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リスボン バイシャ地区

ポルトガル 1

開催日 2013年07月23日(火)晴れ
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 55km

ケーブルカー・ビッカ線
ケーブルカー・ビッカ線

コース紹介

ポルトガルの旅の始まりは首都リスボン。テージョ川の河口近くに築かれたこの都市は激坂と石畳だらけなので、自転車ではなく徒歩で散策。まずは、小高いバイロ・アルトとアルファマに挟まれた、リスボンの中心部というべきバイシャを中心に巡ります。

そこには美しいエレベーターがあり、街中をかわいらしいレトロなトラムが走り、いくつもある展望台からはテージョ川の対岸やお城、そしてリスボンの街全体が見渡せます。

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発着地 累積距離 発着時刻  交通 備考
宿 START 発09:00 徒歩
Confeitaria Nacional
 朝食
0.3km 着09:10
発09:30
徒歩 フィゲイラ広場に面したコンペイトウ屋
サンドイッチ/メイア・ド・レイテ/7.3€
Elavador de Santa Justa
1.0km 着09:45
発09:50
徒歩 サンタ・ジュスタのエレベーター
眺めるだけ
Praça do Comércio
コメルシオ広場
1.7km 着10:05
発10:10
徒歩 iに寄る
Vini Portugalは11:00からで入れず
Mercado da Ribeira
リベイラ市場
3.0km 着10:30
発10:45
徒歩
Miradouro de Santa Catarina
4.0km 着11:00
発11:05
徒歩 サンタ・カタリナ展望台
工事中
Ascensor da Bica
ケーブルカー・ビッカ線
4.5km 着11:15
発11:25
ケーブルカー
Tram28

Basilica da Estrela
エストレーラ聖堂

着11:45
発12:40
Tram28 白いネオクラシック/塔は12:00から休み
近くでビール 2.3€/2本
Praça Luís de Camões
カモンイス広場
5.0km 着12:50
発12:50
徒歩
Antigo Primeiro de Maio
 昼食
5.5km 着13:00
発14:15
徒歩 チーズ/マッシュルームソテー
イワシの塩焼/白ワイン/29€
宿 6.5km 着14:50
発16:30
徒歩
Igreja da São Domingos
サン・ドミンゴス教会
7.0km 着16:40
発16:50
徒歩
Miradouro
São Pedro de Alcântara
8.0km 着17:15
発17:25
徒歩 サン・ペドロ・デ・アルカンテラ展望台
ケーブルカーグロリア線横を歩いて上る
Igreja de São Roque
サン・ロケ教会
8.5km 着17:35
発17:40
徒歩 近くでビール
Igreja do Carmo
カルモ教会
9.2km 着18:05
発18:30
エレベーター 遺構
エレベーター上から展望
宿 10.1km 着18:45
泊:Grande Pensão Alcobia/51€
夕食:O Trigueirinho/オリーブ
/野菜スープ/チキン/赤ワイン/12.6€
日の入り20:56/市電:CARRIS

我らが宿我らが宿

リスボンの旧市街の中心、ロシオ付近の宿で早朝に目覚めた私たちは、スーツケースに入った自転車を引きずり出して組み立てました。しかしリスボンは激坂と石畳だらけなので、今日は自転車はおあずけ、徒歩で散策することにします。

ボン・ディア(おはよう)! とホテルの方とあいさつを交わし、朝9時に街歩きに出発。今日はバイシャと呼ばれるリスボンの中心地域をメインに巡ります。

フィゲイラ広場フィゲイラ広場

リスボンの緯度は38.7°で日本でいえば仙台あたりです。今朝の気温は26°Cで日本と大きくは変わりませんが、湿度が低いのでかなり涼しく感じます。

歩き出すとすぐにフィゲイラ広場です。

広場の中央には建つ像はドン・ジョアン一世。ジョアン一世は1385年に初代アヴィス朝ポルトガル王に即位します。この王位を巡って侵攻してきたカスティーリャ軍をアルジュバロータの戦いで破り、ポルトガルの独立と自分の王位を守り抜いた人として知られています。有名なバターリャ修道院(勝利の聖母マリア修道院)は、この戦いの勝利を聖母マリアに感謝するために建てられました。

