ルーマニア 南ブコヴィナ地方

フレスコ画で埋め尽くされた修道院巡り

総合評価 ★★★
開催日 2006.07.28(金)- 2006.08.01(火) 難易度
参加者 サリーナ/サイダー

スチェヴィツァ修道院を丘の上から眺める
スチェヴィツァ修道院を丘の上から眺める

◆ コース紹介

ルーマニア北東部に移り、外壁を鮮やかなフレスコ画で埋め尽くされた修道院のある南ブコヴィナ地方を巡ります。 自転車コースとしてのハイライトはモルドヴィツァからスチェヴィツァへの緩やかな峠越え。 そして、素朴な村の民宿の暖かいもてなしも、旅の大きな楽しみです。

南ブコヴィナ地方の走行ルート地図
地図ベース:CARTOGRAPHIA KFT. Romania

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day 月日 コース 走行距離 備考
15 0728 (金) Suceava 38km 泊/Hotel Central 150Lei(朝食込)
16 0729 (土) Suceava
〜Gura Humorlui
46km 民泊/Vila Ramona 110Lei(朝食込)
17 0730 (日) Gura Humorlui
〜Moldovita
45km 民泊/Vila Crizantema 40EU(2食込)
18 0731 (月) Moldovita
〜Sucevita
35km 民泊/Casa Traian 100Lei(2食込)
19 0801 (火) Sucevita
〜Siret
60km 泊/Hotel Lui 80Lei
1EU=150円、1Ft=0.57円、1Lei=42円、1USD=115円、1GB=22円、宿泊料等はすべて2人分
時差:オーストリア=ハンガリー -7h、ルーマニア=ウクライナ -6h

7月28日(金) Suceava周辺

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聖ゲオルゲ・ノウ修道院聖ゲオルゲ・ノウ修道院

前日に列車でルーマニア北東部の最大の町スチャヴァに着いた私たちは、ここから南ブコヴィナ地方にある修道院巡りに出かけます。 南ブコヴィナ地方はモルドヴァ地方(モルドヴァ共和国とは違う)の北部で、北ブコヴィナ地方は現在は隣国のウクライナになっています。 ちなみにブコヴィナとはブナの国という意味だそうです。 きっとブナの木が多いのでしょうね。

スチャヴァでこれから巡る修道院の情報収集を…と思ったら、ないんですね〜これが(笑)。 観光案内所もないし、修道院巡りの詳細な地図もなし。

聖ゲオルゲ・ノウ修道院の中庭聖ゲオルゲ・ノウ修道院の中庭

『まあ、なんとかなるさ〜』と、今日はのんびりスチャヴァ観光です。

まずは世界遺産の聖ゲオルゲ・ノウ修道院。 この修道院の外壁のフレスコ画はほとんど残っていませんが、内部の壁を埋め尽くした壁画は見事です。 中庭では何かの儀式が行われていて、善男善女が神父さまを取り囲んでいました。

シタデルシタデル

お次はシタデル(要塞)まで、2kmほどのヒルクライムです。

シタデルは丘の上の遺跡で、市街への眺望が少しだけあります。 ちょっとへーこらしたので丘の上のカフェで本日最初の休憩となりました。

市場のメロン売りスチャヴァの市場のメロン売り

町に戻ってマーケットをぶらぶら。

トマトやなすなどの野菜、スイカ、ハーブ類、きのこなど、色とりどりで楽しい。 『このメロン甘いよ! 食べてみなよ!』と売り場のお兄さん。 ほんとにジューシーであま〜いメロンでした。

ドラゴミルナへ向かうドラゴミルナへ向かう

夕方、スチャヴァの近郊15kmにあるドラゴミルナ修道院の見学に行きました。 スチャヴァはそれなりの都市なので、町中を出るまでは交通量が多く注意が必要です。

ドラゴミルナへ向かうドラゴミルナ修道院

修道院が近づくと田舎道になり走って楽しい。

ドラゴミルナ修道院は畑の中にぽつんと建っていました。 1627年の設立で建物はかなり立派です。 この内部にはすばらしい壁画があります。

7月29日(土) Suceava〜Gura Humorlui

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スチャヴァ郊外の道スチャヴァ郊外の道

今日からいよいよ本格的な修道院巡りの始まりです。 この地方には有名な『五つの修道院』(内4つが世界遺産)があります。フモール修道院ヴォロネッツ修道院モルドヴィツァ修道院、スチェヴィツァ修道院、アルボーレ修道院です。 まずフモール修道院へ向かいます。

