねる。『おかしいなあ~この地図にここの地名が出てこないよ?』 『多分この辺だよ』とアバウトなサイダー。

立ち往生のトラクター立ち往生のトラクター

しばらく行くと、あわてた様子のおじさんに出会った。何でも、トラクターが溝に落ちて立ち往生しているとか。よっしゃ!とみんなで手伝ってトラクターを持ち上げました。よかったね。あ、道を聞きそびれた…

とりあえずそのまま進み、ようやく出会った人に道を聞いたら、何と『紀ノ川は随分向こう、あの丘の裏あたり』。紀ノ川と思っていたのは貴志川だった。東に行くべきところをどんどん南西に向かっていたのだった!

紀ノ川沿いに復帰したサイダー紀ノ川沿いに復帰したサイダー

あわててコース修正、紀ノ川をめざす。このあたりはいちじくやモモの産地らしく、果樹園があちこちに。果樹園や畑を抜けて、ようやく紀ノ川に戻ってほっと一息。

紀ノ川沿いを行く紀ノ川沿いを行く

でも回り道したので、予定の時間よりずいぶん遅れてしまいました。夕暮れの道をひたすら進むナオボー、ジーク、サリーナ、サイダーの4人。

ナオボーとサリーナナオボーとサリーナ

両岸の緑を映して、紀ノ川は美しい深緑色をしていました。快適な道なんだけど、次第に日が傾き肌寒くなってきた。高野山への入り口はまだか~?

ヨレヨレ記念撮影ヨレヨレ記念撮影

多分もうすぐ駅だよ、と小休止。何だか随分距離を走ったような気がします。足が疲れてヨレヨレになってきたけど『きっと、あと2kmぐらいだ!』と気力のVサイン。

川を渡るこいのぼり川を渡るこいのぼり

町をいくつか越えて、ようやく紀ノ川の分岐点に出た。川辺ではたくさんのこいのぼりが泳ぎ、川原で遊ぶ家族連れの姿も見えました。ようやく高野山への入り口だ。

九度山からの電車九度山からの電車

『九度山』という駅で自転車を折り畳み、電車で高野山へ。あたりは薄暗くなってきています。ここからは、電車で『極楽橋駅』に行き、そこで高野山ケーブルに乗り換えです。高野山ケーブルは、角度30度はあろうかという斜面を上っていきます。

高野山到着後は、バスで町の中心へ。バスを降りてまた自転車を組み立て、本日の宿『金剛三昧院』に到着したのは8時近くであった。ひや~お疲れさまでした!

サイダー感想 by サイダー

恒例のゴールデンウィーク企画が発動されたのは、荒川新人歓迎ポタの打ち上げの席でした。この時初参加のブンブンの口から『淡路島』という言葉が飛び出したのです。その時はまさか本気だとはちっとも思っていなかったのですが、しばらくしてナオボーからブンブンより淡路島の企画代行を命じられたとの連絡が入ってビックリ。正直いって淡路島はあんまり初心者向きではない。そこそこ平坦な方だけれど一本道なので交通量が心配だし、エスケープができない。ここは一日の走行距離を短く設定して完走を目指すしかない。そんなことをナオボーと相談していました。そしてナオボーから提示された案はこれ以上ないくらいに絶妙なプランでした。さすがベテラン・ナオボーです。

『あわじ花さじき』へのハイキングコースは自転車を押して上がってもきついものでしたが、うぐいすののどかな鳴き声がよかったし、ミエチャンの豪快な笑いが牽引力となりました。なによりその辛さは『あわじ花さじき』からのすばらしい見晴しでふっとんでしまいました。そこから西海岸までの豪快なダウンヒルの途中、瀬戸内海がキラキラ輝いて見え出した時はトシクンと共に感動しました。

鳴門海峡への登りは結構きつかったけれど、渦潮目指してがんばりました。目的のその渦潮は遠くに小さなものが見えるだけでちょっとがっかりしたけれど、舟から見たブンブンによればやはり迫力があったらしい。やっぱり舟に乗るべきだったかな。それにしてもナオボーがもう舟には乗らないって言い出したときは、ちょっとブンブンがかわいそうだと思いました。

そのブンブン、島の南側の水仙峡までのルートを快調に飛ばすのには驚きました。正直いって二日くらいでリタイアするんじゃあないかなと思っていましたからね。水仙峡の登りは一番きつかったけれど、ロードのカズクンに負けじと必死でした。おかげでジークの出迎えに間に合いました。ジークわざわざありがとう。

さて、紀伊半島に渡ってからは古メンバーばかりとなり心配がなくなったので、私は解放状態です。それで地図もよく見ないで適当に走っていたら大きなコースミスが3度も。サイダー野性の感はまったく当てにならないことがバレてしまいました。しかし紀ノ川は吉野川になるし、貴志川には紀ノ川と書いてあるし、なんだよここの川は! でもみなさん、ごめんなさい。

高野山への登りはケーブルカーでしたがすごい角度で登ってゆきます。こんなところに自転車で登る人もいるのかな? そしてそんな高いところからのダウンヒルは豪快でした。車は一台も通らないし、周りは深い緑です。突然集落が現われてその軒先をかすめるようにして下ります。もっともここでもどこを走ったのかわからないのですが、とにかく素晴らしい。(笑)

極め付けは最後の吉野への登りでした。ナオボーは電車でということで、ジークとサリーナと3人です。ジークはなにやら始めたらしく『先に行ってて!』というので、サリーナとボチボチ行きました。ゆっくり進みましたがいくら経ってもジークが来ません。『なにやってんだジークは…』と思いつつそれでもどんどん進みます。なにやら様子が変だと思ったのは吉野というメジャーな場所に行くにはあまりに道が寂しいのと、登りの勾配が予想より随分緩いからでした。そこではじめて地図を確認。道のすぐ右手には小川がある。ところが地図のメインルートは川からは随分離れています。ここで引き返せばいいものを『野性の感』が働いてしまった。当初予定していた道じゃあないけれど、メインルートと平行している。このまま進んでも吉野に南から入る道路に出るはず。それでどんどこ行きました。すると『脳天大神』というところに出ました。ここで道路の舗装は終わっている。『野性の感』はまっすぐ進めと言っているのだけれど、ちょっとヤバイかもということで道を訪ねました。すると『この先、道はありません。吉野へは戻って…』とおっしゃるではありませんか。まあ、地元の人の言うことは聴かなくちゃア、ということでほとんどスタート地点まで逆戻りです。

日は大分落ちている。サリーナからは『5時半には温泉じゃなかったの(怒)』と言われるし…  それからの登りはきつかった。ようやく吉野の里が現われたころ、泣きべそ顔のジークが現われました。『どおしたの… 二人して崖から落っこちちゃったんじゃあないかと心配したよ…』 ごめんジーク、ナオボー。

翌日、吉野を散策しているとあるではないか『←脳天大神』! やっぱり『野性の感』を信じよ! でした。

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