0706-3

陸前海岸・牡鹿半島・松島 3日目

牡鹿半島 コバルトライン

開催日 2007年05月04日(金) 晴れ
参加者 ジーク/マリー/ムカエル/サリーナ/サイダー
ビジター ケロガメ/クドール
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲△
走行距離 30km
累積高度 1,150m
地域 東北

コバルトライン? 御番所公園への激坂を上ったの図
コバルトライン? 御番所公園への激坂を上ったの図

コース紹介

牡鹿半島のコバルトラインを走り抜けます。女川から船で牡鹿半島を眺めつつ金華山へと向かい、鹿と遊んだ後は再び船で鮎川へ渡ります。そこからいよいよコバルトラインへ。牡鹿半島の尾根を行くコバルトラインは尾根だからアップダウンはあまりないのかと思ったら大違い。しかし美しい海が望めます。

走行地図
地図ベース:国土地理院5万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
女川   発09:00 臨時便 丸中金華山汽船/0225-53-3121
金華山   着10:00
発11:40
散策
定期便 金華山観光/0225-45-3377
鮎川
START
着12:00
発13:20
コバルトライン 昼食 観光客で混雑
御番所公園 4km 着14:15
発14:20
コバルトライン? 眺めが良い。WCあり
鮎川への
分岐
9km 着14:45
発14:50
コバルトライン サリーナは鮎川へ
大原 17km 着15:40
発15:45
r41 ここからコバルトラインは通行止め
女川原発
PRセンター
24km 着16:30
発16:45
一般道
小屋取 30km 着17:20 泊:やまと/0225-53-3246/2食付7,350円/焼あわび付
牡鹿郡女川町塚浜小屋取23

船で金華山へ船で金華山へ

女川からはこのゴールデンウィーク期間中のみ金華山へ向けて、臨時の船が出ます。自転車は折り畳んでデッキの適当なところに置きました。

出航するとカモメの群れが白い航跡を追うようにしてどんどん集まってきました。子供も大人も喜んで餌を差し出すと、じょうずにくわえて飛び去ります。そんな中を船の乗務員がマイクでなにやら話し出します。

『右手の鳥居をごらんください。金華山の神社の第一の鳥居です。昔は金華山へは女性の立ち入りが禁止されていたので、ここでお参りしました。』 へぇ~~。

リアス式のでこぼこした牡鹿半島が、日の光を浴びて緑に輝いています。

『お~、きれいやな~。でもコバルトラインってあそこのてっぺんを走っとるんやろ。上るの大変そやな~ぁ。。』 と企て人のジーク。ありゃ、企て人だからそんなことしちょるやろ!

金華山の黄金山神社金華山の黄金山神社

1時間ほどで金華山に到着です。この金華山、なんで有名なのかと思ったら、東北の三大霊場のひとつで、日本で初めて黄金を産出したところと言われているらしい。そして黄金山神社は『三年続けてお参りすれば一生お金に不自由しない』と言われているそうです。鹿や猿が生息することでも有名だそうで、神社の廻りには鹿がたくさんいました。島の中には散策路が巡らされているようなので、時間があれば廻ってもいいかもしれません。

鮎川からの上り鮎川からの上り

黄金山神社にジオポタ安全祈願をしたあとは再び船に乗り鮎川へ渡ります。鮎川は金華山への起点となる港があるからか、観光客がたくさんいて、ちょっとびっくり。

昼食を済ませた後はいよいよコバルトラインです。港を出たとたんに上りが始まりました。おなかがいっぱいでの上りはきつい!

金華山を望む金華山を望む

体育会系のムカエルが先行し、サリーナ、ケロガメさん、マリーと上って行きます。サイダーはあとからヨロヨロ。えっちらおっちら上れば、そこにはさっきまで鹿と遊んだ金華山がありました。

『お~、さっきはあのあたりにいたんだよね~』 とちょっとびっくりします。

早くも押しの図早くも押しの図

しかしここの上り、ちょっときついです。ジークとクドールさんは早くも押しに。

『展望台はもうすぐだよ~』 との声にもこの二人は反応せず、よたよた~と押し上がります。

牡鹿半島の先端、黒崎付近牡鹿半島の先端、黒崎付近

牡鹿半島の先端、黒崎付近の展望です。外海のわりには波は静かで、ごつごつした出入りの多い陸地との対比が不思議です。

船から見えた御番所公園の展望台はまだまだ上のようですが、ここからは下りに。

御番所公園へ向かう御番所公園へ向かう

コバルトラインはr220を指すのでしょうか? しかし尾根にある御番所公園はこのr220から分かれた道の先にあります。r220を気持ちよく下り出してしまったので、この道の入口をうっかり通り越してしまいました。少し戻って正規ルートに復帰するも、ここの入口の上りがすごかった。

多くが押しに。しかしこの激坂は距離が短いので押しても問題ありません。上れば鮎川方面への眺望がすばらしい!

