1717-14

ラールダール〜アウルラン

ノルウェイ 14

開催日 2017年08月15日(火)曇りのち雨
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度 ▲▲▲
走行距離 50km
累積高度 1,800m

スノウ・ロードを行く
スノウ・ロードを行く

コース紹介

ラールダールフィヨルドからスノウ・ロードと呼ばれる景観ルートを通り、標高1,300mの峠を越えてアウルランフィヨルドまで。強風と雨に翻弄されつつ残雪残る峠を越えれば、フィヨルドを一望に見渡せる展望台の絶景が待っている。

動画(07'21" 音声:一部にあり)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectGPSies

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
Lærdal
10m
START 発09:00 Fv243 朝食:宿(朝付)、ランチボックス
Aurlandsvegen景観ルート、バス:0845,12:25,15:25,18:05,0.5h
T字路
0m
4km 着09:20
発09:25
Fv243 フィヨルドを離れる
Kvigno
570m
9km 着10:50
発09:25
Fv243 唯一の平坦部分
Sluppen
720m
13km 着11:45
発11:50
Fv243 vardahaug川の滝
Vedahaugane
970m
17km 着12:55
発13:00
Fv243 見晴し台、フィヨルド眺望、installation "DEN" by Mark Dion
Flotane
1,230m
20km 着14:00
発14:20
Fv243 休憩所(トイレあり)、Flotvatnet(湖)
昼食:ランチボックス
peak
1,300m
22km 着15:30
発15:35
Fv243 上り終わり、しばらくアップダウン
peak
1,306m
31km 着16:25
発16:30
Fv243 ここから下り
Stegastein展望台
670m
39km 着16:55
発17:05
Fv243 フィヨルド眺望
連続ヘアピンカーブで一気に落っこちる
Aurland
アウルラン  10m
47km 着17:40
発18:10
50 Aurlandsfjord
Spar09:00-20:00、カフェ-16:00
Dalen
30m
50km 着18:30 夕食:共用キッチンで自炊
泊:Aurland Apple Farm/650NOK/
為替レート:1NOK=14円/

ラールダール歴史地区の埠頭倉庫ラールダール歴史地区の埠頭倉庫

今日はラールダール(Lærdal)をあとに、アウルランフィヨルド(Aurlandsfjord)までの行程です。

朝、歴史地区の運河の埠頭にある倉庫群に立ち寄って、風雪に耐えた建物を眺めてからいざ出発。

マリーナマリーナ

運河の入口あたりにはマリーナがあり、ボートがたくさん係留されています。

そんな景色を眺めながら進むと、

ラールダールフィヨルドラールダールフィヨルド

ラールダールフィヨルドが姿を現します。

対岸の岩が壁のようにそそり立つ。

フィヨルド沿いを走るサイダーフィヨルド沿いを走るサイダー

静かなフィヨルドの鏡のような水面を見ながら走るサイダー。

今日の天気は曇り空、午後から雨の予報もあってちょっと心配です。

フィヨルドの景色フィヨルドの景色

美しいフィヨルドの風景とは、ここでいったんお別れです。

今日は、ソグネフィヨルド(Sognefjorden)の奥にあるもう一つのアウルランフィヨルドまで、1,300mの峠を越えなければなりません。ここは海辺、つまり標高0mですから最低1,300mは上るということ。

T字路を山側へT字路を山側へ

ラーダールから4kmほど走ってT字路を山側へ曲がると、いきなり10%近い勾配の上りが始まります。

もうちょっと、助走区間とかないの〜 と言いつつヨロヨロと上り始めます。

車幅1台分の道を上る車幅1台分の道を上る

このルートは、ノルウェイ観光ルート18のうちの一つで、冬期は閉ざされ、夏の間も雪が多く残ることから「スノウ・ロード」と呼ばれています。

そんな観光ルートですが、道幅は車1台分。いきなり大型バスが下りてきてビビった〜

紅葉の山紅葉の山

でも、概ね車交通は少なく、山の中の静かなコースです。

花咲く道端。そして山では木々は少し赤みがかり、紅葉が始まっているようです。

路上ペイント路上ペイント

静かで黙々と上れるルートは、自転車のクライマーにとって格好の練習コースなのでしょう。路上にサイクリスト向けのペイントがありました。'Venga' って、スペイン人やコロンビア人も来るのかな?