今日のルートは幹線の一本道で、山の多いマラムレシュ地方とは異なり、ひたすら平野が続きます。 まっすぐの道路を高速で飛ばす自動車もあれば、干し草を積んだ馬車もゆく。 この道は主要な幹線なのでトラックも少なくありません。 それでも、道ばたには野花、農地も人が人力で手入れしているきめ細かさを感じられる景色が広がります。

グーラ・フモルルイの民宿グーラ・フモルルイの民宿

お昼にグーラ・フモルルイに到着。 小さな町ですが、2つの有名な修道院巡りの拠点として、ホテルや民宿があります。 花で飾られたきれいな民宿を見つけて宿を確保した後、昼食に出かけたのですが、そもそもレストランが少ない上に、今日は土曜日、結婚式で大賑わい! まちのレストランもホテルのレストランも貸し切り状態です。 地元の青年に案内してもらって、小さなレストランでようやく昼食にありつきました。

フモール修道院の外観フモール修道院の外観

夕方5時、近くにある世界遺産にもなっている有名な修道院の一つ、フモール修道院に出発。 馬や牛を庭に放している民家の集落を抜けて30分ほどで到着です。 修道院入り口に至る参道には、珍しく屋台のおみやげ屋さんが連なっていました。

同じルーマニアの世界遺産でも、マラムレシュ地方の木造教会には訪れる人がほとんどいないのに比べ、こちらの南ブコヴィナ地方の壁画の修道院群はすでに観光地になっているようです。

フモール修道院の外壁のフレスコ画フモール修道院の外壁のフレスコ画

1530年に創設され、1535年から描かれたという外壁フレスコ画の基調は赤。 聖母マリアやキリストの物語と共に、トルコ(ペルシャ)との戦いも描かれています。 トルコ人は負けました、という絵ですね。

がっしりした壁と木造の屋根の対比も印象的です。

フモール修道院の天井のフレスコ画フモール修道院の天井のフレスコ画

内部のドームの天井に描かれているのはこの修道院の守護神、聖母マリアです。

7月30日(日) Gura Humorlui〜Moldovita

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グラ・フモール近郊を走るサリーナグラ・フモール近郊を行く

民宿の朝食は、パンとコーヒーに、とれたて野菜、手作りジャム、ハム、チーズと豪華。 9時に出発してグラ・フモール近郊のもう一つの修道院、ヴォロネッツ修道院に向かいます。 爽やかな午前中の光の中、鮮やかな木々や牧草地の緑や、途中のかわいらしい家並みや門扉を楽しみながら、4kmほどの道のりを行くと、ヴォロネッツ修道院に到着です。

ヴォロネッツ修道院の外観ヴォロネッツ修道院の外観

この修道院には西壁面いっぱいに、この地方の最大の見所といわれている『最後の審判』を描いた壁画があります。 生前の行いの裁きを受けて、左側は天国に行ける人たち、右側は地獄。 悪いことをした人や異教徒が、火に焼かれたり海に飲み込まれてお魚に食べられたりしています。 1400年代に描かれたとはとても信じられない美しい壮大な壁画には、純粋に感動を覚えます。

ヴォロネッツ修道院のイエスの樹ヴォロネッツ修道院のイエスの樹

南壁には『イエスの樹』といって、キリスト教の聖人たちが描かれています。 ここの背景は、『ヴォロネッツの青』と呼ばれる鮮やかで深い青が使われていて見事です。 

壁画や建物の美しさに加えてすばらしいのは、この修道院が今使われ、信仰の対象になっていることです。 1700年代終わりから長く放置されていましたが、1991年に修道女たちが再び住み始めたのだそうです。 私たちが訪れたのはちょうど日曜日、ミサには大勢の人たちが集まって祈りを捧げていました。

モルドヴィツァ修道院の外観モルドヴィツァ修道院の外観

ヴォロネッツ修道院から次の目的地までは約40km、ちょうど半分くらい来たところでお腹もすいてきた。 ヴァーマという町に立ち寄ると、町はずれの1軒の小さなホテルがレストランもやっていた。 『ああよかった〜、食いっぱぐれるかと思った〜』とサイダー。 このルート沿線は小さい村ばかりなので、お昼の確保は要注意なのです。

