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比企丘陵のつつじ巡り

開催日 2014年04月27日(日) 快晴
参加者 ジーナ/ベネデッタ/シロスキー/サリーナ/サイダー
ビジター プロちゃん/チャナちゃん
総合評価 ★★★
難易度
走行距離 53km
地域 首都圏

五大尊つつじ公園
五大尊つつじ公園

コース紹介

埼玉県は比企丘陵から岩殿丘陵にかけてのつつじや牡丹の名所、箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)、物見山、五大尊つつじ公園を巡ります。序盤は高麗川(こまがわ)と越辺川(おっぺがわ)の自転車道、中盤以降は森や田んぼの中の鄙びたカントリーロードで快適です。

動画(04'53" 音声:BGMのみ)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
坂戸駅 START 発09:45 一般道
自転車道(高麗川)
東武東上線:池袋08:42→09:25坂戸/590円
島田橋
越辺川
6km 着10:10
発10:15
自転車道 木造の沈下橋
天神橋
越辺川
9km 着10:25
発10:25
自転車道
田んぼ道
r74
箭弓稲荷神社 18km 着11:10
発11:45
一般道 牡丹1300株、つつじ、藤
出店(牡丹まつり期間中)
R254
 昼食
19km 着11:50
発12:45
一般道
田んぼ道
そうま
稲荷橋
都幾川
24km 着13:20
発13:25
一般道 RCの沈下橋
正法寺
(岩殿観音)
27km 着13:45
発14:10
一般道 坂東三十三箇所の十番札所
大イチョウ
物見山公園 27km 着14:10
発14:40
森・田んぼ道
一般道
つつじ4万本、WC
このあときれいな雑木林の市民の森を行く
明覚駅 36km 着15:20
発15:30
一般道 JR八高線、木造の感じのいい駅
パン工房しろくま 39km 着15:45
発15:55
一般道 クリームパン!
五大尊つつじ公園 41km 着16:00
発16:30
一般道
田んぼ道
200円、つつじ1万本
若宮橋
高麗川
50km 着17:10
発17:15
自転車道
一般道
木造の沈下橋、主桁は米国製鉄道レール
坂戸駅 53km 着17:30
東武東上線
日の入り18:26 比企の観光ガイド

