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バリ島 3

Candidasa~Tenganan~Bugbug~Ujung
~Amlapura~Ababi~Tirtagangga

開催日 2005.09.07 (水) 晴れ
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲
走行距離 35km

タィルタガンガ付近よりビスビス山を臨む
タィルタガンガ付近よりビスビス山を臨む

◆ コース紹介

東部の海岸から先住民アガ族の村トゥンガナンを訪ね、アウトリガー付の小さな漁船が浮かぶラグーンを眺めつつウジュンの『海の宮殿』へ。後半、アグン山の麓の『水の宮殿』があるティルタガンガまでは激坂ですが、美しいビスビス山が臨めます。

走行地図
地図ベース:Tuttle Publishing Periplus Editions Street Atlas BALI 1/200,000

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昨日ヴィラでゴロゴロした後はスミニャックのアンティーク・スパでマッサージと、のんびり過ごした私たちですが、今日から島の東方面を少し廻ってみることにしました。 我らがバリ研究家であるオスカルによれば、このあたりにはお薦めの村や美しい宮殿、それに美しい棚田があるとのことです。

クタからチャンディダサまでのプラマ社のバス(40,000Rp/人)を予約しクタへマデーの車で向かいました。 ところがこのプラマ社のバス、荷室がない小さなもので自転車は積めないとのこと。

『じゃあ、ベモ(小さな乗り合いバス)はどうかな?』 とサイダー。
『ベモは何回も乗り継ぎしなくちゃならないから大変だよ。 僕は行けないけど友だちに連絡してみるよ。』 とマデー。

そしてなんとかマデーの知り合いが行ってくれることになりました。 200,000Rp也。 とにかくこれでチャンディダサまで行けることになった訳です。 デンパサールからスマラプラの近くまでは海沿いに新しい道が完成していて快適でした。

しかし途中、警察の検問があり私たちの車も止められてしまいました。 この検問、何を目的にするかというと、警察官の小銭稼ぎなのだそうです。 我らがドライバーのおじさんも少し握らせていたようです。 あとでマデーにこの話しをすると、さすがマデー、お客を乗せている時は呼び止められたら即座に 『ダメダメ、今商売中、客が乗っているからね!』 と後部座席を指差すそうです。 すると警察官の方も観光収入は重要だということを分かっているらしく、すんなり通してくれるそうです。 ありゃりゃ、我らがおじさんはプロじゃあないからね。

チャンディダサにてチャンディダサにて

クタから2時間ほどでチャンディダサに到着しました。 海際のレストランで昼食後、バリの先住民アガ族の村トゥンガナンへ向かいます。

トゥンガナン村トゥンガナン村

海沿いの幹線から山方面へ木々の間を抜けるような緩い上りの枝道に入ります。 するといきなりサリーナがスローダウン。

『後ろがガタガタする!』 ということで見てみると後輪の空気が抜けているようだ。 抜け具合からするとどうもパンクではなさそう。 空気を入れて再出発。

3kmほど走ると道脇の木々が消え集落が現れました。 バリにヒンドゥー教を広めたマジャパイト王朝がやってくる前から住んでいたバリ・アガの人々が暮らす村トゥンガナンです。

バリ・アガの村の入口にたむろする女たちバリ・アガの村の入口にたむろする女たち

道は小さな広場状のところで行き止まりです。 女たちが木陰に集まり井戸端会議。 奥の赤い瓦の軒先ではスルンディンと呼ばれる古いガムランが演奏されています。

写真の手前奥から塀が始まりその中が元のバリ・アガの村のよう。 入口で寄付金(寄付だからいくらでもいいらしい)を納め中に入ります。

塀で囲まれた中に入ったらびっくり仰天。 土産物屋さんだらけでした。 バリ・カレンダーやダブル・イカット(縦横の両糸を染め込んだ織物)などなど。 それでも押し付けがましい物売りが一人もいないのは救いです。 この村はバリ・アガのものとして少々有名になり過ぎたようです。

塀の中の住居群塀の中の住居群

村の造りは、広い通りがあり中央分離帯の位置に公共の建物が、そして両脇の道の外側に住居が並ぶといった感じになっているようです。 住居はほぼ同じ形で同じくらいの大きさのものが連続して建ち並んでいます。 これらの住居の多くが土産物屋をやっているんです。

暑い!! 年中ほぼ真上から太陽が照りつけるここバリでは日中の日向はとても暑い。 この古い村にはあまり木がないので通りを歩くととても暑いのです。 そんなときはやはり家の中が涼しくて良い。 村長の家は大型土産物屋なのですが、中では3人の女がダブル・イカットを織っていました。 美しいこの布は染めるのにも手間が掛かり、織るのにも手間が掛かるのが良くわかります。

チャンディダサの海チャンディダサの海

村の出口の土産物屋で冷たいミネラルウォーター(2,000Rp)休憩した後、来た道を戻りチャンディダサへ下ります。

チャンディダサの海です。 右手にはペニダ島が大きく、前方には小さな島が見えます。 このあたりはビーチがほとんどなく道路際まで海が押し寄せます。

ラグーンラグーン

海岸から山側へ向かう直前にこんな池が現れました。 いえ池ではなくラグーンなのだそうです。 このラグーンのすぐ向こうは海で、アウトリガー付きの小さな漁船がたくさんならんでいます。

