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秩父

開催日 2013年07月06日(土)曇り
参加者 ベネデッタ/レイナ/レイ/ヨンチェス
エリン/ムカエル/ケロガメ/サイダー
ビジター ネコちゃん/アカオちゃん
総合評価 ★★
難易度
走行距離 51km
地域 関東

圓福寺から山裾を行く
圓福寺から山裾を行く

コース紹介

山に囲まれた秩父の緑と清流を楽しみつつ、34ヶ所ある札所、観音霊場のいくつかを巡ります。本格的な長くきつい上りはないものの、変化に富んだちょっとしたアップダウンが楽しめ、秩父ミューズパークと羊山公園からは秩父市街が一望できます。

スライドショウ(04'10" 音声:BGMのみ)

Googleマップでルートを表示
総合データ(GARMIN Connect:ルート、高度、速度など)

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
西武秩父駅
240m
START 発09:20 一般道 西武池袋線/池袋07:30特急→08:52西武秩父 1,370円
快速急行は三峰口行(池袋では後ろ4両)のみ停車
大渕寺
270m
3km 着09:35
発09:45

r73など
札所27番、大仏、三十三ヶ月長生きできる清水
長泉院
270m
6km 着10:00
発10:10

一般道、R140
札所29番
矢通反隧道
340m
10km 着10:35
発10:40

一般道
やとうそりずいどう
如意輪観音堂
325m
10km 着10:40
発10:45

一般道
水車小屋
360m
11km 着10:50
発10:50

一般道
WC、先に座禅草園地
陽野峠
340m
12km 着10:55
発11:15

一般道
東屋
そば屋
310m 昼食
13km 着11:15
発12:10

一般道、R140など
そば処和味
久那橋
250m
17km 着12:30
発12:30

一般道
久昌寺
270m
18km 着12:40
発12:45

r72、r209
札所25番
ミューズパーク
400m 休憩
22km 着13:40
発14:00

園内自転車道など
展望台、レストラン、WC、自転車道
音楽寺
340m
26km 着14:30
発14:40

園内路、一般道
札所23番
圓福寺
250m
32km 着15:05
発15:10

一般道、R299など
山門:市指定有形文化財
瑞岩寺
190m
41km 着15:50
発15:50

一般道
ツツジで有名
常泉寺
210m
44km 着16:05
発16:10

一般道
札所3番
金昌寺
220m
45km 着16:15
発16:25

一般道
札所4番、仁王門に大きな草鞋、お地蔵さんがたくさん、子育て観音も
武甲温泉
230m
48km 着16:45
発17:35

一般道
800円
羊山公園
280m
50km 着17:55
発18:00

一般道
展望、芝桜で有名
西武秩父駅
240m
51km 着18:05 西武池袋線/西武秩父20:25特急→21:45池袋 1,370円 
日の入り19:04  秩父市札所巡り 秩父ミューズパーク 羊山公園

西武秩父駅前にて西武秩父駅前にて

7月に入り一段と暑さを感じるようになりました。梅雨が明けるともう真夏となり自転車では走れなくなるので、その前に涼しいところを。

埼玉県の秩父は周囲を山に囲まれた盆地で、気温は低くありませんが湿度が比較的低いそうです。そして荒川の流れがあり、山の緑がきれいですから、きっと涼しく感じるでしょう。

羊山公園の麓を行く羊山公園の麓を行く

秩父市のWEBに、ちちぶサイクリングマップ『CLELE(クルル)』というサイクリングコースの紹介があったので、今回はこの中の『野行き山行きを走る』を参考に。このコースは平地から山に入りがけのところを走り、34ヶ所ある札所のうちのいくつかを巡る設定です。

武甲山武甲山

池袋から特急で1時間20分の西武秩父駅に降り立つと、西には秩父ミューズパークのある丘が横たわり、東には羊山公園がある小高い丘の森が見えます。そして南にはごつごつとした武甲山(ぶこうさん)が。

かつてここは海でサンゴ礁がありました。そのサンゴによってできるのが石灰岩です。武甲山はこの石灰岩の大鉱床であり、セメントの原料としてその採掘が進められ、岩肌がどんどん削り取られているのです。

