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サロベツ原野-稚内

利尻・礼文・サロベツ原野2010 三日目

開催日 2010年08月07日(土)晴れ
参加者 ジーク/ケロガメ/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 64km
地域 北海道

サロベツ原野から利尻富士を望む
サロベツ原野から利尻富士を望む

◆コース紹介

道北サイクリングの三日目は、サロベツ原野から海沿いを走り野寒布岬をぐるっと廻って稚内まで。 前半は日本海に浮かぶ雄大な利尻富士が楽しめます。

まずサロベツ原野の原生花園付近から海岸砂丘林の一本内陸側の道を北上します。 穏やかなアップダウンの中に緑の牧草地が広がる美しい道です。

浜勇知の少し南のオネトマナイで海岸へ向かえば正面に利尻富士がバ〜ン! 雄大な姿にワクワクします。 

オネトマナイからは海沿いの道道106号オロロンラインを快走。 野寒布岬を廻って稚内に到着。

朝から利尻富士が見えているようだったらオネトマナイまでもオロロンラインが楽しいでしょう。 見えていないようだったら内陸路をお薦めします。

補給可能なのは『こうほねの家』と抜海の自動販売機のみ。

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発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
サロベツ原野 START 発08:00 一般道 泊:あしたの城 おにぎり弁当を作ってもらう
オネトマナイ 21km 着09:10
発09:15

r106
海岸へ向かう最後の1kmはダート
浜勇知
 こうほねの家
27km 着09:35
発10:05

r106
休憩所(売店なし、WCと自販機あり)
抜海 33km 着10:25
発10:35

r106
食堂遊心館は閉鎖のよう
岬にゴマフアザラシ(いなかった!)
坂の下海水浴場 42km 着11:15
発11:45

r254
海水浴、昼食弁当
野寒布岬 53km 着12:10
発13:05

一般道
WC、レストラン多数あり
稚内公園 58km 着13:40
発14:25

r106など
氷雪の門、九人の乙女の碑など、足湯、WC
稚内 64km 着16:00 稚内みなと南極まつり
泊:旅館山一  ★7,300円 0162-23-2818

サロベツ原野の朝サロベツ原野の朝

サロベツ原野の朝は霧が出ていてボ〜と霞んでいます。 広大な霧の原野は本当に幻想的です。

今日の天気予報は、曇り、夕方から晴れ、と良い方向に向かっているようです。 今回の旅は全体に距離が短くゆとりがあるので、お天気の回復を待ちつつゆっくり行くことにします。

牧草地と宿牧草地と宿

しかし出発時点の空には厚い雲が。 もしお天気で利尻富士が見えるようだったら海岸沿いのオロロンラインで利尻富士を眺めながら走るのが楽しいと思いますが、どうやら今日もその利尻富士は見えそうにありません。

オロロンラインはそう走りにくい道ではありませんが、海が見えるという他はわりと単調です。 そこでちょっと変化がありそうな内陸の道で浜勇知まで行くことにしました。

ちょっとアップダウンちょっとアップダウン

宿の裏手の牧草地を廻り込むようにして進むと、早くも穏やかながらアップダウンが現れます。 このあたりは湿原より牧草地化されたところが多いようです。

青空が!青空が!

一旦ちょっとした上りをこなすと下り基調の道が続くようになります。 30分ほど走ると雲は徐々に薄れ、青空が見えてきました。

『この調子なら今日は利尻富士が見えるかも〜』 と期待しつつどんどん行きます。 陽の光を受けた牧草地は一層その輝きを増してきました。

利尻富士が見えた〜利尻富士が見えた〜

『お〜、あれあれ、利尻富士〜』 ケロガメが指差す方角に目を凝らすと森の向こうにうっすらと利尻富士が。 ついに見えた! ん〜、写真には写らなかったみたいだけれど。。

牛さんを背景に牛さんを背景に

遠くにうっすらと利尻富士、その手前の草原では牛さんがのんびり寝転がっています。 穏やかで素晴らしい景色。 その中を快調に飛ばします。

原野と利尻富士原野と利尻富士

オネトマナイが近づくと、周囲は牧草地から原野へと変わりました。 このあたりでは霞んでいた利尻富士がはっきりその姿を見せます。

キャンプ用具一式を積んだフル装備のケロガメは利尻富士とパソコンを交互に眺めながらルンルン。 サリーナはワクワクその後を追います。

ダートの先の利尻富士ダートの先の利尻富士

舗装路から西へ向かうダート道の先に大きくなった利尻富士が現れました。 利尻富士が見えているので内陸路を浜勇知まで行くのはやめて、このダート道で海岸へ向かいます。

日本海と利尻富士日本海と利尻富士

日本海と利尻富士です。 このコースで利尻富士が姿を見せなかったら、それはさぞがっかりだったでしょう。 天は我らが味方なり。 ここは本土の陸地が西へ張り出していて利尻島との距離が一番近いところです。