ヴァーマからローカルな鉄道線路沿いの田舎道を走ること1時間強、ヴァトラ・モルドヴィツィエイの村に到着。 ここにモルドヴィツァ修道院があります。 自転車を停めてたら、『建物の中に入れなさいね』とシスターが大きな扉を開けてくれました。 1537年に建てられたこの修道院は、石づくりの塀に囲まれてこぢんまりと落ち着いた雰囲気の建物で、ここにも『最後の審判』やトルコ(ペルシャ)との戦いを描いた壁画があります。

バルの味なおじさんバルの味なおじさん

近くの民宿に部屋をとり、晩ご飯まで村をぶらぶら散歩です。 といっても、200mも歩けば村はずれに到達。 そんなちっちゃな村にもちゃんとバルはある! まず入ったお店には6〜7人の常連客が。 私たちのためにおじさんたちがいすを回してくれます。 サリーナはビール、サイダーはみんなが飲んでいる『コニャック』にトライ。 『あれ、ちょっと甘いな〜』

続いてもう1軒。 こんなちっちゃな村に2軒もあるのだからスゴイ。 でも『飲み屋』っていうより、赤ちゃん連れの女性も、子どもも、若いカップルもいて、ここはコミュニティの交流の場なんですね。 テラスで休んでいる人たちに声をかけられて、道ゆく人たちは全員立ち寄っていきます。 もちろん、相当入っていい気分の味なおじさんも(写真)。 ここでは『ウォッカ』やってみました。

さて民宿の晩ごはんです。 肉団子のチョルバ(スープ)、サラダ、ローストポークとマッシュポテト。 う〜ん、美味! 料理上手のおかあさんに感激。

7月31日(月) Moldovita〜Sucevita

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パンク修理をするサイダーヴァトラ・モルドヴィツィエイの宿で

早朝は雲に覆われていた空が次第に明るくなってきました。 『さあ、今日は峠越えだ!』と出発準備をしていた矢先、『あれ〜マズイ!!』 サイダーの後輪がパンクしています。 どおやら昨日の夕立で自転車を納屋に入れたときに針金を踏んだらしい。 でも修理している間に青空が戻ってきて、9時半出発。

しぼりたての牛乳を積んだ馬車の脇を走るサリーナしぼりたての牛乳を積んだ馬車の脇を走るサリーナ

青空の下、爽やかな陽光に水を含んだ緑が輝き、『ちょっと遅れて出発で正解だったかも!』と気分も弾みます。 村はずれでは、しぼりたての牛乳を馬車に積んで配達しているおじさんに会いました。

チウマルナ峠へ向かうチウマルナ峠へ向かう

このルートは、山道をまずチウマルナ峠まで400mほど上ります。 交通量は少なく、木立に覆われた中をもくもくと上ると、ときどき視界が開け、山並みと放牧された牛、はるか下の集落などが広がって、走りながらすばらしい景色を楽しめます。 『ウワ〜、気持ちいい〜』

人里離れたように見えるところでも、放牧に出かける親子とすれ違ったり人との出会いがあるのもルーマニアならではかな? 子どもたちに手を振りながら上ります。 勾配はそれほどきつくなく、平均5%、急なところで8%程度でしょうか。 とってもお勧めルートです。

スチェヴィツァ修道院の外観スチェヴィツァ修道院の外観

2時間弱で頂上に着くと、あとは豪快な下り。 下って下って…1時間ほど下ったお昼どき、今日の目的地スチェヴィツァ修道院の3kmほど手前の『ポパス・ツーリスティック・ブコヴィナ』というホテル&レストランに到着。 テラス席で、野菜のチョルバ、にしんのサラダ、ビーフステーキとマッシュポテト、ワインのステキなランチを楽しみました。

スチェヴィツァ修道院は、1582年から1601年にかけて建設された大きな修道院で、中央にある教会は西壁面を除いたすべての外壁が緑を基調とした鮮やかなフレスコ画で彩られています。

スチェヴィツァ修道院の天国のはしご北壁面の『天国のはしご』

修道院入り口を入ると、すぐ真正面に教会の北壁面のフレスコ画『天国のはしご』があります。 32段の梯子を上る人たちの右上には天使、左下には地獄の悪魔が待っている、という構図です。

