ルビオ流バードウォッチング
2006年春、ジオポタ企画に初のバードウォッチング登場! 案内役はご存じルビオです。 そもそもバードウォッチングってどんな感じなのかな。 実際に体験しながら、ルビオにその極意を伝授してもらいましょう。
(インタビュー&構成/サリーナ、監修および鳥と蝶の写真/ルビオ)
■■ 序章
モズ
サリーナ: ルビオ、こんにちは。 わあー、キャワイイ!!(写真) バードウォッチングって、やってみたいなあ。 でもかわいい鳥は見たいと思うけど、忍耐がいるんですよねー。 それに早起きしなきゃいけないとか。
ルビオ: バードウォッチングにもいろんな楽しみ方があるから、自分のペースでいいんだよ。 ぼくのフィールドはだいたい荒川界隈で、自宅から自転車で行けるところ。 家を出て、目的地に着く前にいろいろ立ち寄ってたら、結局たどりつけなかったってこともあるよ(笑)。
メジロ
サリーナ: ではまず、質問です。 そもそもルビオはいつバードウォッチングを始めたの?
ルビオ: 実は最近で、2年くらい前(2004年)ですね。
双眼鏡でコゲラを発見したルビオ
サリーナ: へえー、そのきっかけは?
ルビオ: 自転車で荒川を走ったりしてて、遠くにある看板の文字が読めるといいと思って、小さい単眼鏡を買ったんです。 そうしたら、鳥も見えて、これが面白いんだなー。
ウスバシロ
サリーナ: なんと、看板の字を見るためだったんですか。 でも昔から鳥は好きだったの?
ルビオ: うん、鳥っていうか、生き物は好きだった。 子どものころはバッタやセミとり。 中高生になるとチョウチョの標本もつくった。 だからチョウチョの写真も撮ってるよ。
サリーナ: おお、これはまた陽光と若葉に映えてすばらしいですねー。
■■ 道具
小貝川のルビオ
サリーナ: ところで小貝川のときに登場した望遠鏡は、みんなボトルと間違えていましたね(笑)。 ルビオ流バードウォッチングでは、どんな道具が登場するんですか?
ルビオ: ははは、『目で水飲んでる!?』って言われたね。 一番最初は小さい単眼鏡で、だんだん大きくなっています。
サリーナ: じゃあ順に、性能などを教えてください。
ルビオ: うん、ビール飲みながらねー。 写真の左から、単眼鏡、双眼鏡、カメラです。 見たらわかるか(笑)。
ルビオ: 次にもう少し大きな望遠鏡を買ってみたよ。 カメラにくっつけて写真を撮ることもできます。 それから三脚もあるといいんだけど重いから、身軽に走りたいときは、それよりコンパクトになる一脚です。
サリーナ: 自転車で運ぶとなると、重さは重要ですね。
ルビオ: そして、これがボクのフル装備。 ボトルの?望遠鏡にカメラをつけて、三脚でシャッターチャンスを狙います。
■■ スポット
カワラヒワ
サリーナ: さあ、いよいよバードウォッチングに行ってみましょう! お薦めスポットはどこですか?
ルビオ: うーん、ぼくのフィールドは家から自転車で行けるところばっかりだからねー。 荒川周辺になっちゃうけど、お薦め3箇所をあげると『水元公園』『葛西臨海公園』『秋が瀬公園』です。
タゲリ
サリーナ: それぞれ、どんな鳥が見られるの?
ルビオ: 『水元公園』はアオサギ、ゴイサギなんかの営巣が小屋の窓からすごく近くで見られるよ。 『葛西臨海公園』にはバードウォッチングのフィールドがあって、カワセミを見ました。 『秋が瀬公園』ではカワラヒワがよかったなあー。 荒川で見たタゲリも感動だったよ。
サリーナ: ふーん、じゃあ早速案内してください。 GO! GO!
ルビオ: うん、今回はボクが案内するからいいんだけど、普通はまず事前にバードウォッチングのスポットなどの情報を調べてから行くといいよ。 インターネットで調べていると、いろんな情報があるよ。 谷津干潟に来ていたヤマショウビンは、そこには3日間しかいなかったのに出会えたんだ。 めったに見られない珍しい鳥を見られると、感動するよねー。
■■ 実践第一弾!
--コハクチョウ飛来地(武川)ポタリング--
西部秩父駅前にて
今日の企画は、実は普通のポタリングでした。 そうしたら、ルビオはバードウォッチングを兼ねて参加。 集合場所の駅で、まず機材を披露するルビオです。
『へえー、カメラと合体するんだねえ』
『自転車に付けたまま走るの??』
興味津々のメンバーです。
『カメラをつけて走るのはさすがにやらないけど、こうやって自転車を三脚代わりに使うことができるんだよ』とルビオ。
『なるほどー』と、一同うなずく。
望遠鏡と一脚を自転車につけたまま走りながら、みんなをバードウォッチングのスポットに案内するルビオです。
途中、『コハクチョウ飛来地→』という看板があったり、ときどき道路からちらりと見える川に、何やら白くて大きな鳥がいたりして、次第に気分は盛り上がってきます。
■そしてついに到着、コハクチョウ飛来地!
武川のコハクチョウ飛来地
おお、そこには何と200羽以上のコハクチョウ、そしてたくさんのカモが!
『これがバードウォッチングなのだね!』と感動する同行メンバーの面々です。 何と、くるまでわざわざここまで来てしまったメンバーもいます。 バードウォッチングの吸引力はすごいのでした。
『白鳥とカモがたくさんいる! いち、にー、ダメだ、多すぎて数えられない』
『ほんとにすごーい! もうすぐ暖かくなるけどどこまで帰るのかな、シベリアかな?』
『ところで途中で買ったイチゴ、美味しいですよ』
『わあ、あまーい。 ほら、ルビオも。 イ・チ・ゴ!』
『みかんもおいしいね。 あ、カモが急流下りして遊んでる』
こんなジオポタメンバーの大はしゃぎをよそに、ルビオは黙々と写真撮影の準備を進めているのでした。
灰色がかっているのは、まだ若鳥だそうです。 大勢のカモとも一緒にたたずんでいました。
他のメンバーは『カモ』しかわからなかったけど、ルビオが発見した『オシドリ』です。 目の回りが白いのはメスです。
■■ さらにバードウォッチング!
サリーナ: すごく感動的なバードウォッチングでした! またやりたいなー。 ルビオは今後どんなバードウォッチングを考えていますか?
ルビオ: 機材が重くなってくると、自転車じゃなくてモーターバイクになりそうだなー。 でも、気軽に鳥を見るとほんとに楽しいから、小さい単眼鏡はいつでも持ち歩きたいね。 よく忘れるけど(笑)。
サリーナ: え? モーター抜きで、また自転車で行きましょうよー。 鳥の名前がわかるとさらに、楽しいですね。 コハクチョウのときは、私は白鳥とカモってしかわからなかったけど、実はオシドリなど、7~8種類いたみたいですね。
ルビオ: 図鑑があるといいですよ。 ボクは1つは持っていようと思って、結局5册も買っちゃいました。
カンムリカイツブリ
バードウォッチングの奥深し! 次回をお楽しみに!