JR足利駅と東武伊勢崎線足利市駅の間にある田中橋に集結したメンバーは11名。内ビジターが3名と、前回同様多いですね。
あれ〜デュエルン、どこいくの〜? いきなり川上へ向かい走り出す企て人デュエルン。今回のコースは下りのはずなんだけど… 怪訝そうな眼差しをデュエルンに向けるメンバー。
“森高千里の歌で『渡良瀬橋』というのがあるのをご存知でしょうか? 今回行くあたりの地図をざーっと見る限り、渡良瀬橋って、見当たらないのです! 渡良瀬橋は実在するのか否か!?・・・とってもとっても気になるところです!”
ビジターの『くいくい』さんからのメイルなのです。ということで、デュエルンの向かった先は田中橋の二つ川上にある渡良瀬橋でした。
ここがその渡良瀬橋!
それで歌ってくれました、くいくいさんが森高千里の『渡良瀬橋』を!
『あっ、富士山だぁ〜!』 とくいくいさんが指差す先には雪を山頂に戴いた美しい山が…
あ〜、あれは富士山じゃあないですねぇ。浅間山かな〜。とは前回に続きビジターの清水さん。そう、このあたりからはちょっと場所を変えれば色々な山が見渡せるのです。赤城山はもちろん、関東平野の雄、筑波山、そして本当の富士山も!
渡良瀬川には桐生より下流に向けて自転車道が整備されている。
田中橋まで戻ったらデュエルン、こっちに行きましょおと右岸を下ってく。看板に自転車道はアッチって書いてあるんだけどね〜。。看板を無視して進むも結局うまく行かずに逆戻り。
やっぱり、案内のとおり進むのが間違いなし! それで戻った自転車道がこちら。
渡良瀬川の左岸に出てみんなを牽くデュエルン。
続くはビジターの桑田さん。
桑田さんは先日、なんと台湾を豪快に駆け抜けてきたらしい。
続いてビジターのくいくいさん。
『渡良瀬橋』の謎が解決してよかったですね。この方、かつてランドナーで日本全国をまわったつわものとのうわさであります。恐れ入りました!
久々に登場のハルハルもパワー全開。
でも早くラーメン食べたい〜とのこと!
最近出席率が高いコロンボンはこの日も元気いっぱい。
コロンボンの鬼コーチ・レナールがそのあとからコロンボンの走りをチェック。やりにくいな〜(笑)
こうして見るとコロンボンは異常に巨大な荷物をフロントに付けています。その荷物、中に何が入っているの?
『ロングツアーのための試験をしてるんです〜』 とコロンボン。今日はどうやら空気しか入っていないらしい。(笑)
田中橋の下の福寿大橋を過ぎ、福猿橋へ向かいます。
渡良瀬川の自転車道は都心の多摩川や荒川のそれと違って利用者はほとんどおらず、ジオポタ専用道路といったところです。
『ここは快適ね〜』 と満足げに飛ばすサリーナ。
福猿橋を渡って渡良瀬川の右岸に出ると、こちらにも自転車道が整備されていました。
ここで小休憩と停止すると、とたんに始まったのが自転車談義。
みなさん熱心に他の方の自転車を眺めては、ここはどうのあそこはどうのと賑やかです。
ハラッチはこの前みんなに、もうちょっと自転車の整備をしたら。って言われたので、
『今日はチェーンに油を注してきました〜』 と自慢そうに言います。そんなのあたりまえだぞ〜
ひろ~い空がきもちいい~。
後ろの山並もとってもいい感じ。左後方に赤城山。右にぴょこんと飛び出ている山は大坊山でしょう。天気にも恵まれ風もなく、今日は言うことなしのポタリング日和です。
あっ、あれ見て〜ぇ、富士山だよね、こっちは本物の富士山だよね! と全員進行右手を見やるとそ、こには本当の富士山がくっきりと浮かんでいるのでした。(残念ながら逆光で写真はなし)
川好きなのか、小貝川に続いて出てきたのはノブトルーゴ。
この方、たくさん自転車を持っていて、今日は14インチホイールのチビでやってきました。となりのデュエルンの18インチと比べてもその小ささがわかります。
穏やかな渡良瀬川の周りはどこもすすき野原。そのむこうには榛名山、赤城山そして足利の山々が連なります。
進行方向の真正面には広々とした関東平野のなかの唯一の山、筑波山がこれまたしっかりと浮かび上がるのです。そして進むにつれその姿はみるみる大きくなっていきます(本当か?)。
ちび自転車はやっぱり漕ぐのが大変?