大渕寺の大観音大渕寺の大観音

駅前から羊山公園の麓まで進み、そこから山並みに沿って南西に向かいます。ポー、シュポーという音が聞こえます。西武秩父駅から先の秩父鉄道にはSLが走るそうですから、これはきっとその音でしょう。

3kmほど行くと武甲山の麓に建つ札所27番の大渕寺(だいえんじ)があります。山門の前に立てば、正面の山の上に大きな観音様が立っているのが見えます。山門をくぐると本堂がありますが、その前には清流が流れ、これを飲むと三十三ヶ月長生きできるといわれているそうです。

ちょっと上りちょっと上り

大渕寺の観音堂である月影堂にお参りしたら、r73に出ます。ここは山裾を廻るようにして進むのですが、ちょっとした上りです。

橋から東の山間を望む橋から東の山間を望む

その先の橋からは右手に秩父市街が、そして左手には深い緑の山が見えます。

浦山ダム浦山ダム

r73から斜面を下って行くと、山の上に巨大な構造物が。これは浦山川の浦山ダムだそうです。

長泉院本堂長泉院本堂

浦山川を渡ると、札所29番の長泉院に到着。感じのいい入り口を入ると正面に小さなお堂がありその横にこの本堂が建っています。

本堂正面横の欄間には、葛飾北斎52歳と署名が入った楼花の板絵があります。

南西の山並み南西の山並み

長泉院からも南西に進みます。左手から正面にかけては複雑な山ひだが迫ります。

南の山に向かう南の山に向かう

一旦R140に出、武州日野駅を通り越したところで進路を南に取り、山に向かいます。

民家と畑の間の細道を進んで行くと、山がぐっと近づきます。

山に入る山に入る

この道が90度折れた先にさらに山の中に向かう道があるのでこれに入れば、すぐにちょっとした上り坂に。

100m少々進むとコンクリートで固められた擁壁が見え出します。この擁壁のすぐ手前に左矢通反隧道の小さな木の標識があり、細道が森の奥に続いています。

矢通反隧道への激坂矢通反隧道への激坂

これを進めばすぐに激坂の上りとなりますが、数十メートルで矢通反隧道に到着。

矢通反隧道矢通反隧道

矢通反隧道はちょっと変わったトンネルで、先に見える出口の光はその半分ほどしか見えず、しかも高いところにあります。つまりこのトンネルは曲がっていて、しかも勾配が付いているのです。実は資金不足で本来の計画の通りに造れずに、こうなってしまったのだそうです。

矢通反隧道を抜けるとパッと視界が開け、近くの山並みが現れます。この山々を眺めつつ下ると程なく、切り通しを抜けてきた元の道に合流します。

寺沢の如意輪観音堂寺沢の如意輪観音堂

このあたりは寺沢という集落で、合流点のすぐ先には小さな如意輪観音堂が建っています。ここのご本尊は『寝入り観音』と呼ばれ、秩父の札所を決めるときにこの観音様は寝込んでしまったので、その番付に入ることができなかったのだそうです。サボりやの観音さま?

秩父は34ヶ所の札所に限らず、とてもお寺が多いところです。

寺沢から南の山奥を見る寺沢から南の山奥を見る

辺りにはいよいよ山の中という雰囲気が漂います。

寺沢川沿いを行く寺沢川沿いを行く

如意輪観音堂からさらに奥に進めば、道脇に寺沢川が流れるようになります。

寺沢川寺沢川

深い緑の中のせせらぎは涼しげですが、この日は湿度が高く、かなり蒸し暑い。

水車小屋水車小屋

小さな橋を渡って先に進めば、道脇に比較的新しい水車小屋が建っています。

この水車小屋の先にはザゼンソウが咲くところがあるようですが、今は季節ではないのでここから引き返すことにします。

陽野峠陽野峠

別方角の道を少し上るとすぐに、小さな切り通しの陽野峠に辿り着きます。ここは峠と名は付いていますが、まったく問題なく上れます。

朝が早かった面々はまだ11時を過ぎたばかりなのに、もうお腹が空いたということで、偶然この先で見つけたそば屋で昼食に。たまたま見つけた店にしては結構いけました。

ソバ畑ソバ畑

このそば屋のすぐ近くにおいしい湧き水があったので、ボトルに補給。昼食の後は少し広い道に出て下界に下ります。

そういえば秩父はソバで有名なのでしょうか。あちこちでソバ畑を目にします。

久那橋から荒川を見る久那橋から荒川を見る

一旦R140に戻り、荒川東小学校から荒川に向かいます。荒川沿いの道は川からは少し離れた所を通っていて、川面はまったく見えません。静かな住宅地やちょっとした林の中を抜けて行きます。