この修道院のうしろには丘があって、上ってみると修道院が一望に見渡せます(TOP写真)。 いい景色だけど、午後の陽射しはキョーレツで、じりじりと焼け焦げそう。

農家民泊カサ・トライアンの庭で遊ぶ巡礼の人々農家民泊カサ・トライアンの庭で遊ぶ巡礼の人々

こりゃたまらん、と丘を下って本日の宿を探します。 修道院を1kmほど過ぎたところに、『農家民泊 カサ・トライアン』という看板を見つけました。 脇道を200mほど入った民宿の庭に着いたとたん、『まあまあ〜自転車でよく来たね!』と笑顔でおかあさんが迎えてくれました。 他におじさんと娘さんがいて、部屋の準備をしてくれました。 庭には花が咲き、さくらんぼ、りんご、野いちごなどがなり、ヒヨコが駆け回っています。

『よかったね、いい感じの民宿があって。 今晩は私たちだけみたいだね』などと話しながら散歩に出かけ、帰ってくると…

日も傾きかけた前庭に、砂利道を通って大型バスが入ってきた! 『な、何だろう?』 バスからは中年のご夫婦や、家族連れ、女子高校生など、総勢30名くらいが降りてきた。 先頭には神父さまが立っています。 ルーマニアのモルドヴァ地方の村から、神父さまに連れられて巡礼ツアーで来たグループでした。

マガジン(よろずやさん)にてマガジン(よろずやさん)にて

その時宿のおかあさん、少しも慌てず。 神父さまにご挨拶すると、早速近所から手伝いに来たおばさんと一緒に食事の準備を始めています。 私たちには『あなたたちの晩ご飯は8時だから、心配しないでね』とわざわざ言いに来てくれた。

じゃあ、とにかく私たちはワインの買い出しに行こう、とお店の場所を尋ねると『右に歩いていったところよ』と教えてくれた。

歩いて結構距離があるんですね、これが(笑)。 2kmほど歩いてようやく小さなマガジン(よろずやさん)に到着。 そしたら、『あれ〜おじさんだ!』 宿を手伝っているおじさんがビール休憩していました(写真手前)。 おまわりさんも一休み中。

野菜のチョルバを取り分けるサイダー野菜のチョルバを取り分けるサイダー

民宿に戻ると、ちょうど8時。 夕食は庭のテーブルです。

テーブルにつくと、庭のあちこちにいた巡礼グループのおじさん、おばさんがカメラを抱えてやってきました。 『あなたたち、一緒に写真を撮らせてもらっていいかしら?』 というわけで、何度も写真に収まる私たち。 そういえば、旅の間に東洋人には全く出会っていないし、珍しいのかなー。

さらに、英語が上手な女の子を連れて神父さまもやって来ました。 『きみたちは仏教徒ですか? 日本の寺院とここの修道院とはどういう違いがありますか? 日本では東方正教は盛んですか?』と質問されました。 わ〜難しい!

夕食メニューは壷一杯に入った野菜のチョルバ(これが美味!)、ハンバーグとフライドポテト、そしてジャム入りクレープのデザートです。 私たちの食事が始まった後、巡礼グループ約30人分のチョルバが出てきました。 みんな東屋に集まってお祈りを捧げ、席を譲り合いながらいただいています。 そしてメインは、庭のかまどでミティティ(ひき肉のバーベキュー)が始まりました。 私たちにもお裾分けです。

それにしても、こんなに大勢どこに泊まるのでしょう? この民宿、私たちの泊まった棟の隣に3階建ての宿泊用の建物がありました。 でもそんなに大きくはないし、他に近所の民宿に分かれた人もいたのでしょうか? 真相は不明です。 何せ、私たちは食事が終わるとテーブルといすを空けて部屋に戻り、翌朝起きてみると、すでにみんな庭に集まっていましたから。

8月1日(火) Sucevita〜Siret

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ダートを疾走するサイダーダートを疾走するサイダー

神父さまは『モルドヴァ地方に来たらぜひここに立ち寄ってください』と住所を書いてくれて、巡礼の一行は7時半に出発していきました。 私たちも庭で朝食の後、そろそろ出発です。 荷物を準備してお別れを言うと、おかあさんが『これを持って、途中で休んで食べなさいね』と、パンとチーズ、ハム、トマトをきれいに別々の袋に包んで渡してくれました。 ほんとにあったかいステキな農家民泊でした。