これまでの旅でロードレーサーにはほとんど出会っていませんが、このコースでは1人が私たちを追い抜いていきました。

エルダル川エルダル川

上り勾配が緩まる様子は微塵もなく5kmほど10%勾配が続いたあと、道がカーブを描きエルダル川(Erdalselvi)の流れが左手によく見えてきました。

その先にはいくつか建物の姿も見えます。

標高500mを越える標高500mを越える

標高は500mを超え、路上には「グレイト・ジョブ!」とニコちゃんマーク。最高地点は1,306mなのだから、まだ半分にも達していませんが。

ここはフィンノ(Kvigno)というところのようです。建物はいくつかありますが、人が住んでいるのかどうかはわかりませんでした。

サイダーが行くサイダーが行く

やっと勾配が緩み、平坦な部分が数百mほど続きます。ここまで結構きつかったねえ、とサイダー。

ほっとしたのもつかの間、またしても上りが始まります。

サリーナが上るサリーナが上る

しかし、勾配は先ほどまでよりはやや緩くなっているよう。

周囲はさわやかな緑の木々と、その上には岩山が突き出ています。

約半分上った約半分上った

川の流れに沿って上っていると、今度は「ほぼ半分来たぞ!」というペイント。標高650mくらいになったようです。

こういう途中途中のエールのほかに、100m上がるごとに路上に標高が書かれていて、ついつい「まだかなあ」と探してしまいます。

川の流れを見に行く川の流れを見に行く

しばらく行くと、カーブに車が何台か停まっていました。

ここはスルッペン(Sluppen)というところで、川の流れを見に行っているようです。そこで私たちも自転車を下りて見に行ってみました。

ヴァルダハウグ川ヴァルダハウグ川

川は少し広がって滝のように流れていました。

ずっと横を走ってきたエルダル川は途中からヴァルダハウグ川(Vardahaugselvi)と名前を変えており、ここでは上流からの2つの流れが合流しています。

さらに上るサリーナさらに上るサリーナ

その先には4つの短いカーブがあり、さらにどんどん上っていきます。

800mを超える800mを超える

標高は800mを越えました。

周囲は次第に木がまばらになり、岩山の上には残雪も見られるようになってきました。

小休止小休止

今日は上りの続く長丁場、1時間ごとに休憩をとります。

道端で補給食のナッツ&フルーツをパリポリと食べるサイダー。

ひつじ軍団ひつじ軍団

すると突然、車に追われるように道の上から下りてきたのはひつじ軍団!

丸々した体の大きいひつじや若いひつじがこちらに向けて駆けてきました。

「何かくれ〜」とひつじ「何かくれ〜」とひつじ

そして、サリーナとサイダーの自転車に駆け寄ると、「何かないの〜」とおねだり顔でスリスリしてきます。この光景は通り過ぎる車に乗った子どもたちにも大ウケ。

ひとしきりおねだりした後、「何もくれないなら行こうかね〜」と風のように去っていきました。

アウルラン地域に入るアウルラン地域に入る

自転車で再び走り出すと、すぐに大きなカーブにさしかかります。

ここはラールダールとアウルランの境で、ここからアウルラン地域に入ります。ラールダールからは16km、標高は950m。

風が強くなってきた風が強くなってきた

周囲は木がなくなり岩山の景色となり、風が強くなってきました。空には不気味な黒い雲。

そんな私たちをはげます(脅す?)ように、路上には「ここからが本当の始まりだ!」というペイント文字が。マラソンで言う「35km過ぎて地獄を見るぞ」ということか?

