スイス周遊 7

ローヌ谷からツェルマットへ、最後に出会うマッターホルン
第7ステージ

Fiesch〜Zermatt

総合評価 ★★
開催日 2009.08.12(水)晴れ 難易度 ▲▲
参加者 オットマッター/サリーナ/サイダー 走行距離 72km

ブライトホルン目指して
ブライトホルン目指して

◆ コース紹介

ローヌ谷からマッターホルンが見えるツェルマットへ向かいます。 おおむね幹線道を行くので、走る楽しさは今一つのコースですが、その代償は着いた先のマッターホルン。

フィスプまでは穏やかに下り、フィスプで南に進路を取るとツェルマットまで標高差1,000mの上りです。 しかし距離があるので勾配は穏やかで、4〜5%程度です。 ツェルマットが近づくにつれ、ちびマッターホルン(クライン・マッターホルン)やブライトホルンが徐々に大きくなってくるのに、ワクワク。 しかしマッターホルンは見えない。 ツェルマットの街に入ると突然手前の山陰から巨大なマッターホルンがその勇姿を現します。 最後のクライマックスがすばらしい!


第7ステージ:フィーシュ 〜 ツェルマット

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発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
Fiesch
1,060m
START 発08:40 途中から( 1 ) Fiesch Youth Hostel
Visp
650m
29km 着10:25
発10:50
コーヒー休憩
Stalden
820m
38km 着12:00
発12:15
サンドイッチの昼食
Zermatt
1,630m
72km 着17:15 Hotel Welcom
ルートの()は Welcome to Cycling in Switzerland のルート番号

幹線道を行く幹線道を行く

昨日フィーシュからエッギスホルンに上り、アレッチ氷河を存分に楽しんだ私たちですが、今日はそのアレッチ氷河に負けずとも劣らない、アルプスの名山、あのとんがり山マッターホルンに向かいます。

フィーシュはローヌ谷にある街で、この付近には道が一本しかありません。 Cycling in Switzerland の自転車ルートはフィーシュがある北側の山ではなく南側の山の中を行くのですが、そのルートに達するには昨日下った凄い坂を上らなければならないので、ここは車の一本道を行くことにしました。 

ローヌ川ローヌ川

マッターホルンが見えるツェルマットに向かう起点となるフィスプの街まで、フィーシュからは穏やかな下りです。 氷河特急の停車駅があるブリークが近づくと、道は車道を離れようやくローヌ川沿いに入ります。 ここで南の山の中を走っていた自転車ルートが下りてきて合流するのです。 相変わらずとうとうと流れるローヌ。

岩山と滝と線路岩山と滝と線路

ふと見上げると、ごつごつした岩山の合間に橋が架かり、そこから小さな滝が落ちています。 橋は鉄道のもので、この線路はツェルマットへ向かう氷河特急が通るものではなく、ここからベルナー・オーバーラントのトゥーンへ行くもののようです。

フィスプの一つ手前の村でロスト・コース。 Cycling in Switzerland にある自転車ルートは道路に専用の案内が出ていて滅多に迷うことはないのですが、標識を見落としてしまったり、矢印の方向が分かりにくかったりで、まれに別の方向へ行ってしまうことがあります。 うろうろしていると一台のロードレーサーがやってきて道案内をしてくれました。

フィスパ川にてフィスパ川にて

ツェルマットへ向かう曲がり角のフィスプまでこのロードレーサーに連れてきてもらいました。 フィスプからはフィスパ川に沿って一路ツェルマットを目指します。

マッター谷を流れるマッター・フィスパ川とサーズ谷を流れるフェー・フィスパ川とが合流したフィスパ川は、このすぐ下流で合流するローヌ川と同様、白く濁っています。

左岸の砂利道を行く左岸の砂利道を行く

フィスプからツェルマットまでのルートは、かのCycling in Switzerland の自転車ルートにはありません。 ここもフィーシュ付近と同様、車の道タール通り一本しかなく、大観光地ツェルマットに向かう多くの車が通るのであまり快適ではないからでしょう。

