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筑波山周遊

開催日 2009年03月21日(土) 晴れ 暖かい 15°C 少し風あり
参加者 ムカエル/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度 ▲▲
走行距離 60km
地域 首都圏

筑波山を後ろにつくばりんりんロードを行く
筑波山を後ろに『つくばりんりんロード』を行く

コース紹介

関東平野の真っ只中にぽつんと一つだけ浮かび上がる筑波山を周回します。

土浦から岩瀬まで40kmほど続く、旧関東鉄道筑波線の廃線跡を利用した『つくばりんりんロード』が筑波山の西側を廻っているので、このサイクリングロードで筑波山の麓までアプローチします。この道は廃線跡だけあり、所々に昔の駅のプラットフォームが残っていて、どんどん大きくなる筑波山が見え方を変えて行くのが楽しい道です。

20kmのアプローチを終えると、筑波梅林に到着。見頃は過ぎていましたがこの週末まで梅祭りで、一週間早ければ最後の梅が楽しめたでしょう。

さて、ここから筑波山の周りをぐるっと一周、20kmです。西から北を廻って湯袋峠近くの国民宿舎までの林道はほとんど車が通らない快適な道。ただしアップダウンがあり、最後には砂利道が4kmほど続きます。ロードレーサーは×でしょう。

国民宿舎から風返峠まで上ったあとは、筑波山神社の大鳥居まで下り。神社からケーブルカーで山頂へ向かい、ちょっとハイキングを。360度の広大なパノラマが楽しめます。

『つくばりんりんロード』は初心者でも楽しめますが、筑波山周回は中級です。

スライドショウ(04'31" 音声:BGMのみ)

走行地図
地図ベース:国土地理院20万分の1ベース 山旅倶楽部提供 (描画:カシミール3D 他)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
つくば駅 START 発08:25 一般道
r200
つくばエクスプレス:秋葉原07:00→07:45つくば
r200は車多し
つくば
りんりんロード
8km 着08:45
発08:45
つくば
りんりんロード

小田城跡 12km 着09:10
発09:15
つくば
りんりんロード

北条 15km 着09:30
発09:30
つくば道
石の鳥居 19km 着09:55
発09:55
つくば道など ここから激坂
筑波梅林 20km 着10:15
発10:40
林道
沼田新田酒寄線
WC、無料休憩所、展望台
酒寄方面分れ道 24km 着11:00
発11:00
鬼ヶ作林道 梅林から一旦上って下った所
筑波高原
キャンプ場
28km 着11:55
発11:55
仙郷林道 ここから砂利道
国民宿舎つくばね
 昼食
32km 着12:30
発13:25
一般道 眺め良し
風返峠まで上り、モーターサイクル多し
風返峠 36km 着13:55
発13:55
r42
大鳥居 39km 着14:05
発14:10
参道
筑波山神社 40km 着14:15
発14:50
ケーブルカー ケーブルカーで山頂へ
1本/10分(通常20分)、往復1,020円
山頂 着15:00
発15:40
ハイキング
ケーブルカー
男体山、女体山までそれぞれ徒歩15分
筑波山神社 40km 着16:00
発16:05
りんりんロード
r19など
r19はやや車多し
つくば駅 60km 着17:20
つくばエクスプレス

つくば駅付近つくば駅付近

筑波が田んぼと畑の農村地帯から、研究機関や教育機関などが移転してきてその様相を大きく変え始めたのは今から30数年前、1970年代の半ばを過ぎたあたりでしょうか。東京教育大学が筑波大学になりこの地にやってきたのが1973年。写真中央に見える『つくばセンタービル』が出来たのが1983年で、当時この周辺には本当に畑や田んぼしかなく、こうした建物群はとても異様に見えていたものです。

ところが今日、『つくばセンタービル』の周囲にはお役所やショッピングモールなどが建ち並び、すっかり街らしくなっていました。ここは『つくばエクスプレス』の終着駅、『つくば駅』の地上です。

桜川、桜橋より筑波山を望む桜川、桜橋より筑波山を望む

その『つくば駅』から東に向かい、小川を超えた所でカントリーロードに入りました。川面は見えませんが、のどかでいい雰囲気の道が続きます。ちょっと大きな道に出て東に走っているはずの『つくばりんりんロード』を目指すと、途中、ちらちらと筑波山が見え隠れします。

r200に出て桜川を渡るころになると、筑波山はその姿をはっきりと見せるようになりました。二つの峯の左側、とんがった方が男体山、右側の穏やかな方が女体山で、高いのは女体山の877mです。

