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ニューカレドニア 6

Malabou~Koumac → Noumea

開催日 2005.01.04(日)- 2005.01.05(月)
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 128km

マラブーからクマックへ
マラブーからクマックへ

コース紹介

北部のリゾート地からヌメアに戻り、ボートタクシーで小島に渡ります。青い海と青い空を眺めつつ島一周を目指せば、突然カモメが襲ってきて大慌て。海に潜れば珊瑚も魚もすごい。岸から見えるところにもでっかいやつらがうようよ。これは楽しい!

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月日 コース 走行距離 評価 備考
0104 (日) Malabou~Koumac→Noumea 54km
★★ バス
泊:Motel Anse-Vata/6,450CFP
0105 (月) Noumea⇔Canards島

泊:同上

ヌメアへ!

マラブーのコテージマラブーのコテージ

マラブー・ビーチでのリゾートも終わり、今日はヌメアへ戻る日。

クマックでバスに乗り5時間の長旅です。 ホテルのレストランがまだ始まらないうちに突入して、朝食。 しっかり、お昼のサンドイッチも作らせてもらって?いざ、出発。

泊まったコテージはこんな感じでした。

マラブーからクマックへ向かうサイダーマラブーからクマックへ向かうサイダー

朝日を浴びてさっそうと走り出すサイダー。 この道はすでに知っているので不安はあまりないのだが、サリーナのカルメン2世が最後まで走り切ることが出来るかどうかだけがちょっと心配。

途中、木陰で休んでいると現地のおねえさんが近付いてきた。 『どおしたの? おなかがへってるの? わたしの家、あそこよ。 なにか食べる?』 と親切に誘ってくれたのです。

『いえ、だいじょうぶです。ありがとう』と言って出発する。

クマックのバス乗場クマックのバス乗場

走っていると車とすれ違う、または追いこされます。 そんな時にはかならず手を振ってあいさつしてくれます。 これが例外なしというくらいだから、ちょっと驚き。 ここはやっぱり『天国にいちばん近い島』なのかも。

無事にサリーナのカルメン2世も完走。 クマックに到着です。 さあて、バスにでも乗ろうか。 ずいぶん人が集ってきました。 こんなに大勢、乗れるんだろうか?

満員バス満員バス

不安適中。 超満員です。 補助イスを全部出して、グイグイと! 私達もなんとか乗れました。 しかし

『みんなでっかいなぁ、つぶれそ~』 とサリーナ。

ともかく乗れてよかった。 なにせ1便/日しかないんだからね。

トイレ休憩中トイレ休憩中

バスは、グアオォ~ン、グアオォ~ンとうなり声をたてて、すっとばします。 そして町に着くと乗客が入れ替わるのだけれど、満員状態は最後まで続くのでした。

走ること3時間、休憩ポイントの町に到着です。 ここにはレストランとお店があるからね。 ついでに出すものもだしましょお。

今日も暑い! 日陰にたむろするバスの乗客です。

ヌメアの海岸ヌメアの海岸

走ること5時間強。 どこかで見たような景色が車窓を飛んでゆく。 ついにヌメア、見覚えのあるバス・ターミナルにようやく到着! バスを降りて外の空気を吸うと、肩の力がスーと抜けてゆく。

さあ、ここから一走り!  アンスバタのホテルまではもうすぐだ~。

フツナの美女フツナの美女

長旅の疲れは食にて癒すべし! ということで、向かった先は『ゴーギャン』という店。 この店、石焼き料理で有名なんだそうです。 隣のテーブルでは『石焼き肉』。 それでは我々は『石焼き海鮮』といきましょう。 これが絶品。 熱した石の上で貝や海老などを焼くだけのシンプルなものなのだけれど。

それにしてもこのおねえさん、ゴーギャンの絵に出てきそうですよね。 このあたりの人の顔とはちょっと違う。

『タヒチの出身?』

『いいえ、ちょっと離れたフツナっていうところよ!』

『フツナ? どこそれ~』 どこか良く分からないけれど、どおやら『フツナ』には美人が多いらしい??

最後までリゾート!

朝の海辺朝の海辺

ニューカレドニアの事実上の最終日。

朝、散歩をしているとロードレーサーで練習している人を何人も見かけました。 そういえば、ここにはツール・ド・ニューカレドニアという自転車レースがあるそうです。 しかし、自転車は全く見かけませんでした、今回の旅では。

さあて、今日はどう過ごそうか?

ボートタクシーで島へ向かうボートタクシーで島へ向かう

この国の文化でもお勉強してみましょう。 と、チバウ文化センターや水族館などを巡る予定でしたが、調査不足。 どちらもお休みです。

『そんじゃあ、島に行きたいっ!』 とサイダー。

『アメデ島行きは今日はないわ~、 あっ、ここならある!』

とサリーナが指差した地図の場所は…  ヌメアからボートでわずか5分のところにある島。 島には変わりない! 行ってみようじゃあないか!

対岸がヌメア対岸がヌメア

近くからボート・タクシーというのが出ています。 『へ~ぇ、タクシーなの。 そんじゃあ、どこへでも連れてってくれるんだ~。』 さて、真偽のほどはわかりませんが、あそこに見える島に行ってくれることだけは確実!

