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手賀沼周辺ポタリング

開催日 2008年10月05日(日) 曇り
参加者 ジーコマリア/マーコン/ペタッチ/ムカエル
総合評価 ★★
難易度
走行距離 52km
地域 首都圏

農道を行く
農道を行く

コース紹介

千葉県の手賀沼周辺をのんびり走ります。特別これといった見所はありませんが、秋風が吹く田舎道は自転車に最適。コスモスやカンナ、刈穂の束の秋風景を楽しみながら、小さな観音堂や茅葺きの教会を巡ります。少しだけダートとアップダウンがあります。

スライドショウ(02'57" 音声:BGMのみ)

走行地図
地図ベース:国土地理院5万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻 備考
我孫子駅 START 発13:05 JR常磐線
旧武者小路実篤邸 2km 着13:15
発13:20

高柳 観音堂 6km 着14:00
発14:05

海上自衛隊下総航空基地 18km 着14:47
発14:47

白鳥がいた橋 37km 着16:00
発16:15

旧手賀教会堂 42km 着16:33
発16:35
近くに手賀城址
我孫子駅 52km 着17:30 JR常磐線

船戸の森船戸の森

関東では稲刈りが終わり、彼岸花も盛りを過ぎたようです。秋が深まってきました。今回は千葉県の我孫子近くにある手賀沼付近の田舎道をのんびりと走ります。

まず我孫子駅を南下し、手賀沼のすぐ手前の道を西へと進みます。左手に手賀沼がちらっちらっと見え隠れする道を進むと、右手が杉林になりました。先頭の我らが案内人ジーコマリアはその林の中の坂道を上り始めます。

『ここは船戸の森です。この先に武者小路実篤の家があるので寄ってみましょう。』

旧武者小路実篤邸の入口旧武者小路実篤邸の入口

船戸の森を通り抜け、すぐUターンするように折り返すと細い道は行き止まりに。この突き当りが武者小路実篤の家です。きれいに手入れされた木々の中に木造の家が建っていますが、木で出来た両開きの門は閉ざされています。中を覗き込むとちょうどそこに庭の手入れをしていたおじさんが現れました。

『今日はお休みですか?』 と聞けば、そのおじさん、これには答えず

『わたしゃあこれからちょっと用足しに行くんでな、ほれ、門は開いとるから帰るときに閉めていってや。』 とおっしゃいます。お~、ラッキー、と中を一回りさせていただきました。

手賀沼のサイクリングロード手賀沼のサイクリングロード

『すごく良く手入れされた庭だったね。ところで本当は休みだったのかな~』 などと言いながら武者小路実篤邸を後にしました。

手賀沼の西端をぐるっと廻り、南湖岸に出るとそこにはサイクリングロードがありました。北湖岸は狭い遊歩道と車の道ですが、こちらは快適に走れます。

『お~、ここは気持ちいい~』 と久々のサイクリングを楽しむペタッチ。

田舎道をどんどん行く田舎道をどんどん行く

東西に長い手賀沼の西四分の一のところにある大津川に沿って南下すれば右手は高台の森、左手は畑になります。その畑の中の細い道を行けば、のんびりした田舎の雰囲気がたっぷり。田んぼではすっかり稲刈りが終わり、刈り取られた刈穂が束になっています。頬を撫でて行く秋風がさわやか。

高柳の観音堂高柳の観音堂

細くなった大津川を超え、小さな林の裏に廻ると茅葺きの建物が現れました。三間半四方の観音堂で、入母屋破風の屋根の茅はかなり分厚く、きれいに葺かれています。本尊は十一面観音だそうですが、残念ながら秘仏とあり扉が締まっているのでこちらは拝むことができませんでした。

山道山道

観音堂からは大津川の東岸に渡りどんどん南下します。畑の中を通り、民家の軒先をかすめ、木々の間を抜け、ダートの獣道を通り、林を抜けるダートになりました。昼間なのに林の中はかなり暗く、車輪を取られないように慎重に進みます。

刈り取られた稲の脇を行く刈り取られた稲の脇を行く

林を抜けると金網のフェンスがずっと続いているところに出ました。中を見ればどうやら飛行場のよう。海上自衛隊下総航空基地だそうです。その基地をぐるっと回り込むようにして進めば、手賀農免農道に入りました。道端の小さな田んぼには刈り取られた稲が干されています。

川に向かう川に向かう

この農道、長い長い、ずっと先まで伸びて行きます。その右手の畑の中には桜並木の土手が続き小川が流れています。この小川はゆるいカーブを描きつつ、小さい方の手賀沼(大きな手賀沼の南東にある)に注いでいるようです。この川の橋のところで一休み。

民家の軒先を行く民家の軒先を行く

小川の南側に渡ると道端にカンナがたくさん咲いている道に出ました。通称『カンナ街道』と呼ばれるこの道はちょっと交通量が多いので、すぐに離脱、小さい方の手賀沼の南側をぐるっと大きく廻って進めば、あちこちにアップダウンが。

カンナ街道の近くカンナ街道の近く

そのアップダウンをなんとか超えて平地に出れば、カンナ街道の近くの畑の中を行く道です。ここにも赤や黄色のカンナが咲いています。

寄ってくる白鳥寄ってくる白鳥

ちょっとした橋の袂に着くと、川の中になにやら白いものがたくさん。なにかな? と近づけばその白いものもこちらに近づいてきます。白鳥です。だれか近所の人が餌付けでもしているのでしょうか? スイスイと白鳥たちがこちらに寄ってきました。

記念撮影記念撮影

この橋の袂にはカンナとコスモスが咲いています。ここでちょっと記念撮影。

白鳥と橋白鳥と橋

大きな橋の手前の歩行者用の橋を渡り、

刈り取られた田んぼの中を行く刈り取られた田んぼの中を行く

刈り取られた田んぼの中を行き、バラの花畑を超え、また坂道を上れば。

旧手賀教会堂旧手賀教会堂

そこにまた茅葺きの建物が現れました。こちらはなんとキリスト教の教会だというからびっくり。明治12年ごろ、移築した民家に聖堂が増築されたもののようで、外観上はまったくといていいほどキリスト教会とは思えないものですが、小さな窓に十字形に桟が入れられてあるのが、唯一のそれらしいもの。

手賀城跡から手賀沼を見る手賀城跡から手賀沼を見る

旧手賀教会堂から数百メートル進むと、手賀城跡です。その昔、この小高い丘の上にはお城があったのですね。ここからは手賀沼方面がよく見渡せました。

ひまわり畑ひまわり畑

かつて手賀城があった丘を下りると、すぐに手賀沼に出ました。日が落ち、あたりは薄暗くなってきています。南湖畔のサイクリングロードの脇には葦が生え、沼は蓮の花でいっぱいです。かつては水が汚くて悪評高かった沼ですが、現在はだいぶ改善されたようです。南湖畔のサイクリングロードを西へ快走、手賀大橋に上がるとスーパー銭湯のようなお風呂屋さんと道の駅がありました。その裏手にはそろそろ咲き終わりのひまわり畑と真っ白な小さな花を付けているソバ畑がありました。夏が終わり、秋の深まりを感じます。

このコースは特別見所はないものの、武者小路実篤の旧邸、茅葺きの観音堂、なんと茅葺きのキリスト教会、白鳥、カンナの咲く道、コスモス、刈り穂、ひまわり畑、ソバ畑と小さな見所がたくさんありました。

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uploaded:2008-10-07