この県道は少々車の通りが多いので、最初の小川の脇のカントリーロードを進んで突き当たりを右折して桜川を超えた方が良さそうです。

つくばりんりんロードを行くつくばりんりんロードを行く

r200は桜川を超えると高架になりそのままR125に下ります。『つくばりんりんロード』は高架の下だったので、ちょっと戻ってこのサイクリングロードに入りました。r200が高架になる前に細い脇道があったようで、こちらを進むと直接『つくばりんりんロード』に入れるようです。

つくばりんりんロードから筑波山を望むつくばりんりんロードから筑波山を望む

さて、『つくばりんりんロード』はかつて関東鉄道が筑波線という電車を走らせていたその跡を利用したサイクリングロードで、土浦から岩瀬まで40kmほど続きます。筑波山は丁度その中程に位置し、フラットで良く整備されたサイクリングロードが筑波山の麓に続いて行きます。

どんどん近づいてくる筑波山を目指して走って行くと、ときどき道端に少し高くなった『台』のようなものが現れます。どうやらこれはかつての駅のプラットフォームのようです。そんな『つくばりんりんロード』を快調に飛ばすと、史跡小田城跡を抜け、右手にこんもりした山を見るようになります。遠くから見ればたった一つだけ関東平野の中に聳えるように見える筑波山も本当はたった一つだけの山というわけではなく、その南西にはこの小さな山があり、北には加波山が繋がっているのです。

つくば道つくば道

『つくばりんりんロード』がR125を越えると北条です。ここから『つくば道』と呼ばれる筑波山神社の参道が始まるというのでこの道を使ってみることにします。かつては門前町だったろう北条は今でもほんのちょっとだけその面影を留めていました。

北条からしばらく行くと大きな石の鳥居があるところに出ました。昔の参道には第一の鳥居、第二の鳥居というようにいくつも鳥居があるといいますから、これが筑波山神社への第一の鳥居か?

続つくば道続つくば道

この石の鳥居から道はものすごい勾配になりました。10%越えが続き、時には20%はあろうかという箇所も。全員戦意喪失、即押しです。よっこら、よっこらとしばらく押し上げ続けると、左へ折れる道が現れました。右手には雰囲気のある塀が続き、ここからも激坂は上へと続いています。ここを上れば筑波山神社に出るのだろうと思いますが私たちは筑波梅林に向かうべく、この道を離脱、左へ進みます。

筑波梅林の上り筑波梅林の上り

いきなり下りで、上ってきた位置エネルギーがもったいない! と思いつつも、感じの良い道を下って筑波山への上り道、r42に出ました。これを少し登ると筑波梅林の入口に到着。

ピンクののぼりがひらひらしていて、誘導員が案内する方面へ左折するとそこはどうやら筑波梅林の駐車場のようです。その間を進むと道は狭くなり、本格的な上りの様相を呈してきました。えっちら、おっちらと始めようかなと思うか思わないかという時に、梅林の休憩所に到着。梅茶をいただいてトイレ休憩をさせてもらいます。

筑波梅林から筑波梅林から

一息ついたところで、いよいよえっちら、おっちらしようと進むも、少し上れば西に開けた展望所があり、梅林の最上部には茅葺きの『展望あずまや』があるのでついつい足を止めてしまいます。しかしこの『展望あずまや』からは南西方面に視界が開け、眺めはなかなかのものでした。梅があればもっとよかったな~

筑波山周回ルートに入る筑波山周回ルートに入る

『展望あずまや』からは本格的に上り出します。ここには林道沼田新田酒寄線の表示があります。雑木林を抜け針葉樹の中を抜け、しばしアップダウンを楽しみます。サラサラという音が聞こえたかと思えば現れたのは『男の川』。山は男体山と女体山、この川が男なら、女の川もどこかにあるのか?

砂利道を行く砂利道を行く

上って下りもう一度上ると山頂方面と国民宿舎方面の分れ道に。山頂方面は激坂、国民宿舎方面は砂利道です。ここから山頂までは高度で400mほど上らなければなりません。これはまず無理なので国民宿舎方面に向かいます。しかしここからしばらくは上りの上、昨日の雨で水たまりが。ダートが苦手なサリーナはここでどんどん遅れてしまいます。

北への展望北への展望

よっこらよっこらなんとか進めばやっぱりありました、女の川が。そしてさらに進めば今回のコースの最高点、標高500mに到達。そこからは北側の真壁町方面への眺望が開けます。この上には筑波高原キャンプ場がありますが、私たちは砂利道を国民宿舎方面へ進み続けます。

ダートの下りダートの下り

ここからはかなり急な下りです。写真は良く整備された状況のところですが、下るにつれ路面は荒れ、かなり辛いことに。ハンドルをしっかり握って滑らないように注意して進みます。

この砂利道、4kmほど続いたでしょうか。ハンドルを握りしめられないほどへなへなになったころ、ようやく何度も標識に出ていた国民宿舎に到着です。ここでお昼休憩。このルート、逆コースだとこの砂利道を上らなければならないのでとてつもなく大変になります。

舗装路はアップアップ!舗装路はアップアップ!

