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ピレネー縦走

開催日
参加者
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲▲
全走行距離 894km
地域 ヨーロッパ

ペイルスール峠へ上る
ペイルスール峠へ上る

コース紹介

フランスの大西洋側リゾート地ビアリッツからスタート。名だたる峠をいくつも越え、雄大な景色と美味しいワインやチーズを楽しみながら、ピレネー山脈を縦走します。地中海に着いたらビーチで遊びながらバルセロナへと向かい、サグラダファミリアでゴール!

参考/0809ツール・ド・ピレネー

地図:GoogleマップgpxファイルRide With GPS
トライアル用地図:ビジター用

コース詳細

発着地 累積距離 標高 コース・見所
Biarritz START 0m ビアリッツ。フランスの大西洋側の有名なビーチリゾート
Bayonne 9km 5m バイヨンヌ。フランス領バスクの中心都市。ここからはニーヴ川沿いの小道を進む。
Le Pas de Roland 38km 60m イチャスー(Itxassou)から始まる『ローランの道』は、中世の騎士ローランにまつわる伝説が残る川沿いの美しい小道。
Bidarray 48km 90m ビダールレ。ニヴ川にかかるノブリア橋(ローマ橋)は、一晩で建てられたという伝説がある。
St.Jean-Pied-de-Port 72km 170m サン・ジャン・ピエ・ド・ポー。12世紀に建設された歴史ある美しい町で、川と白い壁、茶色の瓦、古い石造の橋、テラスを彩る真っ赤な花の対比が印象的。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者たちが多く訪れ宿泊する。ここからピレネーの山越えが始まる。
フランス・スペイン国境 91km 1290m 山越えルートの最高地点はスペイン側にあり、標高1427m。
Roncesvalles 101km 950m ロンセスバージェス。778年、ロンセスバージェスの戦いで山岳バスク人と戦ったカール大帝が敗れ、騎士ローランが戦死した地。コレヒアータ・デ・サンタ・マリア教会は巡礼者に人気の宿泊場所。
Garaioa 116km 780m ガライオア。古い教会やバルが数軒ある小さな村。
Remendia 128km 1040m レメンディア峠 (1040m)。峠に上る斜度はさほどきつくない。峠の頂上は特に見晴らしのない野原。
Jaurrieta 131km 915m ハウリエタ。赤茶の瓦屋根に白い壁、扉は赤い塗装が施されたバスクの伝統的なスタイルの村。
Ochagavía 139km 760m オチャガビア。白壁の住宅、石畳の細い道、そしてアンドゥニャ川にかかる石造の橋。中世の雰囲気が残り、周辺の山歩きや川遊びなどアウトドアスポーツの拠点となっている町。
Laza 151km 1110m ラサ峠 (1129m)。最後の3.5kmは平均斜度4%弱。頂上には見晴台があり、山々の景色が少し眺められる。
Isaba 162km 815m イサバ。この辺りでは比較的大きな町で、宿は何軒もあり、観光案内所と博物館がある。
Mirador de Larra-Belagua 179km 1330m ラーラ・ベラグア展望台。つづら折れの道を上ったところにある。ベラグアの谷が眼下に広がり、前方にはピレネー山脈の白い頂きが連なる壮大な景色を楽しめる。
Portilo Eraice 183km 1585m エライス峠 (1578m)。スペインとフランスの国境線上、野原が広がるところにある。ここからしばらく国境に沿って次の峠へと向かう。
La Pierre St.Martin 189km 1760m ピエール・サン・マルタン峠 (1760m)。国境をフランス側に入ってすぐのところにあり、周囲にはゴツゴツした岩場の景色が広がる。ここから約25kmはひたすら下り。
Arette 214km 325m アレット。宿やレストランが数軒ある小さな町。自転車レースで有名な峠が近くにあり、街角には自転車関係の案内がいくつか見られる。
Escot 230km 335m エスコ。E07を折り返すようにして入った枝道を少し行ったところにある小さな村。マリー・ブランク峠の上り口で、水場とトイレあり。
Col de Marie-Blanque 239km 1035m マリー・ブランク峠 (1035m)。9kmで平均斜度7.8%の上り。ここからビエルまで12km、最初は草原の中、そのうち小さな村が現れて、気持ちの良い下りが続く。
Bielle 250km 455m ビエル。宿やレストランが数軒ある。ここから右折して南へ向かう。
Eaux-Bonnes 262km 735m オー・ボンヌ。『良い水』という名前の町は川が合流する渓谷にあり、周囲の山々の景色が美しい。町には温泉もある。ここからは12km、平均斜度8%の上り。これぞピレネー、という白い牙を剝くような岩山の素晴らしい景色が続く。