荒川の流れに出会うのは、この道が再びR140に合流した地点です。東京や埼玉の下流域の荒川は大きなゆったりとした流れですが、源流点近くのここでは、まだ狭く浅い。

久那橋から長尾根丘陵に向かう久那橋から長尾根丘陵に向かう

この先で荒川に架かる久那橋を渡ります。

久那橋の先には木々に覆われた低い丘、長尾根丘陵が横たわっています。あの山の中に秩父ミューズパークはあります。

久昌寺に向かう久昌寺に向かう

橋を渡り終えると道は穏やかな上りになります。

後ろを見れば、あの武甲山がそそり立っているのが見えます。

久昌寺本堂の裏手を行く久昌寺観音堂の裏手を行く

札所25番の久昌寺に到着。このお寺は御手判寺(おてはんじ)とも呼ばれるそうです。それは入口に『御手判寺』の石柱が建っているからでしょう。

この御手判というのは、冥土に行って多くの罪人を救ったとある上人(お地蔵様の化身)が、そのお礼として閻魔大王からもらった手形だそうです。この石柱の先には小さな仁王門が建ち、その奥に観音堂があります。

久昌寺の弁天池から本堂・弁天堂を望む久昌寺の弁天池から本堂・弁天堂を望む

観音堂の裏手の土手上には古代蓮が浮かぶ弁天池があります。この周辺は春にカタクリの花が咲くことでも知られているそうです。この池のさらに奥に小さな弁天堂と本堂が建っています。

道しるべ石道しるべ石

久昌寺から下るとこんなものが道脇に。『道しるべ石』とあります。秩父の巡礼道にはこうした石が数百もあるのだそうです。

秩父ミューズパークへの上り秩父ミューズパークへの上り

さて、久昌寺にお参りしたあとは秩父ミューズパークへ向かいます。

r72からr209に入り、荒川を離れると上りです。この上りが本日最大の難所で、2kmで130mの上昇、平均斜度6.5%、最大斜度10%。初心者にはちょっと手強い上り坂ですが、大部分を押し歩いても30分ほどでなんとかなるでしょう。

秩父ミューズパークに入る秩父ミューズパークに入る

私たちもこの坂には苦戦。押したり引いたり休んだりで、なんとか上り切りました。

この坂を上り切ったところが秩父ミューズパークです。えっこらよっこらして辿り着いた秩父ミューズパークは、緑に囲まれた広い公園です。

秩父ミューズパークの自転車道を行く秩父ミューズパークの自転車道を行く

この中には快適な自転車道もあります。レストランや軽食がとれる休憩所もあるのでここで上りの疲れを癒すべく小休憩を。

秩父ミューズパークから秩父市街を望む秩父ミューズパークから秩父市街を望む

休憩後は秩父ミューズパークの中を進み、その北部にある音楽寺に向かいます。その途中、秩父市街が見渡せる眺めのいいところがありました。

音楽寺はこの眺めのいいところからぐわ〜っと道を下ったその途中にあります。

音楽寺音楽寺

秩父の市街地や武甲山をはじめとする秩父連山が一望できる山の中腹に建つこのお寺の名の由来は、ここを拓いた13人の権者がここで松風の音を聞き、菩薩の音楽だと感じたことからだといいます。音楽関係者御用達のお寺?

