1515

ポテス〜プエンテナンサ

緑のスペイン 13

開催日 2015年08月13日(木)晴れのち曇り一時雨
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲
走行距離 62km

峠のピークをめざす
峠のピークをめざす

コース紹介

オヘドからブリョン川沿いに南下し峠を越える。いったんカスティーリャ・レオン地方をかすめて標高1250mまで上り、再びカンタブリア地方に戻ったあとは北に向かって下り、コイーリャ・ダムを経由してプエンテナンサまで。

動画(05'24" 音声:BGMのみ)

Googleマップでルートを表示ルートデータ(gpxファイル)
総合データ(GARMIN Connect:ルート、高度、速度など)

発着地 累積距離 発着時刻 備考
Ojedo (Potes) 280m START 発08:30 泊:Hotel Toscana
Cabezón de Liébana 360m 5km 着09:00
発09:00
Pesaguero 550m 13km 着09:50
発09:50
 休憩 1,170m 25km 着12:00
発12:40
Venta Pepín 13:00-
 peak 1,250m 27km 着12:50
発12:50
Pejanda 900m 37km 着13:20
発15:00
昼食 Casa Molleda
Cohillaダム 770m 42km 着15:15
発15:25
Río Nansa
Santa Agueda 370m 54km 着16:00
発16:10
Puentenansa 180m 62km 着16:35 泊:Hostal Gogar 40€/夕食:Bar Que Panorama

ホテル・トスカーナを出発ホテル・トスカーナを出発

今日は3日間滞在したオヘドを離れ、いよいよ峠越えです。

朝の気温は14度。スペインのこの時間帯はまだ『早朝』、ようやく青くなってきた空にそびえる山々には朝もやがかかっています。出発した朝8時は青空が広がっていますが、かなり涼しい。宿のおじさんに見送られてまずは南へ。

オヘド、ポテスとピコス・デ・エウロパオヘド、ポテスとピコス・デ・エウロパ

南に行くには幹線道路がありますが、途中までは脇道もあるということでそちらを選択。幹線道路より高い山側にあるため、まずは激坂上りで最初からへろへろ。。でも振り返るとオヘドからポテス、そしてピコス・デ・エウロパが見渡せました。