広場の前はトラムのたまり場になっていて、いつでもかわいらしい電車がたくさん停まっています。

フィゲイラ広場からお城を望むフィゲイラ広場からお城を望む

フィゲイラ広場から東を見れば、丘の上にはサン・ジョルジェ城が聳えています。

ちなみに今日巡るバイシャは低い土地という意味で、この東のサン・ジョルジェ城の丘と、西の『上の地区』という意味のバイロ・アルトに挟まれたところです。

コンフェイタリア・ナシオナルコンフェイタリア・ナシオナル

本格的に歩き出す前に朝食をと、フィゲイラ広場に面したカフェに入りました。ここはかつてはコンペイトウ屋さんで、ショーケースにはそのころ作っていたコンペイトウが展示してありました。それは日本で見るあのトゲトゲ星形のものばかりでなく、豆型だったりもっとずっと小さなものだったりと、色々です。

ここでサンドイッチとコーヒーを頼みました。コーヒーは通常カフェで通じます。しかしポルトガルのコーヒーはイタリアのエスプレッソとほぼ同じもので、ここリスボンではビッカと呼ばれます。朝カフェと頼むと大抵、ミルクを入れる? と聞かれます。このミルク入りコーヒーはメイア・ド・レイテといい、同じミルク入りコーヒーでもグラスに入った量の多いものをガラオンといいます。ポルトガルの朝はこのガラオンを飲む方が多いようです。

ロシオロシオ

コンペイトウ屋さんで朝食をとったあとはいよいよ本格的に歩き出します。

フィゲイラ広場のすぐ脇にはもう一つ広場があります。ここは正式にはドン・ペドロ四世広場といいますが、だれもその名は使わず、公共広場という意味のロシオと呼ばれています。広場中央に建つ円柱の上の像がそのドン・ペドロ四世で、この方は初代ブラジル国王だそうです。

奥に見えるギリシャ神殿風の建物は国立劇場で、この広場のまわりには立派な建物が建ち並んでいます。

ロシオからカルモ教会方面を望むロシオからカルモ教会方面を望む

ロシオから南西を見れば、そこにはサン・ジョルジェ城と反対側の丘、バイロ・アルトの端に建つカルモ教会が見えています。

アウグスタ通りアウグスタ通り

ロシオからはテージョ川の畔にあるコメルシオ広場まで、アウグスタ通りが延びています。この通りは歩行者専用道で、道の真ん中にカフェがテラス席を作っていて、いつも賑やかです。

その突き当たりには凱旋門のような大きなアーチ門が見えています。

サンタ・ジュスタのエレベーターサンタ・ジュスタのエレベーター

このアウグスタ通りを進んで行くとすぐ、右手にサンタ・ジュスタのエレベーターが現れます。

このエレベーターによって、下のバイシャと上のバイロ・アルトが繋がれます。

サンタ・ジュスタのエレベーターその2サンタ・ジュスタのエレベーターその2

世の中にエレベーター多しといえど、このサンタ・ジュスタのエレベーターほど有名で美しいものはないでしょう。鉄製で1902年に完成しており、外観は一見アールヌーボーのように見えますが、良く見ればゴシック風です。

サンタ・ジュスタのエレベーターその3サンタ・ジュスタのエレベーターその3

設計者はエッフェルの弟子だとされるフランス系ポルトガル人で、この方はポルトガルのあちこちでエレベーターやケーブルカーを設計しています。ここリスボンにあるケーブルカーもこの方の手によるものだとか。

ファッション・デザイン美術館とアーチ門ファッション・デザイン美術館とアーチ門

サンタ・ジュスタのエレベーターに乗るのはあとにしてアウグスタ通りを進んで行くと、アーチ門の手前に外壁に細身のカヌーが掛けられた建物があります。

MODAは英語のMODEのことなので、ここはファッション・デザイン美術館といったものでしょう。内部にはヤコブセンやイームズの家具、ジバンシーやディオールのオート・クチュールが展示されています。

コメルシオ広場コメルシオ広場

美術館の先のアーチ門をくぐると、いよいよテージョ川の畔のコメルシオ広場です。Comércioは貿易という意味だそうですから、ここは貿易広場といっていいのでしょう。かつてここにはマヌエル一世が建てたリベイラ宮殿があり、今でもテレイロ・ド・パソ(Terreiro do Paço)(宮廷広場)と呼ばれることも多いそうです。

