1502

保田見林道・をくづれ水仙郷・嶺岡中央林道

開催日 2015年01月10日(土) 快晴
参加者 シロスキー/サリーナ/サイダー
ビジター サオリちゃん/プロちゃん
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲
走行距離 50km
累積高度 1,200m
地域 関東

をくづれ水仙郷の水仙
をくづれ水仙郷の水仙

コース紹介

素掘りのトンネルが連続する鄙びた保田見林道、満開の水仙が楽しめる『をくづれ水仙郷』、天水の棚田『大山の千枚田』と巡り、見晴らしの良い尾根道の嶺岡中央林道で浦賀水道へ。一日中、楽しいアップダウンの連続です。

動画(06'00" 音声:BGMのみ)

Googleマップでルートを表示ルートデータ(gpxファイル)
総合データ(GARMIN Connect:ルート、高度、速度など)

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
上総湊駅
10m
START 発08:55 一般道 JR:お茶の水06:13→07:05千葉07:13→08:28上総湊 1,660円
JRバス房総なのはな号:東京07:20→08:31上総湊駅前 1,900円
+自転車(要予約)500円
上総湊湾海浜公園
0m
1km 着09:05
発09:10

一般道
駐車場あり
富士山眺望
不入斗
15m
5km 着09:25
発09:25

田舎道
いりやまず
鹿原
155m
9km 着09:50
発10:00

田舎道
しっぱら、手前に素掘りトンネル
簡易WC
小さなpeak
170m
10km 着10:10
発10:10

田舎道
梨沢
40m
12km 着10:15
発10:15

保田見林道
保田見林道入口
素掘りトンネル
100m
13km 着10:35
発10:35

保田見林道
三連続トンネル
尾根道
200m
15km 着10:45
発10:55

保田見林道
水仙
保田見林道頂上
270m
18km 着11:50
発11:55

保田見林道
眺望
保田見林道終点
90m
20km 着12:00
発12:00

r182、r34
r182(もみじロード)合流点
志駒渓谷
横根峠
145m
22km 着12:15
発13:15

r34、田舎道
昼食:こぶし
をくづれ水仙郷
145m
22km 着13:30
発13:40

田舎道
大崩
小さなpeak
235m
27km 着14:00
発14:10

田舎道
下の法明に棚田
大山千枚田
135m
32km 着14:50
発15:10

田舎道
カフェあり
白石峠
175m
36km 着15:30
発15:40

一般道
近くに自販機
嶺岡中央林道入口
170m
39km 着16:00
発16:00

嶺岡中央林道
3号線
展望所
125m
47km 着17:00
発17:05

嶺岡中央林道
岩井方面・伊豆大島への眺望、道から南に入ったところに東屋
ここから富士山に向かってダイブ
r184
15m
49km 着17:10
発17:10

一般道
安房勝山駅
5m
50km 着17:20 やみぞ0470-55-0201
JR:安房勝山20:12→千葉→22:41お茶の水 1,940円
日の入り16:48 

上総湊駅上総湊駅

冬晴れの日、久しぶりに房総半島の水仙を見に行きます。水仙は冬の季語だし、実際、関東地方で咲くのは12月から2月ごろまでなので、真冬の花です。しかしこの花は、いつも春の到来を感じさせてくれます。