フラマの教会フラマの教会

オヘドから2.5kmほどの小さな村フラマで川を渡り、教会の脇を抜けます。

牧草地を通る脇道牧草地を通る脇道

脇道は丘の中腹を通り、牧草地を抜けていきます。景色も広がっていい感じ。

幹線に入る幹線に入る

フラマから2kmほどで脇道はおしまい。ここからは幹線CA-184の一本道です。後ろには、頂が少し雲に隠れたピコス・デ・エウロパ。

カベソン・デ・リエバナカベソン・デ・リエバナ

幹線道路といっても車は少なく、ブリョン川沿いの谷間の静かな道です。カベソン・デ・リエバナの集落を抜けると、しばらく村はありません。

ピコスを背後に走るピコスを背後に走る

道路はごく緩い上り坂で、ところどころで背後にピコスが雄大な姿を現します。

小さな教会小さな教会

回りを見渡すと丘の中腹に小さな集落があり、中には小さな教会もみられます。

走るサイダー走るサイダー

このあたりはほぼ平坦な道が続いています。

少しすつ上り坂に少しすつ上り坂に

オヘドから7kmほどのあたりから、前方に岩山が見え始め、少しずつ上り坂になってきました。

峠道に突入峠道に突入

ペサゲーロを過ぎると、ピークまで道路沿いに集落はありません。いよいよ峠道に入りました。

坂道を上るサイダー坂道を上るサイダー

山の中腹を削ってつくられた道をもくもくと上ります。

坂道を上るサリーナ坂道を上るサリーナ

勾配は7〜8%ほど。地形に沿ってくねくねと曲がる道を進みます。

周辺の岩山周辺の岩山

高度が上がるにつれて、周辺の岩山が荒々しい姿を見せ始めました。

山と谷のパノラマ山と谷のパノラマ

そして視界の開けたところからは、緑の山と谷が広がる絶景が見えました。後方は雲に隠れていますが、晴れていればはるか彼方にピコス・デ・エウロパが望めたはず。

ゆっくりゆっくり上ってきましたが、ず〜っと上りでかなり疲れてきた。

バルで休憩バルで休憩

つづら折れを繰り返し、足が売り切れ寸前になったところのタイミングで1軒のバル「ベンタ・ペピン」が現れました。よかった〜

標高は1,170m、ピークの少し手前ですが、ここで少し飲み物休憩です。時刻は11時半、周辺には集落もみえないのにバルには数人の常連のおじさんたちが。

もうすぐピークもうすぐピーク

さて出発しようと準備していると、バルの前のベンチに座っていたおじさんたちが「こんな自転車は見たことないねえ。モーターがついてるのかい?」だって。「この足がモーターですよ〜」と答え、低速モーターで再び走り出します。

カスティーリャ・イ・レオンの看板カスティーリャ・イ・レオンの看板

ほどなく、カスティーリャ・イ・レオンの看板が現れました。この道をまっすぐ行くとカンタブリア地方を離れ、カスティーリャ・イ・レオン地方のパレンシア方面につながっています。

このあたりがピークこのあたりがピーク

私たちは、カスティーリャ・イ・レオン地方に入って500mほどでヘアピンカーブの脇道をもう少し上り、標高1,250mのピークに到達です。

ところで、カスティーリャ・イ・レオン地方に入ったとたん、路面がかなり傷んだ舗装に変わりました。

再びカンタブリア地方に入る再びカンタブリア地方に入る

ここからずっとこんなボコボコの道なの?とちょっと不安になったのですが、再びカンタブリア地方に入るときれいな路面舗装に。地方道は日本でも県境で整備状況が変わったりするけど、スペインでもそうなんだ…と妙に納得。

CA-281を下るCA-281を下る

峠を上り終えて、ここからはずっと下りです。カンタブリア地方の快適な道路を下っていくとすぐにEl Jabaliという展望台があります。

El Jabaliの展望台El Jabaliの展望台

リエバナの緑の山と谷が眼下に広がるすばらしい眺めを堪能。峠に見晴し台があると、疲れも癒されますね。その向こうにピコス・デ・エウロパが見えるはずですが、残念ながらやっぱり雲に隠れています。

森と岩山森と岩山

それでも、緑深い森とその上に突き出た岩山が印象的な景色です。

山と谷の景観を楽しむ山と谷の景観を楽しむ

谷間には小さな集落も見えて、しばらくこの眺めを楽しみました。

山並みの中を下る山並みの中を下る

ここからは、待ちに待った長い下りです。緑の山並みの景色の中を爽快に下っていきます。

ペハンダのバル・レストランペハンダのバル・レストラン

下り最初の集落のペハンダを通りかかると、道沿いにバル・レストランがありました。時刻は13時半、スペインにしてはちょっと早いですが、この時間ならお昼を食べられるでしょう。

