ウクライナ

ルーマニア国境〜キエフ

総合評価 ★★
開催日 2006.08.02(水)- 2006.08.08(火) 難易度
参加者 サリーナ/サイダー/デュエルン

キエフ市内をポタリングするデュエルンとサリーナ
キエフ市街をポタリング

◆ コース紹介

自転車で陸路国境越え、いよいよルーマニアからウクライナに入ります。 大学の街チェルニヴチから城壁のある古都カムヤネッツ・ポディルスキへ。 夜行列車で到着したキエフでは、赴任中のデュエルンと感動の再会。 そして、文化の香り高いキエフの街を疾走します。

ウクライナの地図

ウクライナの地図拡大図地図ベース:GIZIMAP

day 月日 コース 走行距離 備考
20 0802 (水) Siret
〜Chernivtsi
50km 泊/Apartment Knaus 60EU
21 0803 (木) Chernivtsi→Khotyn
〜Kamyanets Podilsky
35km 泊/Hotel Ukraina 220GB
22 0804 (金) Kamyanets Podilsky→ 10km 車中泊
23 0805 (土) →Kiev 泊/デュエルンのアパート
24 0806 (日) Kiev 41km 泊/デュエルンのアパート
25 0807 (月) Kiev 13km 泊/デュエルンのアパート
26 0808 (火) Kiev→Vienna 2km 泊/Drei Kronen Hotel City 95EU
1EU=150円、1Ft=0.57円、1Lei=42円、1USD=115円、1GB=22円、宿泊料等はすべて2人分
時差/オーストリア=ハンガリー:-7h、ルーマニア=ウクライナ:-6h

8月2日(水) Siret〜Chernivtsi

Googleマップで Siret〜Chernivtsi のルートを表示

ルーマニア側からウクライナ国境へ向かうサイダールーマニア側からウクライナ国境へ向かうサイダー

ルーマニア最後のシレットの街からは国境までほんの3kmです。 朝8時、車はほとんどなく、ときどき馬車が通るだけのまっすぐな幹線を国境へ。 ゲート前のカフェで越境前のコーヒーを飲んでいると、バックパッカーの青年が話しかけてきました。 『そちらの車に乗せてもらえないでしょうか。 実は国境は徒歩では越えられない規則なんです』 おっと!私たちは自転車ですから…と断ったものの、じゃあ自転車は大丈夫なのかと心配になる。 カフェのおじさんはOKだと言うので、とりあえず出発。

まずルーマニア出国。 パスポートを渡すとハンコを押して、さよなら〜〜と何の問題もなく通過。 さて今度はウクライナへの入国なのですが、遮断機の前で軍服の長身女性が何やらどなっている。 書類に書き込めということらしい。 いきなりコミュニケーションが難しくなってきています。 書き込んだら200mほど走ったところのゲートへ。 途中に小さい小屋風の免税店があって、ちょっとだけ国境気分(笑)。

ゲートには、これも長身の怖そうな制服男女が待っていました。 『どこへ行くのか』『いくら所持しているのか』など一通り聞かれた後、『自転車でどこからどこまで行くの? 健康的でいい趣味ですね』と実はフレンドリーでした。 こうして問題なく国境越え。 とはいえ、国境を越えて周辺の写真を撮っていたらミリタリーなお兄さんに詰問されてしまったサイダー。 このあたりは慎重にね。

ウクライナ語表記の道路標識ウクライナ語表記の道路標識

ウクライナに入っても、広くてまっすぐな道路や風景は、一見ルーマニアと同じ。 でも『あれ、看板が読めない!』 そうです、標識もほとんどがウクライナ語表記となり、最初はちんぷんかんぷん。 写真の標識は上からチェルニヴチ、リヴォフ、キエフです。 同じように見える風景も、なんだかルーマニアより大雑把。 零細農家のルーマニアと違って、集団農場だからなんでしょうか。

ダンスホール風の店の内部ダンスホール風の店の内部

幹線から少しそれて、田舎道を走ります。 最初の町で市場を発見し、まわりで朝ご飯を食べられるところを探しました。 そして見つけたのはこのお店。 サラダにパンの朝食は満足、お店の雰囲気は70年代ダンスホール、おばさんはきっぷのいい“あねご”って感じです。