さて今日は修道院巡りも最終日、アルボーレ修道院に立ち寄ったあとは、国境の町まで走ります。 アルボーレに向かって快調に走ること約10km、分かれ道に出ました。 道しるべには『アルボーレまで、まっすぐ12km、左6km』 当然『左6km』を選んだ私たち。 そして、こんな道が6km! 大きな砂利だらけ、乗っては降り、降りては乗って、ウデはガクガク、も、もうだめじゃ〜〜

アルボーレ修道院内部のフレスコ画を修復する女子学生アルボーレ修道院内部のフレスコ画を修復する女子学生

へろへろになってやっとたどり着いたアルボーレで、修道院に入る前にまず休憩! アルボーレ修道院は他の修道院に比べると小さめで、1503年に建てられ、今は修道院としては使われていないようです。 内部では、学生さんたちがフレスコ画を修復中でした。 表面のすすを洗剤と紙をつかって丹念に取り除き、筆で少しずつ色を重ねていきます。

アルボーレ修道院外壁のフレスコ画に見入るサイダーと猫西壁面に見入るサイダー

外壁のフレスコ画は、西壁面を除くとほとんど残っていません。 西側はポーチの屋根が出ているので、風雨から守られたようです。 緑を基調色とした壁画には、聖人や創世記、最後の審判などが描かれています。

アルボーレを出て最初の町のガソリンスタンドにピザ屋を見つけ、早めの昼食をとった後は、ひたすら国境の町シレットを目指します。 基本的には平地なのできつくはないものの、暑い時間帯、ひたすらまっすぐの道なんかもあって、ちょっと精神的に疲れます。 また途中のラダウチは比較的大きい町なので、町の出入り口付近の交通量が多く緊張しました。

シレットシレット

午後2時半、シレットに到着し、まずバルでビール。 バルのおじさんに『ホテルはどこにあるでしょうか』と尋ねました。 すると『この町にホテルも民宿もないよ』 ええ、エエっっ!! 固まる私たち。 『じゃあ、近くの町には?』 『30km行ったところのスチャヴァにある』 おいおい、それって修道院巡りの旅の出発地点じゃないのお〜! それだったら、もう国境を越えてウクライナに行っちゃう? でもすでに60km走ってへろへろ、鉄道駅は町から離れた場所にあり、しかも時刻表がないので列車があるかどうかわからない。 さあどうしよう。

『旅行代理店ならわかるんじゃない?』とサイダーが提案。 道行く人に尋ねると、親切なおじさんが旅行代理店の場所を教えてくれた。 しかし、扉が閉まっていて誰もいない。 よく見ると『17時まで休憩』と貼ってある。 なにそれ〜〜今15時過ぎだよ!

じゃあ長距離バスがあるかも、とバス停を探そうとウロウロしていた時、『何か困っているのですか?』と英語で声をかけてくれた青年がいた。 『さっきから何度か見かけて、行ったり来たりしていたから…』 こんな時に言葉がわかるのは本当にありがたい。 『実は、この町に泊まろうとしたのですが、ホテルがないのでどうしようかと』と説明すると、『えっと、ホテルはありますよ。 案内しましょう。 もし高かったりうまくいかなかったら、ウチに泊まったら?』

案内してくれたホテルはレストランが兼業している小さなところで、宿泊用の入り口もなく、私たちが探してもわからなかったでしょう。 青年は値段を聞いて通訳して、『これで大丈夫? もし高いのならウチでもいいよ』と心配してくれます。 『大丈夫です。 親切にしてくれて本当にありがとう!』とお礼を言って別れました。 一時はどうなるかと思ったけど、親切な青年に出会えて一気に幸せな気分になりました。 彼は大学生で今は夏休み中だそうです。 本当に助かりました、ありがとう!

ホテルでシャワー休憩の後、1階のレストランでワインと食事、そしてたそがれの町を散歩してルーマニア最後の夜を過ごしました。 明日はルーマニアともお別れ、国境を越えてウクライナに入ります。

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uploaded:2006-10-02