チョリソと卵チョリソと卵

ここでも日替わり定食メヌー・デル・ディアです。赤ワインとともに、ハモン・セラーノ(生ハム)やチョリソと卵、羊肉の煮込みなど、山の料理に舌鼓。

CA-281を下るCA-281を下る

食事を終えて外に出ると、空には怪しげな雲が広がっていました。一本道のCA-281をどんどん下ります。

ナンサ川とダムナンサ川とダム

しばらく行くと、道路の右手のナンサ川が川幅を増してきました。この先にダムがあるようです。

ダムの手前の道ダムの手前の道

ダム近辺で道は狭くなり、勾配を増しています。

ダム湖脇を走るダム湖脇を走る

ダム湖の水位は低く、岩肌が見えています。空には怪しげな雲、ちょっとポツポツきました。

コイーリャ・ダムコイーリャ・ダム

このコイーリャ・ダムは1950年の建造と、かなり古いダムです。周辺の川の流れをナンサ川に集める渓谷につくられています。

ダムで記念撮影ダムで記念撮影

この急峻な地形につくられたダムに降り立ってみると、その高低差に驚きます。すごい谷間につくられたんですね〜

私たちの前に一人のイギリス女性サイクリストがいたので、記念写真を撮ってもらいました。

ダムの下流側ダムの下流側

深い谷につくられたダムの下流側をのぞくと足がすくむ。こえ〜。。

ダムの回りの岩ダムの回りの岩

ダムの回りには石灰岩の荒々しい岩がそそり立っています。

雨が降り出す雨が降り出す

ダムを眺めているうちに、ついに雨が降り出しました。雨装備を整えてダムを出発です。

岩をくりぬいたトンネル岩をくりぬいたトンネル

岩をくりぬいたトンネルを抜けると、

谷を下る道谷を下る道

谷底へ一気に下るつづら折れの細い道となります。

雨の中を下る雨の中を下る

雨の路面を滑らないよう慎重に下る。

ダムと滝ダムと滝

すぐにダムを上に仰ぎ見えるようになります。そそり立つ壁のような岩からは、細い滝がナンサ川へと流れ込んでいます。

谷間を走るサイダー谷間を走るサイダー

つづら折れのあとは、勾配が緩やかな下りとなります。「凄い景色だったね〜」と満足げなサイダー。

さらに下るさらに下る

さらに、CA-281はナンサ川に沿って下っていきます。

丘の中腹の集落丘の中腹の集落

ナンサ川の谷を通る道からは、丘の中腹のところどころに赤い屋根の集まる集落が見えます。

谷間を下る谷間を下る

谷間の道を北に向かってどんどん下ります。雨は少し小やみになったよう。

ナンサ川にそそぐせせらぎナンサ川にそそぐせせらぎ

道路はずっとナンサ川に沿って続き、ナンサ川には周辺のせせらぎから水が集まってきます。

雨がやんで走り始める雨がやんで走り始める

どんどん下って目的地まであと8kmほどのところで、雨脚がにわかに強くなり、あわてて道沿いにあった屋根のあるバス停に避難。サンタ・アゲダというところのようですが、とにかくバス停があって助かった〜

20分ほどで雨は通り過ぎ、再び走り始めます。

青空が出てくる青空が出てくる

そのうち青空も出てきました。目的地はもうすぐです。

プエンテナンサに到着プエンテナンサに到着

ついに、今日の宿泊地のプエンテナンサに到着。意外に早く17時に着きました。プエンテナンサの名前は、ナンサ川にかかる橋(プエンテ)に由来します。

ここは小さな村ですが、私たちが走ってきたCA-281とCA-182、そしてCA-282が交差する交通拠点でもあります。CA-282を西に行けば、ポテスの前に立ち寄ったラ・エルミーダにつながっています。

プエンテナンサの街プエンテナンサの街

というわけで、ここにはホテルとバルが3軒ほどあります。ホテルの部屋でしばらく休憩したあと、夕食がてらバルの探索に向かいました。

バルの一角でカードゲームバルの一角でカードゲーム

まずは泊まっているホテルのバル。静かな渋い雰囲気で、食事は出さず飲み物だけです。集まっているのはおじさん&おじいさんばかり。バルの一角では、数人がカードゲームに興じています。

とりあえず一杯と、隣のおじさんが飲んでいるロゼワインを私たちもいただきます。え、2杯で1ユーロ? 激安!

食事のできるバル食事のできるバル

次に訪れたのは食事ができるバル・レストラン。夜に食事ができるのはここだけなのか、夜10時を過ぎているというのにどんどん家族連れや若者グループが入ってきて、ワイワイとにぎやかです。テレビのモニターでビーチバレーを見ながら、イカのフライをつまみ、夜はふけていきました。

< 前へ 緑のスペインTOP 次へ >
世界自転車コースリスト GEO POTTERING home
GEO POTTERING trademark

GEO POTTERING
uploaded:2015-10-07