スイス周遊 16

首都ベルンからエメンタール地方を巡る
第16ステージ

Bern〜Burgdorf

総合評価 ★★
開催日 2009.08.22(土)曇り 難易度
参加者 オットマッター/サリーナ/サイダー 走行距離 63km

牛が草を食むエメンタールを行く
牛が草を食むエメンタールを行く

◆ コース紹介

首都ベルンからエメンタール・チーズで有名な、のどかなエメンタール地方を巡ります。おだやかな緑の起伏の丘陵のなかに、のんびり草を食む牛がいるだけで、ほかにはほとんど何もありません。 エメン川には古い屋根付きの木造の橋が三つ架かっています。 お天気ならベルナー・オーバーラントのアルプスの山々が見えるはずですが、この日は残念ながらそれらの姿を見ることはできませんでした。


第16ステージ:ベルン 〜 ブルクドルフ

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発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
Bern START 発08:20 ( 94 ) Youth Hostel
Konolfingen 21km 着10:00
発10:00

(94 )
Zäziwil 25km 着10:20
発10:20

(94 )
Signau 33km 着11:00
発11:00

(94 )
1km先Schüpbachに木造の橋
Emmenmatt 37km 着11:10
発11:20

(24 )
Langnau 40km 着11:40
発12:00

(24 )
カフェ休憩
Hasle 58km 着13:00
発13:05

(24 )
木造の橋
先の広場でホルヌッセン
Burgdorf 63km 着14:00
発15:17

列車
旧市街、教会
Zürichまで運賃51CHF+自転車15CHF
Bern 着15:40
発16:04

列車
Zürich 着17:00 CITY BACKPACKER
ルートの()は Welcome to Cycling in Switzerland のルート番号

ユース・ホステルユース・ホステル

スイス・アルプス・サイクリングの最終日です。 予備日二日目のこの日は、ベルン郊外のチーズで有名なエメンタールを巡ることにしました。 晴れていれば昨日見たベルナー・オーバーラントのアルプスの山々が見えるはずです。

しかし朝目覚めるとベルンの空は厚い雲で覆われています。 天気予報は曇りなので、まあ行ってみるか〜、と宿を出ました。 気温は低めで長袖で丁度いい案配です。

ベルンを後にベルンを後に

首都ベルンは大きな町ですが、15分も走ればもうそこは郊外です。 こういったところが日本の大都市とはまったく違います。

『今日でサイクリングはおしまいね〜』 とサリーナが行き、オットマッターが後を追います。

緑の丘陵地を行緑の丘陵地を行く

市内を抜けると緑の丘陵地帯になり、すぐにアップダウンが始まりました。 今日はブルクドルフまでの60kmの予定ですが、ちょうど半分の30km地点までは穏やかな上りなのです。

一休み一休み

ひたすら続く緑の道をどんどん行きます。 特別な眺望はありませんが、なだらかな丘に赤茶色の瓦屋根、そして所々にトウモロコシや野菜の畑といったものが広がります。

農家の馬車農家の馬車

この道はとても静かで、車はまったくと言っていいほど通らず、これまではどこにでもいたサイクリストの姿もあまりありません。 こんなのどかな道をパッカパッカと農家の馬車が行くから、ちょっとびっくりです。 ここはベルン市街から10kmほどしか離れていないのですから。

トウモロコシ畑を行くトウモロコシ畑を行く

お天気は徐々に良くなりつつあるようです。 遠くの空が明るくなってきました。 道は相変わらず緩い上りです。

幹線道と列車幹線道と列車

今日のコースはほとんどがカントリーロードを行きますが、極僅かの区間は幹線道を走ります。 その幹線道には狭いながらも区分けされた自転車レーンが設けられています。

道の脇を列車が走り抜けて行きました。 スイスの鉄道ってみなあの赤い色の車両ばかりかと思ったらこれは緑。

ジークナウジークナウ

幹線道から再びカントリーロードに入るとちょっとした村が現れました。 うねった道に導かれながらこの村の中を通り抜けます。

ジークナウの先の通りジークナウの先の通り

しばらく行くと道が合流し、車の道になりました。 スイスの家は立派な大型のものが多く、地方によって屋根の形に特徴があります。 このあたりは切り妻屋根の上の方を斜めに切り落としたようなものが多い。

