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高麗川の沈下橋巡り

開催日 2006年10月28日(土) 曇り
参加者 カビロ/ミワプッチ/レナール/マリー/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度
走行距離 57km
地域 首都圏

島田橋遠景
島田橋

コース紹介

比企丘陵を流れる高麗川(こまがわ)や越辺川(おっぺがわ)にはいくつもの沈下橋(冠水橋、潜水橋、潜り橋などとも呼ばれる)があります。これらの橋は川の土手の中にあり、川の水が増したときには水の中に沈んだり、ときには流されてしまったりするものです。この辺りには木造の味わいがある橋がいくつもあります。

最初に小さな峠を越え、その後はのんびりと丘陵地帯の景色を田舎道で楽しみつつ、これらの橋を巡ります。

スライドショウ(03'33" 音声:BGMのみ)

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
小川町駅
標高90m
START 発10:05 一般道 東武東上線
松郷峠
標高240m
6km 着10:35
発10:40
一般道 下り切ったところにコンビニあり
三波渓谷 10km 着10:55
発11:05
一般道
明覚駅 14km 着11:20
発11:25
線路脇 JR八高線
ぽんぽこ亭 15km 着11:30
発12:35
田舎道 うどん★★
パン工房
シロクマ
18km 着12:50
発13:00
田舎道 クリームパン★★★ 一休み
森戸橋
(高麗川)
28km 着14:00
発14:00
田舎道 コンクリート?の橋
若宮橋
(高麗川)
31km 着14:15
発14:45
田舎道 米国製レール使用
このあたりの沈下橋としては最長
島田橋
(高麗川)
39km 着15:20
発15:25
田舎道
落合橋
(越辺川)
42km 着15:35
発15:45
入間川自転車道 沈下橋の雄
都幾川との合流点にあり、すべて木製
霞ヶ関駅 57km 着16:50
東武東上線

小川町駅を走り出す小川町駅付近

小川町駅を出るとすぐに田舎の風景です。今日は我らが比企丘陵(ひききゅうりょう)の主カビロの案内で高麗川や越辺川に掛かる木造の沈下橋を巡ります。すぐに槻川(つきがわ)に出ますが先頭のカビロはその川の下流方面ではなく、別の方向へ進んで行きます。

『ちょっとカビロ、今日は川を下るんじゃあないの?』 との問いに

『その前にちょっと寄り道で~す。』

松郷峠へ向かう松郷峠へ向かう

周囲はだんだん山っぽくなってきました。

『あれっ、なんか上っていない?』

『一つだけ小さな峠、松郷峠を超えます。ここはまだ本格的な上りじゃあないですよ~』

『え~、そんなこと知らなかったぁ~』 とは上りが大っ嫌いな最後尾のレナール。

松郷峠松郷峠

そうこうするうちに左右が杉林に覆われ出し、突然辺りが暗くなると勾配がぐっと上がりました。どおやら本格的な上りになったようです。上からはロードレーサーがものすごいスピードで駆け下りてきます。ここはレーサーたちのトレーニングコースなんだって。

私たちはエッチラオッチラ、へいへいしだしますが、勾配がきついのは1~2kmほどだったようで、ほどなく頂上に到着です。真っ赤なマリーもヨタヨタしつつもなんとか上り切りました。ここの視界は開けていなくて特に峠らしい雰囲気はありませんが、コンクリートの土留めから湧き水が出ていて、レーサーたちが並んで水汲みをしていました。

都幾川沿い都幾川沿い

上りの後はおきまりの豪快な下りです。しかし上り同様距離が少ないので、ものの数分で下り切ってしまいました。

下り切ると都幾川(ときがわ)の流れに出会います。小山に囲まれた都幾川沿いをのんびり進むと橋に出ました。

渓流都幾川渓流都幾川

このあたりの都幾川はまだ川幅が狭く渓流という趣です。もうすこしすると紅葉が素晴らしそうです。

三波渓谷三波渓谷

渓流の都幾川を少し下ると小さな畑の奥にこんな静かなところがありました。三波渓谷というところのようです。サラサラという水の音が心地よく緑が素晴らしい場所です。

このちょっと下流の川の中にビア樽くらいの小さな水車を発見! 『あの中には芋が入っているんです。あれは芋の皮むき機なんですよ。』

遠景の山と野畑遠景の山と野畑

ここからはカビロお気に入りの田舎道に突入。道を説明しろと言われても説明のしようがありません。走行ログデータから追ってみてください。とにかくおすすめの道の連続なんです。