バリで一番きつい?上りバリで一番きつい?上り

ラグーンを過ぎるとチャンディダサの町が終わり、内陸に進路が変わりました。 しばらく行くと地図ではうねうねとした道、上りです。 オスカルによればこの上りはバリで一番きついんじゃあないかとのこと。

ちょっとドキドキしながら上り始めます。 4~5%の勾配が続き7~8%のところも少しあったかもしれませんが、10%を超えるような箇所はなく、距離も1kmほどでした。

『あれ~、これで終わり~? オスカルの勘違いなんじゃあないかな?』 というわけで難無くクリアです。

ブグブグ村ブグブグ村

ヤシ林の中の下りは爽快でとっても気持ち良い。 ガ~と下って視界が開けると道の両脇に小さな集落が並んでいます。 ちょっと見たところは何の変哲もないただの集落でガイドブックにも一切、村の名さえ出てこないところです。

ここがオスカルお気に入りの村ブグブグです。

『え~、ここがぁ~。 またオスカルの勘違いなんじゃあないの?』 などと言いつつも通りから奥に入ってみると、これがこれが!

通りは道というよりは民家と民家の間のスキマといった感じになり、この通りからさらに細い、人がようやく通り抜けられるくらいの路地へと変わってゆくのでした。 その路地には人々の生活がちらっちらっと覗きます。 ここは面白かったよ、オスカル!

ウジュンの『海の宮殿』ウジュンの『海の宮殿』

ブグブグの後は幹線を離れ、ウジュンの『海の宮殿』を目指します。 この建物は1979年の地震で損害を被り、現在は廃虚となりかつての壮麗さは失われたようですが、海のすぐ傍、聖なるアグン山を背後に抱く素晴らしいロケーションに建っていました。

海岸近くの畦を行く海岸近くの畦を行く

宮殿散策で熱中症ぎみの私たちは海で体を冷やそうとすぐ近くの海岸へと向かいました。

畦道を行くとその先に小さな小屋があり、男たち7~8人が熱心に網を繕っています。

ブラウブラウ

そのすぐ目の前には幾艘ものプラウ(アウトリガー付きの小さな漁船)が並んでいます。 ここのさらに先は漁村だそうです。

海岸は砂浜ではなくゴロ太石なのですが、どうにも海に浸からなければ気が済まないサイダーは大きな石を除けながらよろよろと海に向かいました。 海の中も当然石(岩?)だらけで、穏やかそうに見えた潮もかなりきつく、揉みくちゃにされたサイダーはわずか5分ほどで諦めざるを得ませんでした。

アヘアヘのサリーナアヘアヘのサリーナ

アンラプラを経由して今日の宿泊地ティルタガンガへと向かいます。 幹線を避け田舎道を行こうと思っていたのですが、アンラプラの町は一方通行が多く予定していた道に出ることができません。 なんとか1本東側の道に出ることが出来たのですが、この道、町を出るとすぐに激坂になりました。 12%超えでアヘアヘ。 坂を上り切ったところに分れ道があり、左のほうが近道です。 たむろしていた女たちに聞けばそれで良さそうです。

やった~、下りだっ! と思ったのもつかの間、これからが凄かった。 短いけれど超激坂(15%超)の繰り返しでもうへろへろ。 お~いオスカル、こっちのほうがきついぜ!!

食堂の親子食堂の親子

最後の坂をグッと上ると幹線に出ました。 ようやく上りの終わりです。 雑貨屋で冷たいスプライト休憩後はティルタ・ガンガまで快適な下り。 左手にライス・フィールドとビスビス山、そして私たちが走ってきた小さな尾根が見え出しました(TOP写真)。

ティルタガンガに到着すると目の前の木から赤い実がポトリと落ちてきました。 なんの実だろうと思いつつ、宿探しをします。 このあたりには安価な宿が沢山あり40,000Rp(500円)位からありますが、激坂疲れの私たちは探すのが面倒になり、『水の宮殿』の中にある超高価(250,000Rp朝食付)な宿にしてしまいました。 ロケーションは抜群で宮殿のプールも使え部屋もそこそこですが、価格差ほどのものではないのではないかとも思いました。

夕食は宮殿入口のすぐ近くのグンタ・バリというワルン(食堂)で、テンペ(大豆を発酵させたもので豆腐に近い)・カレー、ツナのバナナ葉包み、ビール大1、アラック(米の焼酎)で60,000Rp也。 写真の女の子がデザートに赤い果物をサービスしてくれました。 リンゴと洋梨を合わせたような味でおいしい。 勘定の時に 『この果物なんというの?』 と聞くと 『ジャンブーよ。 好き?』 というのでウンウン頷くとさらに持ってきてくれるのでした。 ありがとうと言って外へ出ると目の前に赤い実がポトリ。

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