チェルニヴチの石畳チェルニヴチの石畳

道路はしばらく走るうちにダート突入。 この旅でダートも慣れてきたかな、などと思う間もなく何やら暗い雰囲気が漂い始め、ドドドっと雨が降り始めました。 あわてて近くの農家の小屋に避難! ルーマニアでは2週間快晴続きで、雨天の存在を忘れていました(笑)。 国境を越えると気候も変わったようです。

雨は1時間ほどで止み、走り始めてしばらくすると舗装路になりました。 意外に多いアップダウンに苦しみながらもチェルニヴチの郊外にたどり着く。 チェルニヴチは都会なのです。 着いた!と思ってから街の中心までが長い。 しかも石畳! 歴史ある街だから?石畳の間に大きな溝があったり、石がところどころはがれていたりと、特に小径自転車は要注意。

ビールを注ぐ美人のウェイトレスビールを注ぐ美人のウェイトレス

よれよれでチェルニヴチの中心部に到着したのは午後2時。 レストランの経営するアパートに宿泊できるという情報をたよりに、レストラン『クナウス』へ。 1泊60ユーロと値段は結構高いですが、居間のある高級アパートを借りることができました。 お昼はもちろん、このドイツ料理レストランで、うまいドイツビールとともに!

8月3日(木) Chernivtsi→Khotyn〜Kamyanets Podilsky

Googleマップで Khotyn〜Kamyanets Podilsky のルートを表示

カムヤネッツ行きの小さなバスカムヤネッツ行きの小さなバス

夜のうちにまた雨が降ったようです。 今日はまずバスでコティンに行く予定で、自転車でバスターミナルに向かいます。 さてバスターミナルに着きました。。 『チンプンカンプン!』 窓口でチケットを買いたいと、行き先のメモと身振り手振り、日本語、英語、スペイン語、ルーマニア語?で訴えてみるが通じない。 というより、何を言われているかさっぱりわからないのですねー。 困った、というところで若い女の子が英語で話しかけてくれて、『カムヤネッツ方面(コティン経由)なら、向こうのバス停で、チケットは運転手から直接買うそうよ。 自転車を乗せられるかどうかも、運転手に聞いてみて』と通訳してくれました。 ああ、助かった!

バスはこれ。 小型ですが、後ろのトランクに折り畳み自転車2台を積み込むことができて、いざ出発。

ドニステル川沿いの要塞ドニステル川沿いの要塞

今日の最終目的地はカムヤネッツ・ポディルスキですが、チェルニヴチから60kmほどのコティンまではバスで行き、観光の後、35kmを自転車で走る計画です。 コティンには45分で到着。 

コティンは宿泊施設もない小さな町ですが、ドニステル川沿いの要塞が残る観光スポットです。 石づくりの要塞は15世紀のものだそうで、ここも18世紀にはトルコ人に占領された歴史が残っています。 私たちの他にも2組くらいの観光客がいて、要塞をバックにお互いの記念撮影を撮りあいました。

幹線道を疾走するサイダー幹線道を疾走するサイダー

コティンからは、まっすぐの幹線をひたすら走ります。 2時間近くかかって、ようやくカムヤネッツ・ポディルスキの街が見えてきました。 渓谷の橋を渡ると新市街に到着です。 見所は旧市街ですが、ホテルは新市街にしかないのでまずはホテル探し。 観光地のはずなのにホテル探しには手間取りました(ウクライナは全般にホテルが少ないらしい)が、ようやく『ホテル・ウクライナ』に部屋をとり、休憩後に旧市街の観光に出発です。

8月4日(金) Kamyanets Podilsky

Googleマップで Kamyanets Podilsky の地図を表示

カムヤネッツ・ポディルスキの要塞に向かうサリーナカムヤネッツ・ポディルスキの要塞に向かうサリーナ

カムヤネッツ・ポディルスキの旧市街は、意外にも『市街』ではなく、いくつかの旧役所や教会などの建物や広場が残っているだけでした。 ここの最大の見所は要塞です。 ドラマチックな丘の上から石畳の道を下って橋を渡り、要塞に入ります。 中世のお城のイメージでちょっとワクワク。 入場料を払って中に入ると、外観に比べてやや期待はずれなところもありますが、16〜17世紀の遺構などを見ることができます。