木々の合間からは海が木々の合間からは海が

御番所公園は子供の遊び場や大きな展望台がある公園です。ここまでへ~こらだったので、ちょっと一休み。サーッと下るとr220と再び合流します。周囲の景色はどんどん移り変わり、ここは木々の間を縫うようにして走ります。ときどき海がキラキラッと顔を覗かせます。

今日中に帰京しなければならないサリーナは途中から鮎川へと下りました。

北東に開けた海を前に北東に開けた海を前に

ちいさなアップダウンが繰り返されます。北東への視界がサーッと開けました。下には新山浜の集落が。

続く山並み続く山並み

山並み? 丘? とにかくいくつもの小さな谷がある風景が続きます。すっごくきれいだけれど、アップアップ、ダウン。アップアップ、ダウン。(笑)

続け続け!クドールに続け!続け続け!

アップダウンにはもう慣れっこになったのか、はたまた諦めが付いたのか、これまで最後尾をヨタヨタしていたクドールさんがいきなりダッシュ!

『さ~、ゆっくよ~ん!!』

しかしもちろん、このダッシュが無謀だったことは言うまでもありません。再びよろよろ~っと最後尾に落ち着くクドールさんでした。

ようやく大原の交差点に到着です。しかしここから先のコバルトラインは通行止めだったので、止むなく鮫浦湾の谷川方面に下ります。

五部浦湾五部浦湾

鮫浦湾から宿のある小屋取へは女川原子力発電所の後ろの峠を越えなければなりません。ここがまたかなりのアップアップ、ダウンなのですよ。もうよれよれ!

しかしついにその峠も越え、やっとこさ五部浦湾にたどり着きました。傾いた太陽の光を反射した湾に心慰められ、塚浜の集落に入ったときには、

『あ~、これできょうもようやくおしまいだ!』

最後に小さな丘を越える最後に小さな丘を越える

と思ったら、なんと最後のダメ押しが待っていた。私たちの宿がある小屋取は塚浜のある五部浦湾ではなく、反対側の東側だったのです。そこまではまたしても!!

『お~い、かんべんしてくれよ、ジーク!!』(笑)

小屋取の漁港と原子力発電所小屋取の漁港と原子力発電所

ひとこと by ビジター・ケロガメさん

ケロガメは4日早く出発して、GWツアー番外編として休暇村気仙沼大島キャンプ場にテントを張り島内を観光しました。特に亀山リフトで登って展望台から見る鳥瞰はすばらしく、島の形と気仙沼湾を一望し、更に遥か遠く金華山がシルエットで見えました。

大島は周囲20kmで道路のアップダウンは緩やかなのでのんびりポタに最適です。キャンプといっても自炊はせず、GW企画の趣旨に則り島の食堂で海の幸三昧でした。

ジオポタの唐桑半島スケジュールがやや厳しいと感じたので検証を兼ねて3日目に唐桑半島の先まで往復しました。海沿いのコースも石割峠のコースも共に激坂でしたのでジークさんにレポートしました。結果、ジオポタ初日は雨ということもあり急遽スケジュール変更、清水浜 (しずはま)~宿までの走行はやめて列車移動になりました。こういう柔軟さがジオポタらしさですね。

まさに楽しむことに長けているジオポタ、この唐桑半島満喫スケジュールへの切替えは大正解だったと思います。時間に追われて走るのではポタとは云えませんからね。同じ所を2度走ってつまらなくは無いかって? とんでもない!。天候が変われば景色はまるで別物です。単独走行のちょっとワイルドな気楽さと、グループ走行の楽しさ、どちらも良いものです。

毎日アップダウンの連続でハードなコースでしたが、去年の佐渡周遊の2日目の峠越え程ではありませんでした。今回のコースを見て直ぐにフロントギア交換を決断し、約8%ギア比を軽くして参加しました。

今回一番きつかったのは3日目の宿到着の直前、夏浜と小屋取浜の間の激坂でした。女川原発裏山の峠を越えて夏浜に下り、美しい浜を見ながらこれでもう上りは無いと緊張を解放した直後の激坂、まるで壁のようにすら感じられました。翌朝、宿を出発して再び越えたら、よくある一寸した激坂で難なく越えられました。

朝晩の宿の食事は勿論のこと昼食も含め毎日が海の幸三昧でした。解禁初水揚げの生うに丼・フカヒレラーメン・焼きホタテ・鮑の踊り焼きと鮑の刺身・ワカメのしゃぶしゃぶ・油の乗った尺サイズのあいなめの煮付け・毛蟹・地魚の刺身などなど、肉より魚好きな私にとって夢の毎日、毎回完食しました。マリーさん、各地の食堂をどうやって調べるの? 単独行を計画するときはコース設定に追われて食事処まで手が回らないケロガメなのです。

最終日、松島から仙台は自由行動でした。雨が降り始めましたがこの日は全区間平坦路で一寸もの足りなかったので、途中からJRに乗るつもりで線路沿いを走り始めました。アップダウンから解放されて風も無く一旦走り始めたら止まらない。

線路沿いのコースを外れて塩釜港の岸壁をポタしていたら時間が足りなくなり、結局仙台駅まで雨の中をひたすら走ることになってしまいました。Frogを畳んでコインロッカーに入れ集合時刻5分前にメンバーに合流して、飽食ポタの締めくくりは仙台の牛タンでした。

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uploaded:2007-05-25