0805-4
西土佐橘~中村~四万十川河口
開催日 | 2008年05月06日(火)晴れ |
参加者 | ジーク/マリー/ケロガメ/ ナオボー/ ピルゼン/サリーナ/サイダー |
ビジター | ミエチャン/トシクン/ベティー |
総合評価 | ★★★ |
難易度 | ▲ |
走行距離 | 50km |
地域 | 四国 |
佐田沈下橋にて
大きな流れになった四万十川の下流域、江川崎の少し南から河口までを走ります。ここにはこれぞ四万十川、という風景があちこちに見られます。国道は狭く交通量がそこそこあるので、極力その対岸を走りますが、こちらは道幅が狭い山道(舗装路)といった趣きでアップダウンが結構あります。
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)
地図:Googleマップ/gpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS
発着地 | 累積距離 | 発着時刻 | ルート | 備考 |
---|---|---|---|---|
西土佐橘 | START | 発08:00 | R441 | 民宿にしとさ/0880-52-1469 |
岩間沈下橋 | 4km | 着08:10 発08:15 |
右岸 | ちょっとだけアップダウン |
口屋内(くちやない) 沈下橋 |
12km | 着09:15 発09:20 |
R441 | 右岸は途中から獣道 左岸の久保川にトイレ |
勝間沈下橋 | 19km | 着10:10 発10:15 |
右岸 | きついアップダウンだがいい雰囲気 |
高瀬沈下橋 | 23km | 着10:35 発10:40 |
R441 r340 |
|
三里沈下橋 | 29km | 着11:05 発11:10 |
右岸 | 右岸に自動販売機 |
佐田沈下橋 さこや |
32km | 着11:30 発13:15 |
右岸 | 屋形船で弁当/50分/2,000円 ベティー離脱 |
中村 四万十川橋 |
37km | 着13:50 発13:55 |
右岸 R321 |
P組は中村駅へ向かいバスに乗車 |
河口の公園 とまろっと |
50km | 着14:45 発15:10 |
バス | チャーターバス:宝観光/0889-42-2552 /31,500円 |
高知 | 着18:30 | セブンデイズホテル プラス/088-884-7111 |
R441を行く
清々しい朝、宿の前の四万十川は日を浴びた艶やかな緑を川面に写し出しています。夜明けにはひんやりとしていた空気も朝食が済むころになると、強い日差しでポカポカに。今日は暑くなりそうです。
宿からはまず左岸のR441を行きます。ほとんどの箇所が一車線の国道ですが、中村からはこの道しかなく、車が結構通るのでちょっと注意して走ります。
岩間沈下橋
ゆったりした四万十の流れが周辺の山々を映し出す中を走るのは爽快です。10分も走ると沈下橋に出ました。静かな澄んだ流れの中にスゥ~と伸びた岩間の沈下橋です。長さのわりに狭いので、渡るのがちょっと怖いくらいです。中上流の沈下橋の橋脚はコンクリート製ですが、この橋は鉄のパイプですね。
岩間沈下橋からの上り
岩間の沈下橋で右岸に渡るといきなり上りです。えっこらえっこら、ナオボー、トシクン、ミエチャンと行く。しかしこの坂を上ればほぼ平坦になり、小さな畑の脇行くようになります。10分ほど走ると、四万十川唯一の斜張橋、かよう大橋が現れます。
かよう大橋からの風景
このあたりは、ゆったりと流れる四万十川の表面がまるで鏡のようです。岸辺には小さな漁船が見えます。四万十では有名なハゼの仲間、ゴリでも獲るのでしょうか。
アップダウン
かよう大橋からは道幅が狭くなり、木々に覆われたその道にはちょっとしたアップダウンが現れだします。えっこらえっこら進み、視界が開けると小さな畑や田んぼが現れ、その先の下り坂の向こうに口屋内の沈下橋が見えてきました。
坂を下っていると、パシュ~ン、といい音が。どおやらマリーがパンクのようです。今日はお昼に屋形船を予約してあるので、あまり時間をロスするわけに行きません。そこでマリーには後から追いかけてもらうことにして、先行グループは沈下橋へと向かいました。
口屋内沈下橋
四万十川を下るにつれてどんどん長くなる沈下橋です。おっと、ここの橋脚はまたまたコンクリートに戻りました。どういうふうに使い分けているのでしょう?
黒尊川合流点付近
口屋内の沈下橋のすぐ下流には、四万十の支流のなかでも清流の名が高い黒尊川が流れ込みます。ぐるっと回って黒尊川に架かる橋から覗いてみると、確かにすばらしい透明度です。時間があったらこの黒尊川を上ってみたいものです。上流には滑床渓谷というすばらしい渓谷があるそうです。
口屋内大橋へ向かう
黒尊川から勝間の沈下橋までの右岸は途中から獣道になってしまうらしいので、口屋内大橋を渡りR441を行くことにしました。ちょうどここにマリーがパンク修理から復帰しました。
勝間沈下橋手前の久保川付近
R441は相変わらず車に注意ですが、口屋内から南北とも5kmのほどのところの、中半(なかば)と久保川には休憩所があるので、トイレ休憩に久保川の休憩所に立ち寄ります。このあたりの四万十川は大きなゆったりとした流れ。
『わ~、きれ~い~』
『すご~い! きもちいい~!!』
これぞ四万十川!
