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アムステルダム

アムステルダム市内

総合評価 ★★★
開催日 1998.07.25(土)晴 〜 07.26(日)晴 難易度
参加者 サリーナ/サイダー 走行距離 80km

風車の前で
風車の前で

◆ コース紹介

自転車大国といわれるオランダのアムステルダムで、運河と美しい街並を眺めながらサイクリングを楽しみます。 お勧め自転車ルートや自転車専用レーンが整備された市内は自転車にぴったりのサイズで、楽しく快適に走れます。

自転車マップ
地図ベース:インフォメーションで買った自転車マップ(中心部のみ掲載)グリーンがお勧め自転車ルート

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初日 30km

発着地 発着時刻 備考
宿 発09:00 泊/FANTASIA 155NLG
MAC BIKEで錠購入115NLG
中央駅 発10:00 木造の家、旧教会、トリップハウス、証券取引所
昼食 着12:30
発13:30
昼食/カフェでクラブハウスサンドイッチなど40.5NLG
運河の建物巡り
花市場 着16:00
発16:30
休憩/花市場のカフェ
ベヘインホフ、飾り窓地区
宿 着17:40 泊/FANTASIA 155NLG
夕食/レンブラント広場39NLG、20:15-コンセルトヘボウ

二日目 50km

発着地 発着時刻 備考
宿 発09:00 アントレポドック、風車、ピアノ作New Metlopolis、アンネの家
国立博物館 着11:00
発13:00
昼食/館内のカフェで軽食
宿 着13:15
発13:30
アムステルダム中央駅 発14:24 14:40スキポール空港着
KL1117/アムステルダム16:40→19:00ストックホルム
ストックホルム中央駅 着20:30 自転車組立
ストックホルムの宿 着21:00 泊/QUEEN'S 750SEK
ナオボーと合流 夕食/ガムラスタンのKristima

アムステルダム中央駅アムステルダム中央駅

1998年夏、自転車といっしょの初の海外旅行はアムステルダムから。

スキポール空港のロッカーに自転車のダンボール箱を預け、国鉄でアムステルダム中央駅へ向かいました。 自転車はそのまま電車に乗せられたようですが、様子がわからない私たちは折りたたんだままで。

アムステルダム中央駅に到着するとさすがに自転車先進国のオランダだけあって、自転車を押してプラットフォームを行き交う人々がたくさんいます。 駅を出ると背の高い足長オランダ人が大勢ペダルを踏んでいます。 初海外サイクリングの気分はこうして否応なく盛り上がってきました。

振り返れば赤煉瓦の堂々としたアムステルダム中央駅です。 この中央駅の姿、どこかで見たような気がしませんか? そう東京駅です。 東京駅はこのアムステルダム中央駅をモデルにしたと言われているんですね。

アムステルダムでは列車に自転車がそのまま乗せられるだけではありません。 自転車の専用道やレーンがとても良く整備されているといいます。 ホテルに向かう道路にも自転車専用レーンが設えられていました。

ホテル近くの運河にてホテル近くの運河にて

私たちは運河の畔にある、夫婦2人でやっている小さなホテルに宿泊。 朝食は窓から運河の見える気持ちのいいダイニングで、おいしいパンやチーズ。

さて自転車観光を始める前に、『アムステルダムの自転車の盗難は1日700台! ちょっとした錠ではすぐに盗まれるよ。』 というホテルの主人のアドバイスに従って、自転車の頑丈な錠を購入(太い鎖にビニールを巻いた錠・重さ約2.5kg、115NLG)。 買ったのは、市内に何ケ所もあるレンタサイクル・自転車ツアーの店 Mac Bike。 『うん、こんなバイクなら僕でも盗みたくなるよ!』とはお店のお兄ちゃん。

マヘレの跳ね橋マヘレの跳ね橋

私たちのホテルのすぐ近くにはゴッホの『アルルのはね橋』のモデルになったという、跳ね橋がありました。

それは17世紀建造のマヘレの跳ね橋。 現在の木造の橋は20世紀に入って改装されたものらしいのですが、数年前に電化されるまでは手動で開閉していたというから驚きです。

