北坂戸駅近く
『梅、早いところは咲き出したね、梅見に行きたいな~』
『見ごろっていつごろかな?』
『関東なら2月下旬から3月上旬らしいね。』
そんな話題で盛り上がったのが1月下旬。それならばと、越生近住の新人カビロが梅見ポタを企画することになった。
北坂戸駅から民家の間を走り出すと、もうそこここに梅が!
畑の中を行く
北坂戸の町は小さい。すぐに田んぼや畑になります。
『まっすぐ梅林に向かったらあっという間に着いてしまうから、そこいらをポタポタしましょう。』 とはカビロ。
高麗川の土手
田んぼと畑を抜けると、高麗川 (こまがわ)の土手に出た。この川は入間川と合流したあと荒川へと注ぎます。上流は越辺(おっぺ)川へと。そんな訳でか、それらの川と似通った表情があります。土手には野草が沢山。
『あっ、これはノビル。もうちょっと大きくなったら美味しく食べられるよ。』 と企て人のカビロ。
『これはヨモギ餅。じゃあなかった、ヨモギですよね、あ~、ヨモギ餅食べたい~』 とはクイール。楽しい食べ物(植物?)の話題で盛り上がるメンバーです。
サイクリングロードを行く
ここからはサイクリングロードが続く。正面に秩父あたりの山並が見えてきた。気分爽快でどんどん飛ばします。
サイクリングロードを降り、戸建て住宅地を抜けると入西公園です。ひと休みして出発するも、ミワプッチの悲鳴で全員緊急停止。
『さっきの公園にリュック忘れてきちゃった…』 おいおい、ミワプッチ、今日はそれしか持っていなかったんじゃあないの?
カビロと共に大急ぎで公園へと引き返すミワプッチでした。その間、他のメンバーは小川のほとりでひなたぼっこ。『ほんわかして気持ちいい~。あ、あそこに馬がいる~』 と、青ざめていたミワプッチとは対照的に、のんびりくつろぐのでした。
農道を行く
『リュック、あったよ~』と手を振りつつ復帰したミワプッチ。よかったね~。
ここからは小川沿いに農道を進みます。田んぼではすでに田起こしがされ、畑はところどころが緑の牧草で覆われています。もう、春?
農村公園の脇を行く
右手の雑木林は農村公園。
もうお昼も近い。クイール『もうガマンできない!』 ミワプッチ『おそばはすぐだよね!』 サリーナ『ハンガーノックになる!』
農村公園で釣り人を見ながらゆっくり休憩、と思っていた企て人カビロ、女性陣の圧力により早々に昼食のおそばやさんへ御案内。それぞれに天ぷらそばや鍋焼きうどん、デザートのそばがき汁粉などを楽しんだのでした。
砂利道の林道
昼食後、『今日一番の上りがあります』とカビロ。このコース、ロードレーサーも練習に使っている。しばらく上って、物見山へ。自転車を置いて歩いて上ると、さらに物見台が。今は葉の落ちた木々の枝が広がる光景ですが、桜、紅葉の季節には見事な風景なんだろうね~。
物見山から枝道の林道に入ります。木々の間を抜ける楽しい道ですが、少しばかりダートがあります。『あれ~、ぶつかるー』とはミワプッチ。正面にはカメラを構えたサイダーが…。
カントリーロードをどんどん行く
楽しい林道を抜け、一般道に入るも、さすが地元を知り尽くしたコース。田舎道はほとんど車が通らず、のんびり走行を楽しんだ。途中の神社で小休止。東屋には、周辺の神社やご神木について紹介された冊子がありました。『なになに、八幡神社の大木がある?』 神社の大きなご神木、棚田、そして小さな梅の木もジオポタメンバーを楽しませてくれます。
ちょっとだけ坂を上る
しかし、『これから今日一番の上りがあります』とカビロ。さっきもそんな坂があったような?(笑) ともかく上りがしばらく続く。ピカピカの巨大なチェーンリングで臨んだデュエルンは、『これは平地仕様なんだよ~』と言いつつもスピードアップしてはるか彼方へ。アンドレ、クイールも続く。そのあとにへ~こらと上るサリーナ、そしてカビロ、ミワプッチ、サイダーだった。
越生梅林へ
今度は下りを飛ばし、そしていよいよ越生梅林へ。行く道の両側に、次第に梅の木が増えてきました。梅林に到着する前から、そこかしこに梅の木が広がり、薄もやがかかったような里の景色が楽しめます。見ごろとあって、梅林に近づくと、車が行列をつくっていました。
越生梅林にて
ついに越生梅林に到着。入場料200円で入ったとたん、いか焼きやだんごなどの屋台が並び、縁日のようです。中心を少し離れて、満開の梅の木の下で思い思いにくつろぐメンバー。
『うん、このカリカリ小梅おいしいね~』とサイダー。クイールは梅ジャムをゲット。金箔入り梅茶を試飲する人も!
白梅
梅はちょうど満開の見ごろです。梅林内は白梅が中心ですが、中には同じ株から白梅と紅梅が咲く不思議な木も。
周辺の梅畑
梅林の周辺にもすばらしい梅があちこちに見られます。じつをいうと、梅林より周辺のほうが雰囲気があって良い感じでした。
こんな里の梅を堪能した後、越生駅へと向かい、そこで本日のポタは終了!
仕上げはカビロ事前調査のおかげで駅前の住宅地内にある居酒屋に辿り着き、『自転車でどこから来たの~?』という地元のお客さんたちの中で、盛り上がりました。
感想 by 企て人カビロ
今回の越生梅林ポタは、私の日常のポタリングコースをアレンジして、『みんなが楽しめるコース』をコンセプトに設定してみました。
後半の比企丘陵は自然の残る丘陵地帯で、里山の楽しみが満載の自然林が残っています。この自然林他の環境は四季折々の表情を見せてくれます。今なら、冬枯れの沢地の土手には蕗の薹がでています。林道の路端には、タンポポが咲き、ノビル(野蒜)も目立ち始めました。春にはミズナとか、タラの芽も取れます。秋には物見山でアケビ取りが楽しめます。
普段はこんな自然を一人で楽しんでいましたが、今回はジオポタのメンバーと一緒に走って、楽しいひとときを過ごしました。一人でも楽しいのですが、みんなで走ると、その楽しみは幾倍にも膨らむのはなぜでしょうか?
次の比企丘陵企画は、ジーコマリアやデュエルンが顎を出すような激坂ポタを計画したいと思います。しかし、もちろんみなさんは小径車、私はMTBなのは言うまでもありません。(笑)