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京都紅葉狩り 二日目

芦生の森 ハイキング

開催日 2006年11月19日(日) 曇り-小雨
参加者 ジーク/ペタッチ/マーコン/ナオボー/マリー
ブンブン/ケン・ボーズ/サリーナ/サイダー
ビジター ミエチャン
総合評価 ★★★
難易度
散策距離 7km
地域 近畿

渓流をバシャバシャ渡る!
渓流をバシャバシャ渡る!

◆ コース紹介

紅葉麗しき季節、ブナなどの原生林が残る京大演習林『芦生(あしゅう)の森』で渓流遡行。 沢を渡り、山道を這い上りながら杉尾峠まで。 普通に歩くと4時間半くらいですが、ゆっくり沢と景色を楽しみ、お昼をはさんで6時間半ほどかけて歩きます。

走行地図
地図ベース:国土地理院5万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
芦生山の家 START 発07:10 京大演習林事務所に届け出
内杉谷出合い 2km 着07:50
発08:00
ここから櫃倉谷(ひっくらだに)川沿いを行く
林道終点 3.5km 着08:50
発09:00
最初の川渡り
中の坪谷出合い 4km 着09:20
発09:30
いよいよ本格的に沢に突入!
昼食 5km 着11:10
発11:40
杉尾峠 7km 着13:40 泊/芦生山の家 0771-77-0290( 2食付7,350円 )

ハイキング開始ハイキング開始

いよいよやってきました! 今回の企画のハイライト、未知なる『渓流遡行』の日が!

5:30起床に 『ん〜ん…、やっぱり早起きは苦手やわ〜〜』 とぼやく面々。

宿の『まるや』さんで6:00に朝食の後、送迎バスで『芦生山の家』へ。 この道は自転車で走る予定でしたが、昨日は時間切れで、今日は雨で中止しましたが、雰囲気最高で走ったら楽しそうです。 『芦生山の家』で昼食のお弁当を調達して、いよいよ『京大演習林 芦生の森』に入ります。

ペタッチ隊長とマーコン副隊長の他は、沢歩きなんてまるでやったことのないジオポタメンバー。 この日を迎えるまで、運動靴か長靴か? はたまた渓流足袋? と大騒ぎ。 長靴に独自のビニール補強と、加えてポンチョでテルテルボーズスタイルはジーク。 出発地点で『完璧やな!』と自画自賛ですが、果たしてどうなるか?

内杉谷川沿いの紅葉内杉谷川沿いの紅葉

出発した時は小雨です。 演習林を入ってしばらくは内杉谷川沿いの舗装路の林道を歩きます。 しっとりと小雨にけぶる紅葉がきれいです。 ブナなどの原生林が生い茂る芦生の森は、雨が降っても落ち葉の積もる地面に時間をかけてしみ込んで流れていくので、沢も急に増水して濁流が流れるようなことはないそうです。

川の中をジャブジャブ川の中をジャブジャブ

林道を歩くこと約1時間半。 舗装路が途切れ、いよいよ道なき道の沢歩きへ突入です。

『ここから水に入りますから、各自装備を整えてください』

とペタッチ隊長。 メンバーは思い思いの足元装備を整えます。 さすが本格派、マーコンは履きならした渓流足袋。 長靴で完璧はジーク。 リュックから水辺用サンダルを取り出したのはケン・ボーズ。 前日の足の攣りがおさまったブンブンは、ズボンの裾をめくるだけで涼しい顔です。 その他のメンバーはズックばかりです。

そしていきなりの沢! 『キャー! つめたい〜』とマリー。 岩の上は滑って危ないので、もうバシャバシャと水の中を行くしかありません。

落ち葉が積もった道なき道を行く落ち葉が積もった道なき道を行く

ところが、あら不思議。 運動靴に水が入った最初は冷たいのですが、歩いていると冷たさを感じなくなってきます。 沢を渡り終えてご満悦の面々。

『濡れても、なんか気持ちええなあ〜』 とミエちゃん。

『水に浸かって沢歩き、楽しいですね〜』 とケン・ボーズ。

長靴で 『ぜんぜん、濡れへんで〜』 とはジーク。

しかし最初の沢を渡ったあとはいきなり、落ち葉が積もった道なき道の上りです。 アヘアヘ!