もう一つの跳ね橋もう一つの跳ね橋

マヘレの跳ね橋のすぐ近くには、良く似た跳ね橋がもう一つありました。 こちらは少し小ぶりです。

アムステルダムは運河の街、どこへ行くにも橋を渡らなければなりません。 その橋がこんなかわいらしいものだとそれだけでちょっと楽しい。

小さな運河小さな運河

運河は大きなものから小さなものまで実に様々です。 その運河の廻りに建つ建物も場所により表情を変えて行きます。 小さなボートが一隻、ゆっくりとこの運河を通って行きました。

運河沿いの街並運河沿いの街並

こうした運河を伝い、アムステルダム中央駅前にあるインフォメーションで自転車用地図を購入しました(7.5NLG)。 この地図は中心部から7〜8km圏をカバーし、自転車推奨コースが記されています。 中心部の拡大図もあって町中のポタリングにとても便利。

木造の家木造の家

私たちはオランダ政府観光局のホームページにあった『自転車運河の建物巡りコース』に従って観光を始めました。 アムステルダムにはほとんど残っていない『木造の家』から始まります。

中央駅のすぐ側の路地を入るとその建物はありました。 アムステルダムは古くは日本同様木造の建物ばかりでしばしば火災のために街が焼失することがあり、15世紀の大火を受けて1521年に木造の建物の建設が禁止されたのだそうです。 そのため、現在アムステルダムに残る木造建築はごく僅かなのだそうです。

旧教会の運河側旧教会の運河側

お次ぎは旧市街の中でももっとも古くからある地区に建つ『旧教会』。 もちろん旧教会と言うくらいなので、アムステルダムで最も古い教会で、13世紀初めに建設が開始されたといいます。

旧教会内観旧教会内観

この教会の小屋組は木造でちょっとした雰囲気があります。 しかし驚くことに、この内部の祭壇側には装飾はまったくといっていいほどありません。 この教会はカトリックからプロテスタントに転換された歴史があり、カトリック時代の祭壇や装飾はそのとき破壊されたのかもしれません。

逆に面白いことに、ここには帆船の模型が飾ってありました。 そもそもこの旧教会は、ユトレヒト大司教が船乗りの加護のために建造したものなのだそうです。 そういう教会も世の中にはあるんですね。 祭壇の反対側には立派なオルガンが設えられていました。

街角のカフェで街角のカフェで

旧教会の周囲には公認の売春宿が並ぶ『飾り窓地区』があります。 これらの娼家は旧教会の建設とほぼ時を同じくして出現しているようで、教会と売春宿という組み合わせには、ちょっとびっくりです。 飾り窓の営業はどうやら日暮れくらいかららしく、まだオープンしていないのでまたあとで戻るとして、ここで一服。

運河とボートハウス運河とボートハウス

『自転車運河の建物巡りコース』は当然ながら運河沿いを行きます。 運河には住居としてつかわれているボートハウスがいくつも浮かんでいます。 ボートハウスはお金のないヒッピーが住居変わりにボートで生活を始めたのが始まりかと思っていましたが、どうやら第二次大戦中の住宅不足に事を発しているようです。 とにかく、現在は様々なタイプのボートハウスが運河にひしめいています。 ボートとはいってもこれらのほとんどは動力を持たず、自ら動くことはできないそうです。

運河にて運河にて

アムステルダムは自転車の街です。 とっても自転車が多い! 通勤に、買い物に、荷物運搬に、観光にと、とにかく自転車だらけです。 街中はそんな自転車の駐輪でいっぱいでもあります。 橋の欄干にはご覧の通り、自転車の二重駐車も。 良く見れば、車輪がないもの、サドルがないもの、といったドロボーに遭ったものも多く見かけます。 宿の主人の『盗難1日700台!』はもしかするとオーバーではないのかも知れません。 やはり用心に越したことはありませんね。

運河を巡る観光船運河を巡る観光船

アムステルダムの観光はバトームーシュのような観光船で運河を巡るのも楽しそうだし、徒歩でもいいでしょう。

しかし自転車があればもう少し活動範囲が広がり、融通がきき、とっても便利です。 『自転車運河の建物巡りコース』の解説を読みながら建物の外観を眺め、時にはギャラリーになっている内部を覗いたりして廻ります。

