ツール・ド・ピレネー 15

大西洋から地中海へ
第15ステージ

Ripoll 〜 Girona

総合評価 ★★★
開催日 2008.08.16(土)曇り 難易度 ▲▲
参加者 サリーナ/サイダー 走行距離 104km

コウベット峠付近
コウベット峠付近

◆ コース紹介

コースの大半は鉄道の廃線跡を利用した美しい自転車ルートの『緑の道』を行きます。 まずリポイから古い教会があるサント・ジョアン・デ・レス・アバデセスまで。 そこからは緑の道ではないものの、緑豊かな山道を通り、小さな峠を越えオロットに入ります。 オロットからは再び『緑の道』(締まってはいるもののダート)でジローナまで。


第15ステージ:リポイ(690m) 〜 ジローナ(80m) 104km

 峠: Coll de Santigosa(1,064m)、Coll de Coubet(1,010m)

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リポイのアビタシオンリポイのアビタシオン

リポイの宿のおじさん、私たちが今日はジローナまで行くというと、

『自転車はいいね〜。 そうそう、アバデセスを通って行くといいよ。 きれいな自転車道があるからね。』 と教えてくれました。 おじさんの言葉に従い、アバデセスへ向かうことにしました。

快適自転車道快適自転車道

街はずれからすぐに『緑の道』は始まりました。 『緑の道』とは古い鉄道の廃線跡を利用した歩行者と自転車のための道で、1993年からスペイン全土で整備が始まり、現在65カ所あるそうです。 このルートの緑の道の案内 スペイン全土の緑の道の案内

自然がいっぱい自然がいっぱい

いつもの調子で朝7時に出発しましたが、この日は薄曇りで気温がかなり低く長袖シャツを着ても寒いくらいです。 この道は車の道に沿っていて、特に山深いところを行くわけではないのですが、それでも山と野原が美しく、羊や牛が放牧されていたりします。

トンネルや橋を潜るトンネルや橋を潜る

鉄道が通っていたところだからあちこちにこんな橋やトンネルがあります。 トンネルといってもとても小さなもので不安感はまったくなく、逆にちょっとしたアクセントになっておもしろいです。

アバデセスアバデセス

小一時間走ると、アバデセスの町が見えてきました。 石造のものすごい傾斜の橋を渡って街に入ります。

中世の教会中世の教会

この街にはリポイの修道院と比較される中世の教会があります。 なるほど入口のアーチや柱頭の装飾はかなり古いものですが、もうほとんど原型をとどめていないくらいでした。

山に入る山に入る

アバデセスからは枝道に入り山へと向かいます。 この枝道の入口がわからずにちょっと右往左往しましたが、なんとか見つかったその入口は激坂でした。 

『今日も峠〜また峠〜』 などとうめきながら、今日も上り続けるサリーナです。

山道を行く山道を行く

この山道、見晴らしはほとんどないものの、覆い被さる木々と空、そして道の視覚的な比率が良くてなかなか快適に上れます。 ときどきサイクリングやハイキングの人たちに出会うほかは車もほとんど通らず、静かで気持ちのいい道でした。

小さな峠サンティゴサ小さな峠サンティゴサ

アバデセスから50分ほどで最初の峠サンティゴサに到着です。 ここは峠という雰囲気はまったくなく、見晴らしもない上に、すぐにダウンヒルになるわけでもありません。 なんでここが峠なの?というのが正直なところの感想でした。 でもとりあえず記念撮影。

山並山並

その後、緩やかなアップダウンを繰り返しつつ、しばらく森の中を進むと少し視界が開けてきて下りになりました。

コウベット峠コウベット峠

先ほどの峠から15分ほどで広い道に合流すると、そこがコウベット峠でした。 この峠、峠という名が付くものの、走ってきた道からいうと下りにある峠です。 南北共に視界がありますが、北側への眺めはすばらしいものがあります。 ピレネーのごつごつした山脈が遠くに見え、そしてその前に幾重にも緑の山並みが重なっています。