『国民宿舎つくばね』の食堂はなかなか見晴らしが良いところで、遠くには霞ヶ浦や涸沼などが見えるロケーションでした。その国民宿舎からは一般道の舗装路、湯袋峠から風返峠を繋ぐ道を行きます。ここから風返峠までは高度で150mほど上らねばなりませんが、勾配はそこそこなのでさほど問題ありません。ここはモーターサイクルのメッカなのか、多くのライダーがいました。

東への眺望東への眺望

えっちらおっちらして高度が上がってくると木々の合間から眺望が開けます。東に広がる関東平野と筑波山周辺の小高い山々です。

風返峠からの下り風返峠からの下り

風返峠に到達すると一気に視界が開け、道が広がります。一本の道はそこからさらに上に延びて行っています。これは女体山へ上るつつじヶ丘のロープウェイ乗り場まで行く道なのでしょう。私たちはこの道ではなく、男体山の上り口にある筑波山神社方面へと向かいます。

標高約400mの風返峠から道は下り続け、標高200mの赤い大鳥居に達しました。

大鳥居に到着大鳥居に到着

『つくば道』からも見えた大鳥居、ここをくぐってさらに上って行くと筑波山神社です。筑波山神社の入口から上へは徒歩でないと入れないので、神社の入口に駐輪させてもらいました。徒歩で山頂までのハイキングは楽しそうですが、1.5時間から2時間ほど掛かるとのことなので、私たちはケーブルカーで上ることにします。

ガマの油売りガマの油売り

境内に入るとすぐ右手に大きな杉の木が立ち、その下では筑波山名物『ガマの油売り』の口上が。ガマはガマでも四六のガマは『鏡の前におくとタラリタラリと油を流す』その油を集めたのがガマの油だそうで…

筑波山の頂上から筑波山の頂上から

たっぷりとガマの油売りの口上を楽しんだあと、大正14年からあるという大変古いケーブルカーで8分ほど上ると、山頂駅。ここから西の男体山、東の女体山の頂上まではそれぞれ15分ほどです。私たちは女体山へ。

ガマ石、セキレイ石などというちょっと変わった形の石の脇を通り、岩がちになってきたところで上を見上げればそこには神社が。これが筑波山神社の本殿で、男体山にも同様のものがあるそうです。

頂上にて頂上にて

本殿のある場所が女体山の山頂で、そこはとても狭く10人ほどが立つともう満員。ごつごつした岩の上には手すりなどは一切なく、ここからは360度視界が開け、眺めはいいもののちょっと怖い。高所恐怖症のサリーナとムカエルは恐る恐る岩によじ上るも立ち上がることが出来ずに、座ったままハイ、チーズ。。

筑波山とつくばりんりんロード筑波山とつくばりんりんロード

山頂でちょっとしたハイキングを楽しんだあとは再びケーブルカーで神社まで下ります。筑波山からは本日の出発地『つくば駅』に戻ります。『つくばりんりんロード』で南下を始めますが、今日の風向きは午前は北から、午後は南からというわけで向かい風。周囲に遮るものがないここではまともに風を受けてなかなか進みません。

『行きも帰りも向かい風って、ちょっとひどくない! ブツブツ…』 とムカエル。

西に傾きつつある陽はオレンジが強くなり、その陽を受けた筑波山と畑がいい色になっています。北条で『つくばりんりんロード』を離れ、ちょっと車の多いr19を南下した後、学園東大通りを越えて筑波大学の中を通る『かえで通り』に入ります。『かえで通り』は構内道路のような感じで、ほとんど交通がない道でした。それにしても筑波大学ってすっごく広いんですねぇ。

つくば駅に到着すると、

『お~い、サイダー、サリーナ、ムカエル~』 の声。この近くの住人、また本当はこの企画を4月にするはずだったペタッチとマーコンの姿が。都合で企画できなくなったので反省会(飲み会)だけに参加だって。というわけでこの後、駅前のアジアンなレストランで反省会に突入です。

春の『つくばりんりんロード』と筑波山、どちらもとても楽しいコースでした。マーコン&ペタッチによれば土浦の桜を加えるともっと楽しめるそうです。

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uploaded:2009-03-23