「紅葉企画がほしいね~」と声が上がったのが1週間前。それでは、と我らがミワプッチがとっておきのコースを引き出しから出してくれました。
集合場所、谷峨駅の駅前から美しく色づいた紅葉で、いい感じ。あれ、ひとり足りないね。実はジーコマリアが寝坊して遅刻、「走って追いかけるよ~」との連絡が! さあどうなる!?
写真:右から企画者ミワプッチ、デュエルン、サリーナ、ルビオ。カメラマンはサイダー。
河内川沿いを北上し、丹沢湖に向かいます。
道はずっと上り基調だけど、途中の沿道の並木も真っ赤に染まっています。
清水橋から北に向かうと重なる山と谷間が。その谷もいい色に染まっています。
ルンルン気分のメンバーをミワプッチが引き締めます。『休憩は3分!』(笑)
しばらくすると視界が開け、丹沢湖が顔を出します。
丹沢湖を過ぎると、道の両側に山が迫ってきます。重なる山々が、下から見上げる頂上まで、見事な紅、黄色。『きれい~!』 しかし、次第に上り勾配がきつくなってきた。
先頭を引くのは最近とみにパワーアップしたミワプッチ! しかも、休憩中は周辺の枯れ枝を集めるという謎の行動をとっている! いったい…?
上りはさらにきつくなり、最後の補給地点「西丹沢自然教室」でヘーコラと一休み。すばらしい紅葉の木々が出迎えてくれました。
『今頃どこを走っているのかね~』なんてみんなで話していたところに、『どおも~』とジーコマリア登場! だって1時間遅れスタートだよ? 驚異的なスピードに一同、あ然。『アニマル・ジーコマリア』と命名されたのでした。
写真:驚異のスピードで追いついたジーコマリア(左端)は、無事みんなと紅葉写真におさまることができた。
ジーコマリアとともにさらに山の奥深くまで進みます。しばらく行くとゲートがあり、車両通行禁止エリアに入ります。
車どころかほとんど誰も通らない林道。勾配はさらにきつくなり、ついにみんなそれぞれのペースで走り始めます。ああ、アニマル・ジーコマリアはあっという間に見えなくなった! 他のメンバーはゆっくりじっくりペースです。木々の間から時々ふもとの景色が臨め、いや上ったね~と実感。
つづら折りの道の向こうに『犬越トンネル』が見えてからの最後の上りが長いの、きついの! やっと到着したトンネル脇の東屋で自炊昼食開始。標高960mはさすがに寒く、ラーメン、コムタンスープ、ワンタン、韓国のスープ餅などあったかスープがうれしい昼食です。でも寒い、寒いといいつつも『黄金の液体』だけは欠かさないジオポタメンバーだった(笑)。
そんな東屋の横で、なにやらパチパチと音が。おおお~、焚き火ではないか! 焚き火用のトレーを準備してきたミワプッチ。あの謎の行動(笑)は、焚き火用の薪拾いだったのだ。焚き火の威力はすばらしく、みんな周りに集まってきます。いや~、あったかいね! しあわせ。
そして、ちくわを持ってきたミワプッチ。焼きちくわのできあがり! 『じゃあこれも』とモチを焼いてみるデュエルン。火の中に落ちたりと苦労があったけど、柔らかく焼けたね!
焚き火イベントで盛り上がったお昼の後、まっすぐで真っ暗な犬越トンネルを通ります。出口のあかりだけが見えて、それがなかなか近づかない。ああ、恐かった!
トンネルを抜けると、そこは霧にけぶる別世界。そしていよいよダート。どんなところでも突っ走るジーコマリア、ダート好きなデュエルンが飛ばします。
タイヤが細いルビオと、ダートが超苦手なサリーナは『押し』! このダート、長いのね~。
何度も『ああ、やっと舗装路』と思ったら、橋の上だけでまたダート。こんなつらい行程を繰り返し、ようやく真の舗装路にたどり着きました。いや~、もうウデがガタガタだよ!
紅葉をバックに記念撮影。でも飛ばし屋魂に火がついたジーコマリアははるか先で写真に納まることはできませんでした。
さて、ここからは舗装路下り。ルビオの得意なコース。その途端、あらパンク! でも細いタイヤでよくあのダートを走ったもんだね!
パンク修理も終わり、みんな下りを飛ばします。と思ったら、あれまた上り? ミワプッチいわく『あと100mくらいは上りがある』に一同ガックリ。『寒い寒い』を連発する久しぶり参加のサイダー。ミワプッチ以外はみんなすでに温泉突入モードなんだけど(笑)。
何とか上りを終えて、ゴールの温泉「五感の里」に着いたときにはすでにあたりは暗かった。温泉露天風呂で温まり、『やっぱりこれだよね~』と生き返ったメンバー。男性陣はなかなかお風呂から出てきませんが、サリーナとミワプッチは早々と宴会突入! みんな揃って温かいおでんや猪鍋をつつき、黄金の液体をいただき、ああ極楽~。かなりハードだったけどすばらしいコースでした。
コメント --by 企画者ミワプッチ--
長い間「引き出し」に入れて暖めていた企画、ついに実現しました。なんて言ったって車が来ない静かな林道で紅葉見物が出来るとくれば、インターネットで調べまくり、大急ぎで詳細計画決定です! でも誰も小田急線で来なかったのとダート距離が長かったのが計算外。
実際パンクもあったし、企画者としてはもう1本前の電車で来たかった。そのせいもあり、前半皆さんを急き立てて申し訳なかったです。散策時間や、ビールを買う時間は計算に入れてなかったです。
天気はいまいちだったけど、紅葉はばっちり、お昼のイベントも楽しく、なんと言ってもお風呂でゴール・そのまま輪行というすばらしいフィニッシュスタイルは、今後も癖になりそうです。
感想 --by デュエルン--
走りたい欲求が高まっている時にタイムリーな企画なので、久しぶりに参加してみました。
ツールド能登で165キロ完走した鉄人ミワプッチのハードなコース設定に備えてチェーンリングを1枚追加して臨む。それでも非力を補うことはできず、ルビオと二人のんびり、走ったり、歩いたり存分に紅葉を堪能しながら、しんがりを務めました。
激務で半分死んでいるらしいサイダーは、ひとたび自転車に乗るとまさに水をえた魚。最近めきめき力をつけてきたサリーナに弱点を発見! ダートにめっぽう弱いのでした。平坦な舗装路になるとMR4のルビオはさすがにロードレーサーのスピード。激坂のジーコマリアは彼の周りだけ重力が存在しないらしい?
いろいろ発見もあり楽しい一日でした。