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南会津サイクルトレイン2

開催日 2003年05月10日(土) 晴 - 05月11日(日) 曇
参加者 サリーナ/サイダー
ビジター はらっち/かめちゃん/なっちゃん
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 60km
地域 東北

会津の山と木々の芽吹き
会津の山と木々の芽吹き

コース紹介

『東京・南会津サイクルトレイン』は、東京都心から自転車をそのまま電車に乗せて、南会津でサイクリングを楽しもうというイベントです(『NPO法人南会津グリーンストッククラブ』・『南会津サポートクラブ』他の共催)。昨年秋に続き2度目の開催で、今回は東武線浅草駅と北千住駅からの乗車です。4つのコース設定があり、初心者から上級者まで楽しめるようになっています。私たちはそのなかの『蕎麦・温泉三昧コース』に参加してきました。

スライドショウ(05'19" 音声:BGMのみ)

南会津web

地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)


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南会津サイクルトレイン2 初日

会津高原高杖スキー場~湯の花温泉

開催日 2003年05月10日(土) 晴
参加者 サリーナ/サイダー
ビジター はらっち/かめちゃん/なっちゃん
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 28km
地域 東北

初日のコース紹介

浅草から会津高原まで電車に揺られ高杖スキー場まで車で移動したら、いよいよ自転車ライドの始まりです。ゆったりとした山並みを眺めながら舘岩村の前沢曲家集落を見学し、小さくも美しい『日詰の滝』を眺めて湯の花温泉に浸かります。

地図:Googleマップgpxファイル/GARMIN Connect/Ride With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 ルート 備考
会津高原
高杖スキー場
START 発12:30 一般道 浅草駅07:40→10:50会津高原駅
高杖スキー場までバスで移動
舘岩村前沢
曲家集落
15km 着13:15
発15:45
一般道 蕎麦打ちの体験!
湯の花温泉 22km 着16:15
発16:30
ダート 2kmは登りのダート
日詰の滝 25km 着17:00
発17:30
ダート 湯ノ岐川
小さいがきれいな斜瀑
湯の花温泉 28km 着17:30
泊:湯本屋旅館

墨田公園墨田公園

早朝、浅草の墨田公園に集合すると、次から次へと様々な自転車が集まってきました。受付を終え、東武浅草駅へ移動します。ホームに隊列を成していると、4両編成の特別電車『たびじ』が入ってきました。

車内の様子車内の様子

自転車をそのまま持ち込むと片側が自転車用の席になっていて、座席が汚れないようにカバーが被せられていました。スタッフが手際良く網棚を利用して固定してくれました。北千住駅からも乗り込み全員そろいました。

3輪リカンベント3輪リカンベント

普通じゃ運べないようなこんな3輪車も平気です。

会津高原駅にて会津高原駅にて

車内では周りの人とおしゃべりが弾み、3時間はあっという間に過ぎ、会津高原駅に到着。いきなりガッツポーズの『はらっち』、そして「あれ~、なんでチューブ持ってんの?」の『なっちゃん』。その訳は…ないしょです。

