北総台地には自転車にぴったりなところがたくさんあります。印旛沼周辺には自転車道もあり何度か足を運びましたが、その印旛沼に流れ込んでいる鹿島川にかねてより関心がありました。
そこで今回はその鹿島川の周辺を廻ることにします。
JR佐倉駅から南下し、まずは住宅地を抜けて行きます。
ちょっとした高台である大崎台に上ると、右手の下に鹿島川の周りに広がる田んぼがあるはずなのですが、こんもりした林に遮られてまだそれは見えません。
その高台からぐわ~っと下ると視界が開け、田んぼが目に飛び込んできます。
この田んぼのちょうど真ん中に鹿島川は流れています。
その田んぼの縁を廻り、一旦物井駅へ向かう広い道に出ます。
鹿島川へのアクセスはこの先の物井駅からが近い。しかし今日はその物井駅から来る人はいないので駅には寄らず、東関東自動車道の高架をくぐって、鹿島川に向かいます。
田んぼの真ん中を流れる鹿島川はとても細い川です。
この川は千葉市の土気駅近くにある昭和の森公園を水源とし、佐倉で高崎川が合流して少し広くなり、印旛沼に流れ込んでいます。
鹿島川の土手道は細い非舗装路なので、田んぼの縁に沿って進みます。縁の道はどちら側を通ってもいいのですが、田んぼを左手に見て進むようにしました。
物井駅近くはどちら側の道もごく普通の道です。
四街道市クリーンセンターを過ぎたところで森に入ります。これはちょっと上り。
今日のコースは真ん中に鹿島川、その周りに田んぼ、そしてその外側は小高い森になっています。
高台に出ると、そこには小さな畑が開かれていました。
この高台から下ると再び田んぼの中に出ます。
これをどんどこ行けば、
本日前半の見どころ、DIC川村記念美術館に到着。
DICは旧大日本インキ化学工業で、印刷インキで世界トップシェアを持つメーカーです。
ここにはすばらしい美術作品が収蔵されているので、時間があればそれらをゆっくり鑑賞するのもいいでしょう。
しかし今日はその時間はないので庭園のみ鑑賞させてもらうことにしました。
庭園だけなら入場無料というのがありがたいです。
まだ気温は低いけれど、春はそこまでやってきていますね。
ここは広大な敷地で、静かに散策するにはうってつけです。
梅もそろそろです。
陶芸家であり彫刻家である清水九兵衛の作。
戦後アメリカの抽象絵画界を代表するフランク・ステラの彫刻。
この美術館はステラの作品収集でも有名。
庭園と屋外彫刻を鑑賞させていただいて、DIC川村記念美術館を後にします。
DIC川村記念美術館からはまったく車が通らない田舎道です。
広い田んぼとその中に続く道。
ここにはそれがあるだけ。
水が張られた田んぼ、黄金色の田んぼ、そうしたものももちろんいいけれど、冬のこの何もない田んぼもまた、いい。
時折民家の脇を通り抜けます。
鹿島川はひっそりと田んぼの中を流れています。
下流域の田んぼは比較的広かったのですが、ここにきて狭い谷津が現れ出します。
それが広がると民家がポツポツ。
その民家の出で立ちはこんなふう。
そろそろアクセントがほしいと思う頃、
泉自然公園に到着。
この周辺にはまだ自然がいっぱいですが、その中でここはさらに風致公園になっています。もっともそんなんだから、人は皆無でした。
泉自然公園からは森の中を下ります。
ここはちょっとワイルド。
下った先はこれまた狭い谷津です。
ここは昔懐かしい雰囲気。
ここの梅は7~8分咲き。
そろそろ腹へった~
この梅はピンク。
出発地の佐倉以降、街はなかったのですが、ようやくそれが現れました。土気です。
最初に見つけた食堂で昼食をとったあと、鹿島川の水源だという昭和の森公園に向かいました。
昭和の森公園はかなり広い公園で、お天気のこの日は家族連れでそれなりに賑わっていました。
その高台に太平洋が見える展望所があるというので行ってみました。
ここはなるほど見晴らしがいい。先は九十九里町の九十九里浜です。
園内の広場には梅も咲いています。ここはほぼ満開です。
昭和の森公園からの帰路は、やってきた時とは反対の鹿島川の東側をメインに行きます。
相変わらず田んぼの縁の道は、時折森をかすめて行きます。
複雑に谷津が這うので、通りやすい舗装された道を選んで進みます。
へたに進むと非舗装路に突入ということになってしまいます。
あっち側からこっち側に来れば、谷津の奥に入って行きます。
しかしなんとか抜けることができ、ちょっと上ると畑に出ました。
そこからまたまた谷津に下り、
もう田んぼは見飽きた、というところで、
一般道へ。
ここからはこうした普通の道をどんどこ。
この麻倉ゴルフ倶楽部以降は少し車の通りがあるので、注意して進みます。
見覚えのある四街道市クリーンセンターの煙突が見え出せば、佐倉駅はもうすぐ。
今日は風もほとんどなく気温もそこそこで、田舎道のいいサイクリングになりました。