北坂戸のケヤキ並木を行く
梅雨、日本列島にとってはなくてはならぬ雨なれど、やっぱりこの時期のしとしと雨はやりきれないもの。でも、そんな梅雨空の合間を縫って、あじさいを眺めるというのは、なかなかおつなものです。
今日の空は雲に覆われていますが、どうにか雨は降らないらしい。北坂戸のケヤキ並木はそんな雲の下で、しっとりした雰囲気です。
蓮の花
少し行くとちょっとした池に蓮がびっしり。白い花が沢山咲いていました。蓮も雨が似合う花の一つですね。
あちこちにあじさいが
道端にはそこかしこにあじさいが咲いています。水色、青、ピンク、そして顎アジサイもたくさん。
田んぼの中を行く
田んぼの若い稲も雨が似合う植物の一つですね。きれいに植えられた稲が青々としていました。車がほとんど通らない道をのんびり行きます。
住吉の花菖蒲園
今日の最初の目的地は住吉の花菖蒲園です。田んぼの中にひっそりとあるここは、ほぼ菖蒲はおしまいでした。この企画、本来は一週間前にやる予定だったのですが、あいにく雨だったので順延となったのです。その本来の時期なら見頃だったようです。
沈下橋島田橋
再び田んぼの中を行くと、荒川の支流、越辺川(おっぺがわ)に架かる沈下橋に出ました。以前の沈下橋巡りで通った島田橋です。欄干がとても低く、ガタゴトいう木製の橋を渡るのはちょっと勇気が要ります。
川島こども動物自然公園自転車道
島田橋を渡り、越辺川のさらに支流になる九十九川に出ると、そこには『川島こども動物自然公園自転車道』がありました。鬱蒼とした草が覆い被さるようなこの自転車道はちょっとワイルドな感じです。この自転車道の終点にある県営の動物園は、埼玉の子供なら一度はかならず来るというくらい、かなり大規模なものです。
アヤメ?菖蒲?はたまたカキツバタ?
動物園からは一般道に入ります。住吉の菖蒲園ではもう咲き終わっていた菖蒲が民家の軒先にひっそりと咲いていました。しかしこれはアヤメ?はたまたカキツバタ?
弁天沼
ほどなく弁天池に出ました。赤い蓮の花が咲いているこのひっそりとした池は、鳴かずの池とも呼ばれるとのことで、このあと行く岩殿山正法寺で、坂上田村麻呂が奥州征伐に向かう途中に退治した龍の頭が埋まっているので、カエルがいない、ということから付けられた名のようなのですが、大きな声でウー、ウーとウシガエルが鳴いていました(笑)
岩殿山正法寺の石段とあじさい
弁天池から、両側に民家が建ち並ぶ参道を緩やかに上ると、岩殿山正法寺の仁王門に到着しました。
仁王門前のピンクのあじさい
立派な仁王門の前にはピンクの大きなあじさいが咲いています。その仁王門をくぐると石段の両側にも色とりどりのあじさいが。ちょっと珍しい、赤い色が強いガクアジサイもありました。
岩殿山正法寺観音堂
石段を上り切ると、まず見晴らしが良いところに鐘楼があり、奥に観音堂があります。碑には坂東十番霊場とあります。鐘楼の足下にも、観音堂の周辺にもあじさいが咲いていました。
天然記念物の大銀杏
観音堂のすぐ脇にはこんな大きな銀杏の木が。根っこがぐちゃぐちゃに絡まっていて大迫力です。なんでも天然記念物だそうです。
白いあじさい
境内を一回りしたあと仁王門にもどると、門の目の前の蕎麦屋の暖簾がちょうど掛かったところでした。我らがカビロがここの蕎麦はなかなかいけると言うなので、少し早めですがここで昼飯にしました。野菜天ぷらと盛り蕎麦で千円、なかなかおいしかったです。
昼飯のあとは、まず正法寺の上まで坂を上らねばなりません。辺り一面あじさいが咲くこの坂は激坂なので、みんな押して上ります。
涼し気な山道風のところ
その激坂も途中から緩くなり、なんとか自転車に跨がり走り出します。ここは道幅が狭い山道といった風情のところで、真夏でも涼しそうでした。ここを上り終えると、一旦大きな道に出、その後すぐに枝道に入ります。この枝道は豪快なダウンヒル、グオ~っと下って下って、下り切ると、
再び田んぼを行く
こんどは田んぼの中をどこまでも進むようになります。
玉川の花菖蒲園
どんどん行った田んぼの先に玉川の花菖蒲園はありました。残念ながらこちらも菖蒲はおしまいでした。
玉川
しかし菖蒲園の先の玉川の水は澄んでいて、なかなかいい雰囲気。親子づれがのんびりと釣りをしていました。
パラグライダーの着陸
弓立山が見え出すと空にはパラグライダーがたくさん。弓立山の上のほうに離陸地点があるようです。そのグライダーがゆったりと舞い、ぐっと私たちの方に近づいてきたと思ったら、目の前の野っ原にフワッと着陸しました。そして次から次に色とりどりのグライダーがやってきます。どうやらここは着陸点になっているようです。
あじさいやま公園へ向かう
パラグライダーの舞いをたっぷり楽しんだ後は本日のメインの場所、あじさいやま公園へと向かいます。少し上りになっているこの道には『あじさい街道』の標識が。
あじさい街道を行くカビロ
その名にふさわしく、この道の両側には色とりどりのあじさいがびっしり。その道をえっこらえっこらと企て人カビロ、坂ぎらいのレナール、そしてサリーナと行きます。
あじさい橋にて
あじさい橋という名の木造の橋が架かっているところに出ると、そこがあじさいやま公園でした。下には澄んだ水の小川が流れていて、その水で顔を洗うと、ちょっとひやっとして気持ちいい。
あじさいやま公園
山という名の通りに、道から見上げると山の斜面に沿ってあじさいがびっしりです。
ホンアジサイ
公園の中に入ってみると、こんな感じで、いろいろな色のあじさいが咲いていました。
ガクアジサイ
少し上ったところにある休憩所では、冷やしトマトやラムネで喉を潤しました。
たくさん並ぶとガクアジサイもなかなか素敵ですね。
ソバ畑
あじさいやま公園であじさいを堪能したあとは、適当にカントリーロードを繋いで、出発点の北坂戸駅を目指します。途中で、小さな白い花がかわいらしい、こんなソバの畑に出会いました。
この季節、しとしとと雨に濡れ、たくさんの素敵な植物が咲いているんですね。たまには薄曇りの日にでも、そんな植物を眺めながら走るのも、なかなか楽しいものです。