昨日は大荒れだった日本海、今日は比較的穏やかですが水は茶色く濁り、大量の流木が浜に打ち上げられていました。

ハマナスの花と実ハマナスの花と実

その日本海の浜辺にはハマナスがまだ少しだけちらほらと咲いていました。 ハマ『ナス』だからその実は紫かと思ったら赤いんですね〜。 ハマ『トマト』のほうがよかったんじゃない?

オロロンラインを行くオロロンラインを行く

しばしあこがれの利尻富士を眺めた後はオロロンラインを疾走! この道は交通量は大したことはなく、ほぼフラットで路面状態もいいので、向かい風でなければ快適に走れます。 今日は微風の追い風でヤッホー!

利尻富士を眺めながら疾走!利尻富士を眺めながら疾走!

オネトマナイからは利尻富士をやや後方に見ながら走ることになりますが、まだまだこのあたりはその姿が近くにあるので、横目に日本海と利尻富士を楽しみながら進むことができます

野寒布岬を見渡す野寒布岬を見渡す

ほんの少し進むと先に抜海岬が、そしてその遥か彼方に野寒布岬が見えてきます。 今日はその野寒布岬をぐるっと廻って稚内に入ります。 しかしその前にちょっと休憩を。

こうほねの家こうほねの家

ほどなく浜勇知に到着。 到着とは言っても道脇にあるのはこの『こうほねの家』という休憩施設のみです。 この施設にはかつては売店があったようですが今は飲物の自動販売機があるだけです。 ここでしばし休憩し、海岸沿いにある小さな沼の廻りを一周しました。 ここにもハマナスやナデシコなどが最後の花を咲かせていました。

抜海付近抜海付近

浜勇知付近からは右手には小高い丘が現れるようになります。 ピョコンと飛び出した小山の左手に抜海岬があります。 この岬にはゴマフアザラシが生息しているとのことなので寄って見ましたが、残念ながらこの日はゴマちゃんには逢えませんでした。

抜海は郵便局があるこのあたりでは唯一と言って良い集落ですが、以前に一軒あった食堂はどうやら閉鎖されたようで、旅人の役に立つものは路端の自動販売機くらいしか見当たりません。

坂の下海水浴場坂の下海水浴場

ちょっとした坂を上り稚内から飛び出した小さな半島の付け根に辿り着くと、そこには『坂の下海水浴場』があります。 これは一泳ぎしなくちゃあ、と地元の子供たちに混じって海に飛び込むのはサイダーとサリーナでした。

V字谷V字谷

坂の下海水浴場からは丘を越えて稚内へ向かうこともできますが、私たちは海岸沿いを野寒布岬へと向かいます。

ほどなく右手に現れるこんもりした丘にはいくつも亀裂が入っています。 ケロガメによればこれは、氷河期にできたV字谷とのこと。 こんなところに氷河の流れた跡があったとは。

野寒布岬にて野寒布岬にて

このこんもりした丘に沿って先へ進めば、道脇には魚の干物を作るらしい丸太でできた棚が並び、水産業の倉庫だか加工場だかの建物が現れ出します。 それらを横目に、多くなってきた民家の間を進めば野寒布岬に到着です。

ここでは利尻富士は雲の中に隠れていました。 やはり気温が上がる午後には雲が発生しやすいのでしょう。 この岬は夕日で有名だそうですが、利尻島や礼文島が見渡せればそれも頷けます。 しかしそれらが見えず、夕方でもない日中の今は、ただの海が見える場所となっています。

宗谷湾を行く宗谷湾を行く

野寒布岬には予定よりずいぶん早く到着しました。 昨日の強風追い風参照巡航速度30km/hには及びませんが、この日もオロロンラインを25km/hで疾走したからです。