山あり、田畑あり、

林の中を行く林の中を行く

時にはこんなこんもりした林を抜けたりします。

流れ橋流れ橋

そんなところを通り抜けた後に出たのがここ。これも都幾川なのでしょうか。八高線明覚駅近くに、人一人がやっと通れるくらいの名も無き小さな流れ橋がありました。流れ橋は水の力に対しては抵抗力がまったくなく、橋脚にだた乗っかっているだけなので、ぐらぐらしてとても怖い!

明覚駅明覚駅

そしてこちらがJR八高線の明覚駅です。『関東の駅百選』に選ばれたログハウス風のおしゃれな駅舎で、内部には昔の駅の写真が展示されていました。

お昼は駅のすぐ近くのうどんや『ぽんぽこ亭』で。昼には少し早めだったのですが、カビロご推奨埼玉のうどんベスト3位だとのことで行ってみました。腰の強いうどんは大盛り、100円の天ぷらもでっかい! 食べ残したのはサイダー、人様のものを分けてもらいそれさえ食べ切ったのはミワプッチでした。

『うぇっプッ!』

田舎道を快走田舎道を快走

午後も田舎道を快走です。八高線の線路を行ったり来たりしつつ着いたところは越生駅近くの『パン工房シロクマ』。この辺りではシロクマパンと呼ばれていて、おやじさんが自転車好きということでも有名だそうです。

『うへ~、まだ食べるの?』 とは近年お腹がむっちりしてきたサイダー。

『これは別腹よ~』 とはマリーだったか?

そして、『うぇっプッ!』 といいつつもメロンパンとクリームパンを買ったのはミワプッチでした。しかしここのクリームパン、本当においしいですよ。

若宮橋若宮橋

のんびり田舎道走行はさらに続くのですが、ついに高麗川(こまがわ)に出ました。いよいよ沈下橋めぐりのはじまりはじまり!

若宮橋の桁には米国製の古い鉄道のレールが使用されているんだそうです。長さは100mほどありそうで、このあたりの沈下橋としては最長だそうです。

『お~とっと~!』 ガタボコいう木の板はちょっと危なっかしげなので慎重に渡ります。

島田橋島田橋

お次ぎは島田橋です。土手の上から橋への眺めが印象的(TOP写真)です。我らがカビロによればさほど特徴のない橋らしいのですが、川底から橋までの高さが沈下橋としてはかなり高いように見受けました。

『こっちのほうが板が縦向きだから走りやすいね~』 とは理論派のレナールです。

『おっ、あっ、おっ、お~~』 とは板の向きとは関係なくいつもヨロヨロのマリーでした。『だって手すりないんだもん、こわいじゃ~ん。。』

落合橋落合橋

沈下橋の最後は都幾川(ときがわ)と越辺川(おっぺがわ)の合流点に掛かる落合橋です。

この辺りでは唯一、桁や橋脚その他全部が木で出来た橋なんだそうです。橋の横の斜めの木の部材は橋を支える為のものではなく、増水したときに流木などが橋にぶつからないようにする仕掛けで、上流側にだけ付いています。なるほどよく見ると途中に草木が引っ掛かっています。そして橋自身もちょっとふにゃっとしています。先日の豪雨で曲がったのだそうです。おお怖っ!

このあとは合流した越辺川を下り、入間川(いるまがわ)サイクリングロードを南下します。その越辺川と入間川の合流点のR254には立派な橋が掛けられています。こちらの名も落合橋。『落合』というのは川が落ち合う、すなわち川と川が合流することなのだそうです。だからそこらじゅうに落合橋という名の橋があるんですね~。

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uploaded:2006-11-01