都心からバスで東京湾を渡り、一時間ちょっとの上総湊駅前に降り立てば、そこは僅かに潮の匂いがします。ここは東京湾の入口である浦賀水道に面した港町。

上総湊湾海浜公園から富士山を望む上総湊湾海浜公園から富士山を望む

せっかく海のすぐ側にいるので、まずは上総湊湾海浜公園に出て海を眺めることにします。

青い海のすぐ向こうには三浦半島が迫り、その上にぽっかりと富士山が浮かんでいます。

富士山を背景に全員集合富士山を背景に全員集合

その富士山を背景に、まずは全員集合。

今日は雲一つない快晴で風もなく、サイクリング日和です。

湊川河口の漁船湊川河口の漁船

上総湊湾海浜公園からはしばらく湊川に沿ってその上流に向かいます。

湊川の河口は漁船の船溜まりになっていて、ちょっと楽しい。

不入斗へ向かう不入斗へ向かう

大きく蛇行を始める湊川から道は離れ、南の山の裾野に広がる田んぼの中を東へ進んで行きます。

不入斗から細道に入る不入斗から細道に入る

不入斗(いりやまず)というかなりむずかしい読みの集落から、湊川に注ぎ込む小さな川に沿って、山間の細道に入って行きます。

日影では、降りた霜がそのまま凍り付いて、真っ白になっています。

橋を渡る橋を渡る

房総はちょっと山の中に入ると、鄙びたいい感じの道がたくさんありますが、ここもそうしたものの一つで、当たりでした。

『房総、自転車では初めてです。房総って海だけかと思っていましたが、こんなところもあるんですね。』 と山奥の風景に興味津々で快調に進むサオリちゃんでした。

素掘りのトンネル素掘りのトンネル

とはいってもここは房総の山。序盤は穏やかだった勾配が急に増し、10%超が続くようになります。

ヘコヘコとなんとか回っていた足も止まり、自転車を押し上げなければならなくなると、ほどなく房総名物の素掘りのトンネルが現れます。

素掘りのトンネルその2素掘りのトンネルその2

荒々しいごつごつとした岩肌がむき出しのトンネルです。

この道は多少交通があるのか、路面はきれいで簡単ながらも照明が付けられています。

鹿原の集落鹿原の集落

トンネルの先は大抵は下りになるものですが、ここはトンネルを抜けてもまだ上りが続きます。

えんやこら、ともう一踏ん張りすると、鹿原(しっぱら)の集落に到着。山間に開かれた狭い土地に十数軒の民家が寄り添うようにして建っています。

鹿原から梨沢へ鹿原から梨沢へ

鹿原からは道が広くなり、さらにちょっと上ると、梨沢への下りが始まります。

この下りの途中で道が分岐しているところに出ます。そこを南へ向かうと、七ツ釜という渓流と大滝があるようですが、冬のこの時期はちょっとということで、梨沢に真っすぐ下ります。

梨沢の保田見林道梨沢の保田見林道

民家が数軒現れるとそこが梨沢の集落で、小さな橋を渡るといよいよ保田見(ぼてみ)林道になります。

この林道にはそれを示す標識はないようですが、鹿原から下って来ると急に道が細くなり、まっすぐ進めばそのまま保田見林道に入っていきます。

保田見林道序盤保田見林道序盤

『ほう、これが噂の保田見林道かいな。意外と道はきれいじゃな。』 とまだ余裕のシロスキー。

保田見林道の序盤はまずまずの路面状況で、こんなきれいなところも僅かにあるのですが、

ダート化した路面ダート化した路面

しかしそれはすぐにこんなことになってしまうのでした。

かつての舗装は剥がれ、ほとんどダートと化しており、積もった土には水が溜まり、ぐちょぐちょのところも。

保田見林道の三連続トンネルその1保田見林道の三連続トンネルその1

乗ったり押したりしつつ進めば、ここにも素掘りのトンネルが現れました。トンネル入口には筋目の地層がはっきり見えています。

このトンネルには照明はなく、路面はかなり荒れていて水も滲み出しているので、自転車を押して通り抜けます。この先、同様の素掘りのトンネルがあと二つ続きますが、もっとも長いのがこの最初のもの。

トンネル後の平場トンネル後の平場

三つトンネルを通り抜けると少し平場が続き、そのあとははっきりと上りとわかる道になります。

えっこらえっことゆっくり上り詰めます。しかしこの勾配はきつく10%超え。

最初のピークの水仙最初のピークの水仙

トンネルから2kmほど進むと、最初のピークがやってきます。

そのピークのすぐ先で、水仙が咲き乱れているところに出ます。

水仙畑水仙畑

房総らしい山間の小さな隙間に水仙畑が作られています。

ニホンズイセンニホンズイセン

水仙の原産地は、ポルトガルやスペインを始め、地中海湾岸、アフリカ北部あたりで、日本には中国経由で入ってきたようです。

それはニホンズイセンと呼ばれる品種で、このあたりで見られるものもそれです。

日だまりで一服日だまりで一服

香しい水仙の匂いが広がる日だまりで、ちょっと休憩を。

水仙畑付近水仙畑付近

一服のあとはさらに保田見林道を進みます。

斜面に咲く水仙斜面に咲く水仙

このあたりの斜面にはあちこちで水仙が見られます。

保田見林道ピーク付近保田見林道ピーク付近

先の水仙畑からはいったん下って上り返します。この上りがまた、キツー!

