コース紹介
前夜、東京を出航し、翌早朝に岡田港到着。1日目は時計回りで大島一周を目指します。アップダウンを繰り返しつつ、椿トンネルや海の景色、荒涼とした裏砂漠の景色などが楽しめます。波浮港で昼食後、雨のため一周は断念し、バスで帰りました。
2日目は三原山アタック! 大島公園からあじさいレインボーラインを通って三原山頂口へ。自転車を置いて三原山噴火口まで散策。元町港までは豪快なダウンヒル。町営露天風呂「浜の湯」で汗を流し、元町港から船で帰路につきます。
道はジオポタの独占状態。車やモーターバイクはほとんど通らず快適そのものでした。裏砂漠はマウンテンバイクなら楽しめそうです。天気が良ければ★★★かな!
スライドショウ(02'51" 音声:BGMのみ)
0303-1
伊豆大島 初日
伊豆大島半周
開催日 | 2003年03月22日(土) 曇りのち雨 |
参加者 | サリーナ/サイダー/ミワプッチ/ハラッチ |
総合評価 | ★★☆ |
難易度 | ▲△ |
走行距離 | 25km |
地域 | 関東 |
地図:Googleマップ/gpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS
発着地 | 累積距離 | 発着時刻 | ルート | 備考 |
---|---|---|---|---|
岡田港 | START | 発06:30 | 一般道 | 竹芝桟橋22:00→06:00岡田港 |
民宿あさの | 4km | 着07:15 発07:30 |
一周道路 | 宿に荷物を置き、椿トンネルをくぐる。 |
大島公園 | 8km | 着08:00 発 |
一周道路 | 長い上りが続く。山道と海、裏砂漠の景色を楽しめる。 最後に港まではダウンヒル。 |
波浮港 | 25km | 着10:00 | 一周道路 | 『踊子の里』見学。昼食は地魚の島ずし。 雨のため、バスで元町へ。 |
竹芝桟橋21:30集合。直前まで新車整備していたミワプッチ、滑り込みセーフだ! ビール10本を買い込み、客船は22:00出航。
夜行の客船は、宴会気分が盛り上がりますね。船の床に座ってカンパ~イ! レインボーブリッジを抜けて横浜港に寄り、そして一路伊豆大島へ。明日は早いのに、気分はハイでなかなか寝る雰囲気ではない。お客さんは、概ね釣り・自転車・観光の3種類で、自転車用レーシングパンツ姿で宴会を続けるグループもいました。
朝6:00に伊豆大島の岡田港に到着。当然お店などは開いておらず、自販機のカップラーメンで朝食。
今日は大島一周の予定。眠い目をこすりながらスタートした我々に、いきなりの激坂が待っていた! まだ体が目覚めていないのに…。坂の上からは岡田港と乗ってきた『かめりあ丸』が見渡せました。
激坂を越えるも平地は少なく、アップダウンが続きます。
左手に本州方面の海を見ながら、椿トンネルを越えると『大島公園』に到着。なんと既に『桜』は終わっていました。ここから『あじさいレインボーライン』の分岐点まで少々長いきつい登りです。『あじさいレインボーライン』は明日の楽しみに。さてここからもアップ、ダウン、アップ、ダウン、アップ、ダウン…
やっと平地らしき所に出ました。おっ、あれが裏砂漠か? 右手には黒ずんだ荒涼とした裏砂漠がわずかに見え隠れしています。
突然行く手を阻むものが全く無くなり、今までの登りの汗がすうっーと消えてゆき、肌寒さを感じます。豪快なダウンヒルとなったのです。
いくつものカーブを猛スピードで下ると目の前がパッと広がり、筆島海岸に到着です。
するとすぐに空からポツポツと冷たいものが。
筆島海岸からは距離は短いものの、海岸線に自転車道が走っています。
海面とほぼ同じ高さの自転車道を強風を受けながら進みます。
雨足が強くなってきました。波浮港の見晴し台に到くと、目下にはかつて遠洋漁業の中継港であった波浮港が一望に。この港、野口雨情作詞、中山晋平作曲『波浮の港』や、『伊豆の踊子』のモデルとなった大島の旅芸人で有名なのだそうです。波浮港に下りる途中より雨は本降りとなり、今日の自転車はここまでと決めた。
『踊子の里資料館』を見学し、港にあった寿司屋で『島寿司』(島で取れる魚をネタにするものを指すよう)を堪能。
そして、バス輪行で温泉を目指します。ところがバス停にはどこから湧いて出たのか、かなりの人が集まってきました。バスに自転車を乗せるにはかなり迷惑を掛けそうな気配です。やってきたバスを見てちょっと安心。島のバスは高速バスのように胴体に荷物室があるので自転車も問題なく乗せられるのです。バスは波浮港から島の南側を通り、バームクーヘンの『地層断面』を経由して元町港へ。
元町港からは徒歩3分の『御神火温泉』へ。ここはプールもある今流行のスパ。船での一夜と一日の疲れをゆっくりと癒したのでした。
0303-2
伊豆大島 二日目
三原山アタック
開催日 | 2003年03月23日(日) 晴れ |
参加者 | サリーナ/サイダー/ミワプッチ/ハラッチ |
総合評価 | ★★☆ |
難易度 | ▲▲ |
走行距離 | 24km |