いえいえ、ギアがあればそんなことはないのですが、ノブトルーゴのこの自転車はシングルギアなので、超高速回転ペダリングでなんとかみんなについていきます。
『ウッス!』 とジオポタ・スーパーメカニックのレナール。かっこいい白のヴィッキノに乗って登場。
こっちはビッグギアなので低速ペダリングで、ノブトルーゴと対照的。
油を注してきたハラッチの自転車は今日はギコギコ言わずに快調そう。
それを追うサリーナもここまで快調です。
澄んだ空気にゆったりとした川の流れ、すばらしい山並、もう言うことなしでしょう!
ここまでいくつも橋を過ぎましたが、これは高橋大橋。
この高橋大橋を過ぎるとすぐに渡良瀬川の支流の矢場川を渡ります。
その先でr7佐野行田線と東武野田線の渡良瀬川橋梁をくぐると、矢場川は渡良瀬川に流れ込みます。
渡良瀬川の河川敷は広く、ここまであまりその川面は見えませんでいたが、ここは矢場川が合流して川幅が広くなっていることもあり、それがよく見えます。
快調に飛ばすも、土手上の自転車道は護岸工事のために通行止め。ここはやっぱり土手を下りるしかないね、と自転車を担いで下ります。
あれれ〜、行き止まりだ〜。と先頭のデュエルンが再び嘆くも、野性の勘のサイダーが鼻を利かせると何やら匂ったらしい。こっちこっちと、どんどん進むサイダー。
本当に大丈夫かな〜、と半信半疑ながらも後を追うコロンボン。
すると出ました、土手下のこんな道に。
しかしこの道も長くは続かず、結局どろんこのあぜ道を進むことになってしまうのでした。(泣)
でもこれこそジオポタの醍醐味かな!(笑)
なんとか土手に復帰して、またまたどんどこ進みます。
このへんで一息入れましょう、 と立ち止まった目の前はグライダーの滑走路。
よ〜く見ると、主翼が長いのやら短いのやらいろいろありますね。
あれ一機ほしい〜っ、ジオポタで買ってぇ〜。と騒ぐのは狐目の男、メカニカルなものには目のないレナールでした。
ちょうどこれから離陸をする機がありました。
プロペラ付きの小型機で牽引されて、空高くまで行ったら切り離されてエンジンなしで飛行します。
おっと、あんまりのんびりもしていられません。車チームとの約束の時間に遅れてしまいますよ。とデュエルンが先頭を牽くと、巡行速度はみるみるうちに上がっていきます。
あれ〜、なんか早くないですかぁ? とシングルギアのノブトルーゴが言えば、この自転車で付いてゆくのは結構きついです、とは一万円BIKEのトップギアでフル回転のハラッチ。
でも、渡良瀬遊水池はもうすぐですよ~。
前回に引き続き参加のビジター清水さんは、今回はKHSのNEW BIKEで登場。
r11栃木藤岡線の藤岡大橋を越えたところで、二手に分かれた土手の右側を行くとほどなく、谷中湖の案内が出てきて渡良瀬遊水池の北エントランスに到着。
そこから谷中湖までは写真のようなアプローチが続きます。
おそ~い! おなかへった~ぁ! なにやってたの~ぉ! どおしてくれんの~ぉ! お~ぉ! お~ぉ! うお~ぉぉ…!
ごめんごめん。またまた遅刻してしまいましたが、ようやく遊水池の谷中湖の畔に到着です。そして案の定、自転車組は子供達に攻めまくられるのでした…
右端、久々に登場のミュウ、水色セーターは只今自転車特訓中でジオポタ予備軍のサヤ、そしてそのお友達たち。あれ、左端はだれのお母さんだっけ?
