0412-3

積丹半島 三日目

岩内~余別(バス)

開催日 2004年08月31日(火)
参加者 ヴェネーノ/サリーナ/サイダー
走行距離 3km
地域 北海道

神威岬
神威岬

コース紹介

岩内から積丹半島の南西を半周走る予定でしたが、雨のためバス移動。 バス終点の神威(カムイ)岬で景色を眺め、その3km先の余別に宿泊です。

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

岩内の宿先で岩内の宿先で

朝起きたら、ビュンビュン風雨が吹き荒れていた。 『やっぱり…』 でもバスターミナルに電話してみると、バスは平常通り運行とのこと。 じゃあ行きますか~、と宿の玄関で輪行体勢を整えるサイダーとヴェネーノ。

まず路線バスでバスターミナルへ、そこで乗り換えて神威岬へ向かいます。 宴会疲れか、車中で曝睡するサイダー。

車窓から海岸の奇岩を望む車窓から海岸の奇岩を望む

積丹半島に入ると、海から切り立った険しい山と海との狭い隙間に道路・トンネルが通り集落が点在しています。 海辺は奇岩が並んだり岬が突き出たりと荒々しい風景ですが、水は澄んで美しい。 

『晴れてたらすばらしい景色だろうねえ~』

神威岩展望所にて神威岩展望所にて

風雨は思ったほど強くなく、昼前に到着した神威岬では雨は上がっていました。 バス停から、笹の生い茂る中に設けられた木の階段をしばらく登ると、神威岩を臨む展望所に着きました。

神威岩展望所神威岩展望所

空はどんよりしていますが、海のところどころがエメラルド色を見せています。

『晴れてたらすばらしい景色だろうねえ~』

神威岬からの下り神威岬からの下り

階段を下りて、レストハウスでラーメン昼食。 この階段の昇り降りで、翌日ヴェネーノは筋肉痛に苦しむことになるのであった。

神威岬からはずっと下りです。

先にワリシリ岬先にワリシリ岬

ワリシリ岬のトンネルを抜けて、あっという間に余別の漁師さんがやっている『御宿新生』に到着。

『台風の中、自転車で来るっていうからどんな人たちかと思いましたよ~』 と宿のお兄さん。 空模様は怪しいし、本日は(昨日もだけど)、宿でダラダラくつろぐことに決定!

漁師の宿の夕食漁師の宿の夕食

気持ちのいい檜風呂でゆっくりした後、待ちに待った夕食です。 さすがに料理自慢の漁師の宿、生ウニといくらの山盛り、貝や魚の煮付け、そしてお店の主人が釣ったマグロの刺身などが並びます。 とろけるような刺身に口元が緩みます。 そして写真に加えて大きな『浜鍋』が! みそ仕立てで魚の出汁がきいています。 とにかくウマイ、堪能!

食後はまたまた部屋で延々と宴会だ~。 台風情報を聞きながら『明日は台風一過、快晴だよね!』 楽天的な3人なのである。


0412-4

積丹半島 四日目

余別~余市

開催日 2004年09月01日(水)
参加者 ヴェネーノ/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度
走行距離 57km
地域 北海道

美国/黄金岬からの眺め
美国/黄金岬からの眺め

コース紹介

積丹半島の北東部を半周。 積丹岬を経由して美国、古平を通り、余市まで走ります。 余市からはバスで小樽へ、そこからは鉄道で新千歳空港へ向かいます。

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
余別 START 発08:30 R229,r913 海岸沿い
積丹岬 12km 着09:15
発10:00

r913,R229
島武意海岸や灯台を散策
美国 黄金岬 31km 着11:30
発12:00

R229
古平
 昼食
40km 着13:45
発14:30

R229
寿司屋
余市 57km 着17:45 バスで小樽へ

余別の宿の前で余別の宿の前で

夜のうちに台風は北海道を通過したらしい。 朝、窓の外を眺めると、青空はないものの雨の心配はなさそうだ。

『ヤッター、走れるよ!』とノーテンキに喜ぶサリーナ。 『すごい風だよ…』とつぶやくサイダー。 そう、台風の“吹き返し”だそうで、激しい風が吹いていた。 『生ウニ丼』の幟がバサバサと音をたててはためいている。 おいしい朝食の後、とにかく出発!

荒れる海岸線を行くサリーナ荒れる海岸線を行くサリーナ

海は荒れ、白波を立てている。 強風の中をいく3人。

荒れる海岸線を行くヴェネーノ荒れる海岸線を行くヴェネーノ

ところが… バリバリ進む!