坂戸駅坂戸駅

春も盛り、花も盛りです。ここに来て一気にたくさんの花が咲き出しました。つつじ、牡丹、芍薬、藤。

今回はこれらの花を見に、埼玉県の比企丘陵にやってきました。

高麗川の自転車道高麗川の自転車道

東武東上線の坂戸駅から西に向かえば、すぐに高麗川の流れに出会います。

この川の土手には自転車道があって快適。お天気も快晴とあって、気分はルンルン。

高麗川の自転車道その2
高麗川の自転車道その2

土手の脇の桜はすっかり花を落とし、その葉っぱは新緑の黄緑から深いヴィリジャンに変わろうとしており、その下ではつつじやすみれがカラフルな花をつけています。

高麗川の自転車道その3高麗川の自転車道その3

そして土手には黄色い菜の花がいっぱい。

島田橋島田橋

高麗川が越辺川に合流し越辺川となると、そこには木造の沈下橋である島田橋が架かっています。

この橋、なんでも幾多のTVドラマや映画の撮影で使われたところだといいます。ここはちょっと向こう岸まで往復。

水管橋水管橋

越辺川に都幾川(ときがわ)が合流するとその流れは大きく向きを変え、その先に水管橋が架かっています。これをくぐると、

天神橋天神橋

r74の天神橋です。

この天神橋で越辺川の左岸に渡り、

越辺川越辺川

越辺川を遡ります。

赤尾落合橋赤尾落合橋

かつて越辺川と都幾川の落合には、越辺川に赤尾落合橋、都幾川に長楽(ながらく)落合橋と連続する二つの木造の沈下橋が架かっていました。

しかし沈下橋の宿命で洪水で何度も流されたため、長楽落合橋は近年撤去され、赤尾落合橋は通行止めにされたまま朽ち果てるのを待っています。

都幾川の自転車道都幾川の自転車道

こうした橋や川面を眺めながら快適な自転車道をどんどこ。

東武東上線の線路東武東上線の線路

しかしその自転車道も東武東上線の線路で行き止まりに。ここからは下に降りて田んぼの中を行きます。

箭弓稲荷神社の鳥居箭弓稲荷神社の鳥居

田んぼから市街地に入るとすぐに東松山駅付近に到着。ここにあるのが本日の最初の目的地、箭弓稲荷神社です。

この神社の創建は古く712年と伝えられており、かつては日本三大稲荷の一つとされたこともあるそうです。そのころは広大な敷地があったようですが、駅前市街地の中にあるためか今日の境内はそう広い方ではありません。

箭弓稲荷神社の牡丹園箭弓稲荷神社の牡丹園

しかし今日ここは牡丹園で有名になっています。

池とつつじ池とつつじ

その一角には本数こそ少ないものの見事なつつじも咲いています。

真っ赤なつつじ真っ赤なつつじ

今、まさに満開です。

目の覚めるような赤、あでやかなピンク、紫、白と色とりどり。

白い牡丹白い牡丹

そしてこちらが牡丹。

ふわふわの花びらがなんともいえません。

ピンクの牡丹ピンクの牡丹

立てば芍薬座れば牡丹・・・と言うけれど、牡丹は木で背が高く、芍薬は草で背が低いそうですよ。

藤

藤も目いっぱい満開です。

カントリーロードカントリーロード

箭弓稲荷神社からは田んぼの中を抜け、都幾川を目指します。

野草研究会野草研究会

R254沿いで昼食をとったあと、田んぼの端っこで一休み。

ビジターのチャナちゃんは植物博士で、このちっちゃな青い花はオオイヌノフグリ、こっちのピンクの花はカラスノエンドウと説明してくれます。

稲荷橋稲荷橋

再び都幾川の流れに出会えばそこに架かるのは稲荷橋で、これはコンクリート造の沈下橋です。

これは水面が近くて楽しい。

本日唯一の上りに本日唯一の上りに

稲荷橋を渡ると先にこんもりした丘が見えます。

次の目的地の正法寺はあの丘の向こうで、ここから本日唯一の上りが始まります。

快適な森の上り快適な森の上り

この丘の上りは結構勾配がきつくて、ちょっとよろよろ。

正法寺より参道方面を見る正法寺より参道方面を見る

丘を下ってお寺の参道に入れば、そこからは穏やかな上りで山門に辿り着きます。

しかしそこから本堂まではとても乗っては上れないような激坂です。もっともこれはごく短いので押し上げても問題なし。

岩殿観音正法寺正法寺観音堂(岩殿観音)

このお寺は比企丘陵から少し外れた岩殿丘陵の最東端の急斜面にあり、山寺の雰囲気があります。

坂東三十三箇所の十番札所。

大イチョウ大イチョウ

観音堂の横にはこんな大イチョウも。

物見山公園物見山公園

岩殿観音のすぐ隣は物見山です。ここは山全体が公園になっていて、4万本のつつじが植えられています。

物見山の上から東松山方面を見る物見山の上から東松山方面を見る

頂上からは東松山方面の眺望があります。

こうして見るといつの間にか結構上ってきたんですね。

様々な品種のつつじの中を行く様々な品種のつつじの中を行く

ここのつつじは本数が多いだけに、その品種もまた様々です。

ヤマツツジヤマツツジ

これは野生のツツジではもっとも広い分布を持つヤマツツジ。

サツキサツキ

こちらはサツキ。本来は山奥の岩がちな所に自生しているものだそうですが、園芸種も多くあり日常的に良く目にする花ですね。

これは一本の木に赤と白の花を付けています。

市民の森
市民の森

物見山のあとは本日の走行部門のハイライト、『市民の森』(東松山市)に入ります。ここは武蔵野の雑木林をそのまま残した緑地で、清々しい木漏れ日とマイナスイオンを浴びて走れます。

ただし、地球観測センターを過ぎると砂利道が100mほどあります。

谷津?谷津?

