1717-5

ハワイ島 5

Mauna Lani~Captain Cook

開催日 2010.06.23(水)晴れのち曇り
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 74km

カイルア・コナのアフエナ・ヘイアウの前で
カイルア・コナのアフエナ・ヘイアウの前で

◆ コース紹介

サウス・コハラのリゾート地マウナ・ラニを離れ、溶岩荒野のコハラ・コーストからビーチ・リゾートのコナ・コーストを経、キャプテン・クックまで。

サウス・コハラは4000m峰マウナケアを眺めつつ、何もない溶岩荒野を疾走。 ハワイ島随一の観光地カイルア・コナでは古い教会や宮殿、神殿といった見どころを楽しみます。

コナ・コーストの様々なビーチを眺めながら走り、シュノーケリングの名所カハルウ・ビーチ・パークで亀と戯れます。 最後はもう一つの4000m峰マウナロアが作り出す超激坂を上り、世界史上に名の残るクック船長の名を冠した町、キャプテン・クックに到着。

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発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
Mauna Lani Resort START 発07:35 r19 泊:Nomura Hawaii Village
Kaloko
 休憩
42km 着10:00
発10:35
r19 休憩:Pizzeria Zacchini
Kailua-Kona
 昼食
51km
53km
着11:00
発13:05
Alii Dr Moku'aikaua Church, Hulihe'e Palace/$6
Ahu'ena Heiau散策、昼食:Quinn's
Kahalu'u Beach Park 59km 着13:35
発15:00
Alii Dr シュノーケリング
亀がいた
Captain Cook 74km 着16:55

泊:Manago Hotel ★★ $70

マウナ・ラニを出発マウナ・ラニを出発

数日マウナ・ラニのリゾート地でのんびり休養を取った私たちですが、いよいよ今日からハワイ島一周サイクリングの後半戦のスタートです。 青空の下、サリーナは元気よくスタート。 リゾート中原因不明の足痛に襲われたサイダーは恐る恐るペタルを回し始めます。

この一帯のリゾート地は溶岩の上を改良して人工的な楽園を作り上げたものらしく、芝生や樹木が植えられていないところは真っ黒な溶岩がむき出し。 その激しい落差に目をパチクリさせながら、リゾート地を離れます。

19号線を行く19号線を行く

リゾート地を出るとご覧のとおり。 ここには真っ黒な溶岩しかない! 不毛地帯。

左手にマウナケアを望みながらこの道をしばらくは穏やかに下ります。 道は2車線ですがとても広い路肩があるので不安なく走ることができます。 19号線はトライアスロンの鉄人レースとして有名なアイアンマン・トライアスロン・ワールドチャンピオンシップ(ハワイ・アイアンマン・レース)のコースになっており、時折バイクで走っている人とすれ違います。

溶岩の中に現れる白いものは、珊瑚で描かれた落書き。 ALOHAを始めとして、思い思いの文字が並んでいます。

溶岩と海岸溶岩と海岸

ちょっとした見晴し台がありました。 そこからは真っ黒な溶岩の先にコハラ・コーストの海が見えます。 ちょうどこのとき、どこからともなく山羊が数匹現れました。 このあたりには野生化した山羊が生息していて、時折ドライバーたちをびっくりさせます。

空港入口のヤシ並木空港入口のヤシ並木

日影がまったくないこの道はちょっと暑く、休憩するような場所も見当たりません。 ビーチは道から少し離れているし、行きは良い良い帰りは上りになるので躊躇しているうちに、ひたすら続く溶岩の彼方にヤシの並木が現れました。 コナのケアホレ空港への導入路です。 このあたりの施設(ほとんどがホテル)は海岸近くにあるので、主要な施設の入口はたいていこんなふうにヤシの並木になっています。

KE OLA MAU LOA教会Pizzeria Zacchini

空港まで来ればカイルア・コナはもうすぐです。 いつもはだらだらと休憩しつつ走るのに、ここまでその休憩がなかったので予定よりずいぶん早くカイルア・コナに着きそうです。 空港を過ぎたところにカロコという小さな町があるので寄ってみました。