勝間沈下橋を行くベティー
このゆったりとした流れの中に勝間の沈下橋がありました。ロードレーサーでカッ飛び足りない様子のベティーも、さすがに沈下橋の上はゆっくり行きます。沈下橋からはまたまた右岸を行くことにします。
勝間沈下橋からの上り
ここからはちょっときつい山上りです。パソコン抱えてケロガメが行き、マリー、サリーナ、ベティーと上って行きます。ナオボー、ミエチャン、トシクンはついに押しに! 10%越えの箇所もあるこの山道は、高瀬の沈下橋近くまで続きます。
高瀬の沈下橋に着いたときには全員バテバテ、橋の袂で一休みしました。
R441の穏やかな上り
高瀬の沈下橋から左岸へ渡り、R441からr340へ入り三里の沈下橋を目指します。この左岸の道も、右岸同様川縁まで山が迫っているので、穏やかなもののアップダウンがあります。
このあたりになると、屋形船や観光船らしきものの乗り場が現れ出します。
三里沈下橋
ようやく三里の沈下橋に出ました。これまで観光客にはほとんど出会わなかったのですが、さすがにこの下流の橋には観光の方がいました。この橋の袂から出る屋形船があるので、それに乗るのでしょうか。
三里沈下橋を渡る面々
これまでいくつ沈下橋を渡ったでしょうか。沈下橋渡りも慣れてきたのか、始めの頃はおずおずと押し歩いていた面々も、ここは颯爽と渡ります。この橋は四万十川の下流から2つ目の沈下橋です。だから残る沈下橋はあと一つです。
三里沈下橋でワ~イ
ひとまずここで記念撮影をと、沈下橋の上に並んだメンバーです。あとで聞いた話によると、夏には子供たちがこの橋からさかんにダイビングをするとのことなのですが、下を見るとかなり深いようで、ちょっと怖いくらいでした。
最後の山道
右岸に渡り自動販売機で喉を潤した後は、そのまま右岸の山道を行きます。もちろん、ちょっとアップダウンありです。しかし、昼飯処の次の橋まではもうすぐということで、余裕で談笑しながら上るはジークとミエチャン。
山の上から三里沈下橋を望む
しかし、ほ~れ、さっき記念撮影した三里の沈下橋があんなに下に見えるくらいの高さまでは、えっちらおっちらしなければなりません。木々に隠れて川が見えなくなった道をしばらく進むと、木々は竹林に変わりました。その竹林の間から鯉のぼりが見え、川がちらっちらっと顔を出すようになると道は急に下りになり、ついに沈下橋に到着しました。
屋形船
四万十川で最も下流に架かる、そして最も長い佐田の沈下橋(TOP写真参照)です。橋の中程2カ所が、車の回避帯でしょうか、ちょっと膨らんでいるのがおもしろいですね。
さて私たちはここから屋形船に乗船して、お弁当休憩です。
屋形船の内部
お弁当の中身は四万十で取れたもので、ゴリ、手長えび(川えび)、いわさのりなどでおいしくリーズナブルでした。川えびの網焼きはサービスなのですが、なんとこのえびは生きていて、バタバタするのを箸で押え付けて焼くという、ちょっとかわいそうなものでした。
佐田沈下橋
屋形船の船頭さんは、櫓を操りながら四万十川についてあれやこれや説明してくれます。ゴミが浮かんでいるように見えるペットボトルは、魚を獲るための仕掛けの場所を示す浮きであること、もうすぐ蛍で四万十川がいっぱいになること、鮎を捕る漁法のひとつ、火振り漁のことなど、楽しく興味深い話題がいっぱいでした。
中村へ向かうサイクリングロード
佐田で沈下橋と屋形船を満喫した後は、やっと平坦になった道を中村の入口、赤橋こと四万十川橋を目指して進みます。
四万十川橋から河口へ
P(ポタ)組のナオボー、ミエチャン、トシクンはここから中村駅へ向かい、バスに乗車することにしました。残ったメンバーはこのサイクリングロードを河口を目指してまっしぐら。R321に合流してからも、同様の道が中筋川沿いに続きます。
四万十川の河口に到着!
河口近くの四万十大橋で離脱したジークは一人足摺岬へと向かい、他のメンバーは橋を渡って河口にある公園を目指しました。最後によっこらしょ、と上った坂道の先は太平洋! ついに四万十川の河口に到達です。
ここが196kmの四万十の流れに沿って走った、3日間の旅の終着点です。
ちょろちょろと流れ出す源流点、せせらぎから小川になり、いくつもの沈下橋の下を潜りながら、ごろごろした岩場を流れる上流域。その流れにいくつもの支流が集まり、鯉のぼりの下を潜る、ゆったりした流れの中流域。そしてまさに四万十という雰囲気の、穏やかで鏡のような川面の下流域。
このどれもがすばらしい四万十川です。
源流から河口までの旅、生まれて初めての経験でした。あんな一筋の水の流れが大河になって海に注ぐまでを数日で体験できたことは感激です。川と山のある風景って、なるほど日本の原風景なんだ! とても落ち着けて気持ち良く走れました。
川上から川下までの自然の美しさ、そこで暮らす人達の生活も垣間見えて。親たちの子への願いを込めた鯉のぼり、沈下橋が語る歴史、とれとれの山野草や川えび、ごり、みなとても美味しかった。
日ごろあまり自転車に乗っていないけど、川を下るんだからと漠然と安心してたけど、道々はアップダウンがあるんだと実感しました。けど、皆さんのおかげでとにかく無事に終えることができて感謝しています。
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