地域 | 関東 |
地図:Googleマップ/gpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS
発着地 | 累積距離 | 発着時刻 | ルート | 備考 |
---|---|---|---|---|
民宿あさの | START | 発08:30 | 一周道路 | 再び椿トンネルを抜ける |
大島公園 | 4km | 着08:45 発 |
あじさいレインボーライン 三原山登山道 |
10%前後の上りが2km あじさいレインボーラインは緩やかな上り 三原山登山道は草原と火山の風景 |
三原山頂口 | 17km | 着10:30 発12:30 |
御神火スカイライン | 噴火口まで遊歩道を散歩。 火口まではかなりの上り坂! 元町へはつづら折れの爽快なダウンヒル |
元町 | 24km | 着13:00 | 昼食後、町営温泉「浜の湯」へ |
昨日の雨雲はどこへ行ったのか? 眩いばかりの朝日を浴びながら昨日と同じ『大島一周道路』を走り出します。
「これって本当に昨日と同じ道なの~?」とはロードレーサーで参加の『はらっち』。景色ってお天気次第で本当に違う姿を見せるものなのですね。
椿は少々旬を逃したものの、それでもまだ遅咲きのものがその姿を楽しませてくれます。そして、木々の影には『リス』や『猿』の姿が。
昨日と同様に大島公園近くでは10%前後の上りが2kmほど続き、ちょっとアヘアヘ。
大島公園の先で『あじさいレインボーライン』に入ります。
この道はその名のごとく、道端には本当に『あじさい』が数多く植えられています。その季節になればとってもすばらしい『あじさい』が楽しめるでしょう。
勾配は5~6%ですがずっと登りです。ペースの速い『はらっち』は一人先行し、のろのろ進むはサイダーとサリーナ。
左手に視界が開けると三原山がバ~ンと聳えます。がさがさゴツゴツの真っ黒な溶岩に覆われていて、ちょっと不気味な感じもします。
ゆっくり上って行くと、途中で『三原山登山道』と合流します。ここからもしばらく登ります。高度を上げて行き、後ろを振り返るとその彼方には伊豆半島が見えています。
だらだら登りも終わり平坦になると、『新火口展望台』です。『三原山』の勇姿が左手に広がり、霞みがかかっていなければ右手遠方に伊豆半島がくっきり望めるそうです。この日は富士山頂は残念ながら雲の中、裾野だけが伊豆半島の所在を知ら示めます。
そして、ついに『三原山山頂口』に到着。
ここからはのんびり徒歩で三原山の火口展望所まで登ります。自転車では絶対登れそうにないきつーい登り。
三原山は荒涼とした火星のようなところでした。
この景色は登った甲斐がある〜、と満足な面々。
山頂までの往復90分を楽しんだあとは、『御神火スカイライン』を『元町港』目指して豪快に下ります。
登りはえっちらおっちらと何時間もかかるけれど、下りはどこでもあっという間! ここまで絶不調のミワプッチが豪快に下る。
『元町港』に着くと、近くの『南東館』で昼飯。『浜定食』は貝数種のつまみ、あした葉のおひたし、刺身数種、あじの塩焼き、海草入りチャーハン、金目の味噌汁の豪華版。島での最後のビールと共にいただけば最高に幸せという気分に!
温泉は昨日と違って、『元町浜の湯』。豪華スパじゃあないけれど、こちらは海が見渡せる露天風呂。水着着用で男女混浴。2日の楽しい話題で盛り上がればついつい長湯となってしまうのでした。
乗船までの時間がなくなってきたと足早に温泉を去り、ターミナルへと向かう。輪行準備に時間のかかる『はらっち』を残し、サイダーは今宵(何と5時間もの長旅だ)のビール買い込みに走り、ミワプッチとサリーナは埠頭へと急ぐ。しかしそこで我々が目にしたものは…
『かめりあ丸』と埠頭は幾重もの紙テープで結ばれていました。今でもこんなことしているんだね。その紙テープがふわっと宙に浮くと、我らが『かめりあ丸』は汽笛と共にゆっくりと埠頭を離れてゆくのでした…。え、出航しちゃった…。そこにやおら登場の我らが『はらっち』、「あれ~、船いっちゃったんですか~あ」(いいキャラである)
とにかく猛然と切符売り場へと走るサイダーとサリーナ。そこで二人が目にしたものは… 『本日の東京行き、すべて売り切れ!』 しかし、そんなことにはめげない『ジオポタ』。とにかく尋ねてみると次の東京行きのジェットフォイルは席があるってことで、4人分の切符を手にした2人。しかし次の便までは5分しかない。またまた埠頭へと走る2人…
我々が乗り込んだとたん、扉が閉まり出航! いやよかった、疲れたあ。快速ジェットフォイルは、しばらくすると悠然と走る船を追い越した。おお、あれこそは我々が乗るはずだった『かめりあ丸』!(写真)
とにもかくにもこうして、5時間の帰り道は一挙に2時間に短縮。のんびり帰り旅を前提にしたサイダーのリュックの中には重~いビールが詰め込まれたまま、家までお持ち帰りとなりました。
なんとまだ明るいうちに竹芝桟橋に着いてしまった。うん、よかったね~、と結果オーライで笑顔のメンバーでした。