コース紹介
スペインのカタルーニャはアラン谷のトレドスから、今回の旅のスペイン側では最高地点のボナイグア峠を越え、石造の建物群が美しい村々を越え、カヌーやラフティングが楽しめるソルトまで。
第11ステージ:トレドス(1,300m) ~ ソルト(680m) 69km
峠:ボナイグア峠(1級 2,072 m)
トレドスの朝
今日はツールマレー峠に次ぎ標高の高いボナイグア峠越えです。 朝7時少し前、まだ薄暗い中、トレドスの宿を出発しました。
いきなり雲に突入!
道はいきなり7~8%の坂。 向かう先には雲が低くたれ込め薄暗く、道行く車はみなヘッドライトを点けています。
きれいな野花とヨレヨレサイダー
ふと横を見ると、こんなお天気でも野花だけは元気に美しい花を付けています。 しかしいきなりの坂にサイダーはすでにヨレヨレなのでした。
ハヒハヒサリーナ
この旅も2週間が経ち、ちょっと疲れが出てきたサリーナも最初からアセアセ、ハヒハヒ。 周囲は真っ白な雲だけでまったくなにも見えません。
『昨日のあの青空はいったいどこへ行ったんだ~』 と、このお天気にブツブツ言いながら上ります。
砂利道を上る
バケイラを越えてしばらく行くと、大きな折り返しのヘアピンカーブに差し掛かりました。 すると路面に砂利が沢山落ちています。 この砂利、落ちているにしては量が半端ではありません。 場所によっては路面のアスファルトが見えないくらいなので、なにかのために撒いたのかもしれませんが、走りにくいのなんの。
雲の上に出る?
山の斜面は樹木で覆われている部分と地肌が露出しているところが半分ずつくらいで、荒々しい雰囲気。 その斜面を見下ろすと上がってきた道がうねうねとループのように見えます。 間近にあった雲はどうやらいつの間にか消えてしまったようです。
黙々上るサイダー
厚い雲と砂利っぽい路面と、あちこちにむき出した地面が、妙に寒々しく感じさせます。 そんな中を黙々と上ります。 ふと谷の反対側を見れば、山の裾野を真っ白な道が一本、す~っと通っているのが見えます。(TOP写真参照)
頂上!
そして前方にはどうやら頂上らしきものが見え始めました。 森林限界のように突然木々がなくなった山頂付近に大きな建物が建っています。
ボナイグア峠のサリーナ
その大きな建物はスキー場のリフト小屋のようなものです。 ここはスキー場なのです。 その小屋を越えて少し行くと小さなお城のようなレストランがあり、馬がたくさんいる所に出ました。 ここが峠です。
ボナイグア峠のサイダー
ちょっと先に峠の標識がありました。 到着は9時ちょうどです。 標高差770m、距離13km、平均斜度5.9%、所要時間2時間強、上昇360m/時間でした。
下る
お城のようなレストランは休業のようで、他にはバルなどがなかったので野ッパラでちょっと休憩して、下り出しました。 下り出すとすぐに道路工事をしているところがあり、そこのガタボコのダートは辛かった。
寒い下り
ダートを過ぎると今度はグニャグニャカーブの連続連続連続! これにはまいった、と思ったらお次ぎはほとんどまっすぐの高速下り。 ビューンビューンと飛ばせば、さすがに標高2,000mからの下りは寒いのなんの。
麓の村に到着
小さな麓の村に出たら、まずバルを探しました。 もう寒くて寒くて体がブルブルだったのです。 小さな公園に面してテラスのあるバルが見つかったので、そこに飛び込みました。 いつもなら冷たい飲み物をグビッ、と行くところですが今回は、サリーナはカフェ・コン・レチェ、サイダーはチョコラーテにしたかったのですがなかったのでココアでがまんしました。
リャボルシの教会
暖かい飲み物でほっと一息ついたあとは、下り基調の道をどんどん行きます。 車は少し多くなったようです。 昼少し前にリャボルシに到着です。 ここは、街全体が石でできているかのように、建物はすべて石造。 丘の上にあるかわいらしい教会もごらんの通りです。
水場
この町を散歩しているとあちこちに水場がありました。 ピレネーは水の宝庫でとてもおいしい。 そしてこの水の冷たいことといったらありません。 まるで氷水です。 地下の深い深いところから出てくるのでしょうか。
まだまだ下る
リャボルシからも下り基調の道が続きます。 車は増々増えてきました。 その中にはカヌーやゴムボートを積んだ車が結構います。
ラフティングを楽しむ人々
そういえば少し前から、道は川の横をずっと走っています。 しばらく行くとその川ではこんな光景が。 楽しそ~。
ソルトの商店街
ラフティングやカヌーを楽しむ人々をちらっちらっと眺めつつ、1時半少し前にソルトに到着です。 ここはそこそこの大きさの町で、ホテルは数軒あります。 中心部には適当なホテルが見つからず、3番目に当たった川を渡った町外れのホテルにやっと落ち着きました。