ここには数軒飲食店がありますが、10時はハワイでは早いのか開いている店は少なく、明かりが点いていたピザ屋さんに入るも、ここもまだ準備中。 でも飲み物だけならいいよ、ということで、ここでしばし休憩。

カイルア・コナ近くの19号線カイルア・コナ近くの19号線

一休み後、カイルア・コナへ向かいます。

19号線はカイルア・コナが近づくにつれかなりの交通量になりました。 一般のところは広い路肩があるので問題なく走れますが、交差点はちょっと注意が必要です。 大きな交差点や右折レーンがあるところでは、自転車専用レーンが設けられていて安心なのですが、直進レーンと右折レーンの間を長い距離走らなければならない時はドキドキものでした。

モクアイカウア教会モクアイカウア教会

19号線を右折し、坂を下っていると先に高い尖塔の教会が見え出しました。 カイルア・コナに到着です。

カイルアはヒロに次ぐ大きな町です。 ヒロが人口4万人、カイルアは1万人ですが、カイルアの方がずっと賑わっています。 ほとんどが観光客で、その数はヒロの倍ほどになるそうです。

モクアイカウア教会は1836年にできたハワイで最初の教会だそうで、壁はなんと溶岩を砂と珊瑚の漆喰で固めたもの。 内部は感じの良い木造で、柱や梁は石斧で切り出されたものだとか。

フリヘエ宮殿フリヘエ宮殿

教会の向かいにはフリヘエ宮殿があります。 こちらも教会と同じ頃に溶岩で造られましたが、のちに洗練を好むハワイ最後の王カラカウアによって漆喰で塗られ、現在の形になったそうです。 この宮殿はカイルア湾に面し、バルコニーからの眺めが素晴らしい。 小さいながらもカラカウア王のお気に入りの別荘だったそうです。 内部にはカメハメハ大王が使った槍や、ハワイの工芸品などが展示されています。

カイルア桟橋から教会と宮殿を望むカイルア桟橋から教会と宮殿を望む

フリヘエ宮殿の向かいにはカイルア桟橋があります。 かつてここはホノルルの食肉工場へ牛を運搬する拠点だったところで、なんと沖合に停泊する船まで牛くんたちは泳がされたというからびっくり。 今日ではアイアンマン・レースのスタート地点としても有名だとか。

この湾では観光客がパチャパチャと楽しそうに泳いでいました。

桟橋の西にはカメハメハ大王専用の神殿だったアフエナ・ヘイアウがひっそりと佇んでいます。(TOP写真参照)

カイルアを出発カイルアを出発

観光を済ませ、近くで昼食を摂ったあとは海沿いを南下します。 さすがに観光地のカイルアだけあり、中心部は人と車で溢れています。 しかも海沿いのアリイ・ドライブは狭く、ちょっと走りにくい。 慎重にゆっくり進みます。

アリイ・ドライブを行くアリイ・ドライブを行く

ハワイ島はほぼ島の外周に沿って道がありますが、その道は意外と内陸を走っていて、海を間近に見ることができません。 このアリイ・ドライブだけが唯一の例外と言ってもいいほどです。 車はちょっと多いけれど、やはり波打ち際を走るのは楽しい。

カイルアの海カイルアの海

ハワイ島は場所によりもの凄く気候が違い、風景が違います。 同じように海もとても違います。 東海岸と西海岸では色からして違い、同じ西海岸でも色も波の激しさもまったく違うのです。 サーフィンに適した高い波のところがあるかと思えば、穏やかで海水浴にぴたりのところ、珊瑚が多くシュノーケリングが楽しいところと様々です。 ビーチは白い砂浜、黒い砂浜、溶岩だらけのところと、これまた違う。