子供達にひとしきり攻められたあと、ようやくお昼です。しかし周りにお店はないので、園外のコンビニまで買い出しに行きました。
日溜まりのなか、やきそばやおむすびなど思い思いのものを頬張ると、ほんわかいい気分になってきます。そこに登場するは我らがカフェ・マンハッタン(店主コロンボン)。ストーブを持ち出し、おいしいコーヒーをみんなに振る舞ってくれました。
お昼が済むと、思い思いに谷中湖のまわりを走ります。
久々に登場のミュウとヒデッチもサリーナやサイダーの自転車でぶらぶらします。そしてそのお友達軍団もブ〜ラブラ。のんびりとした午後のひとときを思い思いに過ごします。
どうですか、このバイク、かっこいいでしょ〜! とにんまりの清水さん。
ん〜ん、いいよ〜(笑)
『みんなで走るとやっぱり楽しいですね〜。でもこの自転車、ギアが7速しかないんです。みなさんもっとたくさんギアがあるようなのでうらやましいで〜す。』 と、くいくいさん。
いえいえ、ギアなんてものはねぇ、あなた、と誰かが言ってます。シングルギアの人だったかな。
日の短いこの季節、3時半も過ぎるとなんだか急に夕方という雰囲気になってきます。
谷中湖の畔で全員集合の写真を撮ったら、自転車組は車組と別れを惜しみつつ、出発します。
せっかくだからとのんびり湖を半周して、利根川との合流点へ向かいます。
水平線の近くまで落ちた太陽が放つ光はとても長い影を作り出しています。
逆光に輝くススキの穂がとてもきれい。
そして自転車の影はどこまでも伸びているような長さになりました。
背にしていた太陽がいつの間にか前に見えるようになり、今度は地平線に沈んでいく夕陽を目掛けて走ります。
デリケートな陰影を残しつつも赤みを帯びた色が支配的になるこの時間は、どこか感傷的でロマンチックです。
谷中湖の真ん中を突っ切るこの道はまっすぐ!
太陽の光は土手でほとんど遮られ、道まで届かなくなりました。
切れ目から漏れた光が時々私たちを捕えます。
『今日はなかなか楽しかったね〜』 と仲良く走るサリーナとコロンボン。
谷中湖から土手に上がると、もう日は半分沈んでいました。富士山を赤く染めながらどんどん沈んでゆく赤銅色の太陽。すばらしく幻想的な風景に出会います。
そんな中を
トットコ トットコ トコトコ トットコ
ジオポタがゆく。
感想 by くいくいさん
吸い込まれそうなほどの青い空、ほとんど風がなく、穏やかな日差し・・・最高のポタ日和の中、初参加ながら、とてもリラックスして走ることができました!
途中、いきなり工事中になって迂回したり、かと思えばネットをくぐり抜けて走ったり!
こういうハプニングも、”また良し”と楽しめる大らかさが、ジオ・ポタの魅力なのかも・・・なんて思いました。
一番最初に向かった”渡良瀬橋”ですが、本当に存在するとは思わず、ちょっと感激〜。それにしても、なぜ森高千里はこの地域を歌にしたのでしょう? いまだにナゾです(笑)。
今回のポタで私の印象に残ったのは、意外にも”富士山”!
まさか足利から見えるとは思いませんでした。同じく足利から見えた、”富士山にそっくりさん”、あれは本当は何ていう山だったのでしょう??
そして夕暮れの中、ぼんやりと浮かび上がる富士山のシルエットもまた、幻想的でした。
夕闇の中、和気藹々と自転車をこぎ、打ち上げでワッハッハー、電車の中で、ワイワイガヤガヤ・・・ 昔所属していたサイクリング同好会の合宿を思い出し、ちょっとセンチメンタルな気分で帰途についたのでした。
企画されたデュエルンさんをはじめ、皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。また機会があれば、お邪魔させて下さいませ。