ジークナウ先の木造の橋ジークナウ先の木造の橋

この先でエンメ川に出ます。 そこには屋根付きの木造の橋が架かっています。 この橋の屋根は勾配が緩く、寄せ棟なのがちょっとめずらしい。

ラングナウ・エメンタールラングナウ・エメンタール

エンメ川に沿ってしばらく行くと、エメンタールのエメンという文字の付いたエメンマットまでやってきました。 ここで進路を変え、エメンタールで一番大きな町、ラングナウ・エメンタールに向かいます。

そのラングナウには実は特に見るべきものはありませんでした。 エメンタールの中心的な町とのことだったので、多少期待していたのですが。。

ラングナウを出るラングナウを出る

晴れていれば見えたばずのベルナー・オーバーラントの山々も今日は残念ながら見ることができません。 街中でちょっとお茶を飲んで、来た道を引き返します。

街は大したことはありませんでしたが、エメンマットからここまでのアプローチはのんびりしていていい感じでした。

エメン川に沿ってエメン川に沿って

エメンマットまで戻ると、道はラングナウ方面からくる川とアエシャウ方面からくる川とが合流したエンメ川沿いを進みます。 林の中のダートを抜け、

小さな村小さな村

小さな村々を抜けて進みます。 ここに来て空には青い色が射してきました。

小さな橋小さな橋

エンメ川はひどく浅く、ラインやローヌといった川とは違い、白く濁っておらず透明な流れです。 そのエンメ川を小さなアーチの吊橋で渡ります。

林の中を行く林の中を行く

このあたりは、川沿いの林の中と村の中と半々位で、ようやく数人のサイクリストとも出会いました。

木造の橋part2木造の橋part2

林を抜けると突然木造の橋が。 これはなかなか立派です。

教会の塔教会の塔

橋を渡り、シンボリックに聳える教会の塔の前を左折してしばらく行くと、ちょっとした街を通り抜けます。

ハスレの木造の橋ハスレの木造の橋

その先にはまたしても木造の橋が。 この橋は元はこの近くの別のところにあったもので1839年に建造されましたが、1955年に解体され、1957-58年にこの場所に再建されたものだそうです。 そのスパンはなんと60.15m。 スパンではヨーロッパ最長の木造アーチ橋だそうです。

橋の向かいにて橋の向かいにて

橋を眺めつつ、

『え〜本当? そんなに長くは見えないけどね〜』 と首をかしげるオットマッターと、

『おっ、もうスイスを800km走ったよ〜 この橋は800km達成記念の橋だー』 とあまり橋とは関係ない話をするサイダー。

ホルヌッセンホルヌッセン

橋を渡ると草地でなにやらゲームをしています。 ものすごく長いフィールドに板切れを手にした人々がある間隔で並んでいます。 そこになにかヴ〜ンと飛んできました。 高く持ち上げられた板切れに飛んできたものがバシッと当たる。 これはいったいなんだ? 

パックを打つパックを打つ

前方へ進むと、フィールドの端っこではこんなことをしていました。 平べったい円形のパックのようなものを、細い金属の棒の先に円筒状の木が付いたバットというかクラブというか、そんなもので打つのです。

この競技、ホルヌッセンというそうで、スイスのスポーツとのこと。 ぶっ飛んで行くパックは恐ろしいほどのスピードで最大300km/hにもなるそうです。 世の中には面白い競技があるものですね。

再び林を行く再び林を行く

ホルヌッセンをしげしげと眺めた後は、再びエンメ川沿いの林の中をひた走ります。 本日の終着点ブルクドルフにほどなく到着ですが、スイス・アルプス・サイクリングの完走を祝うことに専念して街の写真を撮り忘れました。 テヘへ。。