破風のデザイン破風のデザイン

アムステルダムの建物は破風のデザインの違いでその建設年代がわかるといいます。 ここの建物はほぼ同じ年代に建てられたようで、良く似た破風が並んでいます。 よりシンプルなものからとてもデコラディブなものまで、とにかくたくさんの種類があります。

傾けて造られたファサード傾けて造られたファサード

そしてこうした建物の多くはかなり傾いています。 アムステルダムはとても地盤が悪く、長い年月の間に傾いてしまったものが多いようですが、運河や道路側の壁がその方向に傾いているものの中には、最初から傾けて造られたものもあるそうです。 

かつてオランダでは建物の幅だか入口の広さだかで税金が決まったので、内部の階段も狭く、上層階に荷物を運び入れるのが大変でした。 そこで屋根から突き出した梁に滑車を取付け、これを利用して荷物を吊り上げて窓から運び入れたのです。 このため荷物が壁にぶつかりにくくするために壁を傾けたのだとか。 なんと16世紀には、この壁を一定以上傾けてはいけないという法律までできたそうな。

花市場花市場

オランダといえばチューリップ。 ここアムステルダムにはちょっとした花市場があります。 シンゲル運河にあるそこは、チューリップのみならず、ありとあらゆる種類の花々で埋め尽くされていました。 その中でもチューリップの球根はやはり見応えがあります。 赤や黄色といったポピュラーな色のものでも色の濃淡や花びらの形態の違いで何十種類とあり、一般的にはまず見られない濃紺や漆黒といっためずらしい色のものもあります。

ホテル近くの運河にて中庭を囲むベヘインホフの建物

花市場からはほど近くのベヘインホフ(ベヒンホフ、ベイリンホフまたはベギンホフなどとも)へ。 ここはベギン派の修道院で、ただ一つしかない小さな門を潜るとそこは別世界です。 芝生の中庭を取り巻く静かに暮らす女性たちの家や教会などで囲まれた清楚で美しいところです。

ベヘインホフの木造住宅ベヘインホフの木造住宅

その一角には1346年建造のアムステルダムで現存する最古といわれる、真っ黒な外壁の木造住宅がありました。

アントレポドックアントレポドック

翌日は倉庫街のアントレポドックへ。 18世紀初頭から100年ほどに渡り建設されたこの大倉庫群は近年、大改修が施されたのです。 倉庫を別の用途にコンバージョンする例は結構ありますが、ここは規模がすごい。 なんと600世帯が住む集合住宅に大変身なのです。 運河に開けた窓からは眺めも良さそう。 ボートハウスよりこっちがいいな。

ダム広場の王宮ダム広場の王宮

アントレポドックのあとはちょっと街外れにある風車を見に行き(TOP写真参照)、国立博物館でレンブラントやらフェルメールやらを眺めてから、旧市街のへそに当たるダム広場に建つ王宮にやってきました。

17世紀の半ばに市庁舎として建てられたここは、ナポレオンの兄弟ルイ・ボナパルトの居城となった際に王宮となり、現在は王室の迎賓館として使われているそうです。

ダム広場のパフォーマンスダム広場のパフォーマンス

この王宮前のダム広場は中央駅からまっすぐメインロードを下った旧市街の真ん中なので、とても多くの観光客で賑わっています。 金色のモニュメントは『動かぬ人』のパフォーマンス。 お金が投げ入れられた時だけちょっと動きます。

中央駅へ中央駅へ

アムステルダムの運河とその周辺を楽しんだポタリングはここで時間切れ。 出発点のアムステルダム中央駅へ向かいます。 中央駅へ向かうメインロードの自転車レーンはちょっとユニークで、ここは中央分離帯の側にあります。 目の高さには自転車専用のかわいらしい信号機が。

列車に自転車を乗せる列車に自転車を乗せる

中央駅では地元のサイクリストに混じって、プラットフォームまで自転車を押して進みました。 やってきたときは列車に折り畳んだまま乗せた自転車ですが、今度は勝手がわかったのでそのまま乗せます。 自転車マークがある車両には自転車置場があるのです。

アムステルダムの運河沿いはどこを走っても楽しく快適、特に目的を持たずにぶらぶらするポタリングには最適の、美しい街でした。

スキポール空港でダンボール箱をピックアップして自転車を詰め、次の目的地ストックホルムへ飛びました。

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