リベイラ宮殿があったころ、この一帯は港湾関係の建物が多く、そこで貿易の取り締まりをしていたようです。しかし1755年のリスボン地震でこうした建物が崩壊し、ジョゼ一世は宰相ポンバル侯に命じ都市を再建させます。広場の中央に建つ像はそのジョゼ一世で、アウグスタ通りとの境に建つ1875年に完成したアーチ門アルコ・ダ・ルア・アウグスタ(Arco da Rua Augusta)には、ポンバル侯やヴァスコ・ダ・ガマが立っています。

コメルシオ広場からクリスト・レイと4月25日橋を望むコメルシオ広場からクリスト・レイと4月25日橋を望む

コメルシオ広場の先はテージョ川です。ここは大西洋のすぐ近くで川幅も広く、すでに海という雰囲気があります。

対岸にはリオ・デ・ジャネイロにあるキリスト像を模した巨大なクリスト・レイが建ち、かつてはサラザール橋と呼ばれた4月25日橋が見えます。1974年4月25日は『リスボンの春』とか『カーネーション革命』と呼ばれる無血クーデターにより、サラザールより引き継がれた独裁政権が倒された日です。

リベイラ市場の魚リベイラ市場の魚

陽が高くなり気温は30°Cとかなり暑くなってきました。それでも湿度が低いので日影に入れば涼しく感じるのが夏場のヨーロッパのいいところです。

コメルシオ広場をあとにし、リベイラ市場を覗いてみることにしました。市場にはその土地の食材が集まっていて、そうしたものを観察するのも楽しいし、物価を知る目安にもなります。

ここは魚屋さんです。リスボンといえばイワシの塩焼きですが、そのイワシはもちろん、アジ、ハタ、タイ、タコ、そして高級魚のアンコウもいます。めずらしいところではウツボなんかも。アンコウの肝はかつては捨てられていたようですが、今ではちゃんとお腹の中に入って売られていました。

リベイラ市場のエスカルゴリベイラ市場のエスカルゴ

八百屋ではお決まりの真っ赤なトマトに大きなカボチャ、太いネギに、デザートの定番の瓜っぽいメロンも。変わったところでは、日本ではあまり見かけないちりちりとした葉っぱのちりめんキャベツというやつが。これはカルド・ベルデというスープなどに使われます。

もちろん肉もたくさんありますが、その中にはヤギなど日本ではあまり見かけないものも売られています。日本の市場ではまず見かけることがないのはエスカルゴでしょう。私たちが比較的良く食べるサイズは写真右端のものですが、一番小さいのは指の爪くらいの大きさしかありません。これはどんな味がするのかな。

バイロ・アルトに上るバイロ・アルトに上る

リベイラ市場の探索のあとはバイロ・アルトに行ってみます。

アルトは『上の』という意味なので、そこまでは当然上りです。

バイロ・アルトへの階段を上から見るバイロ・アルトへの階段を上から見る

狭い階段がどこまでも続き、その上に洗濯物が干されているのが下町っぽいですね。

サンタ・カタリナ展望台サンタ・カタリナ展望台

この階段の先にあるのはサンタ・カタリナ展望台です。ここからは南のテージョ川方面が良く見渡せます。

ケーブルカー・ビッカ線入口ケーブルカー・ビッカ線入口

サンタ・カタリナ展望台に辿り着くまでにケーブルカーがあるのに気付きました。

リスボンには3本のケーブルカー路線がありますが、これはビッカ線。垂直に動くサンタ・ジュスタのエレベーターはElavadorですが、斜めに移動するこちらはAscensorというようです。

ケーブルカー・ビッカ線乗り場ケーブルカー・ビッカ線乗り場

その乗り場はケーブルカーと同じ黄色の外壁の建物を入ったところです。

ケーブルカー同様、建物もちょっとレトロです。

ケーブルカー・ビッカ線内部ケーブルカー・ビッカ線内部

入口を入ると簡単なフェンスがあり、その奥に係りの人がいて 切符を売っています。ここで切符を買うと3.5€も取られるのですが、プリペイド式カードでなら1.05€で済みます。これはこのあと乗ることになるトラムも同じ。