浦賀水道への眺望浦賀水道への眺望

この上りの途中で、浦賀水道への眺望がありました。房総の山奥は、こうした海がちらちらっと見えるのもいいところ。

それにしてもこの保田見林道はアップダウンの連続で、どこが最高のピークか体感的には良く分かりません。

最後のピークから最後のピークから

林道の最高点を越えてさらにもう一度上り返せば、空が開け、房総らしい山並みが現れます。この景色は、房総の山奥の典型的な風景といえるものです。

アップダウンが多くかなりきつかった保田見林道ですが、この景色が現れると、そのあとはずっと下りになります。

r182もみじロードr182もみじロード

保田見林道を下り終えると、もみじロードと呼ばれるr182に出ます。この道脇には志駒渓谷が流れ、秋には紅葉がきれいだそうです。

もみじロードからr34の長狭街道(ながさかいどう)に出、ごく僅かに上ると横根峠です。この峠には蕎麦やがあるので、そこでお昼に。

山間の富士山山間の富士山

午後の部は『をくずれ水仙郷』と『大山千枚田』です。

まず横根峠から細道で大崩(おくずれ)に抜けます。この急勾配の道を上ると、そこからは富士山が。

大崩大崩

まっとうな道に下り、トンネルを抜けるとそのあたりが大崩の集落です。

『をくずれ水仙郷』はこの大崩周辺を指し、ここから南の佐久間ダム湖まで、水仙畑がたくさん広がっています。

民家の庭先の直販場民家の庭先の直販場

このあたりの水仙は江戸時代から元名水仙の名で、船で江戸に運ばれていたといいます。

民家の庭先ではこのようにしてその水仙が売られていますが、今年はこうした販売所がとても少ない。周囲の畑の水仙も例年よりずっと少なく思い、ここの方に尋ねてみると、今年はお正月の雪で、多くの水仙が倒れてしまったのだとのこと。