市民の森から下って来ると、小高い丘に囲まれた谷津状の田んぼの中に出ます。

谷津?その2谷津?その2

このあたりには日本の原風景を感じさせるものがまだ残っていますね。

青々した畑は麦畑。

明覚駅明覚駅

この快適な道の先にはローカルなJR八高線が走っています。その駅の中でも明覚駅は比較的新しくできたものですが木造で、コストや機能一辺倒でない味わいがある駅になっています。

八高線に沿って八高線に沿って

明覚駅からは八高線に沿って南下し、本日最後の見どころの『五大尊つつじ公園』を目指します。

おいしいパン屋さんおいしいパン屋さん

ちょっとその前にと立ち寄ったのがこちらの『パン工房しろくま』。

ここのパンはどれもおいしいのですが、お薦めはなんといってもクリームパン! スムースでほんのりとした甘さのクリームとふわふわした生地のマッチングがたまりません。

五大尊五大尊

本日最後の見どころの五大尊は正しくは長徳寺といい、不動明王を始めとする五体の明王像が祀られていました。現在これらは埼玉県立博物館に寄託されているので、残念ながらここにはないそうです。

お堂の周囲にはつつじがいっぱいです。しかし、つつじ公園というほどじゃあないな、と思って眺めているといると、公園はあっちですよ、と南の方を指差して係の方が教えてくれました。

五大尊つつじ公園その1五大尊つつじ公園その1

この入口からは指差された方もほとんどただの山にしか見えないのですが、そちらに数十m歩いて行けば突然、山の東斜面に油絵の具を塗ったような強烈な色彩が目に飛び込んできます。

五大尊つつじ公園その2五大尊つつじ公園その2

山を登るにつれその色合いと形が微妙に変化していき、

五大尊つつじ公園その3五大尊つつじ公園その3

ここは赤と白、そして背景の黒緑の対比がきれい。

花は終わったものやこれからのものもありますが、この日はほぼピークと言って良い状況です。写真ではいま一つ伝わりにくいのですが、ここのつつじは見事です。

五大尊つつじ公園から越生の町を見下ろす五大尊つつじ公園から越生の町を見下ろす

山の上からは越生(おごせ)の町が良く見えます。いつの間にこんなに上ったのか。。

可憐なピンク可憐なピンク

ピンクもかわいらしい。

五大尊つつじ公園おまけ
五大尊つつじ公園おまけ

なんと、それを汚す人々!

越生の田んぼ越生の田んぼ

さて、越生の五大尊つつじ公園で本日のつつじ巡りは終了です。

しかし走行部門はここからもなかなか鄙びていていいですよ。まずは越生の水の張られた田んぼの中を行き、

毛呂山の鎌倉街道上道毛呂山の鎌倉街道上道

毛呂山ではかつての鎌倉街道をちらっとかすめます。ここは八重桜が最後の花を潔く散らしているところで、一面ピンクの花びらが敷かれたようになっています。

鎌倉街道の見どころはここの少し先からです。

とにかくカントリーロードとにかくカントリーロード

そしてとにかくこのあたりはどこまでもカントリーロード!

若宮橋若宮橋

高麗川に戻って若宮橋を渡り、

高麗川の自転車道その2高麗川の自転車道その2

再び高麗川の自転車道で出発地の坂戸駅に向かいます。

今日の三か所のつつじはどこも少しずつ趣が異なり、それぞれ見応えがありました。特に五大尊はちょっとワイルドなロケーションで印象が深い。

これらの見どころに負けないのがこのあたりの自転車ルートです。なんとものどかで、これはまったくすばらしい!


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uploaded:2014-04-29