ポウサーダの前の金曜市
ボウロの聖マリア教会の前の広場には金曜日に市が立ちます。
今日はその金曜日。ポウサーダでスモークサーモンもあるプチ・リッチな朝食をとったあと外に出てみると、石畳の上やテントの下に物が並べられていました。
ポウサーダの前の金曜市その2
ここには日用雑貨や衣類から生鮮食品までありますが、衣類などは30年前のデザイン?というような品ばかりで、これはちょっと面白い。
ハンカチをなくしたサリーナはここで一枚買ってみました。
ポウサーダ前をスタート
この金曜市を一巡りしたあとは、自転車でペネダ・ジェレス国立公園の湖に行ってみることにしました。
この湖はカーヴァド川のダムによってできたものです。
ドルナスの教会
ボウロを出て少し先のドルナスにやってくると、道端に小さな教会が建っています。
この村はせいぜい20〜30戸ほどの集落なのですが、そんな中にも教会があるのがちょっと信じられません。
斜面に建つ民家
道の右手は大きく落ち込んだ谷で、その下にカーヴァド川が流れています。
そしてその急な谷の斜面にもポツポツと民家が建っています。
走るサリーナ
『今日は湖に行って泳いで、帰るだけにしよう。』と、昨日の疲れが残っているサリーナ。
開いた谷の集落
谷が開いてきて、山の裾野にも民家が見えてきました。
ちらりと見えたカーヴァド川
急斜面なのでここまでカーヴァド川は見えなかったのですが、斜面が穏やかになったのか、ここでちらりとその川面が見えました。
カーヴァド川のこのあたりにはダムがあるので、ここはもしかしたらそのダムより上流になり、水かさが増したところかもしれません。
林の中の上り
この川沿いの道は例によって平坦ではなく、しばらく上りです。
もっともここは、これまでのような急勾配ではなく、穏やかなのでちょっとゆとりを持って上れます。
広くなったカーヴァド川
道が下りになると広くなったカーヴァド川が見え出します。
先に橋が見えてきました。あのあたりがここのウォータースポーツの中心で、ペネダ・ジェレス国立公園の入口になります。
緑の中のカーヴァド川と橋
水面が近づくと、そこは静かでいい雰囲気。
ジェレス山脈
先の橋が近づくと、その向こうにずっと奥まで続く山が見え出します。
あのジェレス山脈はスペインまで続き、谷間を行く道をずっと進むと、私たちが数日前に過ごしたロビオスに行き着きます。あの山のずっと西をぐるっと廻って、ここまでやってきたわけです。
橋を渡るサイダー
橋の近くには歩行者用のデッキがあり、ここは眺めも良く気分のいいところです。
橋を渡るサリーナ
ここには橋が二本架かっています。一本はジェレスからロビオスに抜ける北に向かう道に架かるもので、もう一本はカーヴァド川の対岸に繋がる南に向かう道に架かるものです。
まず南に向かう道に架かる橋を渡ってみます。しかしこちら側には大したものがなさそうなので、もう一本の橋を渡り北に向かいます。
小さなビーチ
橋を渡ってすぐのところに小さなビーチがあったので、ちょっと覗いてみることにしました。
くつろぐ人々
ここは手前がボート乗り場になっていて、その奥が水泳用のビーチになっています。
来た時はほとんど人はいませんでしたが、見る見るうちにどこからともなく人々が集まってきて、思い思いの場所を陣取っていきます。
泳ぐサイダー
私たちも木陰に陣取って、ここでひと泳ぎすることにしました。
泳ぐサリーナ
ここはカーヴァド川の本流ではなく、ダムにより周辺の低地が水没したゾーンなので、まったくといっていいほど流れがなくて穏やかです。
停泊するボート
ひと泳ぎしたあとは近くのレストランでランチにし、そのあと西の方を探索してみることにしました。
橋の袂にはヨットなどの停泊場がありました。
別のビーチを発見
さらに進むと道は湖を離れて行くのですが、その手前に湖に下る小道があったのでこれを行ってみると、小さなビーチに出ました。
プライベート・ビーチ
そこにはだれもおらず、一瞬近くに建っている家のプライベートビーチかと思ったのですが、どうもそうではなさそうなので、ここでもひと泳ぎを。
ここは私たちの完全なプライベートビーチになったのでした。ゆっくりと流れて行く時間というのは、こういう静かなところのものでしょう。
プライベート・ビーチに立つサイダー
しばらくここで泳いだり、浜でごろごろしたりします。ここにデッキチェアとパラソル、そしてビールがあれば最高なのですが、残念ながらそれらはありません。
木陰の気温は20°C少々と快適なのですが、午後になり日向は30°Cとちょっと暑くなってきました。そろそろ引き上げ時です。
湖とサイダー
プライベートビーチに別れを告げて、湖を離れます。
帰り道はどうするか。やってきた道を戻る方法とカーヴァド川の対岸で戻る方法とがあります。カーヴァド川の対岸にはポウサーダ・サン・ベントがあります。
カーヴァド川
ポウサーダには四つの種類があり、私たちが泊まっているサンタ・マリア・ド・ボウロはヒストリック・デザイン、サン・ベントはネイチャーです。サン・ベントは自然を楽しめるところにあり、そこからの眺めはすばらしいとのことです。
帰りはその眺めを楽しみながらお茶でもしようかと思ったのですが、眺めいいということはもっと高いところにありそうだ、ということで、サン・ベント行きはやめにして、来た道を引き返すことにしました。
来た道を引き返す
いっぺん通った道というものは近く感じるもので、来たときより帰りの上りの方が勾配がきついのに、あまりそうは感じないから不思議です。
対岸の山にサン・ベントがある
来る時は気にしなかったのですが、ポウサーダ・サン・ベントは先に見える山の頂部付近にあるはずです。
それはこちらのピークより100m以上高いので、あそこに向かっていたらかなりあへあへしなければならなかったでしょう。休養日の今日は素直に帰って正解だったかもしれません。
サンタ・マリア・ド・ボウロに帰る
後半は快調に下って、サンタ・マリア・ド・ボウロに帰りました。
日はまだまだ高いのですが、時は16時。朝開いていた金曜市はそろそろ店じまいの様子で、逆に別の広場ではステージを組み立て始めていました。今日からお祭りなのだそうです。
夜のサンタ・マリア・ド・ボウロ
夕食時にこのステージのまわりを見てみると、仮設のバールのようなものができていて、トリ肉を焼いていました。そして仮設テーブルのまわりには人々が集まり始めています。ステージはどうやらカラオケ大会のもののようで、なんとその開始時刻は23時。バールの盛り上がりもまだまだこれからといったところなのでしょう。
私たちは明日に備え、カラオケ大会が始まる前にポウサーダに引き上げましたが、外国のカラオケ大会というものはどんなものなのか、ちょっと見てみたい気もしました。
今日は比較的ゆっくりして休養をとったので、体力も気力も充分です。さて、明日はまずここから祈りの町といわれるブラガに行き、さらにポルトガル発祥の地、ギマランイスに向かいます。