Col d'Aubisque 275km 1710m オービスク峠 (1709m)。自転車レース『ツール・ド・フランス』でも有名な峠。頂上では草原の回りに山々が連なる景色が360度楽しめる。レストランあり。
Col de Soulor 284km 1470m スロール峠 (1474m)。岩肌が露出した険しい表情の山が見渡せ、景色が楽しめる。レストランあり。
Arcizans-Avant 304km 640m アルシザン・アヴァン。湖のほとりにある小さな村。レストランあり。
Luz-Saint-Sauveur 322km 715m リュ・サン・ソヴール。ポー川の支流のバスタン川沿いにある町。11世紀に建てられたサント・マリー城や12~13世紀の教会、ナポレオン橋などの見所がある。冬はスキー客で賑わう。ここからツールマレー峠まで19km、平均斜度7.4%の上り。
Barèges 329km 1230m バレージュ。バスタン川沿い、ツールマレー峠までの区間最後の村。
Col du Tourmalet 339km 2115m ツールマレー峠 (2115m)。ツール・ド・フランスで有名な峠。最初にツールに登場したのは1910年で、峠の頂上にはその時の総合優勝者でありかつこの峠を最初に通過したオクタヴ・ラピーズの記念碑がある。レストランあり。
Sainte-Marie-de-Campan 356km 850m サン・マリー・ドゥ・カンパン。ツールマレー峠から下りた道がぶつかる三叉路にある小さな村。宿とレストランが各2軒程度と雑貨屋、そして教会がある。
Payolle-Campan 364km 1110m パヨーユ・カンパン。右手の小道を入っていくとパヨーユ湖があり、カヌーや釣りが楽しめる。周囲にはロッジ・ホテルが並ぶ。パヨーユを出るといきなり激坂が始まる。アスパン峠までは5km、平均斜度9%。
Col d'Aspin 369km 1485m アスパン峠 (1489m)。頂上には草むらがあり、そこから山々の間にこれから向かうアロウの町が見える。ここからアロウまではヘアピンカーブを何度も重ねながら下る。
Arreau 382km 705m アロウ。ルーロン渓谷とオーレ渓谷の交差点、2つに分かれたネスト川に挟まれた町。教会まで続く道沿いには、古い街並みの中に商店が建ち並び、観光客で賑わう。アロウからはネスト川の一つ、ネスト・デュ・ルロン川に沿って南東へ向かう。
Loudervielle 395km 1170m ルデルヴィエル。ルロン川を右手に見ながら谷の縁を上ったところにある村。ジェノス湖が見渡せる。ここから方向を変え東に向かい、ペイルスルド峠を目指す。
Col de Peyresourde 400km 1590m ペイルスルド峠 (1569m)。草原の中を上ったところにある。小さなカフェあり。
Cazeaux-de-Larboust 407km 1000m カジョー・ド・ラルブスト。道路沿い左手に教会、右手に石づくりのかわいい集落がある。このあたりは緑の中に小さな村が点在する美しい風景が広がる。
Bagneres-de-Luchon 414km 635m バニエール・ドゥ・ルッション。2000年以上の歴史を持つ町。中世の教会、温泉施設があり、商店も充実している。町から1000m以上の標高差をゴンドラで登り、スキー場まで行くことができる。夏はピレネーの白い頂きを眺めながら、自転車のダウンヒルやパラグライダーも楽しめる。
Col du Portillon 425km 1300m ポルティヨン峠 (1320m)。フランスとスペインの国境にあり、ここからスペインに入る。木立の中にあり、頂上に特に見晴らしはない。しばらく下ると視界が開け、アラン谷と呼ばれる谷が東南のビエーリャまで続く。
Vielha 448km 980m ビエーリャ。ネレ川が蛇行するガロナ川に合流するところにある町。中央に教会、そして宿、レストラン、商店が並ぶ。
Tredos 459km 1320m トレドス。スキーリゾート地のバケイラの少し手前にある小さな村。宿、レストランが数軒ある。
Baqueira 462km 1490m バケイラ。スキーリゾート地で、道路沿いにはリゾートホテルが建ち並ぶ。
Port de la Bonaigua 472km 2080m ボナイグア峠 (2072m)。頂上は少し開けた野原になっており、馬がいる。スキー場まで上るリフト小屋、カフェがある。ここからしばらくはボナイグア川、途中からノゲーラ・パリャレサ川に沿って下る。
Llavorsí 507km 810m リャボルシ。街全体が石でできているかのように、建物はすべて石造の小さな村。丘の上にはかわいらしい教会がある。
Sort 521km 685m ソルト。宿やレストラン、商店があり、ラフティングなど川遊びの拠点となっている町。ここからカント峠までは19km、平均斜度5.5%。
Port de Canto 541km 1720m カント峠 (1725m)。展望スペースのような駐車帯があり、北と南西に眺望が開けている。
