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千倉林道・畑林道

房総林道4 二日目

開催日 2009年01月11日(日)晴れ 2-10° 風なく穏やかな日
参加者 ジーコマリア/ムカエル/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 47km
地域 関東

千倉林道を行く
千倉林道を行く

コース紹介

絶対お勧めの林道コース2日目は全舗装路で、鴨川の内陸、高鶴山の麓からカントリーロードで海岸へ出た後、千倉から内陸にある千倉林道、畑林道と繋ぎます。少しアップダウンはありますが、激坂はありません。

前半の高鶴山の麓から海岸へ出るコースは、のんびりとした田舎道で水仙や菜の花が楽しめます。三原川の小向ダムの東岸は林道風の静かな道でお薦めです。海岸に出れば海沿いにある遊歩道兼自転車道が2kmほど続きます。その後千倉までの『房総フラワーライン』は車が多いのでちょっと注意を。

後半の千倉林道と畑林道はほとんど車が通らない静かな林道です。竹林や杉林、千両の畑、地層が浮き出ている素彫りのトンネルと、変化に富んだ楽しいコースです。

白浜から千倉までは海岸沿いの道で海を眺めながらのんびり走ります。ここは車が多いのでちょっと注意が必要です。

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
高鶴山荘 START 発09:05 カントリーロード 三原川東岸は気分良い
海岸 14km 着10:35
発10:35
遊歩道 遊歩道あり
ローズマリー公園 16km 着10:55
発11:00
房総フラワーライン トイレ休憩
千倉駅 22km 着11:25
発12:30
カントリーロード 昼食
千倉林道入口 26km 着12:55
発12:55
千倉林道
畑林道

白浜 35km 着13:55
発13:55
海岸道
潮風王国 40km 着14:20
発15:35
海岸道 休憩
千倉駅 47km 着16:10
列車:千倉16:55特急→19:05東京

高鶴山荘高鶴山荘

今日は快晴、風もなくほの暖かい最高のお天気の中、高鶴山の麓の高鶴山荘を出発します。

カントリーロードを行くカントリーロードを行く

高鶴山の周辺は民家もまばらで山と畑が広がるだけの、のんびりしたところです。ムカエル、サリーナが飛ばすも、膝痛が恢復しないサイダーは2人をヨタヨタと追います。

水仙畑水仙畑

房総の春は早い。辺りには水仙や菜の花が咲き競っています。予報では最高気温10度とのことですが、日射しを受けて走るにはちょうど良い気候です。

三原川の東岸三原川の東岸

竹ノ中から三原川の東岸に入ると林道風の細い道になります。西側の川側に視界が開けていて、気持ちのよい道です。梅がもう大きなつぼみを付けています。

海岸の遊歩道海岸の遊歩道

中三原からは内陸を行く予定でしたが、サイダーの膝の調子が悪いので平坦な海岸沿いの道に出ることにしました。

大原からは海沿いに遊歩道兼自転車道があるので、海を眺めながらのんびり千倉へと向かいます。海沿いの遊歩道の中には砂に埋もれているものもあるのですが、ここは大丈夫でした。海にはオットセイがたくさん? オッと、オットセイではなく黒いスーツを着たサーファーでした。でも波間からポコポコと上半身が飛び出した姿は本当にオットセイみたいです。

千倉駅千倉駅

遊歩道が途切れたところで『房総フラワーライン』に出ました。この道は海岸沿いに走る幹線道なので車が多いのでちょっと注意が必要でが、この付近には歩道が整備してあるのでそこを行きます。途中ローズマリー公園に立ち寄った後に千倉駅に向かいます。

千倉駅の駅舎は最近できたもののようで、中には観光案内所のようなものがあり、レンタサイクルもあります。周辺には土産物屋と食堂、喫茶店が一軒づつありました。

駅前の食堂で軽い昼食を採っているところにジーコマリアが合流。午後の林道コースの開始です。

カッ飛ぶベティーを追うサイダー千倉林道

膝痛が恢復しないサイダーはここで離脱し、企て人ジーコマリアにムカエルとサリーナが付いて行きます。『あれ~ 確か郵便局を曲がって行くはず…』と、ジーコマリアが地図とにらめっこ。出だしから何だか怪しげですが『まあ、何とかなるでしょ~』 多少の迷走はあったものの、千倉駅から5kmほどで千倉林道の分岐点に到達しました。

千倉林道をアップアップ!千倉林道をアップアップ!

