藤代駅では我らがヴェネーノがお出迎え。参加予定でしたが都合がつかず、見送りだけとなったのです。『豚汁にありつけなかった時のために!』 ---不吉な予測だ--- と『おにぎり』をプレゼントしてくれました。
ヴェネーノの愛情のこもったおにぎりを懐に、いざ出発!
藤代駅から小貝川まではほんのちょっと。
土手に上ると小貝川はゆったりした流れ。土手上には巾は狭いものの自転車道らしきものがあります。この道を企て人のジーコマリアが先導し、それにミワプッチが続きます。
土手には可憐な野草が花を付けています。空には『ひばり』のさえずる声。春!
そして見事な『ひなげし』の姿があちこちに現われます。
『春ののどかな一日を過ごすにはとってもいいところだね〜。』 とは『ひなげし』畑のなかをゆるり、ゆるり、と進むサリーナ。
しかしその間にもジーコマリアの姿は遥か彼方に。
ひなげしって赤やオレンジ色だけかと思っていましたが、青もあるんですね。
このひなげしの花はひらひらで華奢に見えますが、意外と生命力が強いそうです。
先頭、やるき満々の新人(名前はまだない! )、とりあえず『にちさん』(我が輩というわけにもいかないので)でぽたぽた進む。
プエンタが事前に、藤代の総合運動公園に知り合いのポニー引きがいるから寄ってみて、と言うので、通り掛かりなので行ってみると、運良くその方と出会えてしばしおしゃべり。
ポニーって肩の高さが1,500mm以下の馬を言うんだって。
小貝川の右岸から左岸へ渡ると『あれ~、なんかペース速くない~?』 とは久しぶりに参加のルビオ。
ジーコマリアが先頭を引くと、なぜかポタリングのはずが、向い風にもかかわらず巡行25km/hということになってしまうのでした。
このときみんなはジーコマリアの別名を思い出すのでした。『アニマル・ジーコマリア!』
しばらく行くと『間宮林蔵記念館』に到着。記念館の敷地の中には、間宮林蔵の生家が移築復元保存されています。
この方、蝦夷や樺太などの測量、間宮海峡発見者として有名。ここを訪れたのを契機に次の企画は北海道と決めたジオポタでした!
間宮林蔵記念館を見学した後も小貝川に沿って進みます。
何度か川のこっち側とむこう側を行き来するうちにこんな木造の橋が現れました。通るとグラグラと揺れて結構怖いのです。
お昼まではまだだいぶ時間があるけれど、もうお腹がすいてきた〜、とみんな休憩モードに。『この先にベンチがありますから、そこで休憩しましょう。』 このあたりを知り尽くしたジーコマリアの案内は適確です。公園のベンチでヴェネーノからもらったおにぎりを平らげて一服。
突然、腹ごなしにとポケットからボールを取り出したミワプッチ。それではお相手をと、新人『にち』さんが立上がる。
剛球ミワプッチ対サウスポー『にち』さんの対決は、ありゃりゃ、ボールはうしろだよ~ん。。
『おお~い、まってぇ~』
おにぎり休憩で勢いを増すアニマル・ジーコマリアの引きには誰も付いて行けず、思わず叫び声を上げるメンバーなのですが、
『早くいかないと豚汁がなくなっちゃうよ~』 とのことで、全員、豚汁を目指して全開モードに突入!
『次の橋の梺が豚汁の場所ですよ~。』
先ほどからうっすらと見えていた筑波山が徐々に大きくなってきました。
そしてどうにかフラワーフェスティバルのメイン会場『小貝川ふれあい公園』に到着。
遠方には筑波山、足元には『ひなげし』の群落。このひなげしを見た瞬間、全員『すごい…』 と言葉も無い。←単にボキャブラリーが貧困なだけです。
今日は、あの筑波山の梺の向こうまで行くんだね~。
ともかく『花より豚汁!』と、豚汁配布会場へと急ぐ。
『おお~、でっかい釜から湯気がたってるよ~!』 『やったあ~』 しかし…
近づくと沸き立っていた湯気は、巨大な釜のお掃除のためのものでした… 釜を見つめたまま愕然とするメンバー。
『このために全力でダッシュしたのに〜〜』 とは左端の『なっちゃん』。『やっぱりもう1時間は早くこなくちゃあねぇ。』と読みの深い中央ミワプッチ。
こうなったらやけ食いだっ!
スーパーに買い出しに走り、公園の林のなかで、くやしいお昼となったのです。
小貝川ふれあい公園からは少しだけ県道を使って筑波山へ。
小貝川ふれあい公園ではまだだいぶ遠く感じた筑波山ですが、ずいぶん大きくなってきました。
県道から田んぼの中を行く道に入れば、植えられたばかりの青々とした稲が美しく、筑波山がその田んぼに写り込んでいます。
筑波山は目の前です。
『さっきまであんなに遠かったのにね~』
田んぼの中で筑波山を眺めたら、『つくばりんりんロード』へ入ります。
『いや〜、あの豚汁はおしかったね〜。』と先頭のジーコマリアが思い出したように言えば、ここから乱入の黄色ヘルメットは『官能小説家のおざきですぜ! おらの本読んでくれてますか?』 などなど良く分からない話題で盛り上がっています。
平らな舗装路ならこの方、24インチホイールのジャイアントに股がる赤シャツのルビオ。
『今日はダートがないからね〜、ここはおいらの道さ!』
18インチホイールでホイールベースが900mmしかないチビ自転車 CONCEPT CYCLING の COYOTE SHELTER CLICK に乗るミワプッチはジオポタ一番の軽量級、ジオポタ一番の重量級のルビオと並ぶとなんだかちょっと面白いです。
まあそれはともかく2人ともこの笑顔で、今日は満足そうですね。
『つくばりんりんロード』は関東鉄道の廃線跡を利用したもので、JR常磐線の土浦駅付近からJR水戸線の岩瀬駅付近まで約40km続いています。
かつてのプラットフォームは撤去されずにそのまま残っていて、休憩所や花畑になっています。
この自転車道は市民の利用も多く、学生がたくさん走っています。なんだか微笑ましい姿ですね。
筑波山をぐるりと廻り込むように進むと、いよいよ真壁町。もう70kmも走ったよ〜。温泉はまだ〜?
伝正寺温泉は筑波山の本当に梺。本コース唯一の短い上りの先に温泉が待っていました。
お風呂で息を吹き返すと残りの10kmは下り基調で、快調にJR水戸線の岩瀬駅に到着しました。
『小貝川』沿いも『つくばりんりんロード』も安心して走れ、景色も素敵で楽しいコースでした。ここはジオポタの定番コースにしたいですね。