10人も乗れば満席。 そんなボートで着いた先は、5分もあれば島を廻れるんじゃあないかと思うくらいに小さな島でした。

『今日は一日、ここでだらだらしよお~っと!』

恐ろしきカモメたち恐ろしきカモメたち

しばらくの~んびりしたあと、じゃあ、島巡りでもしてみましょうか、と立ち上がる。 ぶらぶらブラッ、と行くと突然、カモメが急降下、ギャアギャアと泣き声も鋭くなる。 『なっ、なんだ~あいつら…』と頭を抱えて地に臥すサイダーです。 どおやらカモメの営巣地に足を踏み入れてしまったようです。

『お~、こわ~!』

そんなんで、島一周は諦めてシュノーケリングに没頭。 ここは本土からほんの僅かなところだけれど、珊瑚も魚も比べ物にならないくらいすごい。 特に魚がすごい。 岸から見えるところにでっかいやつらがうようよ。 これは楽しいぜ!

サイダー曰く 『やっぱり、島はこ~でなくっちゃあね!』

これでもか、これでもか? と言うくらいにシュノーケリングを堪能。 休憩の合間にウィンドサーフィンを楽しむ人々の姿を眺めながら、一日をゆっくりと過ごしました。

ペタンクを楽しむおじさんたちペタンクを楽しむおじさんたち

アンスバタに戻ると、広場ではおじさん達が『ペタンク』というゲームに熱中していた。 この遊び、カーリングにちょっと似ている。 初めにピンポン玉くらいのボールを投げて的にします。 そしてソフトボール位の鉄の玉を各自が数回投げて、最期に的に一番近い人が勝ち!

カーリングと違うのは、相手が複数であること。 これはちょっとやっかいである。 自分の点数を稼ぎにゆくのか、相手を蹴落としにかかるのか? 場合によっては、あいつは宿敵だからっていうことだけで、ねらい撃ちにする場合もありそう。 見方によれば現代の縮図のようなゲームでもあり、また非常に素朴な遊びだとも言えるのです。


これで私達のニューカレドニアは終わります。

今回の旅で感じたのは、日本の旅行パンフレット等で印象付けられる『ニューカレドニア』と、私達が旅した『ニューカレドニア』っていうのは、ちょっと違う所なんじゃあないかな、ということです。 『海、海、真っ青な海!』というパンフレットに対して、私たちの旅先は『山、ジャングル、ちょっとだけ海』でした。

それと、さすがに元フランスの植民地(今でもここはフランス)だけあり、フランス人は大勢来ていましたが、ヌメアを一歩出るとそこには日本人は一人もいない。 みんな有名な島に渡ってしまったのでしょうか?  ヌメアでさえ、大抵世界中どこででも逢うドイツ人旅行者の姿もさっぱり。  アメリカ人も同様です。 フランス語以外を耳にすることは(日本語を除き)皆無です。 これはいったい、どういった現象なのでしょうか?

1 旅行者物価はかなり高い。
   一般的な旅行では、少なくとも二つの行為を現地依存しなければならない。 一つは『泊まる』。 もう一つは『食べる』です。 二重価格制(外国人と自国民の間に価格差を設けて、外国人から多くの利益を得る制度。中国がこれ。)がこの国にあるとは思えないが、それでもここの宿泊、飲食の物価は非常に高いと感じる。 特に食については食材のほとんどを輸入に頼っているらしいので致し方ない面もあるが、かなり高い。 たとえば500円で済ませられる外食はない! 最低一品が1,500円と思わねばならない。 グロサリーでもパンやハム、チーズ、ワインに到っては、日本でもそれなりの所でないと入手困難というくらいの品揃えだから文句の付けようはないが。
   宿は日本と同じくらいの価格であるからこれは非常に高いとは言えないかもしれない。

2 村には宿、飲食店がない!
   まずは宿。 ここには宿っていうのがとっても少ない。 キャンプサイトを含めても大きな町に一軒、叉は二軒あるかないか。 北部では観光ホテルはたったの二軒しかない。 そして飲食できる店はもちろん、食材を買い求められる店が非常に少ない。 宿泊できる町には食材を買い求められる店が大抵併設されているが。 これでは、行き当りばったりの旅はむずかしい。

3 バスがない!
   長距離バスは現地の重要な足です。 しかし、人口20万人の半数がヌメアに集中しているここでは、それ以外の主要な町の人口は2千人くらいずつしかいない。 そんな訳でか、メインのバスルートでさえ、1本/日、辺鄙な場所にはそれさえない、といった具合。  移動をするのはちょっと大変である。

4 英語は通じない!
   あたりまえである。 ここはフランスなのだから。 ヌメアでは問題なく通じた英語も、そこを一歩離れると全く通じません。 リゾートホテルの受付けでさえ、1人しか英語が話せないという具合。 一般的な町のホテルでは全く通じない。

5 特にこれと言った観光もない!
   ヤンゲンの周りには少々あるものの、それ以外のところには観光といったものが全くありません。 

要するに、チープな旅は出来なくて、ブラブラしても大して面白いところはなく、しかも行き当りばったりの旅はむずかしい。 こうなるとバックパッカーは旅が出来ないっていうことですね。 リッチな人は現地の長距離バスなんかには乗らないだろうし、リゾートホテルでのんびり過ごすくらいでしょう。 自転車では100km以内に宿がないとなれば、そこにはコースが作れない。

簡単にいうとニューカレドニアは、旅がしにくい所だ! ってことです。 しかし、充分に楽しみました。 『山とジャングルとちょっとだけ海!』 そしてフレンドリーなカナックの人々!

 by サイダー

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