VedahauganeVedahaugane

そのすぐ先に、ヴェアダハロンナ(Vedahaugane)という見晴し台がありました。標高970m。

まだまだ元気、というポーズはサリーナ。

フィヨルドとサイダーフィヨルドとサイダー

うん、なかなかいい景色、とサイダー。

上ってきた方向を振り返れば、フィヨルドの谷間と山が連なる景観が広がっています。

フィヨルドの景観フィヨルドの景観

この谷をずっと上ってきたのです。まだ上りは続きますが。

ここで昼食を、とも思いましたが、さえぎるものが全くなく強風にさらされており、もう少し上の休憩ポイントまで行くことにしました。

向かい風のサリーナ向かい風のサリーナ

そして走り出したとたん、真正面からものすごい風が吹いてきました。

ほぼ真っすぐな道で勾配は6%程度ですが、風が強くてなかなか前に進まない。

牧畜の建物とひつじ牧畜の建物とひつじ

ここは南北に続くフィヨルドの尾根道で、左手には牧畜の建物とひつじたちが見えます。

牧歌的な景色に見えますが、私たちは上りの強風との戦いの真っ最中。しかも、ポツポツと雨も落ちてきました。ヤバイヤバイ!

よろけるサイダーよろけるサイダー

前を見れば、まだまだ続く上り。

風にあおられ、ヨロヨロとよろけるサイダー。

フルータネフルータネ

その坂を上ったところに、フルータネ(Flotane)という休憩スポットがありました。標高1,230m。

車が数台停まり、その奥には湖があります。

フルータネフルータネへ向かうサリーナ

やった〜 休憩スポットだ!と大喜びで走るサリーナ。

ピークももうすぐ、ここでお昼です。

フルート湖フルート湖

ところがここは、先ほどの展望所よりさらに強風が吹き荒れていました。サンドイッチが飛ばされそう。しかも雨が降ってきた。

周囲には雪がたくさん残り、寒さに震えつつそそくさとお弁当を食べて、フルート湖(Flotvatnet)に行ってみますが、風と雨と寒さでハイキングどころではありません。

ここで気温を見ると、何と4°Cしかない!

スノウ・ロードを上るスノウ・ロードを上る

さすがに「スノウ・ロード」です。自転車で上っている方が少しは体が温まる。といっても、上りもつらい。。(TOP写真)

ヨロヨロと自転車で上っているのは私たちだけ。他には車と、ときどきモーターバイクが通りつつ「がんばれよ!」エールを送ってくれます。

突風で急停止突風で急停止

上りの途中でサリーナが急停止。突風にあおられて一歩も前に進めません。

ピ、ピークはまだ? と叫ぶサリーナ。

フルーテ湖フルーテ湖

次の湖フルーテ湖(Flotevatnet)を通り過ぎる。この峠道はいったん1,300mのピークに達したあと、10kmにわたって結構なアップダウンが繰り返されます。

というわけで、「やった!ピークだ」と思ってしまうと、思わぬしっぺ返しをくらうことになるのです。

荒涼とした景色が広がる荒涼とした景色が広がる

とはいえ、前回の峠越え(8/11ソグネ山岳道路)で同様の経験を積み、ピークを越えてもインナーギアのまま黙々と上り下りを繰り返すサリーナ。

周囲には岩山と雪と湖との広大で荒涼としたモノクロな景色が広がっているのですが、寒さと雨と強風のため、周囲を見渡す余裕がありません。フードを被っているので、バサバサという不気味な風の音が聞こえるのみ。

ホーン湖ホーン湖

いくつもの湖を通り過ぎ、このルート沿いでは最大の湖、ホーン湖(Hornsvatnet)に出ました。

どんよりとした雲の向こうにうっすらと雪を冠った山並みが見えています。次のフィヨルドを越えた先の山並みなのでしょう。

なかなか下りにならないなかなか下りにならない

寒いし雨だし風強いし、ぜんぜん下りにならないし。と、キレそうなサリーナ。

最後の上り?最後の上り?

「これを上ったら、多分上りは終わりだよ。。」とフォローしようとするサイダー。

ひつじが心配そうに見つめています。

今度こそ最後の上り今度こそ最後の上り

いや、まだ上りが残っていました。

「これを上ればきっと。。」おい、狼少年か!?