乗客は観光客が大半ですが、中には大きな荷物を持った現地の方もいました。まだまだこれは観光ばかりでなく、実用のものとしても機能しているようです。車輛は100年近くも前のものがそのまま使われているのかどうかは不明ですが、レトロな雰囲気は当時のままのようです。内装は当然木ですが、これがかなりきれいでびっくり。

ビッカ線からテージョ川方面を見るビッカ線からテージョ川方面を見る

時間になると、切符切りをしていた係りの人が突然運転手に変身して出発です。古い乗り物なので速度はかなり遅いだろうと予測していたのに、これが結構早い。高度が上がってきてテージョ川が見えてきます。リスボンはこういうふうに建物と建物の間から突然テージョ川が見えるところが素晴らしい。

リスボンのケーブルカーはみんな坂を上り下りするので、ケーブルカーと呼ぶよりフニクラと呼ぶ方がしっくり来ます。特にバランサーとなる対向車輛と一対一で動く様を見ると、特にそう感じます。

上部のビッカ線乗り場上部のビッカ線乗り場

1892年の運行開始時には重力(水のタンクを積んでいたらしい)を利用したものだったようですが、蒸気化を経て1914年に電化され、今日に至っているとか。

下の乗り場は建物の中でしたが、上の乗り場はこのようにただの路上です。

ÉGÉXÉgÉåÅ[Éâêπì∞äOäœエストレーラ聖堂外観

ビッカ線でバイロ・アルトの大通りであるロレト通りに出ました。ここには28番のトラムが走っているので、乗り物ついでにこれで西にあるエストレーラ聖堂に行ってみます。ここではトラムはエレクトリコと呼ばれ、レトロなタイプとモダンなタイプがありますが、28番は前者です。

これは小さな遊園地のジェットコースター並に面白い。ケーブルカーはほぼ直線で進むのに対し、こちらのエレクトリコはカーブのある狭い道を行くので、ガタン、ゴトン、キュッ、キュッとかなりクイックな動きをします。

ÉGÉXÉgÉåÅ[Éâêπì∞ì‡ïîエストレーラ聖堂内部

レトロなトラムに数分揺られると、白いネオ・クラシックのエストレーラ聖堂に到着。

ここの塔に上るとちょっとした展望があるようなのですが、休み時間があるのを知らずにうろうろしているうちに、塔はその時間に入ってしまいました。残念。

ÉJÉÇÉìÉCÉXçLèÍカモンイス広場

仕方がないので聖堂を覗いたあと、やってきた時と同じようにトラムでバイロ・アルトとシアードの境にあるカモンイス広場に戻りました。

カモンイスはポルトガル史上最大の詩人とされる16世紀の人で、ユーラシア大陸最西端のロカ岬に刻まれた『ここに地終わり海始まる』はその代表作ウズ・ルジアダスの一節です。

シアード広場のリベイロ像シアード広場のリベイロ像

カモンイス広場のすぐ東側のシアードの入口には、カモンイス同様16世紀の詩人でこのあたりに住んでいたというアントニオ・リベイロの像が建っています。シアードという名は彼がこのあたりを『シアード』(靴がきゅっきゅっと鳴る音の意)と呼んだのが始まりとされますが、今ではこの名はすっかりこの地区の名として定着しました。

シアードは古くから商業施設の多い地域で国立劇場などがあったこともあり、芸術家や知識人が集う場所でした。20世紀後半の火災により多くの建物が焼失してしまいますが、建築家アルヴァロ・シザの改修計画により復興を遂げています。現在でも老舗カフェのア・ブラジレイラを始めとする歴史ある店が残っていて、私たちを楽しませてくれます。

サン・ドミンゴス教会の裏通りサン・ドミンゴス教会の裏通り

前半はシアードでおしまいにし、一旦宿に戻って休憩。

後半はロシオからバイロ・アルトに再び上って、 サンタ・ジュスタのエレベーターで下りてこようと思います。宿から裏通りを辿り、サン・ドミンゴス教会の前の広場に出ました。