音楽寺の鐘を突くサイダー音楽寺の鐘を突くサイダー

音楽寺といっても、ここには琵琶や尺八などの楽器があるわけではありません。

音が出るものは、鰐口とこの鐘でしょうか。ここの鐘はだれでも突いていいらしいので試してみました。澄んだ上品ないい音です。

ミューズパーク脇の道を下るミューズパーク脇の道を下る

音楽寺からは一旦秩父ミューズパークの中心付近まで戻り、そこから公園のすぐ外側の道を北上します。

ミューズパーク脇の道を下るその2ミューズパーク脇の道を下るその2

この道はミューズパークとの間にある谷を流れる川沿いを行きます。ここは緑が多くて気持ちのいい下りで、快調に飛ばせます。

圓福寺山門圓福寺山門

その先に建つのは圓福寺。ここは34ヶ所ある札所には入っていないようですが、立派な山門(1731年(享保16年)再建)があります。

田畑の中の道を行く田畑の中の道を行く

圓福寺の横から、山と山に挟まれた狭い平地に作られた畑の脇を進んで行きます。

小川沿いを行く小川沿いを行く

この道は一旦R299に出ておしまいになりますが、R299から北に伸びる道から小川沿いを行けば、これも快適なカントリーロードです。

水郷潮来駐車場にて和堂大橋から荒川と武甲山を見る

そのカントリーロードが潰えると広い道に出、穏やかな下り坂をビュ〜ンビュ〜ンと行けば和堂大橋で、久々に荒川の流れに出会います。

この橋を渡って荒川の東に横たわる山に沿って、その麓を穏やかに上って行きます。さっきまでは荒川の西側の山の麓を走っていたので、ちょうどその反対です。

瑞岩寺瑞岩寺

辺りは住宅と畑が交互に現れるようなところで、しばらく行くと瑞岩寺に到着です。

瑞岩寺はツツジで有名なところのようですが、今の時期はなにもなさそうなので不動尊を下から見上げるだけで先に進むことにします。

常泉寺観音堂常泉寺観音堂

次は3番札所の常泉寺。『子持石』という小さな石が本堂の軒下にあります。この石に祈願すると、子宝に恵まれるとか。

本堂の左手奥にあるのが観音堂です。これは秩父神社の境内にあった薬師堂を移築したものだそうですが、龍と鳳凰の彫刻が見事です。

お止め橋お止め橋

常泉寺の南には『お止め橋』という小さな橋が荒川の支流に架かっています。

これを渡ると4番札所の金昌寺に到着です。

金昌寺仁王門金昌寺仁王門

金昌寺は本日のお寺巡りの内で、もっともお薦めのお寺です。

なぜかこの仁王門には大草鞋が掛けられています。秩父の巡礼者をお守りしますといったところでしょうか。

1300体とも言われる石仏群1300体とも言われる石仏群

この仁王門をくぐると、1300体あるともいわれる石仏群が現れます。

酒呑み地蔵酒呑み地蔵

これらの中でも特に特徴があるのがこの『酒呑み地蔵』と呼ばれる石仏でしょう。

右手に徳利、左手に逆さにした大盃を持ちそれを頭に載せています。大酒呑みのお地蔵さんだという人もいれば、いやいやこのお地蔵さんにはもっと深い意味がある、とおっしゃる方もいるようです。

水郷潮来駐車場にて子育観音

『酒呑み地蔵』もそれなりに有名なようですが、しかしここでもっとも有名なのはこちらの石仏、子育観音でしょう。

柔和ないい顔をした観音様です。

羊山公園から秩父市街を望む羊山公園から秩父市街を望む

もうお寺は満腹、あとの観音様、ごめんなさい。。ということでここでお寺巡りはおしまいにして、汗を流しに温泉に向かいます。

武甲温泉でさっぱりしたら西武秩父駅に向かいますが、その前に芝桜で有名な羊山公園へ。羊山公園は高台にあるのでせっかく流した汗をもう一度かかなければなりませんが、ここはほんのちょっとの上りです。その羊山公園からは暮れ行く秩父の街が一望にできます。

秩父は比較的湿度が低いと聞いていましたが、この日はかなり蒸し暑く、な〜んだ噂ほどでもないな、と思っていたのですが、池袋駅に着いたらそこは正に蒸し風呂のようでした。秩父はこれに比べればやっぱり過ごしやすかったのです。

この日、関東地方の梅雨はなんと例年より二週間も早く、明けたとのことです。

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uploaded:2013-07-08