川の反対側にも道はあるのですが、こちらは破線でなにやらあやしい。 まず線路に沿った歩行者道のようなところを走り出しました。 その道はすぐにとても狭くなり、砂利道となってしまいました。 車の通りは思った通り結構あります。

そこで行けるところまで川向こうの道を行こう、ということで橋を渡ります。 案の定そこは砂利道。

滝

しかしこの道、フィスパ川のせせらぐ音が聞こえ、緑の木陰があり快適です。 うしろはローヌ川の北に迫る山、前を見ればごつごつした岩肌の上部から一筋の滝が落ちています。

『あ〜、きもちいい〜』 とどんどこ進めば、道はなにやら山の中に消えて行きます。 見上げれば山の中腹をこの道の続きらしい道が見えるのですが・・ 

ノイブリュックの橋ノイブリュックの橋

この道は諦めてタール通りに戻ります。 しかしほどなくノイブリュクに到着すると、変わった橋の向こう側に再び道が現れました。 これは舗装路で次の村、ツェルマット方面とサーズフェー方面の分かれにあるシュタルデンまで続いています。

シュタルデンへシュタルデンへ

橋を渡りこの舗装路を進みます。 しかし、道路というのはほぼ例外なく大きい道ほど勾配は緩く、小さい道ほどきつい。 道はみるみる高度を上げて行き、車の通るタール通りは遥か下に。 あせあせ。 しかも木陰が少なく暑い暑い!

シュタルデンの民家シュタルデンの民家

エイッと一踏ん張りしてシュタルデンに到着です。 今日はお昼処が難しかったので、サンドイッチを用意しておきました。 教会の近くの木陰でサンドイッチのランチです。

このあたりの民家の古いものはやはり木造の校倉造りが多く、これまで同様その窓にはきれいな花々が飾られていました。

開けてきた視界開けてきた視界

シュタルデンは私たちが向かうツェルマット方面ともう一つの観光地サーズ・フェー方面の分岐点の村です。 看板に大きくサーズ・フェーとツェルマットの名が出ています。 ところがここで裏道から街中に入ってきた私たちは方向を間違え、フィスプに戻る道に入ってしまいました。 タール通りから来ればスムースに入れるのでしょうが、裏道からだとクイックターンするように進まなければならなかったのです。

タール通りを行くタール通りを行く

ぐわ〜と下った道を戻るのは精神的にきつかった。 しかもその後も方向が分からず二度三度とやり直し。 やれやれ。

シュタルデンを過ぎると少し視界が開けてきました。 ここの谷は恐ろしく狭く、これまで両側から山が多いかぶさるようで、あまり視界がなかったのです。

マッター・フィスパ川マッター・フィスパ川

しばらくぶりに川が近づいてきました。 下にはマッター・フィスパ川が流れ、右手の断崖絶壁のような山の向こうに幾重にも山が連なっています。

みえた〜!みえた〜!

穏やかの上りのカーブが終わり周囲の林が途切れると、ヘルブリッゲン村の向こうの谷の彼方に、ついに真っ白な雪山が見えてきました。

『お〜、お〜、あれあれ、見えた〜』

『あの山はなんていう山かな〜』

なんと誰もこれらの山の名を知らないのでした。 しかしついにこれぞアルプスという山々が現れたのです。 ちなみに中央の一番高い丸っこいのがブライトホルンだそうです。

ヘルブリッゲンのマッター・フィスパ川ヘルブリッゲンのマッター・フィスパ川

ヘルブリッゲンに着くとちょうどそこに橋があったのでマッター・フィスパ川の向こう岸に渡ってみました。 川の水はこれまでやや水色掛かっていたのに、ここにきて急に茶色く濁ってきました。