野寒布岬からは稚内方面へ宗谷湾に沿った道を進みます。 オホーツク海に面した宗谷湾は穏やかな表情です。 湾には小さな漁船がたくさん並んでいます。

利尻昆布利尻昆布

道端に青い網で覆われたところがあります。 敷きつめられた砂利の上には昆布がびっしり並び、その上を昆布が風で飛ばされないように網で覆ってあるのです。 これが有名な利尻昆布で、利尻島、礼文島、そしてここ稚内周辺で採れたものがその総称で呼ばれるとのこと。 利尻昆布は京都の高級料亭御用達で、その大部分がある海産問屋によって契約されているので、一般にはほとんど出回らないそうです。

稚内公園の風車と足湯の建物、後ろに開基百年記念塔稚内公園の風車と足湯の建物、後ろに開基百年記念塔

山の手の高台に高い塔が見えてきました。 稚内公園の開基百年記念塔です。 近くには風車も見えます。 稚内公園にはこの塔以外にも『氷雪の門』や『九人の乙女の碑』といった見どころがあるのですが、なにせかなり高いところにあるので行こうかどうしようか迷いましたが、時間が十分あるので行ってみることにしました。

公園の上り口に到達するなり激坂が始まります。 10%、そして15%とこれはたいへん。 えっこらよっこらして、さらなる15%のところは押しでヨタヨタと上ります。 風車とその手前に足湯の建物が現れたところでギブアップ。 

『も〜ここで足湯に浸かっておしまいにしよ〜よ。』 との意見に一同賛成。 この足湯は後ろの風車の風力発電のエネルギーで沸かされているんだそうです。 足湯に浸かって、芝生の上でしばしゴロリ。

氷雪の門氷雪の門

風車の少し下には、樺太で亡くなった人々のための慰霊碑『氷雪の門』や第二次大戦の直後に樺太でソビエト軍の侵攻の折りに自らの命を絶った9人の女性電話交換手の慰霊碑『九人の乙女の碑』があります。

稚内市街を望む稚内市街を望む

稚内公園から見下ろす稚内市街です。 手前に上ってきた激坂が見えます。 稚内は道北随一の都市ですが、こうして見ると低層の建物が多く、かなりこじんまりしています。

北防波堤ドーム北防波堤ドーム

港にあるこのちょっと風変わりなものは防波堤だそうです。 かつては樺太とここを結ぶ連絡船の乗場としても使われていたとか。

『れぶん』の操舵室れぶん』の操舵室

このドームの向かいに一隻の船が停泊していました。 近くを通りかかると海上保安庁の方が船を見学しないかと声を掛けてきました。 この時稚内はお祭りで、それに合わせて港でもさまざまな催しが行なわれており、これもその一環のものだとか。

『れぶん』の前にてれぶん』の前にて

その船は巡視船『れぶん』。 ちょっと面白そうなので覗いてみました。 1000トン型で全長78mだそうです。 乗ってぐるっと廻った感じは意外と小さいと感じましたが、巡視船の中では大型の方のようです。 こんな船で、場合によっては一月も航海しなければならないこともあるというからびっくり。 甲板には機関銃の大きいような機関砲というのが据え付けられていたのも驚きでした。

明日はこの港からフェリーで利尻島へ渡ります。 今日は遠くから眺めた利尻富士ですが、明日はその麓をぐるっと一周です。 晴れるといいな〜

ひとこと by ジーク

六年前の『利尻・礼文・サロベツ原野』の再訪です。
一日目、豊富温泉付近の大規模草地牧場は草原がなだらかに連なる雄大な丘陵地帯で、六年前の宗谷丘陵同様、私はこういう丘陵地帯が大好きです。

二日目・三日目のサロベツ原野は、果てしなく緑が広がる大自然に感動、日本海の向こうに利尻島を見ることができたのは本当に幸せでした。 六年前の曇天のサロベツ原野は距離感の無い灰色の空間でしたし、もちろん利尻島は見えませんでした。

四日目の利尻島一周では快適なサイクリングロードを走り、微妙に姿を変える利尻富士を変化に富んだ前景と組み合わせて満喫、六年前に海岸沿いの一般道ばかりを4分の3周走った時の印象が大きく塗り替えられました。

今回は日程の都合で五日目の朝皆さんと別れましたが、健脚メンバーとの四日間はサロベツ原野での逆風をついての走りも入れて何と250km近くで、私には程々だったと思いますし、六年前の晴天に恵まれた礼文島と併せて、私の『利尻・礼文・サロベツ原野』は完結した感があります。

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uploaded:2010-08-23