0703
開催日 | 2007年03月24日(土) 曇り |
参加者 | レナール/マリー/ムカエル/サリーナ/サイダー |
総合評価 | ★★ |
難易度 | ~ |
走行距離 | 63km |
地域 | 首都圏 |
根川を行く
江戸時代の大土木工事『玉川上水』をメインにその支水の千川上水、残堀川、根川、そして多摩川と水辺を楽しみます。
玉川上水は1653年に多摩川の羽村取水堰から四谷大木戸まで40kmほど開削された大工事でした。現在は杉並区の富士見ヶ丘から下流域は暗渠ですが、そこから上流域は開渠で武蔵野の自然が残ります。今回はこの中流域の小金井公園から玉川上水駅までを。それからは昭和記念公園、根川の人工せせらぎ(野鳥の宝庫、コサギやカワセミが見られる)を経て多摩川を豪快に下ります。
スライドショウ(03'41" 音声:BGMのみ)
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)
地図:Googleマップ/gpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS
発着地 | 累積距離 | 発着時刻 | ルート | 備考 |
---|---|---|---|---|
西荻窪駅 | START | 発09:30 | JR総武線 | |
善福寺公園 | 2km | 着09:35 | ||
千川上水 | 4km | 着09:50 | 千川上水沿い 多摩湖自転車道 | |
小金井公園 | 11km | 着10:20 | ||
玉川上水 陣屋橋 | 12km | 着10:30 | 玉川上水沿い | |
玉川上水駅 | 21km | 着11:30 発12:35 |
残堀川 |
昼食:そばや |
昭和記念公園 | 26km 30km |
着13:00 発14:00 |
残堀川 野川 |
|
多摩川 日野橋 | 36km | 着14:35 発14:40 |
多摩川自転車道 |
|
多摩川離脱地点 | 50km | 着15:50 | 一般道 | |
荻窪駅 | 63km | 着17:05 | JR総武線 |
善福寺公園
今回は水辺企画。西荻窪駅から北西に1~2kmほど行くとスタート点にふさわしい、2つの池がある善福寺公園に出ました。池の周りの木々も芽吹きの準備を始めたようで、若草色の葉っぱがあちこちに見られます。
善福寺公園を行く
下池の周りの周回道路をのんびり回り出すと、白いコブシは満開、桜も咲き出していました。上池の横を抜けさらに北へ進むと、青梅街道の手前で
千川上水
出ました、千川上水。武蔵野市の境橋で玉川上水から取水されている、このわずか幅1mほどのちっちゃな堀は、ここから下流は現在は暗渠となっていますが、かつては巣鴨まで20kmほど続いていたのだそうです。小さな土手には白い小さな野花がいっぱいでした。
千川上水に沿って
その千川上水に沿って西へ西へと進みます。五日市街道をかすめ、多摩湖自転車道へ入ると小金井公園はもうすぐ。
小金井公園
小金井公園は広々として気持ちのよい市民の憩いの広場。家族連れやカップルと多くの人で賑わっています。来週の今頃は桜の花見客で大賑わいとなることでしょう。
雑木林のなか、ジョガーの脇を私たちはポタポタと。
小金井公園の江戸東京たてもの園付近
公園内には江戸東京たてもの園という江戸から現在の少し前の時代までの建物を集めた場所があり、こちらもおもしろい。宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の八百万の神々が集う湯屋『油屋』の建物はこの園内の銭湯をモチーフにしているとか。
水路の脇のユキヤナギが真っ白できれい。
玉川上水
小金井公園を出ると、そのすぐ南側に玉川上水が流れていました。雑木林のなかをひっそりと流れる感じ。
玉川上水のダートを行く
その玉川上水を西へ西へと進むとこんなところが。進行左手が上水側。静かな雑木林の中のダートをのんびり行きます。この辺りはとても東京とは思えない静けさです。
玉川上水
ダートの終点には水際まで降りられるポケットパークのようなところがありました。堀の側壁の地面が現れるここでは、開削当時を偲びます。ひと堀ひと堀と、何10kmも掘っていったんですね~
残堀川を行く
玉川上水の上流は羽村の取水堰まで続きますが、今日はここでおしまいに。玉川上水駅の付近でお昼です。
さて午後の部、まず武蔵砂川駅の少し西側を流れる残堀川を下ります。この川は水量が少ないらしく、ほとんど水がないこともあるようですが、今日はまずまずの水量で、川辺には菜の花がいっぱい。
昭和記念公園のサイクリングロード
残堀川を南下すると昭和記念公園に突き当たります。残堀川は公園内を通っているのです。この公園も気持ちのよい公園なので入ってみます。中にはサイクリングロードが走っていて自転車でも快適。
昭和記念公園の菜の花
『みんなの原っぱ』では凧揚げに興じる親子や犬の散歩を楽しむ人などたくさんの人がいました。こちらも菜の花満開!
昭和記念公園を抜け、西立川駅の東側をすり抜け、残堀川をどんどん下ります。このあたりの残堀川周辺は桜並木、来週にはみごとに咲きそろうでしょう。JR中央線を越えると根川と合流です。
このあたりの根川は近年人工的にせせらぎを復活させ緑道として整備されました(TOP写真参照)。立川にゆかりのある文学者の詩碑・歌碑・句碑が建てられ『詩歌の道』とも呼ばれています。人工的ながらも自然がよみがえったので野鳥が多く、この日はシラサギ、コサギ、カモ、そしてカワセミを見ることが出来ました。
強風の多摩川サイクリングロード
根川は多摩川に流れ込みおしまいに。その多摩川ですが、さすがに広くサイクリングロードもま~っ~すぐ。向かい風がびゅうびゅうで進まない! 快速の予定が遅速となってへろへろ、ヨタヨタ~ッ と狛江の離脱点にようやく到着です。あ~ぁ、しんどかった~~。
仙川?
多摩川を離れた後は一路北へと進路を取ります。つつじヶ丘、久我山を経て荻窪までの間には行く筋もの川が流れていました。川をテーマにした今回の企画は、いづれの川にも歴史があり、その積み重ねが今日の姿を作っていると考えさせられるものとなりました。
これから夏に向けて、玉川上水付近は涼しい木陰のルートとなりおすすめです。
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