対岸を行くサリーナ対岸を行くサリーナ

うまい具合に川に沿って道が走っています。 例によってこちらは砂利道ですが、緑が近くて気持ちいい。

氷河特急が行く氷河特急が行く

しかし残念ながらこの道は1kmも行かないうちにおしまい。 再び元の道に戻ります。 そこへツェルマットに向かう真っ赤な氷河特急がやってきました。

崩落崩落

ブライトマッテンを過ぎランダに近づくと右手に大きな崩落の後が見えます。 土砂は川まで迫っています。 数年前に起きたこの崩落で、一時はツェルマットだったかその手前のテッシュだったかが、せき止められた川が造った湖で水没するのではないかと心配されました。 スイス軍の出動でなんとかその難は逃れたそうです。

テッシュ到着テッシュ到着

崩落の現場を横目に進むうちに斜度12%という道路標識が現れました。 ここまで4〜5%程度が多く、せいぜい7〜8%だったのですが、ついにという感じの上りが始まりました。 ちょっとだけえっこらえっこらしますが、そう長くないのでなんとか上り切りました。

この上りが終わり、道が穏やかになるとテッシュに到着です。

テッシュを後ろにテッシュを後ろに

テッシュには巨大な駐車場がありました。 この先、ツェルマットにはガソリン車の乗り入れが禁止されているので、一般の車両はここに駐車させられるのです。

そしてこれまで広かった道は、ここからひどく細い道に変わります。 このテッシュの周囲はちょっとした広がりがあり気持ちいい。

草原からちびマッターホルンを望む草原からちびマッターホルンを望む

テッシュのすぐ先は緑の草原。 白い山々がぐ〜んと近づいてきました。

『おっ、あの真ん中の黒いとがったの、あれマッターホルンじゃない?』 何も知らないサイダーが言うと、

『いや〜、あれは違うよ、ありゃぁ似せっ子だよ。』 とオットマッター。

後で調べた所によるとあの黒いのは、ちびマッターホルンらしい。 正確にはクライン・マッターホルン。 クラインは小さいという意味だそうです。 だからオットマッターがいう『似せっ子』は当たりでした。

ツェルマットへツェルマットへ

このあとはそのちびマッターホルンに向かってどんどん進みます。 ポツポツと建物が見えてくるとそこがツェルマットでした。 ツェルマットの入口付近はちょっと雑然としていて、スイスを代表する観光地らしくありません。 基本的に皆電車でやってくるから、道路のアプローチはあまり良く考えられていないということでしょうか。

本物登場!本物登場!

その雑然とした通りを街中に向かって進んでいると突然、手前の山陰からヌッと親玉マッターホルンが現れました。 これにはちょっとびっくり。 とにかくデカイ! 今まで見えていた山は何だったんだと思えるくらいにでかいのだ。

富士山を最初に見た時、やはりその大きさにびっくりして『アッ!』と声をあげたのを思い出しました。 このマッターホルンは富士山とは似ても似つかぬ形をしていますが、大きさといい、逆光に照らされてボーッとした登場の仕方といい、本当にびっくりものです。

ジャグジーに浸かりマッターホルンを眺めるジャグジーに浸かりマッターホルンを眺める

駅前のインフォメーションで情報を仕入れ宿に向かいました。 我が宿は不運にもユースホステルが取れなかったので、ちょっと高価(ただしこの辺では最低ランク)なB&Bなのです。 着いてみればこの宿、ジャグジーはあるはサウナはあるは、マッターホルンはばっちり見えるはで最高なのでした。

ジャグジーに浸かりながらマッターホルンを眺める快楽!

パイプをふかすマッターホルンパイプをふかすマッターホルン

今日のこのコース、自転車のコースとしてはそれほど素晴らしいものではありませんが、終盤近づいてくる真っ白なブライトホルンや真っ黒でちょっとユニークなちびマッターホルンにわくわくし、最後にこのマッターホルンに出会えるのが素晴らしいですね。

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uploaded:2009-09-08