『ヤッター、これは快調だ!』

強風は追い風だったのです。 風に乗ってどんどん走ります。

碧みを取り戻した海碧みを取り戻した海

波は荒いものの海もだいぶ碧みを取り戻してきたようです。 今日はいいかも。

積丹岬に入ると、いよいよ上り。 いきなり10%くらいの厳しい勾配になり、ゆるゆると登ったところに小さな歩行者用トンネルが。 島武意海岸の入口だ。

島武意海岸の展望所から島武意海岸の展望所から

30mのトンネルを抜けると、目の前にすばらしい海と岩の景色が広がった。

『すご~い!』

自転車を置き、徒歩で急な坂を下ると小さな入り江だ。 昔は鰊(にしん)をここから水揚げして、この急坂をかついでトンネルをくぐり出荷したとか。

島武意海岸島武意海岸

海岸はゴロ太石と奇岩、そして驚くほど透明な碧い海。

この海岸を一回昇り降りするだけでも重労働です。 サイダーは海岸におりる途中でリタイア、『上で待ってるからね~ヘトヘト…』。 ヴェネーノとサリーナは海辺まで到達。 はだしで海に入るヴェネーノ、『つめたいけど気持ちいい~』

灯台に向かって上る灯台に向かって上る

再びトンネルを抜け、舗装路に戻った。 この上には遊歩道があるとのことで、さらに上りを続けます。 勾配はついに18%に! ヨロヨロと登る3人だったが、そこに何と追い風が。 『もうだめ~』と足をつきそうな瞬間、背中を押してくれるのでした。

強風の助けで何とか灯台までたどり着いた。

積丹岬の展望所積丹岬の展望所

いつの間にか雲はなくなり、すばらしい青空が広がっています。 展望所からは広い海と崖が続くものすごい景観が見渡せます。 遠くの深い群青の海と、岩場の近くには“しゃこたんブルー”と呼ばれる宝石のような青さの海が。

切り立った緑の崖としゃこたんブルーの海切り立った緑の崖としゃこたんブルーの海

しかし、行く手の遊歩道を眺めると、切り立った崖の上のダートな草原を行くことになる(写真)。 展望所ではものすごい風が吹き荒れ、手すりにつかまっていないと飛ばされそうだった。 『これは無理だよな…』 すばらしい景色を目に焼きつけ、遊歩道はあきらめて少し内陸の道を行くことにした。

上りが続く上りが続く

r913は交通量も少なく、風の影響も受けない緑深いルートなのですが、5%くらいの上りが延々と続く。 日射しは強くなり、風もなく、汗だくになりながらもくもくと上っていきます。 『追い風がほしい…』

美国港(4日目)美国港

ようやく下りとなり、国道と合流して美国へ爽快に下ります。 再び青い海が見えてきました。

美国の黄金岬美国の黄金岬

美国では黄金岬に上ってみました。 入口はわかりづらいのだけど、地元のおじさん、おばさんに教えてもらって自転車を置き、徒歩でのぼります。

黄金岬のしゃこたんブルー黄金岬のしゃこたんブルー

『おお~! これぞしゃこたんブルー!』 崖地が連続する壮大な地形の足元に、近くは透明感いっぱいの澄んだ青、少し離れた岸辺はエメラルドがかった青、はるか遠くは濃い群青の海が広がっています。 やっと晴れてすばらしい景色に遭遇できたことに感激! 

『今日晴れて走れてホントによかった~』

黄金岬から黄金岬から

黄金岬でしゃこたんブルーを堪能したあとは、その碧い海を眺めながら余市に向かいます。

トンネルの歩道を行くトンネルの歩道を行く

美国の先、古平のお寿司屋さんで昼食。 アワビ刺とちらし寿司、にぎり寿司は、走ったあとだけにほんとにウマイ! 

『今日晴れて走れてホントによかった~』

余市に向かう余市に向かう

さてここから余市に向かうのですが、長いトンネルの連続です。 2km超級が2本と1.3kmの合計3本が襲ってきたのにはウンザリ。 広い自転車・歩行者帯があるので危険を感じることはないのですが、やはり長いトンネルは気持ちいいものではないですねえ。

余市駅前からは路線バスで小樽へ、そして列車で新千歳空港へ到着しました。 台風で思うようには走れなかったけど、のんびりおいしい旅を楽しんだね、今日の海は最高だったね~、とカンパ~イ! いつかまた、いいとこ取りでリベンジしたいね!

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