内杉谷出合いにて内杉谷出合いにて

ペタッチ隊長は先行してルートを確認し、マーコン副隊長はメンバーのペースを見ながら後続を誘導していきます。

あたりは落ち葉がふかふかして、朽ち木にはびっしりと緑の苔、そしてきのこも顔をのぞかせています。 静かな森に沢の流れる音だけが絶えることなく、ときどき風に吹かれてはらはらと落ち葉が舞い降りてきます。 このすばらしい雰囲気に、みんなたたずんでほ〜っと深呼吸は内杉谷出合いです。

沢を渡るミエちゃん沢を渡るミエちゃん

しかし、ここからが本番! 本日は『渓流遡行』。 沢を渡るのは、当然1度や2度ではありません。

『え〜、そんなことぜんぜん知らんかったわ〜、 わぁ〜〜』 とはブンブン。

ペタッチ隊長が渡りやすいルートを確認して、何度も何度も沢を横切ります。

『もう、全然冷たさなんて感じへんな〜』 とは元気の先頭ミエちゃんですが、このあとスッテーンと転んでずぶぬれ第1号となりました。

沢の中をぴょんぴょん行くブンブン沢の中をぴょんぴょん行くブンブン

『お〜っとっと〜〜』

とは自転車でもヨロヨロ、沢でもヨロヨロのブンブン。 でも昨日、足が攣った影響をまったく見せずにバリバリ進むのには全員オドロキ!

オッオオッ 危ない!? とのまわりの不安をよそに、沢の真ん中で振り向いては写真を撮るブンブン。 しかしマーコン副隊長から注意が、

『ブンブン、岩は滑るから乗らないで。 小幅に水の中を歩くのよ!』

しかし何度注意されてもついつい大股で岩に乗ってしまうブンブン、これで転ばなかったのが不思議なくらいです。 まさに達人? 恐れ入りました。

静寂の沢静寂の沢

静かに流れるやさしい沢は静寂の中、すばらしい雰囲気です。 ですが、しろうとにはどこを歩いていいのかさっぱりわかりません。 ある時は沢を横切り、ある時は岩場を踏み越え、道なき道を歩き続けます。

何度も何度も沢を渡る何度も何度も沢を渡る

いつの間にか、雨も止んだようです。 もう何度目の沢渡りでしょうか。

『いや〜、水に入るのが楽しくなってきたやん』と笑顔のナオボーが元気に渡り、ミエちゃんとマリーが続きます。

岩場を進む岩場を進む

岩場に出てきました。 ルート確認で先行するペタッチが、

『ここ、ここを渡ってください』 と誘導すると、マーコンが後続を引き連れてフォローします。

原生林の中を行く原生林の中を行く

今度は沢に支流がぶつかっているところに出て、少し丘を上って迂回しながら進みます。 雨も止み、寒さも感じなくなってきて、むしろ山登りで体はポカポカしてきました。 原生林の落ち葉を踏みしめながら上り、沢を渡ります。 そろそろお腹もすいてきました。

お昼お昼

『いい場所を見つけたら休憩してお昼にしましょう』とペタッチ隊長。 そして沢の淵にちょっとしたスペースを見つけてお昼タイムとなりました。

各自が持ってきたお弁当を広げていると、マーコンが沢で水汲みし、ペタッチが火器に火を入れて、何やらぐつぐつといい香り。 じゃ〜ん、何と『なめこ汁』の出来上がり! 火器や鍋などの装備と材料と、みんなの分の器まで抱えてきてくれてたんですね。

これには一同大感激。 『あったかくて、おいしい〜〜!』

いつの間にか、雲が途切れて薄日がさしてきました。 これも脅威の晴れ男女、ペタッチとマーコンのおかげかな。 すばらしいお昼を堪能です。

滑る岩場滑る岩場

お昼を終えて出発すると難所に差し掛かりました。 ここを越えるには雨で滑る岩場を上らなければなりません。 こんな時にはペタッチ隊長がロープを取り出して何とか乗り越えていきます。 滑ってころびそうなマリーも何とか転ばず、高所恐怖症のサリーナも何とか岩から転げ落ちず、みんなちょっとしたスリルを楽しみながら歩いていきます。