二階建て列車で二階建て列車で

ブルクドルフからベルン経由でチューリッヒに辿り着きました。 何度もお世話になったスイスの列車、最後は二階建てでした。 もちろん自転車置場ありです。 チューリッヒの駅には自転車とサイクリストがわんさかです。

リマト川リマト川

チューリッヒを流れるリマト川に再会です。 スイス・アルプス・サイクリングはこのリマト川から始まったのでした。 ちょっとなつかしい。

宿へ宿へ

リマト川を渡り、宿のある繁華街に。 この前と同じようにここは観光客でいっぱい。

フォンデュフォンデュ

さて、オットマッターは明日帰国するので、これが三人の最後の晩餐です。 フォンデュはもう試したけれどオットマッターが、もう一度、というので近くのフォンデュ屋さんへ。 チーズフォンデュは使うチーズによって微妙に味が違うのが面白いですね。 もちろん私たちはお気に入りのヴァシュランを混ぜて。 そしてチーズフォンデュの最後はオットマッターによれば、さくらんぼのキルシュヴァッサーを加えた『おこげ』を食べるのが『通』だそうです。

リンデンホフからリンデンホフから

翌23日の午前中は街歩き。 スイスの旅の締めくくりにふさわしいお天気の中、まずリマト川の西にある小高い丘リンデンホフに上りました。 この丘は眺めがよく、ぐるっとチューリッヒの街が見渡せます。 リマト川の向こう岸に聳えるのはチューリッヒで一番高い尖塔を持つプレディガー教会。

リンデンホフからオットマッターとサイダー

丘の上ではしばし周囲の景色を楽しみながら、楽しかったスイス・アルプス・サイクリングを思い起こして談笑しました。

チューリッヒ湖巡りチューリッヒ湖巡り

昼頃オットマッターと別れたサイダーとサリーナは、チューリッヒ湖巡りに出発です。

郊外の家々とヨット郊外の家々とヨット

この船、ただの観光船かと思いしや、実は定期航路を兼ねたもののようで、あちこちの船着場で人を下ろしたり乗せたりしていました。 意外と水路の需要もあるようです。

小さなビーチ状の入り江で水浴びする人々やヨットでクルーズを楽しむ人々を眺めながら進めば、ヨットの停泊場の後ろには緑豊かな郊外の住宅地が広がっていました。

ボートのパーキング付きの家ボートのパーキング付きの家

スイスは物価が高いことでも知られていますが、人々の暮らしもかなりリッチに感じます。 これは自家用ボートのパーキング付きの住宅です。 こんな家がチューリッヒ湖の周りにはずらっと並んでいるのです。

水上デモ行進水上デモ行進

一時間ほどチューリッヒ湖のクルーズを楽しみ、旧市街に戻ると、リマト川にはボートやら浮き輪でぷかぷかしながら大勢の人々が流れて行きます。 ただの遊びにしては変だな、と思って観察していると、どうやらこれはなんかのデモ行進らしい。 とある橋にこの人々が差し掛かると、橋の上では仲間と思われる人々が爆竹をならしたりして騒いでいます。 水上デモ行進でも、漁船軍団のは見たことがありますが、こういったのは初めてです。

夜のチューリッヒ夜のチューリッヒ

スイスの旅もこの日が最後です。 13日間のサイクリングと3日間の展望ハイキング、いやぁ〜、本当に全部が素晴らしかった。

スイス中どこにでもあるのは緑の丘陵。 このどこにでもあるものがとても素晴らしい。 もちろんアルプスの山々は他に変えうるものがない。 マッターホルンは言うに及ばず、アイガー、メンヒ、ユングフラウ、そして名も知らぬ山々も素晴らしい。

アッペンツェルのかわいらしい家々。 古いフリブールやベルンの街は美しく、ぶどう畑が広がるエーグルやシオンもきれい。 ラインとローヌという二つの大河もまた、渓谷とともにすばらしい表情でした。

どこに行ってもおししいチーズとワインが、これらをより魅力的にしてきました。

ちょっと思い起こしても、すべてがすばらしくて困ってしまうほど。 心が豊かになったスイス・アルプスの旅でした。

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uploaded:2009-09-25