水仙畑水仙畑

しかし、こんなふうに残っている水仙畑もそれなりにあります。

みかんみかん

房総はみかんの栽培でも有名です。

この時期、普通のみかんはもうおしまいのようで、あまり見かけませんが、夏みかんはそこら中で見ることができます。

大崩から見る房総の山大崩から見る房総の山

房総半島の山はみんな低く、標高が400mを越えるのは最高峰の愛宕山しかありません。

しかし、低くともここの山々は途切れることなく、どこまでもどこまでも続いています。

道脇の水仙道脇の水仙

大崩から東に延びる道沿いを上っていくと、道脇の水仙が増えてきます。

一部は雪で倒れたとはいえ、こうして立派に咲いているところもたくさんあったのです。

咲き競う日本水仙咲き競う日本水仙

水仙は平場の畑より急な斜面地でよく育つそうです。

そんなわけでか、なだらかな斜面の畑の花より、道脇の急斜面に咲く水仙のほうが元気なようでした。

をくずれ水仙郷の水仙を背景にをくずれ水仙郷の水仙を背景に

そんな元気な水仙を背景に、『今年も来た甲斐があったね〜』と、にこやかな面々。

大崩からの上り大崩からの上り

『をくずれ水仙郷』の水仙に満足し、次の目的地『大山の千枚田』に向かいます。

大崩からは勾配は穏やかなものの、しばらく上りです。

大崩から東の小さなピークから大崩から東の小さなピークから

その上り坂が下りに転じ、上り返しが始まると、これはちょっぴりきつい。

最後はぐぐっっと反り返るような坂となり、その坂の先に青空が見えると、そこは眺望ポイントで、東に視界が広がります。

法明の棚田法明の棚田

下を見れば、すぐ先に棚田が広がっています。

地図に法明と記されたところにあるこの棚田は、陽の光を浴びてとてもきれい。

法明の棚田の間を下る法明の棚田の間を下る

田んぼの縁には水仙が植えられていて、これは棚田と相まっていい景色を作っています。

この棚田の間の道は、とても自転車に乗っては下れないほどの勾配です。このすぐ下の民家の庭先には黄水仙が咲いていました。

r88からの棚田ロードr88からの棚田ロード

法明から東のr88に下れば、平塚入口の交差点付近から『大山の千枚田』までは、棚田ロードともいうべき快適な道が続いています。

凍った田んぼ凍った田んぼ

日向はポカポカなれど、日陰は寒く、そうしたところの田んぼには氷が。

棚田ロードを行く棚田ロードを行く

一方、日向の田んぼの氷は解けて、水たまりに。

この畔にも水仙が植えられていますが、ここは咲いていないようです。

棚田ロードの上から棚田ロードの上から

棚田ロードは大山不動尊まで上りますが、この後半は結構勾配がきつく、多加久良神社の先から下ることにします。

その頂部付近からの景色がこちらで、房総の山とその下に広がる棚田がよく見えます。この道は本当に気持ちいい。

大山千枚田大山千枚田

さて、その棚田ロードの終着点がこの大山の千枚田。

この棚田は現在オーナー制で運営されており、4haに375枚の田んぼがあるそうです。

大山千枚田その2大山千枚田その2

日本で唯一、天水のみで耕作される大変めずらしいものでもあるようです。

大山千枚田の前で一服の図大山千枚田の前で一服の図

棚田の規模としては驚くほどには大きくないけれど、周囲の山々とのコントラストがきれいです。

『やっと棚田に辿り着いた〜』 と、千枚田の前で一服の面々。ここで少しのんびりしたいところですが、時はすでに15時。急がないと、日のあるうちに終着地に辿り着きそうもありません。ということで、休憩はほどほどにし、重い腰を上げます。

白石峠への上り白石峠への上り

大山の千枚田からまず向かうは、白石峠。白石峠は嶺岡中央林道1号線の起点となるところで、このあたりを走る時にはキーとなる地名の一つです。

千枚田からカントリーロードを下って少し広い道に突き当たると、それが白石峠へと続く道です。ここまで細道ばかりを通って来たので、この道はやたらに広く感じられ、また上りがずっと先まで見えるものだから、ちょっと・・・

激坂のあとの景色激坂のあとの景色

とにかくなんとか白石峠を上り終え、そこからは嶺岡中央林道3号線の入口に向かうのですが、それには山越えをしなくてはなりません。

ここはもっとも一般的に使われる道ではなく、その南の道を選んでみました。ところがこれは激坂が続く山道で、大半が押しということに。上ったあとにちょっとした展望はあったのですが。。

嶺岡中央林道3号線入口の激坂嶺岡中央林道3号線入口の激坂

なんとかこの山道を抜け、r184に下ってからもまたまた上りで、嶺岡中央林道3号線の入口に辿り着くまでにもうへとへとです。

そして嶺岡中央林道3号線の入口がまた激坂とあって、アヘアヘ。

嶺岡中央林道3号線嶺岡中央林道3号線

しかしこの入口の激坂をこなすと、そのあとは穏やかなアップダウンはあるものの、快適な道となります。

嶺岡中央林道3号線から北の眺望嶺岡中央林道3号線から北の眺望

嶺岡中央林道3号線は尾根伝いに延びているので、所々で視界が開きます。

遠くの山並みが見え、

夕日を浴びる山夕日を浴びる山

反対側には夕日を浴びた近くの山もあり、

どこまでも続く房総の山々どこまでも続く房総の山々

中景にも山が連なっています。ここはどこを見渡しても山の連続。

夕焼けと富士山夕焼けと富士山

こうした山々を眺めながら進み、嶺岡中央林道3号線も終盤に入れば、海が見え、ついに富士山までも望めるポイントが何箇所も出てきます。

夕焼けの伊豆大島と三浦半島夕焼けの伊豆大島と三浦半島

そして最後に岩井方面への眺望が開けるところに出ます。この眺望ポイントには最近、道から少し南に奥まったところに東屋が建てられました。そこからは、海の先、左に伊豆大島が、そしてその向こうに伊豆半島が見える絶景が広がります。

このポイントから下るとすぐに林道はおしまいになり、r184に出ますが、この下りがまた絶景。開けた海にダイブするように落っこちていき、その正面にはあの富士山!


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uploaded:2015-01-14