カムヤネッツ・ポディルスキの駅カムヤネッツ・ポディルスキの駅

旧市街と要塞の見学を終え、バルで休憩したあとは、夜行列車の旅に備えて買い出しです。

実は今朝早く、駅に寝台車のチケット購入に出掛け、すったもんだの大騒ぎ! 言葉が通じないまま切符を購入したのですが、1等寝台2人部屋は、どうも空きがなかったらしい。 買ったつもりで1人分しかゲットしておらず、再度切符売り場に並んでもう1人分を確保。 でもなぜか値段は違う。 確認する手段もなく、まあいいや〜ということで、とにかく夕方の定刻に自転車を畳んで列車に乗りました。  やっぱりチケットは別々の部屋だったのですが同室の男性に替わってもらい、2人部屋を確保することができました。

自転車はベッドの下へ。 走り出して落ち着いたところでワインで乾杯です。 ホッと一息、列車は一路キエフへ!

8月5日(土) Kievでデュエルンと再会

Googleマップで Kiev の地図を表示

キエフ中央駅でデュエルンと再会キエフ中央駅でデュエルンと再会

目覚めれば車窓の風景には都市部らしき気配が漂っています。 昨夜の残りで朝御飯をすませていると、風景はみるみると高層アパート群に変わっていきました。 7時半にキエフ中央駅に到着! 眠い目をこすり、自転車を引っ張って、コンコースを抜けて巨大なヴォールト天井の中央出口に辿り着いたとたん。 『やあ、どうも〜』 ああ、懐かしのデュエルンが目の前に!

キエフの繁華街キエフの繁華街

デュエルン邸は、キエフ中央駅から地下鉄で少しいったところにありました。 ちょっと休憩したあと、デュエルンの案内で、徒歩でキエフ散策に繰り出しました。

デュエルンのアパートは、キエフの中心部にほんとに近いところです。 軍の施設とか建設中マンションとか、面白いスポットを見ているうちに、最もお洒落な繁華街に突入です。 歴史ありそうなペンシルビルが軒を連ねている光景は、まさにキエフの『銀座通り』。

タトゥー売りをひやかすデュエルンとサイダータトゥー売りをひやかすデュエルンとサイダー

土日はメインの通りが歩行者天国になって開放されています。 といっても歩道も充分広いので、人々は相変わらず歩道散策を楽しみ、クワス(清涼飲料)売りやタトゥーのシール売り(写真)も歩道にお店を広げていました。 タトゥーは漢字が流行っているみたい。

歩行者天国でのキャンペーン歩行者天国でのキャンペーン

歩行者天国の車道では、携帯電話?のキャンペーンデモが行なわれています。 デュエルンとサイダーもサンバイザーをもらってキャンペーンに一役買っているのでした。(実は日射しがほんとに強い! サンバイザーをもらってラッキー) ここから激坂を上ると大統領府に出るお上りさんコースです。 ちなみにこの激坂は石畳の20%級。 ロードレースのコースにしたら面白いだろうな〜などと思いつつ、徒歩でへろへろ上るのでした。

ウクライナの天国で舞う美女ウクライナの天国で舞う美女

酒類を買い求めてデュエルンのアパートに戻り、ちょっと酒盛りおよび休憩。 今晩はどう過ごそうかという話になったとき、デュエルンが『伝説のウズベキスタンレストラン』とささやいた。 このレストラン、まだ行ったことはないが、どうもウクライナで最も天国なところとの噂があるそうな? もちろんサイダーとサリーナに異論はなく、夜8時、ウクライナの天国に出掛けてみました。 ここの見所は美女のベリーダンスです。 ウズベキスタンのヌードルを食べながら目の前では、民族音楽に乗ってガラスの破片の上を歩き、刃を腹の上に落とし、火を飲込む荒芸を繰り広げる美女たち。 天国かどうかはともかく、スゴイ芸の一夜でした!