ついに最後のピークついに最後のピーク

今度は本当に最後のピークでした。

広く雪が残る荒野の遠く向こうに、雪を頂いた山並みがうっすらと見えています。

ピークの記念写真ピークの記念写真

周囲は雲が垂れ込めて残念ながら絶景とは言えませんが、約7時間の奮闘を記念して自撮りです。

顔がこわばって寒そう。。

フィヨルド対岸の山並みを望むフィヨルド対岸の山並みを望む

少し走ると、前方の山並みが少しはっきり見えてきました。アウルランフィヨルドの対岸の山並みです。

そして、右側には深い谷が現れました。

右手に深い谷右手に深い谷

右手後ろを振り返ると、奥の岩山を取り囲むように深い谷が続いています。

ついにダウンヒルついにダウンヒル

この谷の先はアウルランフィヨルドにつながっており、スノウ・ロードも谷に沿って下りていきます。

そう、ここからは豪快なダウンヒル!

山並みがくっきり見えてきた山並みがくっきり見えてきた

アウルランまでは平均8%の下り。雨が降り続いているので慎重に下りていきます。

どんどん下っていくと、正面の山並みがかなりくっきりと見えてきました。

緑の景色が戻ってきた緑の景色が戻ってきた

標高1,300mはモノクロの世界でしたが、900mあたりになると周辺には木々が増え、牧場の緑も鮮やかです。

ステガスタイン展望台ステガスタイン展望台

さらに下っていくと、大型バスが停まる駐車場がありました。

その先の道路からフィヨルドに向かって張り出しているのが、標高670mのところにあるステガスタイン展望台(Stegastein)です。

展望台の先に行く展望台の先に行く

木の展望台が文字通りフィヨルドに張り出し、最も奥はガラスのカッコいい展望台です。ちょっとこわいけど。

スペインから来た観光客が盛り上がっていました。

アウルランフィヨルドアウルランフィヨルド

その展望台からは、アウルランフィヨルドが一望に見渡せます。

右手には、アウルランフィヨルドの最も幅広い部分と、その先の折れ曲がって重なる山々が見えます。

アウルランの町アウルランの町

一方、左の下にはアウルラン(Aurland)の町が見え、海が回り込んだ先にはフィヨルドの先端の町フロム(Flåm)があるはずです。

展望台からの下り展望台からの下り

展望台からは、ひたすらヘアピンカーブを繰り返し、アウルランまでどんどん落っこちていきます。

フィヨルドを眺めながら下るフィヨルドを眺めながら下る

ヘアピンカーブを繰り返すごとに、フィヨルドの景色が変化していきます。

豪華客船が通るフィヨルドの景色を楽しみながら豪快に下っていくサリーナ。

アウルランの町とフィヨルドアウルランの町とフィヨルド

フィヨルドに牧草地や家並みが加わり、上の展望台とはまた違った美しい景色が広がっています。

左の先にアウルランの町が見えます。

海の近くまで下りてきた海の近くまで下りてきた

フィヨルドの海のすぐ近くまで下りてきました。

海から山々が聳え立って見えます。

アウルランはもうすぐアウルランはもうすぐ

アウルランが近づいてきました。

今日はよく上って下ったね、とほっと一息。どうやら雨もほぼあがったようです。

アウアルランの中心部アウアルランの中心部

今日の宿は、アウルランから3kmほど離れた場所にあります。

そこで、アウルランのスーパーで食材を仕入れてから宿に向かうことにしました。後ろが町の中心部にあるスーパー。

宿に向かう宿に向かう

宿のあるダーレン(Dalen)はアウアルランから谷間を南東に進んだところにあり、そこへ向かう道路の両側もフィヨルドの崖になっています。

そんな道を進むサリーナ。

自炊の夕食自炊の夕食

ようやく到着した宿は、若いカップルのオーナーと、もう1組の宿泊客とのシェアハウスのようなものでした。キッチンも食堂も共用で使えます。

オーナーカップルはピザの夕食。もう1組の宿泊客は中国から2週間の休暇でやってきた3人で、外で食事を済ませてきたよう。我らの夕食メニューはガルバンゾのスープ、ソーセージとタマネギ炒めのパスタ添え、ポテトサラダです。

今日はかなり大変な1日だったけど、無事に着いてよかったね〜 と乾杯! 明日はフロム鉄道で渓谷を上り、下りだけ自転車というラクチン旅のはず。晴れるといいな。

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