0301

ベトナム 3

ランコー〜ハイヴァン峠〜ダナン

総合評価 ★★
開催日 2003.01.05(日) 晴/雨/曇 難易度 ▲▲
参加者 サイダー/サリーナ/チューボー/ナオボー 走行距離 50km

ハイヴァン峠へ向かう
ハイヴァン峠へ向かう

◆コース紹介

南北に細長いベトナムの中央部、古都フエの近くのランコー村からハイヴァン峠(496m)を越えて、ダナン郊外のビーチリゾート地まで。

チュオンソン山脈が海に突き出るところにあるハイヴァン峠は、ベトナムを南北に分ける大きな峠ですが、標高は意外に低く500mに足りません。 勾配もそれなりで激坂はあまりないので、なんとか上ることができました。 そして峠からの下りは美しい砂浜のビーチが続く湾など、すばらしい景色の連続です

走行ルート図
地図ベース:Perry-Castaneda Library Map Collection

Googleマップ で地図を表示

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
ランコー START 発08:30 R106 出発時点は天気良好、途中から雨
ベルギー女性たちと走る
ハイヴァン峠 17km 着11:30
発12:00

R106
コーヒー休憩
景色はよい。天気が残念!
ナムオ
 昼食
27km 着13:20
発14:20

R106
昼食/魚の煮付け、魚のスープ、豚肉と野菜炒め
道は平坦だがダナンに近づくと交通量多い。ビーチまではダートを迷う
ダナン
ミーケービーチ
50km 着16:20 泊/別荘のような建物が立ち並ぶホテルTOURANE

ランコー村のビーチ前でランコー村のビーチ前で

いよいよ峠越え!

フエで2日間雨に降られ続けていたが、やっとお日さまが戻って来た! 今日はいよいよハイヴァン峠越えだ。 ランコー村のビーチ前でみんな『さあ、走るゾ!』と気分は盛り上がる。

ハイヴァン峠のある山へ向かうハイヴァン峠のある山へ向かう

さわやかなお天気の中、目の前にはハイヴァン峠の山並がそびえる。 周囲の緑や両側に広がるビーチを楽しみながら走ります。 しばらく行くと、もう上り坂に突入。 早いのね〜(笑)。

雨の中、ついに上りに雨の中、ついに上りに

ところが…、坂を上り始めて間もなく雨が降ってきた。 エエッ、今日は『晴れ』じゃないの? 実はハイヴァン峠は別名『雲の峠』。 しかもベトナムは今の時期、この中部だけが『雨期』なのです。 走り始めてしまった以上、もくもくと走る4人。 雨の大当たりだ。

ベルギーのサイクリストたちとベルギーのサイクリストたちと

と、我々を追い抜いて坂をかけ上る美女たち5人。 『どこから来たの?』『ベルギーよ。ラオスから走ってきたの』 おお〜たくまし〜!

休憩地点で合流。 『そのちっちゃい自転車日本の? ちょっと乗らせてえ』と試乗会が始まった。 彼女らのは頑丈そうなMTBでした。

サリーナ、ナオボー、チューボーサリーナ、ナオボー、チューボー

『じゃあお先に』って走り出した私たち。 すぐに追い抜かれたけど(笑)。 周りの緑は美しく、ときどき視界が開けて海も見えて気持ちいい。 これで晴れてたら最高だよね〜。 ヘルメットからしずくをたらしながら、つづら折りの道をゆっくりゆっくり上ります。

峠の少し手前の茶屋峠の少し手前の茶屋

雨がちょっと強くなってきた。 こんな時は峠の茶屋であっさり休憩! 笑顔のおばちゃんがやっているお店では、足元をヒヨコが歩き、ガチョウがガーガー鳴いています。 さっそくサイダーは黄金の液体。 そこにナオボーが取り出したのはビールのつまみ『干し納豆』! えらすぎる。

上ってきた道を見返す上ってきた道を見返す

少し小降りになったので、冷えないうちに再スタート。 上りで体は温まってきます。 下には上ってきた道が見えています。 うねうねとした道を見上げると、その果てに砦のようなシルエットが見えた。 『あれが峠の頂上かな』と期待に胸をふくらませる。

ハイヴァン峠到着ハイヴァン峠到着

そう、そこがハイヴァン峠です。 やった!征服だ! ここは観光バスも停まる観光地。 到着したとたん、お土産屋の人たちが群がってきます。 そのうちの1軒で着替え、コーヒーをいただいた後、早々に出発。

下にビーチを持つ湾が現れる下にビーチを持つ湾が現れる

峠を越えると雨雲が切れてきた。 ひょっとして峠だけ雨だったのかね〜と言いつつ、長〜いゆるやかな下りを楽しみます。 眼下には、美しい砂浜のビーチが続く湾が。 すばらしい景色の連続です。

ランチタイムランチタイム

下り切ったあとはずっと平地。 そろそろお腹がすいてきたね。 ダナンまではまだ距離があるので、この辺でお昼にしようと、キョロキョロしながら走ります。

ふと見つけたお店、時間帯のせいかお客は我々以外1組だけでしたが、それは何と仕事で来た日本人とベトナム人の4人グループでした。 彼らの食べているメニューそのままに注文して大正解。 魚の煮付けと魚のスープ、豚肉と野菜炒め、安くてとびきりウマイ!!

