◆ コース紹介
アグン山の麓、ティルタガンガの美しい池がある『水の宮殿』から山を越え、アムック湾に浮かぶペニダ島を眺めたら、シドメン道路で見事な棚田を抜けて、爽快なダウン・ヒル。シドゥメンでは美しいライス・テラスの先に聖なるアグン山が。
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ティルタガンガの『水の宮殿』内に宿泊した私たち。 朝食は高台のテラスのレストランで朝日を浴びる宮殿の池群を眺めながらと最高の贅沢。
この宮殿は昨日の『海の宮殿』と同じ王様が造ったものだそうですが、1963年のアグン山の噴火やその後の政変などで大きなダメージを受けたそうです。 海の宮殿より整備快復状況が良いのか、こじんまりはしていますが、落ち着いていて美しいところです。
今日はまず幹線道をライス・フィールドを横目にアバビまで戻り、バダンベンまで村々を抜けながら下ります。
走っていると良く農機具を持った農民に出会います。 農機具といっても鎌やクワですけれど。
村の様子はだいたいこんな感じで北西にはアグン山が控えるのですが、今日は残念ながら雲の中。
どこの村にもこんな篭が通りの隅に置かれています。 中にはニワトリが入っているのですが闘鶏用なんだそうです。 バリの男たちは無類の闘鶏好きばかりで、お祭りには選手権のようなものが開かれるとのことです。
快適に村々を抜けバダンベンまで下りると、そこはレンダンからアンラプラを結ぶ二次幹線道が通っているそこそこの大きさの町で、にぎやかな市場がありました。
ここからはその二次幹線道をアグン山の裾野を廻るようにして西へと向かいます。 二次幹線といってもこのあたりはほとんど車の通行がない快適な道です。 3kmほど進むと上りが始まりました。 地図でみるとうねうね道が4~5kmほど続きます。 上の標高が600m位でバダンベンは300m位らしいのでちょっときつそうですが、実際は4~5%の勾配でそれほどでもありません。
私たちが上っていると小学生でしょうか、何人かの子供たちが追ってきました。 上りだから走るのとあまり変わらない速度なので疲れるまでず~と着いてきていました。
上り終えたところで冷たい飲み物を探しますがなかなか見つかりません。 電気は来ているのですが、需要があまりないのか、経済的な問題でか店先に冷蔵庫がない店ばかりです。 カランギャニャールというところでようやく冷蔵庫発見! ほっと一息です。
お昼が近づいたので少し先のプトゥンという村のホテルで昼食を取ることにしました。 ちょっとさびれたホテルでしたがレストランからはアムック湾からその先に浮かぶペニダ島まで見渡せるすばらしい眺望がありました。
スラットからはスマラプラ方面へ別れるシドメン道路と呼ばれる道に入ります。 この道、海までず~~と下りで快適そのもの。 イセー周辺には見事な棚田が広がるすばらしい風景があったのですが、足を止めるのが惜しまれるくらいの快適な下りだったので写真はありません。 残念! まあそれだけすばらしい道だったということです。
サラック(スネーク・スキン・フルーツ)の林を抜け、ヤシ林を抜けると村に出ました。
シドゥメンです。 このあたりの主要な町スマラプラ(クルンクン)には宿がほとんどないので、今日はここに泊まりのんびり散歩をすることにしました。
町の南端の宿からの眺めです。 イセーに劣らずこのあたりにも美しいライス・テラスが広がっています。
私たちの宿はたった4室しかないこじんまりしたものですが、オープン・エアの食堂が心地よく、そこからの眺めは最高です。(前写真)
到着するとすぐに、おかあさんが果物と水、それにコーヒー、紅茶を用意してくれました。
この村にはワルン(食堂)がないので2食付きなのですが、夕食のごちそうは素晴らしいものでした。
宿でだらだらした後、近くに散歩に出ました。 民家の庭には南国の花々やバナナなどの果樹が植えられています。
小さな通りでは村人が大勢集まりなにやら作業をしています。 小さなトラックで運んだ砂利やセメントを道端に下ろし、混ぜてコンクリートを作っています。 出来たそばから子供から年寄りまでがバケツに入れて運んで行きます。 近くの道には小さな型枠が置かれ、この道を村人が協力して作っているのでした。
鬱蒼とした林に出ました。 ふと上を見上げると
『あっ、なにかでっかいものがなっている!』
『あっ、本当だ。 あれはジャックフルーツじゃあないかなぁ。』
ここバリではとにかくあちこちでいろいろな果物を発見出来ます。
林を抜け、細い道を下るとライス・テラスに出ました。 縁には細い用水が流れ、畦の向こうでは農民が田起こしに励んでいます。 ほとんどどこでも段々田だから機械化が難しいのかクワで一掘り一掘り。
カメラを向けるとにっこりです。
どこまでも続く棚田には搬入搬出用の道がありません。 奥の田の出入りには細い畦道しか使えないのです。 収穫はいったいどおしているのでしょう?
棚田をず~と下ると向こうの林が途切れ突然パッとあのアグン山が姿を現わしました。(TOP写真)
この山の中腹にはバリ最大のブサキ寺院があり、聖なる山と讃えられています。 雲に隠れなかなかその姿を現わさないのですがこの日は雄大な姿が見られました。
記念写真を取ろうと畦の向こうへ渡ったサイダー、足場が悪く突然畦が崩れ用水路の中にバシャ~ン! トホホ~