穏やかな水平線上に浮かぶ豪華客船。 どこかで見たことがあるような、と思ったら、ヒロ湾に浮かんでいたそれでした。 ハワイ・クルーズでもしているのでしょうか。

赤い花と青い海赤い花と青い海

良く見かける真っ赤な花を付けた木は何という名でしょう? 青い海との対比がきれい。

車が停められるちょっとしたスペースがあるところでは、観光客よりむしろ地元の人々が車を停め、ビーチに出ています。

小さなビーチ小さなビーチ

ここはまったくと言っていいほど波が立たない、名も無きビーチ。 子供も大人もこぞって海水浴を楽しんでいます。 珍しいことに浜で甲羅干しをしている人はほとんどいません。

カハルウ・ビーチ・パークカハルウ・ビーチ・パーク

アリイ・ドライブが内陸に向きを変える直前にあるのがここ、カハルウ・ビーチ・パーク。 アリイ・ドライブ最後のビーチで、椰子の木が生え砂浜がある。 大きなレストハウスにBBQの施設と完璧。 しかも纏まった駐車場があり、道路からすぐにビーチに行けるので大人気です。 私たちもここで魚見物を。

シュノーケラー・サリーナシュノーケラー・サリーナ

水中カメラがないのが残念! キイロハギ、ツノダシ、チョウチョウウオ、フグ、レインボー・パイロットフィッシュ、シルバー・ニードルフィッシュ、スズメダイと数えきれない。

お決まりのホヌこと海亀さんもいましたよ~

ここから上りここから上り

青かった空がいつの間にか雲に覆われ、薄暗くなってきました。 たっぷりお魚も海亀も見物出来たので、これでビーチは良しということで、本日の宿泊地キャプテン・クックに向かうことにしました。

しかし、ここからは上りなのだ! まずは余裕のサリーナ。

まだまだ余裕のサイダーまだまだ余裕のサイダー

上り始めると、あっという間に植生に変化が。 あの椰子の木はどこへ行った? 道端にはボサボサと草が生え、バサバサと樹木が生えるようになります。 まったくハワイ島ってスゴイ!

押しのサイダー押しのサイダー

アリイ・ドライブが行き止まりになりケアラケクアへ上る道になると、その勾配たるや半端じゃない。 15%は超えている。

『わ、わしはも~ダメ~』 と足痛で踏み込めないサイダーは即押しに。

ケアラケクアへ上るケアラケクアへ上る

しかも、そこへ空から冷たいものが。 ここはコナ・コーヒーを産出することで有名なコーヒー・ベルトと呼ばれる一帯。 いつの間にか周辺の景色はコナ・コーストの明るい乾燥地帯から、しっとりとしたジャングルっぽいものに変わっていました。 コーヒー・ベルトは涼しく雨が多い地域だそうです。

激・激坂!激・激坂!

ハワイ島は二つの4000m峰、マウナケアとマウナロアによって出来ていると言っても過言ではないのですが、ここはそのマウナロアへの上りでもあります。 この写真の勾配、信じられます? もちろんここは押しですが。(笑)

ケアラケクアは標高480m。 アリイ・ドライブの登り口からは7.5km。 単純平均斜度6.4%。 平均で見るとそれほどでもないように思えますが、これは上れない!

マナゴ・ホテルのレストランマナゴ・ホテルのレストラン

途中の雨はほんのパラッとで、ほとんど濡れることはありませんでした。 押しでもきつい坂道を上り、なんとかキャプテン・クックに到着です。

今日の宿マナゴ・ホテルはキャプテン・クックで唯一のホテル。 看板に1929とあるので1929年創業なのでしょう。 通りから見ると小さく見えますが、宿泊棟は通りの建物の後ろにあり、結構な客室を持ちます。 日本からやってきたマナゴさんによって造られました。

建物は創業時からのものなのかレトロで味わいがあり、いい感じです。 ここのレストランは定評があり大人気。 この日は地元の人が大勢集まりパーティーを開いていました。

マナゴ・ホテルのレストランジャングル化した景色

ホテルの窓からの風景です。 コナ・コーストからほんのちょっとだけ内陸に入っただけのキャプテン・クックは、こんな、鬱蒼とした木々に覆われたところなのです。

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