ダナン郊外の裏道を行くダナン郊外の裏道を行く

しあわせ気分の昼食後、外を見ると何とまた雨! とにかく走らなきゃ、と覚悟を決める。 ダナンは大都市、やはりモーターバイクや自転車で大混雑。 そこを通り抜け、『今日はビーチでリゾート』と郊外のビーチを目指す。

ところが目的のビーチが見つからない。 迷い込んだ村の道路はご覧の通り、ダート、ダート。 あせって出会う人ごとに必死で道を尋ねまくるサイダー。 『いい感じの家がたくさんあったね!』とは余裕のナオボーとチューボー。 周りを見る余裕が全くないのはダートが超苦手なサリーナ。

ようやくビーチにたどり着いた(まっすぐ来ていればダートじゃなかったね〜)。 海を眺める別荘風のホテルに宿をとった。 でも我々には自転車の泥落としという労働が待っていて、なかなかリゾートというわけにはいかないのでした。

ナオボー◆感想 奇跡のハイヴァン峠越え --by ナオボー--

思いがけないグッドタイミングで、サイダーとサリーナのベトナム・ジオポタリングに合流する機会を得ました。 私は8年ほど前に一般の少人数ツアーでベトナムに行きました。 その時はベトナム戦争の惨禍とその後の国興しの情況を強く意識し、「つらかったね。ようがんばったね」という労わりの気持ちが強かったです。 今回はベトナムの人々に、町に、平常心で接することができたので、「ベトナムって、こんな人民・友がいるんだ」という、親密さと安らぎを覚えました。 それというのも、ポタリングの旅は現地の人たちと身近に接して、言葉を交わし、微笑みあう場をもつことができるからだと実感しました。 至る所で、現地の人たちとの交流がありました。

今、一番なつかしく思うのは、ハイヴァン峠の茶屋のおばさん。 1軒だけポツンとあった茶屋は、おばさん独りと孵ったばかりの数羽のひよこたちとガチョウ。 人懐っこく、にこにこ笑って迎えてくれたおばさんは、肝っ玉母さん風でもあり、はにかみ母さん風でもありました。 ここは峠を越えるトラックの休憩地点で、運転手のためのシャワースブース(身ひとつはいるスペースの簡単な囲いがあるだけで、サリーナと私はトイレ代わりに拝借)と、給水サービスがあります。 この時期は雨季で峠は大雨。 ドロドロになったトラックが到着し、洗車を始めました。 この茶屋でのビールの美味しかったこと! たどり着くところ必ずビールありの旅程でしたが、私はこのビールの味が、おばさんの笑顔と合わせて忘れられません。 私は茶屋で初めて山々の景色を堪能しました。

この朝、出発の時は、2日ぶりの太陽の輝きを受けたのに、峠に入るや否や小雨が降り出し、雨足はだんだんひどくなり、私は、前を走るサリーナとの距離を開けないようにと(既にかなり開いているのですが)、必死で前かがみになり走りつづけ、周りの景色を眺める余裕はなかったです。 たどり着いた茶屋で初めて景色を愛でました。

茶屋を出て山すそをぐるりと廻ると、前方はるか彼方にうねうねした登り道が山をはい上がっているのが目に入ってきました。 道端に8%勾配の標識。 ああこの感じが8%なんだなと感じながら走る。 しばらくすると12%の標識。 必死、必死。 登りきれた! こんどは8%の道が長々と続く。 サリーナと私、「これ8%にしてはちょっとゆるいよね」「団地造成の8%の道路いうたらもっとすごかったよね」。 無事、峠の頂上に着きました。 勾配のあるUピンカーブで、廻りきれずに一度歩いただけでした。 これは私にとって奇跡です。

下りは長い緩やかな道です。 サイダーに教えられたように、ブレーキを握ったままにしないで、時々緩めて、神経を集中して下りましたが、グングン下がっていくのが、もったいなく感じるほど心地よいひとときでした。 霧雨に煙る海にお饅頭のような姿のいい島々が浮かび、現れては過ぎていきます。

ハイヴァン峠の霊気と3人に声援に押されての峠越えは、私にまたひとつ自信をつけてくれました。 ありがとうございます。

10日間の日々は幾たびも美味しいベトナム料理に感嘆の声をあげ、人なつこくやさしい雰囲気なのに目だけは凛とした輝きをもつベトナムの人々に接し、2003年のすてきな幕開けでした。 アジアの旅は4人以上がいいですね。 ごちそうの数々が味わえて。

ベトナム 4 ベトナム TOP 世界自転車コースリスト GEO POTTERING home
GEO POTTERING trademark

GEO POTTERING
uploaded:2003-01