サン・ドミンゴス教会内部サン・ドミンゴス教会外観

この広場には一本の木があり、その下にアフリカ系の人々が集っています。

リスボンにはこうしたアフリカ系やインド・パキスタン系の人々が多く暮らす地域もあります。

サン・ドミンゴス教会内部サン・ドミンゴス教会内部

サン・ドミンゴス教会は1755年の地震に耐え、1959年の火災にもかろうじて持ちこたえました。

しかし内部の柱は損傷が激しく、かなり痛々しい。

ロシオから サンタ・ジュスタのエレベーターを見るロシオから サンタ・ジュスタのエレベーターを見る

ここは朝通ったロシオ。

今朝は気付きませんでしたが、ここからはあのサンタ・ジュスタのエレベーターが良く見えます。エレベーターの屋上が展望台になっているのも良く分かります。

ロシオ駅ロシオ駅

ロシオのすぐ横にはロシオ駅があります。

この駅はかつての中央駅で、20世紀の半ばまでその機能を担っていたそうです。外観はジェロニモス修道院と同じマヌエル様式に見えますが、これは19世紀の建物で、ネオ・マヌエル様式。

レスタウラドーレス広場レスタウラドーレス広場

ロシオ駅の北にはレスタウラドーレス広場があります。

Restauradoresは復興者たちという意味で、スペインに支配された時代(16世紀の末からの60年間)に終わりを告げ、再独立したことを記念したオベリスクが広場中央に建っています。この広場から北には、広いリベルダーデ通りが延びて行きます。

ケーブルカー・グロリア線ケーブルカー・グロリア線

レスタウラドーレス広場からはバイロ・アルトに上るケーブルカー・グロリア線が出ています。

ケーブルカー・グロリア線の脇を行くケーブルカー・グロリア線の脇を行く

しばらく待っていたのですが発車する様子がないので、ケーブルカーの脇を歩いて上り出しました。リスボンのケーブルカーの横は歩けるようになっているのですが、かなり狭いところもあるので、結構怖い。

サン・ペドロ・デ・アルカンテラ展望台 サン・ペドロ・デ・アルカンテラ展望台

坂を上り切るとサン・ペドロ・デ・アルカンテラ展望台があります。

午前中に訪れたサンタ・カタリナは南を見渡せる展望台でしたが、ここからは東が見渡せます。街の反対側の丘の上に建つお城やテージョ川が見えます。ここは夕暮れ時には街が赤く染まってきれいだそうですが、その時刻まではまだまだあるので、それは機会があったらということに。

サン・ロケ教会外観サン・ロケ教会外観

サン・ペドロ・デ・アルカンテラ展望台の少し南にはイエズス会のサン・ロケ教会があります。

この教会は日本に馴染み深く、天正遣欧少年使節がひと月ほど滞在したことで知られています。

サン・ロケ教会内部サン・ロケ教会内部

これは様式的にはイタリアン・バロックですが、その典型的なものとは少し違うようにも感じます。

1755年の地震でこの教会も被害を受け、ファサードはその後再建されたものだそうです。

サン・ロケ教会前の街並サン・ロケ教会前の街並

サン・ロケ教会の前のミゼリコルディア通り。バイロ・アルトの東の端を通る幹線です。

バイロ・アルトは夜の街でもあり、この通りから一歩西に入ると、ファドハウスやクラブがひしめきあいます。

カルモ教会カルモ教会

ミゼリコルディア通りを南下すると、カルモ教会の遺構があります。

1389年に建てられたこのゴシックの教会は当時リスボン最大のものだったそうですが、1755年の地震で倒壊してしまいます。一時再建が試みられたようですが、資金難で断念せざるをえず、現在は考古学博物館として利用されています。

カルモ教会その2カルモ教会その2

遺構を見てもかなりきれいなので、元の姿はきっと素晴らしいものだったに違いありません。

サンタ・ジュスタのエレベーターのデッキサンタ・ジュスタのエレベーターのデッキ

カルモ教会の裏手にあるのはサンタ・ジュスタのエレベーターです。

教会の横からアクセスするとその上階のデッキに出ます。ここはかなり高くて、手すりが下まで透けているのでかなり怖い。

サンタ・ジュスタのエレベーターの屋上展望台サンタ・ジュスタのエレベーターの屋上展望台

このデッキからは回り階段で屋上展望台に上れますが、この階段、これはおっこちそうでもっと怖い。

そして上った展望台はとても手すりに近づけないほどです。

屋上展望台からお城を望む屋上展望台からお城を望む

リスボンにはあちこちに展望台があるのですが、一番のおすすめはここです。

しかし高所恐怖症の方は上らない方がいいですよ。心臓に悪いです。

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