千倉林道を入ったすぐのところで、1人のサイクリストに出会いました。地元の方で、我々がちゃんと迷わず行けるかどうか気にしてくれて、とても丁寧に道を教えてくださいました。千倉林道・畑林道を走る間に出会ったのは、この方1人のみ。まずは静かな林道を落ち葉を踏みしめながら、黙々と上っていきます。鳥の声や風の音を聞きながら、気分は爽快。すいすい、がんがん上るはジーコマリア。その後ろをへこへこ、よたよたと、ムカエルとサリーナが続きます。

頂上のトンネル頂上のトンネル

次第に上り勾配がきつくなってきたところでトンネルに到着しました。手で掘った(?)という雰囲気のトンネル、中は真っ暗ながら下り。どうやら頂上に達したようです。『よかったね~』と笑顔はサリーナ。ここからは細い道の下りが続きます。

千両の畑千両の畑

この下りの道がまた楽しい。曲がりくねった竹薮を抜けると、細い竹の囲いに覆われた畑がありました。『これは、千両の畑ですよ』とジーコマリア。千両は冬に赤い実をつけ、お正月の飾りなどにも使われる低木です。半日陰を好む植物のため、畑は細い竹をつないで作られた壁と屋根で覆われています。ほとんど人の通らない林道の脇にひっそりとつくられている畑の竹の隙間から、濃い緑の葉に黄色っぽい実をつけた千両が顔をのぞかせていました。

畑林道に入る畑林道に入る

さらに進んだところで道路工事中の場所に出ました。『あれ~ 林道どうなった?』と、どんどん先行するジーコマリアですが、どうやら林道と高架でクロスする道路整備が行われているようです。とりあえず林道はそのままということで、ホッ。 ここから畑林道に入り、長尾川沿いに杉林の間をうねうねと蛇行しながら進みます。

地層の見事なトンネル地層の見事なトンネル

少し走ったところに、見事な地層を現す芸術的トンネルが出現。『へえ~、これはすごいね!』と感動のムカエルとサリーナ。『もう少し先に海が見えるすごいトンネルがありますよ』とジーコマリア。じゃあ記念撮影はそこで、とトンネルを通り抜け川べりをどんどん下ったら、海の見えるスポットはあったけどトンネルは影も形もない。『いや~、思い違いです。さっきのトンネルだったみたいですね(笑)』 

こうして記念撮影のため、下った道を再びわっせわっせと漕ぎ上る3人なのでした。無事、撮影終了。ここからの下り道も、木漏れ日に光る小川のせせらぎを越えると目の前に広がる海がとてもゴージャスでした。2回も体験してしまったのよね(笑)

林道から眺める白浜と海林道から眺める白浜と海

杉林やトンネルのほの暗い林道から、突然開けた白浜の街と太平洋の輝きはこれまた感動ものです。海の香りを吸い込みながらどんどん下っていくと、あっという間に白浜に到着。

きんせんかきんせんか

海辺の道に出る途中の畑では『きんせんか』が満開でした。深い緑の葉に鮮やかなオレンジの丸い花が咲き誇っています。ここは房総の最南端、一足早い春がもう訪れています。海辺の道を千倉方面に向かって走っていくと、金魚草や菜の花など、色鮮やかなお花畑がありました。いちご摘みも! 乙浜漁港を通り、南房千倉大橋を渡ると『潮風王国』はもうすぐです。

潮風王国潮風王国

そのころ3人と分かれたサイダーは海岸を散策したりしながらゆっくりと潮風王国に向かっていました。サイダーが到着してからほどなくジーコマリア、ムカエル、サリーナがやってきた。

『畑林道、とってもよかったよ~』 と3人。これを聞いて千倉林道と畑林道のリベンジを誓うサイダーでした。

潮風王国は海の幸の道の駅のような施設で、建物の中には魚屋さんが並んだ並んだ。そして奥には海鮮レストランもあります。そのレストランで地魚の刺身や寿司を堪能しました。安くておいしい!

千倉の海岸千倉の海岸

潮風王国からは『房総フラワーライン』よりさらに海岸沿いを走る道を北上して千倉駅に向かいます。この道は少し車が多いのですが、変化に富んだ海岸を眺めながら走れるので、そこそこに楽しめます。

ひとこと by ジーコマリア

千倉林道と畑林道、久しぶりに行きましたが、やっぱり独特の雰囲気が良かったですね。
竹林の細道、千両の栽培、おどろおどろしい素堀のトンネル、どれも良かったですね。
〆の道の駅での食事も美味しかったです。

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uploaded:2009-01-15