会津高原駅前で自転車を車に積み込む会津高原駅前で自転車を車に積み込む

自転車はトラックやバンに積み込み、私たちはバスで高杖スキー場へ向かいます。

本日のメンバー本日のメンバー

高杖スキー場で自転車を出発準備を整えます。

本日の参加メンバーは、サイダー、かめちゃん、なっちゃん、はらっち、サリーナ。

高杖スキー場でレクチャーを受けるなっちゃん高杖スキー場でレクチャーを受けるなっちゃん

高杖スキー場で自転車を卸し、初心者へのレクチャーのあと、いよいよ出発。

高杖スキー場を出発高杖スキー場を出発

いきなりダウンヒルです。もっとも今日はほとんどが下りのコースなのです。

高杖スキー場からの下り高杖スキー場からの下り

先頭は、かっとびサリーナ。

不思議な形の山不思議な形の山

先に不思議な形の山が見えてきました。どういうわけだかこのあたりには、あのようなポコポコ頭の山が多いです。

不思議な形の山カントリーロードを下るサリーナ

そのポコポコ山を目掛けてどんどん下って行きます。

不思議な形の山国道を下るサリーナ

広い2車線の道に出ると、それは国道です。国道とはいえどこのあたりはほとんど車が通らないので、快調に進んで行きます。

渓流渓流舘岩川

南会津は蕎麦と川と山がすばらしい。山はまだ桜がおわったばかりで、新緑が芽吹いたばかりの初々しさです。その合間を澄み切った渓流の舘岩川が流れていきます。

前沢集落前沢集落

下り切ったところに舘岩村の前沢集落が現われました。

前沢の曲家集落前沢の曲家集落

前沢集落の民家は多くが藁葺き屋根で、1988年に環境美化条例に基づく保存地区に指定されてたそうです。

家の多くはL字形をしていて、その一部は馬屋となっていました。このような造りを曲家(まがりや)と呼びますが、村の23戸のうち10戸がこの曲家だそうです。

兜造りの曲家兜造りの曲家

屋根の形状は寄せ棟や切妻など様々ですが、兜造りの家も何軒かあります。

兜造りはこの写真のように寄せ棟屋根の一部を切り落とした形をしており、これにより上階(屋根裏)の採光が有利になりました。

兜造りの曲家曲家の間を行く道

曲家の家々の間を行く道は穏やかなカーブを描いていて、その中を自転車に乗った住民が行きます。ここでは今日もごく普通に生活が営まれています。

そんな通りを一通り眺めたら、資料館になっている大きな曲家に入ります。

蕎麦打ち体験蕎麦打ち体験

ここでいよいよ蕎麦打ち体験! 8人づつのグループに別れて、まずはそば粉に水を混ぜて捏ねます。先生の指導の元、見よう見まねで挑戦する『なっちゃん』でしたが、『あらら、そんなに手にくっつけちゃだめですよ。』 とダメ出しをもらうのでした。代わる代わる、捏ね、のばし、切り、と進むも、ど〜もうまくいかないね〜

極細、極太といろいろあるけれど、出来上がった蕎麦は激旨! とみんな大満足でした。

前沢集落を出発前沢集落を出発

大きな曲家と蕎麦打ち体験で心もお腹も満ち足りたら、前沢集落を出発。

田舎道を行く田舎道を行く

このあとは山に囲まれた畑のなかの小道をのんびり行きます。鳥のさえずりや爽やかな風を満喫です。

林檎の白い可憐な花が印象的でした。

穏やかな上りを行く穏やかな上りを行く

『あれ~、なんかすすまないよ~』 とは先頭の『なっちゃん』。つづく『かめちゃん』はまくりモードに入りつつも『ここからは緩いけど登りだからね~。がんばってね~。』と励ましのコメント。

最後、宿までの5kmほどの緩い登りとなったのです。

ジオポタ企画とは違って予定通りの時刻に湯の花温泉に到着。すばらしい!

砂利道を日詰の滝へ向かう砂利道を日詰の滝へ向かう

さて、ここからは有志を募って『日詰の滝』まで行くことになりました。

『ここから2kmはダートですからね、ゆっくり自分のペースで登って下さい。』

とは先頭、グループリーダーのホリさん。あとにモモレンジャーが続く。

日詰の滝日詰の滝

『日詰の滝』はこんなところ。

名の由来は沢登りの人が苦労して、日が暮れてしまうからだそうです。

ゆっくり過ごしたあとは宿まで豪快なダウンヒル。あっという間でした。

ここには2つの露天風呂と2つの共同浴場があります。それぞれお好みの温泉に浸かったあとは大宴会に突入です。もちろん3次会までね(笑)!

なっちゃんなっちゃん

すごーくよかった! いろいろなアクシデントがあり、いろいろな方に迷惑をおかけしましたが、すごーく楽しかった!

走るのが気持ちよかったし、景色もきれいだったし、道にいる人たちの挨拶がとても心地よかった。

それよりなにより、同じコースに参加した人たちにあえてよかったです。 自転車のこと全くわからない超初心者の私を、本当に親切に色々教えてくださった方々にたいへん感謝しています。おかげ様で自分の自転車かわいがっています。(当たり前ですよね。) 早くみんなに追いつきたくて、自主練しています。

かめちゃんかめちゃん

自転車には長く乗っていながらも、電車に乗せるのは全く初めて。しかも、輪行しなくてもそのままでOKというんだから、行くしかないでしょう、南会津へ! ということで参加したサイクルトレイン。

やっぱりはじめに感激したのは、浅草駅で、普段と同じように電車を待っているお客さんと同じホームで、自転車を片手に“浅草発南会津行”電車「たびじ」を馳せる気持ちを抑え待っている自転車集団の光景ですね。この光景だけで「来て良かった」と思ってたけど、南会津は予想を超えた気持ちの良さと楽しさで大満足の2日間!!

なんといっても、蕎麦・温泉・山菜・空気・人・川・集落・新緑・残雪・滝、と良かったところを軽く10個あげられるくらいの満足さです。次のサイクルトレインは秋ということだけど、今度はどんな南会津があるんだろう、今から楽しみ楽しみ。

ちなみに、このコースで一番の難関だったのは、朝5時に自宅から浅草まで向かうことでした。

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uploaded:2003-05