ここからオロットまではほぼ直線に近い10kmほどの長〜い下り。 ブレーキを握る手が痛くなるくらいでした。

ダートの『緑の道』を進むダートの『緑の道』を進む

オロットはとても大きな町で、どこが街の中心なのかわからないほどです。 どうにか中心に近いところまでやってくると、『観光案内所あっち』の看板があったのでとにかくそこに向かいました。 その観光案内所でこれからジローナまで自転車で行くと言うと、そこのおねえさん、

『それならとっても良い道があるわ、昔鉄道が通っていたところが自転車道になっているのよ。』 と教えてくれました。 リポイからアバデセスまでと同じような『緑の道』がここにもあるらしい。

トウモロコシ畑を行くトウモロコシ畑を行く

街はずれの橋の袂から『緑の道』は始まっていました。 こちらはアバデセスまでの舗装路と違ってダートです。 固く締まっているので走るのに困難はありませんが、やはり舗装路ほどにはスピードが出ません。 当初『緑の道』があるとは知らなかった私たちは一般道を行き、走行距離は90km弱の予定でしたが、『緑の道』は少し迂回しているので100kmほどになりそうです。 加えてこのダートだから、ちょっと心配。

牧草地を行く牧草地を行く

『緑の道』の行く手には、森あり、トウモロコシ畑あり、ぶどう畑あり、洋梨畑あり、牧草地ありとなんでもあります。 時には農園の散水栓の下でシャワーを浴びたりと楽しい。 こんなのんびりした風景の中を行きますが、時々車道の脇を走ったり、街の中を走ったりもします。

緑の道の案内板緑の道の案内板

ルートの案内はかなりしっかりしていて、曲がり角などには必ずといっていいほど表示がありますが、なにせあぜ道のようなところも多いのでたまに違う方向へ行ったりもしました。 写真のようにレストランの案内も出ています。 まちなかを通るわけではないので、こうした看板は結構重要ですね。

森の中の村森の中の村

この道はかなり多くの人が利用しています。 一人でカッ飛んでいる人から小さな子を連れた家族づれまでと様々で、ほとんどの人がマウンテンバイクに乗っていました。 鉄道廃線跡なので、カーブや勾配も緩やかだからとても走りやすい。

ダートだけど下り基調ダートだけど下り基調

オロットからジローナへのコースは基本的にはずっと緩い下り基調で、ダートにしてはらくちん。

アングレスアングレス

小さな村をいくつか通り越し、13時少し前に着いたアメールという村のバル・レストランで昼食。 そこからさらに下るとアングレスに到着しました。

ゴシックの街並みゴシックの街並み

この街はこのコース上で唯一の見所があるところです。 丘の一番高いあたりには中世の建築が残り、ゴシック地区と呼ばれています。 ここにたどり着くまでの石畳の道は、ものすごい激坂の20%超え! もちろん押しです。

ジローナへジローナへ

アングレスからは進路を大きく東に変え、ジローナへと向かいます。 しばらくは車道に沿って設けられた自転車道を走りますが、ジローナ手前のサルトという町からは一般道になります。

ジローナ到着ジローナ到着

17時過ぎ、距離計が100kmを超えたところでジローナに入りました。 距離はあったものの、車のない快適な『緑の道』でしかも下り基調だったので、何とか走りきることができました。 街の真ん中を流れるオニャール川の両岸には建物がへばりつき、その向こうにカテドラルが見えてきました。

リベルタ通りリベルタ通り

ペドラ橋を過ぎるとジローナ最大の繁華街リベルタ通りに入りました。 ここは遊歩道になっていて、カフェやレストラン、オシャレなお店が軒を連ねています。 さすがに大都市ジローナの繁華街だけあり、ここはすごい人通りで大混雑でした。

ここで、はじめて宿探しに苦労しました。 満室、満室、場所が見つからない、廃業らしい、そして5番目の宿でようやく荷を解くことができました。

今日通った『緑の道』は快適なすばらしい道でした。 中間の山道もこの『緑の道』に組み込まれる予定だそうです。 全国に65カ所もこんなコースが整備されたとはすばらしい! スペインはすっかり自転車先進国の仲間入りをしたようです。

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uploaded:2008-09-09