8月6日(日) Kiev散策

レーニン像の前のデュエルンとサリーナレーニン像の前のデュエルンとサリーナ

今日は日曜日、デュエルンの案内で、キエフ市街地のポタリングに出掛けます。  街の中心部は歩道も広く、快適なポタリングが楽しめます。 タルサ・シェフチェンカ通りは中央に並木の遊歩道が整備されています。 東の端には堂々のレーニンの彫像が。

井戸で水を汲むおばあさん井戸で水を汲むおばあさん

タルサ・シェフチェンカ通りの途中でシェフチェンコ公園に立ち寄ります。 キエフ市内ではいくつも見かけますが、公園内の井戸に市民が水汲みにやってきていました。 井戸はとても重要なインフラになっているようです。 井戸端会議なんていうのもあるのかな? 公園の向かいにはキエフ大学があります。

ボリショイ・サーカスボリショイ・サーカス

タルサ・シェフチェンカ通りからボリショイ・サーカス、シェフチェンコ・オペラ&バレエ劇場と文化スポットを巡ります。

そうそう、ボリショイはロシアにもあるし、サーカスだけではなくバレエ団もありますね。 ボリショイって地名かと思っていたけれど、『大きい』という意味なんだそうです。

黄金の門黄金の門

こちらは黄金の門。 11世紀、キエフは土塁の上に築かれた城壁により、ぐるっと町が囲まれました。 その出入り口になったのがこの大門です。 オリジナルは13世紀のモンゴル軍の来襲により破壊されましたが、その遺跡を覆うようにして、20世紀後期に再建されたのがこちらです。

聖ミカエル修道院の広場で花嫁衣装のカップルを背景にパチリ聖ミカエル修道院の広場

聖ソフィア寺院と聖ミカエル修道院が相対する通りに出ました。 ここは地元でも人気の場所らしく、結婚ビデオのロケ地として繁盛していました。

聖ソフィア寺院聖ソフィア寺院

聖ソフィア寺院は世界遺産になっている教会で、カテドラル内部のモザイクは11世紀のものだそうですが、鮮やかなマリア像や聖人の姿が描かれています。

公園から見たドニプル川公園から見たドニプル川

聖ミカエル修道院の北東には公園があり、そこはドニプル川を眺め渡せる高台になっています。 カフェや時代の衣装を着飾れる店も出ていて、ちょっとした観光地です。 高台から川岸までのケーブルカーもあります。 我々はケーブルカーには乗らず、公園の林の中の散策路を自転車の『押し』で下ります。 坂が急なのとガラスの破片が落ちているのとで、乗ったままだとちょっと危険。

ドニプル川の中洲の水着姿の美女たちドニプル川の中洲の水着姿の美女たち

その散策路は、ドニプル川の中洲に渡る歩行者専用橋に通じていました。 ピクニック支度の歩行者に混じって橋を渡ると、そこには快適な道が待っています。 たまにしか通らない車の道を緑に囲まれ、時に川辺を眺めながら、デュエルン先頭に快調に飛ばします。 しばらく行くとバス停があり、歩行者が向かうところに我々もついていってみると、川岸にナイスなビーチが広がっていました。 ここは川なんだけど、ほんとにきれいな砂浜です。

中州を疾走するデュエルンとサリーナ中州を疾走するデュエルンとサリーナ

美女ウォッチングも堪能した後、再び中洲を戻ります。 快適な道なので、往復するもまた楽し! ビーチに来る人、バーベキューのグループ、ウォーキングの人、自転車の人など、この中洲はまさに市民の憩いの場になっていました。

8月7日(月) Kiev散策

ペチェルシカ修道院ペチェルシカ修道院

この日は、サイダーとサリーナで観光名所を訪ねました。 ペチェルシカ修道院では、ろうそくを手に地下の聖人が眠る洞窟を巡ります。 約1時間のドニプロ川遊覧船は、川から見たキエフの風景が印象的でした。

デュエルンのアパート内部デュエルンのアパート内部

毎晩酒盛りしながら、デュエルンのアパートで過ごしたキエフの快適な3泊4日。 名残惜しくも8月8日、キエフをあとにウィーンへと旅立ちました。

次へ ルーマニア TOP 世界自転車コースリスト GEO POTTERING home
GEO POTTERING trademark

GEO POTTERING
uploaded:2006-10-18