またまたリゾート!
1月1日、元旦です。
元旦になにかすると、それが1年を占う行ないになるとか…
そうだとすれば、リゾートに励むしかないでしょう、これは!
ということで、北部最大のリゾート地、マラブーへと向かいます。 最大とはいっても、リゾートホテルが1軒と小さなキャンプサイトが1箇所あるだけのところですが。
走り出してみると、目指す先には赤褐色の地肌をむきだした山が…
またまた登り。 このあたりはどこへ行くにも山を越えなければならないようです。 今年一年は登りの年に?…
しかし今日の足取りは軽い。 だってリゾートが待っているのですから。
予定の通り、3時間でホテルに到着です。 ホテルのお兄さん、『自転車でここに来た人は初めてですよ。 あっ、むかし一組いましたね、だから二組目です!』 アップダウンが多いからか、あまり自転車は使われないようですね。
ウェルカム・ドリンクのカクテルを頂くと、そのままビーチに直行です。
午前中はビーチでパチャパチャ。 そして、お昼は久しぶりのレストランで豪華メニュー。 ワインもおいしいぞ! ついでにデザートも戴こう。 サリーナは大好物のプリン、サイダーはお決まりのアイスクリーム。 コーヒーもおいしい! あっ、このへんでコーヒーといえば、エスプレッソが出てきます。 一般的なコーヒーはグラン・カフェと呼ぶんだそうです。
満腹状態では泳げない。うだうだと昼寝をすれば、これを夢見心地というのでしょう…
さて、パッチリ目が醒めたところで、カヌーにでも乗ってみましょうか。 この前は波が高くて恐かったけれど、ここは湾の外を幾重にも小島が取り囲んでいるので、まったく波がありません。 初心者の私達でも安心して楽しめました。
カヌーに疲れ、日も傾いてきたころ二人の少年がやってきました。 一人はカナックの少年でしょうか、小さな投網を担いでいます。 そしてもう一人は観光客の少年。 バケツを持っています。 この浜で友だちになったのかな。
浜には魚なんかいないよ! と言おうとしたとき突然、目にも止まらぬ早さでカナックの少年が投網を投げました。 すると不思議、網の中に小魚がいっぱい。
僕達にはどこにもいないように見えたんだけどね、魚。
リゾートのとどめはスクーバ!
翌2日、浜には珊瑚がなくて熱帯魚もいないことがわかったので、島に行ってシュノーケリングでもしてみようと思いました。 しかし今日は風が強く、ボートは島に付けられないそうです。
『そんなときは海のまん中ならOKさ。 潜っちまえば波なんて関係ないよ!』
ということで、スクーバ・ダイビングをすることに。 しかしサイダーもサリーナもしばらくぶりなのでちょっと不安。
『最初は8mから15 mくらいの浅い所だから大丈夫だよ。』と右のおじさん、ダイブショップのジャンリュック。 左はボート・ドライバーのミッシェル、ほんのちょっとだけ日本語ができます。 ということで、彼のボートに乗り込みました。
湾を出ると物凄い波。 ボートは波にぶつかり、ガシンガシンと音をたてながら進みます。 途中にこんな無人島が。 『あそこへは誰も行けないよ。 行けるのは鳥だけさ!』 とジャンリュック。 よく見ると島の黒い模様はぜ~んぶ鳥だったのです。
ボートで1時間、どおやらダイビング・ポイントに近付いたようです。 『…』と考え込むジャンリュック。 『ちょっと波が高すぎるかも。 ミッシェルと相談してみる。』 いきなり不安な発言です。 ドキドキ。 しかし、さらに10分ほどボートを進めるとOKが出ました。 『キャニオン・ヴァレーというところさ。 ここは地形がすごいのさ、珊瑚だってすばらしいよ!』
いよいよ1stダイブです! ドキドキからドッキ~ン・ドッキ~ンと鼓動も変わってきます。 タンクを背負って、いざ、ジャッパ~ン。 ジャンリュックに続きサリーナ、サイダーと飛び込みます。 『あ~、息、ちゃんと出来るね、よかった~。』 3人揃ったところで潜行開始です。 サリーナ『あれ~、耳抜きがうまくいかないよ~!』 サイダー『ありゃ~ん、潜行しないよ~ん!』 と最初からなんだかあやしい。
しかし、3m、5m、10mと徐々に深度が上がってゆくと、そこはもう別世界。 こうなると、不安感も薄らぎ、『ウワ~、すごい! あの珊瑚、見て見て!』となるのです。 ふっと上を見上げれば、バラクーダの大軍が私達の真上をグルグル旋回しています。
その時ジャンリュック『お~、現われたぁ~。 あれあれ、サメだよ~!』 でも大丈夫、襲ってなんかきません。
ボートに上がって休憩。 『次はフィッシュ・マーケットっていうところ。 とにかく魚がいっぱいいるよ。 この合図はカメさ、運が良ければ見られるよ!』 と手を重ねて親指をクルクル廻すと本当に亀みたいに見えます。
そして2ndダイブ。 無数の蝶々魚、エンゼル・フィッシュみたいなやつ、大きなナポレオン。 とにかく数がすごい! 最後尾のサイダーの後にはその影を追うように魚の群れが続きます。 『お~、いたいた! あそこ~!』 ジャンリュックが手を重ねて親指をクルクル廻しています。 前方に2匹、サイダーの後ろから大きいのが1匹ゆっくりと現われました。 グリーン・タートル! 『うわ~、乗れそうね~!』とサリーナ。 こんな大きな亀に出会えるなんてちょっと信じられない! 岩影でなにやらはじめたカメくん。 近づいてみると、なんと貝をこじあけてムシャムシャ食べているではないか! カメって貝を食べていたんだ~。
photo1-3: Sylvie et Jean-Luc/Malabou Dive Center
Hotel Malabou Beach, 98826 Poum, Nouvelle Caledonie
Tel / Fax : 00 (687) 42 39 83
丘を越えビーチ三昧
三賀日の最後の日。 昨日のダイビングで見た珊瑚と魚はすごかったねぇ~、今日も見たい! まだまだ飽き足りない様子のサイダーです。 そこで、近くの珊瑚礁を求めてちょっと走ることにしました。
北にこのあたりでもっともお薦めのビーチがあるらしい。 北へ北へと向かうサリーナです。 しかし、北へ向かえばやっぱり坂があるのでした!
『ヤッホー!』 マングローブの生える川では、現地の子供達が水浴び。 ここからビーチまでは大分遠いからねぇ~。
行けども行けども、ビーチには出ません。 どおやら、目的のビーチへの入り口を見のがしたらしい。 この国ではビーチの入り口なんていう看板はどこにもないのです。
地図をみると少し先にもビーチがあるらしい。 そこへ行ってみよう!
しかし、道はほどなくダートに!
午前中とはいえ、日はカンカン照りです。
『もおダメじゃ~。』 と木陰を見つけて滑り込むサイダー。
ダートの幹線道から枝別れした細いダートの小道が見つかった。 これ、行ってみようか? ジャリジャリという音をたてながら一丘越えると、そこには真っ青な水平線が! 真っ白な砂浜には誰もいない。
『やっとついた~!』 Tシャツをかなぐり捨て、ジャッバ~~ン、と飛び込むサイダー。 おいおい、そんなところには魚いないよ!
しかし、やっぱりいたのでした。 数十m先にはすはらしい珊瑚礁、そしてその廻りには無数の熱帯魚!