Adrall 56km 640m アドラル。宿やレストランが1~2軒の小さな村。
La Seu d'Urgell 573km 700m ラ・セウ・ドゥルジェイ。スペイン領ピレネーで最大の人口を持つ町。12世紀よりあるサンタ・マリア・ドゥルジェイ聖堂は、カタルーニャ地方にある唯一のロマネスク様式の聖堂。セグレ川が流れ、1992年のバルセロナ・オリンピックでカヌーの競技地になったことでも知られている。
Bellver de Cerdanya 604km 1030m ベルベール・デ・カルダーニャ。宿やレストラン、商店が比較的揃う町。
La Molina 626km 1445m ラ・モリーナ。鉄道駅のある町だが、駅の近辺には宿やレストランは少ない(ユースホステル1軒あり)。つづら折れの山を上ったところにあるスキーリゾート『スーペル・モリーナ』にリゾートホテルが並ぶ。
La Molina分岐 632km 1815m つづら折れの山を上り、スキーリゾート『スーペル・モリーナ』を経由してさらに上ると、分岐がありここがピーク。ラ・モリーナ方面の眺望が広がる。ここから激坂下り。
Ribes de Freser 655km 920m リベス・デ・フレセル。川の合流地点に位置する歴史ある町。スキーやハイキングの拠点であり、ミネラルウォーターでも知られる。ここからフレセル川に沿って南へ向かう。
Ripoll 670km 700m リポイ。フレセル川とテル川の合流地点にある。町の始まりは888年に創建されたサンタ・マリア修道院で、中世にはキリスト教とイスラム教の接点として学問の中心地となっていた。当初はロマネスク様式、そしてその後何世紀にもわたって増改築され、多様な様式の建築となっている。リポイは鉄道2路線が通る交通拠点でもある。
Sant Joan de les Abadesses 680km 780m サン・ジョアン・デ・レス・アバデセス。テル川にかかるゴシック様式の橋を渡って町に入る。887年創設のサン・ジョアン・デ・レス・アバデセス修道院や中世の城壁跡などが見所。
Coll de Sentigosa 687km 1060m センティゴサ峠 (1064m)。見晴らしもなく、すぐにダウンヒルになるわけでもなく、なぜここが峠なのか不思議な峠。
Coll de Coubet 691km 990m コウベット峠 (1010m)。走ってきた道からいうと下りにある峠。ピレネーのごつごつした山脈が遠くに見え、そしてその前に幾重にも緑の山並みが重なる北側への眺めはすばらしい。
Olot 705km 445m ウロット。ジローナ県ガローチャ郡の中心都市。9世紀からの歴史ある町は、4つの火山に囲まれた独特の自然景観を持つ。ここからは、かつてウロットとジローナを結んでいた鉄道路線跡を利用した自転車道『緑の道』(vias verdes)を行く。
Anglès 746km 150m アングレス。石畳を上った丘の上には中世の建築が残り、ゴシック地区と呼ばれている。
Girona 765km 75m ジローナ。ジローナ県の県都である大都市。11~18世紀にかけて建てられた大聖堂や、細い路地の旧ユダヤ人地区などの散策が楽しい。オニャール川の両岸にへばりつく建物群は、ジローナの象徴にもなっている。
Llagostera 787km 140m リャゴステーラ。丘の上には古い街が残り、頂上には15~17世紀に建てられたゴシック様式のサント・フェリウ教会がある。
Tossa de Mar 806km 5m トサ・デ・マール。ついに地中海のビーチに到着。ここはコスタブラバにあるビーチの一つで、歴史ある街並みも魅力。海岸を望む丘には、城壁に囲まれたトサ・デ・マール城がある。
Platja de Lloret de Mar 816km 10m リョレット・デ・マール海岸。1.6kmもの長いビーチが続く。
Platja de la Murtra 845km 10m ラ・ムルトラ海岸。白い砂浜の穏やかなビーチ。
Mataró 860km 10m マタロ。古代ローマ時代からの歴史を持つ都市で、紀元前1世紀の浴場が近年発見されている。モデルニスモの建築家ジョセップ・プーチ・イ・カダファルクの出生地で、その作品を多く見ることができる。
Catedral de Barcelona 890km 30m バルセロナ、サンタ・エウラリア大聖堂。バルセロナのゴシック地区に入り、大聖堂へ。バルセロナ市民から『ラ・セウ(La Seu)』と呼ばれるこの大聖堂の建物は、1298年に建築が始まり150年後に完成したゴシック様式。旧市街のゴシック地区は、迷路のような狭い路地の散策が楽しい。
La Sagrada Família 894km 40m サグラダ・ファミリア。アントニ・ガウディ設計、1882年着工のこの教会は完成まで300年以上かかると言われていたが、拝観料収入増により2026年完成と発表された(2013年)。尖塔がいくつも聳え、近づくと植物や鍾乳洞のような造形が絡み合う唯一無二のこの教会は、バルセロナのシンボルとなっている。その建物を見上げる正面広場がゴール!