イワナ獲りイワナ獲り

とある沢で、マーコンが叫ぶ。 『あれ、おっきなイワナがいる〜!』 危険を察知したイワナは岩の奥に逃げ込みました。

『よっしゃ、取ったる!』と木切れで岩の下をかき混ぜるジーク。 ああ、逃げちゃった、水が濁った、ジークのせいだとメンバーの非難の大合唱を受けるはめになりました。(笑)

でもすぐに別の場所でまたマーコン、『ああっ あれあれ、イワナ〜』 何とイワナを見つけるのに目ざといのでしょうか。 これから『イワナ女王』と呼びたいです。

今度はそおっと、そおっと… 息を凝らしてエイっとサイダーがつかんだのは、イワナに見えたイワでした。 みんな大笑い、本物は無事に逃げ去ったようです。

沢を離れ、ここから山上り沢を離れ、ここから山上り

楽しい沢歩きもここでおしまい。 まだまだ続くように見える沢ももうすぐ消えてなくなります。 ここから私たちは水辺を離れて最後は山登りです。 斜度30度とも45度とも思える山道を、お迎えバスの来ている杉尾峠まで上ります。

エッチラオッチラ、峠の半分くらい這い上ったでしょうか、突然

『ハチッ〜!!』 と誰かが叫び、サイダーがバタっと地面にひれ伏しました。 倒れたまま起き上がらないサイダー。

『ど〜した、サイダー?』 と心配顔のペタッチ隊長。

しばらくしてようやくピクッと反応したサイダーはか細い声で 『頭を刺された!』

オレンジ色の仮面ライダーのような怖そうな顔をした太めのハチが2匹、依然サイダーの廻りを飛び続けています。 身動きできないサイダー。 悠久の時間とも思われたが、しばらくするとハチはどこかに飛んでいってしまったようで、ようやく恐る恐る残りの峠を上るメンバーでした。

ヨタヨタと峠をなんとか登り切ったサイダーの顔は真っ青。 バスで帰る途中に湧き水で頭を冷やし、その後診療所へ急行です。

『怖いのは、あなひらきし〜なんです。』 と先生。

『えっ、穴開き死? 刺されたところに穴が開いて死ぬんですか?』 とサイダー。

『い、いえ…(汗) あなひらきし〜(アナフィラキシー)といって、ショック状態に陥ることです。』(汗、汗!)

『ほ〜、穴が開いたショックで死ぬんですね!』 (おいおい…)

って結局大事には至りませんでしたが、このハチ、『キイロスズメバチ』という小型のスズメバチだったようで、アレルギー体質や過去に蜂に刺されて抗体ができているとアナフィラキシーに陥る可能性が高いのだそうです。 秋は、スズメバチが活動し攻撃的になる季節らしいので、気をつけましょうね。

ハチのアクシデントはありましたが、初めての渓流遡行はほんとに楽しい経験でした。 ジャブジャブ水に入ることが次第に楽しくなってきて、沢とのお別れが名残惜しかった。 ジーク、完璧な長靴で一人だけ足を濡らせなくて残念だったね!(笑)

芦生の森で全員集合
芦生の森で全員集合

ひとこと by ペタッチ

何年ぶりの芦生の森だろう。
佐渡島ポタの時の話の流れからつい、山ならここもいいですよと言ってしまったのが始まりでしたが、今回は私が先導したのではなくて、メンバーのお陰でまた芦生へ来る機会を作ってもらった、連れて来てもらった、そんな旅でした。

多くのメンバーが参加してくれたお陰で、『またここに来れたなあ』と思いつつ、これ以上の穏やかさは味わえないだろうと思える、櫃倉沢の静寂の源頭を歩いている自分がいました。

もう少し紅葉が残っていれば、日光に包まれていれば、この沢の感慨はこんなものじゃない、と今でも思っています。 が、紅葉も木漏れ日の光も、今回は見所がほとんどなかった反面、沢の流れ自体が、こんなにもたおやかであった事、それが新しい発見でした。

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uploaded:2006-11-25